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令和6年第3回福山市議会定例会 市長説明要旨(6月10日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年6月10日更新

 先ほどは、「令和6年度福山市一般会計補正予算(第1号)」を御可決いただき、ありがとうございます。
 ただ今、御上程になりました諸議案の御審議をお願いするに当たり、当面する市政の状況と議案の大要について御説明申し上げます。
 
 まず始めに、名誉市民である宮澤喜一元総理を顕彰する記念館が、松永のはきもの資料館内に開館しました。戦後を代表する政治家であった宮澤様の功績とお人柄に、多くの方に触れていただきたいと願っています。
 また、先月の18日と19日には、福山を代表する祭りであるばら祭が開催され、48万人を超える人出でにぎわいました。4月にリニューアルオープンしたばら公園や福山駅周辺までのローズロードには満開のばらが咲き誇り、多くの方に「ばらのまち福山」を楽しんでいただきました。
 同時に開催した「Rose Expo FUKUYAMA 2025」の1年前イベントでは、世界バラ会議福山大会の概要発表や手嶌葵さんによる大会応援ソングの披露、市民・企業提案型事業から生まれた商品の販売などを行いました。来年の本番では、会場内でローズガーデンの設置やばらの新品種展示を行うほか、専門家によるばらの育て方講習会やローズマルシェの開催など体験や食を通じたばらの新しい魅力を発信していきます。来月2日からスウェーデンのカルマルで世界バラ会連合地域大会が開催されますが、その場で福山大会の魅力を世界の皆様にPRし、多くの参加につなげていきます。
 次に、抜本的な浸水対策について申し上げます。
 福川の排水機場整備や瀬戸町高浦地区のポンプ新設などが今月末までに完了します。これにより、同地域の大雨に対する防災力が大幅に高まります。引き続き市全域の浸水対策に取り組み、激甚化・頻発化する豪雨災害に備えてまいります。
 次は、福山ネウボラの更なる強化についてであります。
 まず、少子化の主な要因である未婚化・晩婚化に対応するため、若者を対象に、趣味を通じて自然な形で出会い、気軽な交流に発展していけるよう、新たな出会いの場を設けます。今月から市のSNS等で参加者を募集するとともに、企業にも従業員への積極的な周知に協力していただきます。一組でも多くの結婚につながるよう、官民一体となって少子化対策に取り組んでまいります。
 保育サービスの充実については、これまで、保育士復職支援コーディネーターの配置や就職応援金制度の創設などに取り組んできました。この結果、30人を超える保育士を確保でき、待機児童ゼロも昨年度に続き達成することができました。また、備後圏域で取り組んでいる保育所等の広域利用については、大幅に要件を緩和したことで、昨年度に比べ申込件数が約2倍に増えました。今後は、病児・病後児保育や休日保育についても広域利用を積極的に進めるなど、子育て世帯への支援を更に強化していきます。なお、今月から試行を開始した「(仮称)こども誰でも通園制度」には、現在までに約20件の申込みをいただいています。利用者の声に耳を傾け、よりニーズに合った制度となるよう努めていきます。
 次に、連携中枢都市圏の取組について申し上げます。
 全国のトップを切ってスタートした備後圏域連携中枢都市圏の取組は、今年、10年目を迎えました。第3期ビジョンの策定に向け、圏域住民から直接意見を聴く「びんご未来ワークショップ」を来月開催します。ワークショップでは、人口の推計、医療・介護の需要予測、地域経済の見通しなどを見える化し、備後圏域のめざす未来像を議論します。こうした取組は全国初であり、国も注目しています。備後圏域7市2町の連携を更に強化し、人口減少社会にあっても、いつまでも住み続けたいと思える圏域を実現してまいります。
 次は、未来を支える人材の育成についてであります。
 福山市立大学情報工学部の新設に向け、基本構想を3月に策定しました。新学部に「デジタルものづくりコース」と「サイバーセキュリティコース」を設け、デジタル社会をリードする人材の育成をめざします。また、入学者選抜において地元高校生を積極的に受け入れるための地域枠を設けることも盛り込んでいます。引き続き、教員の確保やカリキュラムの作成を進めるとともに、新キャンパスの整備に向け、港町キャンパスに隣接する県有地の取得について広島県と調整してまいります。
 「(仮称)子ども未来館」については、先月末に民間活力の導入可能性調査を終え、概算事業費は約50億円、事業手法については設計・建築・展示・運営を一括発注するDBO方式が望ましいことなどが示されました。調査結果を更に精査する中で、年内には整備場所と事業手法を最終決定し、来年度には事業者を選定していきます。
 次は、活力ある地域経済の実現についてであります。
 「グリーンな企業プラットフォーム」については、今年度第1回目となる運営会議を開催しました。取組の対象もものづくり企業だけから、市内の中小企業全体に広げました。会議では、グリーンな取組へのチャレンジ宣言を行った企業36社を発表し、実践グループによる取組も紹介しました。今後は、チャレンジ宣言企業を更に増やし、福山の企業の魅力を全国に発信するとともに、地元学生のグリーンな企業への就職につなげていきます。
 市街化調整区域における土地利用の規制緩和をスタートさせました。これまでに約20社から問合せがあり、このうち1社が開発許可に向けた具体的な手続に入っています。今後も、企業の高い投資意欲に応えられるよう、制度の適正な運用に努めてまいります。
 国道2号の慢性的な渋滞の解消をめざし、先週、新たに一般国道2号福山道路・神辺水呑線整備促進期成同盟会を設立しました。これまでの沿線4市から備後圏域7市2町に体制を大幅に拡大し、圏域一丸となって福山道路の未事業化区間と神辺水呑線高架道路の早期の新規事業化を国や県に訴えていきます。
 福山港内港の埋立てについては、秋頃から国による現地調査が始まることとなりました。年度内には調査を終え、その後、国・県・市が連携して事業費やスキームなどを検討してまいります。
 次に、新たなにぎわいの拠点づくりについて申し上げます。
 競馬場跡地とその周辺には、エフピコアリーナや総合体育館公園、かわまち広場などが立地し、本市の健康・スポーツを核とした新たなにぎわいの拠点となっています。これと隣接する旧体育館跡地・五本松公園エリアについては、子どもから高齢者まで幅広い世代に活用いただけるよう、交流・教育・福祉の機能を持つ「(仮称)まちづくり支援拠点施設」の整備を検討しています。これらが一体となって、更なるにぎわいの空間が形成されるよう努めてまいります。なお、旧体育館については、長年市民に親しまれてきたこともあり、円筒状の柱と鉄骨トラスの一部を保存・活用することとしました。
 次に、高齢者が安心して暮らせるまちづくりについて申し上げます。
 より多くの方の健康意識を高めることで介護予防を強化していくことをめざし、県内初となる成果連動型民間委託契約方式(PFS)による介護予防事業を実施します。民間の創意工夫を反映した運動や趣味等を通じた交流の機会を提供することで、健康にどちらかといえば無関心な層や団塊の世代の参加を促していきます。
 あわせて、高齢者の社会参加を支える移動手段の確保にも努めます。公共交通の要である路線バスについては、交通事業者、有識者、市民団体等が参画する「(仮称)バス共創プラットフォーム」を来月上旬に立ち上げ、利用者のニーズに沿った路線の見直しなどに取り組みます。また、乗合タクシーについては、これまでの9地区から12地区へと運行エリアを拡大しました。おでかけ支援事業にも継続的に取り組むなど、誰もが利用しやすい移動サービスの実現に努めていきます。
 
 最後に、「令和6年度福山市一般会計補正予算(第2号)」について申し上げます。
 まず、60歳から64歳までの呼吸器等に障がいのある方と65歳以上の方を対象に、新型コロナウイルスワクチンを定期予防接種として実施します。
 福山市立大学の新学部設置に向けた施設整備のため、地質調査や発注者支援業務の費用の一部を助成する準備費交付金を計上しています。
 大学卒業時のU・I・Jターンを促進するため、本市に移住し備後圏域内企業へ就職を希望する学生に、就職活動時にかかる交通費を補助します。
 以上の結果、第2号の補正予算額は、11億5,992万円の追加となりました。
 
 予算以外の議案としては、条例案として「福山市税条例の一部改正について」など4件、その他の議案として「排水施設機械設備工事(川北地区)請負契約締結について」など6件を提出いたしております。
 
 何とぞ慎重なる御審議の上、御可決いただきますようお願いを申し上げ、提案理由の説明といたします。
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 本文は、口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。