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令和5年第1回定例市議会 市長総体説明
本日,2023年(令和5年)第1回定例市議会を招集いたしましたところ,議員各位には御参集いただき,誠にありがとうございます。
今回提出しております「令和5年度福山市一般会計予算」を始め,諸議案の審議をお願いするに当たり,新年度における市政運営の基本方針と予算案の大要について御説明申し上げます。
はじめに
2017年度(平成29年度)から始まった福山城築城400年記念事業は,先月末の400年博の閉幕をもって全てを終了しました。期間中には180の事業が行われ,75万人を超える参加・来場者がありました。98億円を超える経済波及効果も得ることができました。多くの関係者の方々に心より感謝申し上げます。今後は,よみがえった福山城の価値と魅力を全国,さらには世界に発信し,本市の更なる発展につなげてまいります。
そして,次なる目標は,世界バラ会議福山大会2025の成功です。市民の皆様と力を合わせて,世界に向け,ばらのまち福山を発信していきます。
市政運営の基本方針
新年度は,「安心と成長を支える都市基盤づくり」の総仕上げの年であります。三之丸町地区の再開発や福山北産業団地第2期事業などが完了し,まちの景色が大きく変わります。抜本的な浸水対策や市立小中学校の耐震化などが終わり,安心・安全な生活環境も整います。これらの都市基盤整備を確実にやり遂げ,都市魅力を創造していきます。また,新型コロナや物価高騰など,変化する社会情勢にも的確に対応していきます。
人口減少や少子高齢化が進行する中,暮らしの基盤となる地域コミュニティの役割は,ますます重要になっています。地域コミュニティがその機能を発揮していくためには,思いやりの心を持って助け合う,人に優しいまちづくりの視点が大切であると考えています。子どもや子育て世代,高齢者,障がいのある方など,誰もが安心して快適に暮らせるまち,そして,多様な人材が活躍し,活力と希望があふれるまち,そうしたまちの実現に向け,「未来への歩み」を力強く進めていきます。
安心と成長を支える都市基盤づくり
【都市魅力の創造】
始めに,「安心と成長を支える都市基盤づくり」による,「都市魅力の創造」について申し上げます。
(福山駅周辺のにぎわい再生)
福山駅周辺の再生については,三之丸町地区優良建築物等整備事業が完了し,旧キャスパ等跡地に新たなにぎわいが生まれます。また,三之丸駐車場に自転車専用のスペースを増設します。これにより,福山駅西側エリアにおける自転車駐車場不足を解消します。
(戦略的な観光振興)
観光振興については,2025年(令和7年)に開催される世界バラ会議福山大会に向け,福山駅の観光案内所に多言語に対応できるスタッフを配置するなど受入体制を強化し,国際的なMICEに挑戦をしていきます。また,大阪・関西万博と連携する中で,本市の特色ある観光資源を国内外に発信し,多くの観光客を本市へ誘致します。
(産業の活性化)
産業の活性化については,福山北産業団地第2期事業の造成工事が9月に完了します。既に全区画で分譲予定者が決定しており,備後圏域の経済の活性化と新たな雇用につなげていきます。
備中備後ジャパンデニムプロジェクトの新たな展開に向けて取り組んでいきます。備後圏域の知名度向上やデニム関連事業者の販路拡大を支援するため,市場調査と産地PRを行っていきます。
農林水産業の振興については,農地集約化を行う所有者に対して協力金を支給することで,生産性の高い営農環境の整備を進めていきます。あわせて,市内外の経営力のある農業法人と農地の所有者とをマッチングし,参入までの伴走支援を行うことで,稼げる農業をめざしていきます。
松永駅北側の「都市計画道路 駅前府中線」が,来年3月末に全線で供用開始されます。歩行者の安全がより一層確保されるとともに,山陽自動車道や国道2号松永道路へのアクセスが改善され,渋滞の緩和や社会経済活動の活性化につながるものと考えています。
(防災・減災の推進)
抜本的な浸水対策については,二度と床上浸水を起こさないという強い決意を持って進めてきました。5年間かけて,国・県・市が一体となって取り組んできた集中対策が概ね完了します。
ため池については,健全度が低いものについては耐震化工事を,農業に利用されていないものについては廃止工事を進め,周辺住民の安心・安全を守ります。
森林の災害防止機能の向上に向け,まずは土砂災害の発生する恐れが高い区域の間伐等を行い,その効果を検証していきます。
また,市立小中学校の耐震化については,西小学校,常金丸小学校の工事をもって全てが完了します。
(教育環境の充実)
教育環境の充実に取り組みます。
本年4月に加茂小学校・中学校が開校します。これにより,2015年度(平成27年度)から取り組んできた「福山市学校規模・学校配置の適正化計画」の第1要件に該当する再編が完了します。学校図書館のリニューアルも終え,全ての学校で児童生徒が楽しく読書できる環境が整います。
子どもたちの部活動環境の確保や教員の働き方改革の推進のため,休日の部活動の指導を,段階的に地域の外部指導者へ委ねていきます。まずは,モデル校において実施し,指導者や運営団体の確保,費用負担の在り方などを検証します。
(仮称)福山市立大学複合施設については,来年3月末の完成に向け,整備を進めます。学生が,実践的な研究活動を通じて学びを深め,地域住民や企業と連携して課題解決などに取り組むための拠点にしていきます。
(鞆のまちづくりの推進)
「鞆未来トンネル」の完成は,鞆のまちづくりにとって大きな契機となります。鞆へのアクセス性が向上するとともに,福山南部に新たな周遊ルートが生まれます。魅力ある地域や観光スポットが結ばれ,新たな観光客の掘り起こしや本市での滞在時間の延長が期待されます。
これに合わせて,鞆の町並みにふさわしい道路の美装化や無電柱化,東西交通・交流拠点の整備を進めていきます。町中から通過車両や観光車両を減らすことで,安心・安全な日々の暮らしと観光客がゆったりと散策できる空間を創出していきます。
(スポーツによるにぎわいづくり)
スポーツによるにぎわいづくりについては,企業版ふるさと納税を活用し,福山シティフットボールクラブの練習場の整備を支援します。また,2024年度(令和6年度)の完成に向け,竹ケ端運動公園庭球場や緑町公園屋内水泳場の建設工事に着手します。市民の健康づくりやジュニア世代の競技力向上などにつなげていきます。
【変化する社会情勢への対応】
新型コロナについては,本年5月に,感染症法上の2類相当から季節性インフルエンザと同じ5類へ移行する方針が既に示されています。今後は,感染拡大の防止に努めながら,ウィズコロナに向けて社会経済活動をしっかりと下支えしていきます。
また,原油価格や物価高騰の影響を受ける生活者や事業者の支援にも努めていきます。小中学校等の給食材料費高騰に伴う保護者の負担を軽減するとともに,事業者に対しては,再エネ・省エネ設備の導入経費を補助するほか,人材の確保に向けたPR動画の制作経費なども補助し,事業の継続を支えます。
未来への歩み ~人口減少対策の強化~
以上申し上げましたとおり,新年度には,備後の中核都市としての都市基盤づくりが一つの区切りを迎えます。今後は,こうした都市基盤の上に立ちつつ,未来への新しい一歩を踏み出していきます。
【安心・快適な暮らしの実現】
まず,人に優しいまちづくりの視点を持って,誰もが安心・快適に暮らせるまちの実現に取り組んでいきます。
(福山ネウボラの進化)
次代を担う子どもたちの健やかな成長と子育て世代を支援する福山ネウボラの強化に,全力で取り組んでまいります。
これまでを第1ステージと位置付け,切れ目のない子育て支援体制を構築するための基盤整備に努めてきました。相談窓口「あのね」で対応した件数も10万件を超えるなど,子育ての不安の軽減に一定の成果をあげてきました。
今後は,福山ネウボラの第2ステージとして,若者や子育て世代の希望をかなえる社会の実現をめざし,取組を強化します。
まず,出産・子育てにかかる費用を軽減するため,子どもの医療費助成の所得制限を撤廃します。また,低所得世帯の妊婦が初めて産科を受診する際の診療費に対する補助も行うなど,安心して妊娠・出産・子育てができる環境を整えます。
保育サービスをより一層充実します。スマート保育を全市立保育施設へ導入し,保育の質を向上させます。これは,保護者の利便性向上と保育士の業務負担の軽減にもつながります。保育士等復職支援コーディネーターを新たに配置するほか,私立保育施設が保育支援者を雇用する際の経費を補助するなど,保育人材の確保策を強化します。医療的ケア児を安全に受け入れられる環境も整えます。放課後児童クラブについても先行的に5か所で開設時間を延長していきます。
また,医療提供体制の確保にも引き続き取り組んでまいります。こども発達支援センターにオンライン診療を導入し,来所が困難な方の利用を可能にします。安定した小児救急医療体制を確保するため,岡山大学への寄付講座を継続していきます。
子どもと楽しめる場所の創出については,来年3月までに新たに公園整備方針を策定する中で,先行してインクルーシブ遊具を整備していきます。「えほんの国・キッズコム」については,より気軽に利用していただけるよう,駐車場利用料を助成します。
さらに,仕事と子育ての両立支援については,男性の育児休業取得を引き続き支援していきます。企業と連携して男性の育児参加への意識や機運を高めていきます。
そして,子どもの発達への不安に対応するため,ことばの相談室と連携しながら,相談窓口「あのね」の専門性をより一層高め,子どもの健やかな成長を一緒になって支えます。
本市の充実した子育て環境の魅力を市内外に発信していくことで,子育て世代に選ばれるまちにしてまいります。
(安心して暮らせるまちづくり)
新たな社会課題へも的確に対応していきます。ヤングケアラーやダブルケアなどの課題は複雑化しており,支援が必要な方をこれまで以上にしっかり支えていかなければなりません。介護や障がい,生活困窮など各分野の相談に,多様な主体が積極的に関わりながら,連携して課題解決に取り組む体制を整備していきます。
ごみ出しが困難な単身の高齢者や障がいのある方などを支援するため,モデル地域を選定し,安否確認を含めた戸別収集を実施します。
外国人市民の生活相談にきめ細かに対応するため,引き続き,在住外国人生活相談員を配置するとともに,子育てや災害分野に対応できるふくやま多言語サポーターも育成していきます。また,新たに,性的マイノリティがメールにより相談できる体制を整備するほか,発達障がい児等の保護者に寄り添うペアレントメンターを児童発達支援センター等に派遣するなど,誰もが気軽に相談できる環境を充実します。
日常生活の安全を守る緊急対策としては,「水路等転落事故防止対策基本方針」を本年6月を目途に策定します。これに基づき,道路やため池については,5年間の実施計画を策定し対策を実施していきます。また,公園を含む公共施設については,来年3月末までに安全対策を完了させます。あわせて,安心・安全な道路の整備に向け,国・県や警察と連携する中で,「路面標示の3か年集中対策」を本年3月を目途に策定し,秋以降に順次対策を実施していきます。
(脱炭素社会の実現に向けて)
脱炭素社会の実現に向けては,「第二次福山市環境基本計画」を改定し,カーボンニュートラルを推進していきます。市民,事業者,行政が一体となって,2050年(令和32年)までに温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「ゼロカーボンシティ」宣言を行います。
これを受け,家庭や事業者が導入する再エネ設備等に対する補助制度を創設するとともに,カーボンニュートラルポートの形成を県や経済界と連携しながら進めていきます。次期ごみ処理施設については,2024年度(令和6年度)の稼働開始に向けてプラント工事等を実施します。
(デジタル化の推進)
行政のデジタル化を加速していきます。スマートロックやキャッシュレス決済,オンライン予約が可能となる施設を順次拡大していきます。また,文化施設にチケットオンライン購入システムを導入し,市民サービスの向上につなげます。
業務の進捗管理や情報共有を効率的に行うプロジェクト管理ツールを全庁に導入し,行政事務の更なる効率化・高度化を進めていきます。AIやドローンなどデジタル技術を活用し,水道管路の劣化予測診断や交通動向調査も行います。
産業のデジタル化であります。先進的に取り組む企業の事例の共有やデジタル技術を活用した有害鳥獣対策などに取り組みます。首都圏等のデジタル人材と本市企業との交流を促進する「ふくやまビジネスキャンプ」を開催するなど,デジタル人材の育成を進めていきます。
そして,地域のデジタル化については,デジタルサービス講習会の開催に加え,便利なアプリを使いながら交流を深める地域交流セミナーを実施し,高齢者等が日常的にスマートフォンを活用できるよう支援していきます。また,自動運転については,国は,2027年度(令和9年度)までに,全国100か所以上で無人自動運転の実装をめざしています。本市もこれに向け,国・県や関係機関と連携し,特定のルートにおける完全自動走行の「レベル4」を実現していきます。このため,ルートや車両の選定に向けた調査を実施します。
【活力と希望】
次は,多様な人材が活躍し,活力と希望があふれるまちの実現に取り組んでいきます。そして,若者や女性の地元定着につなげていきます。
(世界バラ会議福山大会に向けて)
2025年(令和7年)の世界バラ会議福山大会の開催まで2年余りとなりました。世界バラ会連合による本市の視察や,ばらの博覧会「Rose Expo」の展示・催事の決定など大会準備も本格化していきます。大会ボランティアを募集し,訪れた方々へのおもてなしの環境を整えるなど,万全な準備に努めていきます。植栽デザイン計画に基づく公園等の魅力の向上や,バラ会議参加国のばらを市内の小中学校で育成する「スクールローズガーデンプロジェクト」などに取り組みます。そして,ばらの新しい魅力の創出につながる商品の開発やイベントの開催など,市民・企業提案型事業を募集し,機運を醸成していきます。
また,本年5月のG7広島サミットの機会を捉え,福山大会の開催を世界に発信してまいります。
(地域の活力再生とウォーカブルなまちなか)
これからは,地域のコミュニティが原動力となり,都市全体の発展をけん引していくことが不可欠です。このため,魅力ある地域資源の新たな可能性を盛り込んだ「(仮称)地域未来ビジョン」を,地域コミュニティや外部有識者が参画する協議会で策定していきます。これに向け,祭りや伝統芸能の観光商品化に向けた実証事業を実施するとともに,中央公園に続く第2のPark‐PFIの候補地の選定を進めていきます。
地域づくりを担う人材の発掘や育成,多様な人材との交流・連携を支援する「(仮称)まちづくり支援拠点施設」については,事業者を選定し,2025年度(令和7年度)の完成をめざして,基本設計に着手します。
ウォーカブルなまちづくりを更に進めるため,「福山駅前広場整備基本計画」の策定に着手します。
また,福山城周辺エリアでは,ナイトタイムエコノミーをキーワードに,天守内でのナイトキャッスル,天守前広場や駅北口スクエアなどでの多彩な事業を年間を通して実施していきます。キャッスルステイ(城泊)についても,2024年(令和6年)春頃の本格実施をめざし,事業者の選定や管理運営方法の検討などを進めていきます。このたび,福山城名誉城代に就任した田村(たむら)淳(あつし)さんには,これからも福山城の魅力を広くPRしていただけるものと期待をしています。
さらに,民間主導によるにぎわいの創出に向けて,伏見町で実施する公共空間を活用した実証実験や,工夫をこらした商店街への誘客促進策を支援していきます。
引き続き,備後圏域の玄関口にふさわしい,誰もが心地良く過ごせるウォーカブルな空間の創出に取り組んでまりいます。
((仮称)子ども未来館プロジェクトの推進)
(仮称)子ども未来館については,整備場所や展示施設,体験プロジェクトなどの具体を盛り込んだ基本計画を策定します。その後,民間活力の導入可能性調査を実施し,整備に向けた準備を着実に進めていきます。
(人材の活躍促進)
多様な働き方を実現するために,高度なスキルや専門的知識を持つ兼業・副業人材の活用を進めます。備後圏域内企業とのマッチングを実現し,経営課題の解決につなげていきます。
また,本市への移住をさらに促進するため,移住支援金の新たな対象に,転職を伴わない移住や起業を加えます。
本市には,高い技術で環境対策に取り組む企業のほか,高齢者や障がいのある方の雇用,女性の活躍促進など,社会や人に優しいグリーンな企業が数多くあります。こうした企業の取組を市内外へ発信する新たなプラットフォームを官民連携により構築していきます。本市の企業に幅広くグリーンな取組を促すとともに,ものづくりを始めとする企業のイメージアップを図り,人材確保につなげてまいります。
新年度予算案の大要と持続可能な財政運営に向けて
以上の結果,一般会計の当初予算規模は1,841億6,000万円となりました。今年度当初予算と比べて126億8,000万円,率にして6.4%の減となります。なお,3月補正予算への前倒しを予定していますが,それを勘案すれば,実質的には過去最大の予算規模となっています。
歳入でありますが,その根幹となる市税は,給与所得の伸びや企業収益の拡大による個人市民税と法人市民税の増などから,今年度比約14億円増の約762億円となる見込みであります。
また,歳出については,扶助費や後期高齢者医療特別会計への繰出金などの社会保障関係費は約720億円と引き続き増加しています。投資的経費は今年度比約153億円減の約247億円となりました。
歳入・歳出両面から財源確保にも取り組み,約18億円を確保しました。各財政指標については,経常収支比率は85.6%と,80%台半ばを安定的に推移しています。また,実質公債費比率については0.1%となり,指標の公開が始まった2007年度(平成19年度)以降で最も低い値となっています。そして将来負担比率は数値が算定されない状況を9年連続で維持しています。
市民一人当たりの市債残高でありますが,当初予算では約33万円となります。3月補正への前倒しを予定しているごみ処理施設建設を含めると約36万6千円となりますが,減債基金の残高約79億円を差し引くと,約34万9千円となり,目安としてきた35万円を下回っています。
引き続き,市債の発行抑制や繰上償還,減債基金の積立や活用などに取り組み,持続可能な財政の構築に努めてまいります。
なお,特別・企業会計を含めた全体では,3,621億9,332万8千円,率にして0.4%の減となりました。
組織体制
次に,組織について御説明申し上げます。
備後圏域の連携強化のほか,重層的支援体制の構築やデジタル化の更なる推進に向け,組織を整備します。また,子育て施策の充実や多様性社会の実現に取り組むなど,市民に身近で優しい市役所をめざしてまいります。市民病院についても,増改築事業に対応した組織を整備します。
おわりに
戦後の復興と平和への願いを込め,市民が植えた約1,000本のばらは,その後,市民と行政が手を取り合って進めていく「ばらのまちづくり」に発展しました。そして,第20回の記念となる世界バラ会議福山大会の誘致につながりました。
今を生きる私たちは,先人たちが懸命に努力し,積み重ねてきたまちづくりの歴史の上に立っています。先人たちの努力を支えてきたのは.どんなに困難な時代にあっても郷土の発展を願う強い思いと,地域を守る助け合いの心であったと私は思っています。こうした先人の思いを大切に,私たちは「未来への歩み」を止めてはなりません。本市初の本格的な国際MICEである世界バラ会議福山大会を市民の心を一つに成功させ,新たな市民の誇りとしていきます。
私は行政の先頭に立ち,「スピード感・情報発信・連携」を市政運営の基本に据え,引き続き「新5つの挑戦」に果断に取り組んでまいります。
予算以外の議案といたしましては,条例案として「福山市防災会議条例の一部改正について」など22件,その他の議案として「旧福山市立千年中学校校舎解体工事請負契約締結について」など9件を提出いたしております。
何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明といたします。
本文は,口述筆記ではありませんので,表現その他に若干の変更があることがあります。