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睡眠と心身の健康
睡眠は、日中の活動で生じた心身の疲労を回復し、成長や記憶の定着など、健康増進・維持において大切な役割を担っています。睡眠不足には、日中の眠気や疲労に加え、心身の不調や注意力・判断力の低下など、様々な影響を及ぼすことから、一人ひとりのライフスタイルに合わせた質の高い睡眠をとることが大切です。
睡眠のメカニズム
ヒトの体内時計は約25時間周期となっています。しかし、地球は24時間周期であり、ヒトの体内時計と1時間の差があります。私たちは、光や食事、運動などの日常生活による刺激を受けることで体内時計を修正し、地球の24時間周期に合わせて生活をしています。
体内時計は、日中の活動時は脳の温度を高く保ち、夜間は体から熱を逃がして脳を冷やします。また、睡眠を促進するメラトニンの分泌が始まり、入眠を促進します。メラトニンは明るい光の下では分泌が停滞します。
睡眠にはサイクルがあり、夢を見る「レム睡眠」と大脳を休める「ノンレム睡眠」が約90分周期で変動します。
ライフステージごとの睡眠の特徴
必要な睡眠時間は年齢によって変化します。また、睡眠には少なからず個人差もあります。
適正な睡眠時間 | アドバイス | |
---|---|---|
こども |
1~2歳児:11~14時間 |
・朝は太陽の光を浴びて、朝食をしっかり摂り、日中は運動をして、夜更かしはしないようにしましょう。 |
成人 |
6~8時間 |
・日常の食生活や運動、寝室の睡眠環境などを見直して、睡眠休養感(睡眠により休養感が得られていること)を高めましょう。 |
高齢者 |
6時間以上 |
・寝床にいる時間は8時間以内を目安にしましょう。 |
睡眠5原則~毎日をすこやかに過ごすために~
あなたの睡眠を振り返ってみましょう。
より良い睡眠のためにできること
睡眠は最も重要な休養行動です。睡眠時間を確保し、睡眠休養感を高める工夫を日常生活に取り入れましょう。
Good Sleepガイド(ぐっすりガイド)より抜粋
詳細は各世代ごとにGood Sleepガイドに記載がされいています。是非ご活用ください。
・Good Sleep ガイドーこども版ー [PDFファイル/1.04MB]
眠れない、眠りに不安を感じている方へ
上記の「快適な睡眠をとるためには」に記載している工夫をしても、寝つきが悪い、何度も途中で目が覚め熟睡間が得られにくい等の不眠が続く場合は、こころの不調のサインかもしれません。かかりつけ医や専門医療機関に相談してみましょう。