本文
令和5年12月定例市議会 市長説明要旨(12月8日追加議案分)
ただ今,御上程になりました「令和5年度福山市一般会計補正予算」について御説明申し上げます。
この度の補正は,国の総合経済対策を踏まえ,原油価格や諸物価の高騰に直面する市民と事業者への支援のほか,中長期的な視点に立って企業の成長につながる支援策を実施していくものです。
原油価格・物価高騰対策について,まず,市民への支援策としては,住民税非課税世帯に対して国の新たな給付金を年内に支給するとともに,住民税均等割のみ課税される世帯等についても国の方針が示された後に速やかに支給できるよう準備を進めます。所得税と住民税の定額減税等については,市税システムの改修に取り掛かり,来年6月からの実施に備えます。また,子育て世帯に対しては,保育所や学校などの給食費の負担軽減のための支援を継続して行うほか,ひとり親家庭等の子どもへの生活・学習支援の更なる充実に取り組みます。省エネ家電への買い替え支援については,市民からの高いニーズを踏まえ,今後の買替分に対する補助を行います。
次に,事業者への支援策としては,LPガス使用量が一定規模以上の中小事業者に対する料金高騰分の一部補助を引き続き行います。介護サービス事業所や障害福祉サービス事業所を始め,私立の保育施設や幼稚園に対しては,応援金を追加支給するとともに,食料品価格の高騰に対する支援を行います。医療的ケア児の受入れ環境を充実させる保育施設に対しては,高騰する医療用備品の整備も新たに支援します。燃料費高騰の影響緩和に向け,漁業者や路線バス・航路事業者への補助を継続していくほか,施設園芸農業者に対しては冬期分を支援します。旅行業者に対して貸切りバスによる旅行商品の造成支援を行うことで,観光バス事業者の事業の継続にもつなげていきます。
また,企業の中長期的な成長に向けた支援策としては,ITシステムの導入などによる生産性向上やグリーンな取組の“見える化”に向けた二酸化炭素排出量管理システムの導入等への支援を行います。
このほか,事業執行上の必要性から,繰越明許費等について必要な措置を講じています。
以上の結果,今回の補正予算額は54億3,117万7千円の追加となりました。
何とぞ慎重なる御審議の上,御可決いただきますようお願いを申し上げ,提案理由の説明といたします。
本文は,口述筆記ではありませんので,表現その他に若干の変更があることがあります。