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福山ブランドデザインアワード2020受賞作品が決定しました!
福山ブランドデザインアワード2020
福山の地域資源から生み出された産品・サービスや素材・技術,まちづくり活動の中から特に優れたものを認定・登録する「福山ブランド認定・登録制度」から派生した特別企画として,「福山ブランドデザインアワード2020」を初開催。
本アワードは,世界に誇る福山市のものづくりの力と全国のデザイナーをマッチングさせ,福山市のものづくり技術と消費者が好むデザインニーズを満たした商品開発をめざすことで,福山市におけるデザイン力向上に向けた取組・活動を活性化させるとともにデザインの重要性の周知を図ることを目的としています。
福山市で生まれた商品・技術をテーマとして全国から商品等のデザインを2020年7月から11月にかけて募集し,170の応募作品の中から,最優秀賞1本,優秀賞2本,そして審査員特別賞2本の受賞作品を決定しました。これらの受賞作品については,2022年3月末までの商品化を目標に各応募テーマ提供事業者(※)が取り組んでいきます。
今回、本アワードにご応募いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
受賞作品
部門:インテリア性の高い水槽デザイン | |
最優秀賞 |
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作者:笹本佳史(東京都) この度はご選出、誠にありがとうございます。とても光栄に存じます。 |
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審査員の評価 二方向に傾いている点が新鮮。ありそうでないデザインで,見る人の目を引く。製造コストが比較的抑えられそうな点も良い。 |
部門:桐箱を使用したシューズ“個箱” と,桐の端材(削りカス)を使ったシューキーパーのデザイン |
優秀賞 作品名:クツモリ 概要:個箱は下駄箱に入れたり,積み上げて桐タンスのように使うことが可能。シューキーパーは足袋型で,靴の内部にフィットし,不織布と桐の鉋屑(かんなくず)の組み合わせで防カビ,消臭効果が期待できる。 |
作者:久保倫太郎(東京都) 私は2年前まで広島で6年間暮らしており、福山市のばら祭や鞆の浦には度々訪れていました。当時からものづくりの街であることは知っていましたが、デザイナーとしてこのようなご縁に恵まれたことは、大変嬉しく思います。 |
審査員の評価 桐の良さを生かしたデザインであり,使い勝手も良さそうである。BtoC向け商品としてとても魅力的。生産しやすいデザインであることも高評価。 |
部門:表装額装技術を用いた御朱印帳と御朱印帳などを飾る額 |
優秀賞 作品名:ちいさなとこのま 概要:日常であまり見ることが無くなった床の間を,御朱印帳を飾るための小さな床の間として再定義。単なる額縁ではなく,新しい生活様式に合った飾り方ができる。 |
作者:山田 寛(福井県) この度は私の提案を採択してくださり、ありがとうございました。この提案を種にし、事業者様とコミュニケーションを図りながら、事業者様の持つポテンシャルをさらに付加できるようにブラッシュアップできたらと思います。これから実現化に向けて、様々な壁があると思いますが、その壁も事業者様とともに登り切りたいと思います。審査員及び関係者の皆様、このような貴重な機会に感謝いたします。 |
審査員の評価 新型コロナウイルスの影響で巣ごもり需要が高まっている中において,単に飾るだけでなく,自宅に置く小さなMy神社のような,新しい使い方を提示できている点が高評価。 |
部門:インテリア性の高い水槽デザイン |
審査員特別賞 作品名:TETTO 概要:自分好みの水族館を構築できる連結型の水槽。内側は魚が安心して生活できる様ハーフミラー構造になっている。また,アクセサリーとして,光ファイバー製のイソギンチャクを考案。 |
作者:阪本 宣晃(愛知県) 今回の賞を頂くことは、商品化を見据えたプロダクトデザインを目指す弊社にとって大変光栄なことです。アイデアの選定に関わられた皆様に心より感謝申し上げます。テーマ提供者である株式会社ウォーターエンジニアリング様の製品が、魚にやさしく初心者にも扱いやすい優れた製品だったため、そのメリットをユーザーの方々に実感頂くことを重視しました。また、水槽単体のみならず、2つ3つと揃えたくなる点もアイデアの特徴です。魚にやさしい水槽として商品化されることを願っています。 |
審査員の評価 非現実的な見た目と斜めに重ねる珍しさで,インパクトがある。連結式ということで,自分の水族館が作れる楽しみがある点も良い。 |
部門:桐箱を使用したシューズ“個箱” と,桐の端材(削りカス)を使ったシューキーパーのデザイン |
審査員特別賞 作品名:おくりもの 概要:シューキーパ―と靴箱が一つになった縦で見せる新しい形の靴の収納方法。また,靴のライトアップするための小窓など,収納時の見せ方にも工夫。 |
作者:竹田 明輝人(大阪府) 審査員特別賞の受賞,誠にありがとうございます。私の作品が受賞したこと,大変にうれしく思います。この作品は靴を入れる,保存するだけでなく,飾るときに靴が輝く収納方法を考えたときに思いつきました。シューキーパ―と桐箱自体を一体化させ,いつもと違う靴の飾り方になる個箱となりました。 |
審査員の評価 ラグジュアリー感があり,とても魅力的。BtoC向け商品としても,ニーズはあると思う。シューキーパーのデザインもおしゃれ。 |
審査委員
審査委員会
- 募集テーマ提供事業者(株式会社ウォーターエンジニアリング,曙工芸株式会社,東洋額装株式会社)
- 小林斉(株式会社東急ハンズ MDプランナー)
- 本田勝之助(地域プロデューサー)
- 福山市都市ブランド戦略推進協議会委員
・池澤威郎(福山市立大学)
・宇田貴美(一般社団法人福山青年会議所 理事長)
審査委員長 本田勝之助氏 講評
「福山都市ブランド戦略で先ず必須と掲げたのは「クリエイティブさ」でした。これまでと同じ産品・サービス,活動では選ばれません。「こんなものがほしかった!」と顧客に喜ばれるものを創り続けられるようになること。でも,どうしたらいいのか??それには「セッション」が鍵です,と伝えています。これまで一緒に取り組んだことの無かった分野などとの対話し,アイディアを出し,具現化していくことを進めています。
6回(年)の審査を経て,ずっと課題になっていたのが,「デザイン」でした。福山には素晴らしいコンテンツも事業者もいらっしゃるが,その良さがデザインとして伝わっていない。伝わる工夫としてのデザインが弱点だったのです。
そこで,今回実施したのがデザインアワード。デザインは腕に覚えのある,というたくさんの方たちが応募くださいました。こんなにも生まれ変わるのか!?ワクワクする!!デザインがもたらす福山への価値が見える化するアワードになったのではないかと思います。
今後も,ご期待ください!」
スケジュール
- 審査:2020年(令和2年)12月~2021年(令和3年)1月にかけて、福山市ブランドデザインアワード審査委員会により審査を実施。
- 商品化:2022年3月末までの商品化を目標に各応募テーマ提供事業者が取り組みます。今後の商品化の情報については,随時ホームページ等でお知らせしていきます。
外部リンク
- 福山ブランドについてはこちら
- 応募テーマ提供事業者についてはこちら