道路は,地域の持続可能な発展と安全で安心できる暮らしの実現を図る上で,欠くことのできない最も重要な基礎的社会基盤施設であり,今後とも計画的かつ着実な整備の促進が求められています。 本市においては,2003年(平成15年)2月に内海町,新市町と合併し,現在,沼隈町,神辺町との間で合併に向けた協議を進めているところですが,当地域は自動車交通への依存度が非常に高く,慢性的に交通渋滞が発生し,市民生活や産業活動のみならず,地域の一体性の確保にも重大な支障を及ぼしています。 今後,福山都市圏の新たな活力を創造していくためには,地域連携の軸となる福山環状道路や福山沼隈道路,慢性的な交通渋滞解消のための一般国道2号福山道路など広域交通体系を支える基幹道路から,身近な生活道路に至る道路網の整備を強力に推進していく必要があります。 よって,政府(国)におかれては,地方の道路整備の実情と重要性を十分認識され,地方の声を十分に反映されるとともに,次の事項について配慮されるよう強く要望します。 1.地域間の連携・交流を促進し,活力ある地域づくりを推進するため,広域幹線道路となる高速自動車国道の整備は,「社会資本整備重点計画」に基づき,国の責任において推進すること。 2.道路特定財源については,受益者負担の制度趣旨を踏まえ,一般財源化など他に転用することなく,国民が真に必要とする道路整備の促進に充てること。 3.地方における道路整備は,地域社会や経済活動の発展を支える重要なものであり,引き続き地方の裁量を高めながら,地域の課題に的確に対応した道路整備を機動的に進められるよう,必要な財源の確保を図ること。 上記のとおり,地方自治法第99条の規定により意見書を提出します。 2004年(平成16年)6月24日 福山市議会 |