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令和8年第1回福山市議会定例会 市長総体説明(2月20日)

印刷用ページを表示する 掲載日:2026年2月20日更新

 本日、令和8年第1回市議会定例会を招集いたしましたところ、議員各位には御参集いただき、誠にありがとうございます。
 ただ今、御上程になりました「令和8年度福山市一般会計予算」を始め、諸議案の御審議をお願いするに当たり、新年度における市政運営の基本方針と予算案の大要について御説明申し上げます。

1 はじめに
 昨年の我が国の出生数は、過去最少を更新する見込みです。急速に進む人口減少は、「静かなる有事」とも言われています。それは、目に見える形ではわかりにくいものの、生活・経済・自治の根幹に大きな影響を及ぼすからです。国が「こども未来戦略」を策定して2年が経ちますが、これまでは、児童手当の拡充やこども誰でも通園制度(乳児等通園支援事業)の創設など、こどものいる家庭への支援に比重が置かれ、結婚や出産を望む人への支援が不十分だったのではないかと受け止めています。地方においては、こうした状況と東京一極集中があいまって、社会経済を支える現役世代の減少に拍車をかけています。この傾向が続けば、数十年後には行政サービスの維持や地域社会の存続すら危ぶまれ、国を挙げて対策を講じていく必要があります。
 本市では、この10年、人口減少社会にあっても若者や女性が福山に住みたいと思える都市をめざし、将来への投資に全力を傾けてきました。子育て・にぎわい・暮らし・産業を支える社会経済インフラの整備も着実に進み、福山の景色は少しずつ変わってきましたが、人口減少に歯止めはかからず、改めて、この問題にいかに向き合っていくかが問われています。

2 新「福山みらい創造ビジョン」のスタート
 新年度からスタートする次期「福山みらい創造ビジョン」では、「希望、安心、活力ある備後の中核都市」をめざしています。その中で、「希望の都市づくり」として、福山版少子化対策の推進と若者や女性に選ばれる都市の創造に特に注力していくとともに、安心な市民生活と活力ある地域経済の実現に向け、高齢者の健やかな暮らしの確保や防災・減災の推進、企業の稼ぐ力の向上などにも取り組んでいきます。とりわけ、少子化対策については、総額49億円規模の「希望の子育て5か年プラン」を取りまとめ、官民一体で取り組むとの意思を明確にしました。これらの取組により、「平日の公園でこどもと遊ぶ父親の姿を見ることが当たり前になる」、「ばらに囲まれた福山駅前広場に、昼はイベントを楽しむ若者が集い、夜にはコンサートが開催される」、そして「全世代交流型エリアでは学びや遊び、スポーツに目を輝かせるこどもたちを、健康づくりや趣味を楽しむ高齢者がにこやかに見守っている」、そんな日常を実現していきます。また、革新的なアイデアを確かな技術で製品化できる本市のものづくり企業が世界を舞台に活躍する未来も創っていきます。

3 新年度予算案における主な取組
 こうした思いを込め、次期ビジョンの取組の初年度となる新年度の予算を「希望・安心・活力あふれる未来への挑戦予算」と名付けました。「未来への挑戦予算」というフレーズは、10年前、私が編成した初めての予算で用いたものです。新たな10年に向けて、初心に立ち戻り、未来への挑戦を一つ一つ全力で推進してまいります。以下、新年度予算案における主な取組について申し述べます。
(1)希望の都市づくり
 1つ目の大きな柱は、「希望の都市づくり」です。
福山版少子化対策の推進
 昨年10月に設置した少子化対策専門家会議において、若者や女性が選択する多様な生き方を応援し、温かく支える社会の実現が、少子化の抑制につながるとの考えが示されました。そして、働き方改革の必要性、結婚支援の強化、質を重視した子育て支援などが提案されました。これらを「福山版少子化対策」として、以下の施策に官民一体となって取り組んでまいります。
(働き方改革による家族時間・自分時間の確保)
 まず、働き方改革を進め、家族時間・自分時間の確保に努めます。
 本市では、これまでも、結婚や出産を躊躇(ちゅうちょ)する理由の1つであるワンオペ育児の解消に向け、働き方改革を少子化対策の重要な柱に位置付けてきました。そして、グリーンな企業プラットフォームを立ち上げ、企業に対する啓発に努めてきました。
 改めて企業の経営層により強く訴えていくため、官民共同会議を立ち上げ、産業界と行政が一丸となって改革の流れをより確かなものとしていきます。あわせて、企業内リーダーの育成にも取り組みます。また、時間外労働時間の削減などを要件とする奨励金を創設します。
(結婚・出産を望む人への支援)
 結婚・出産を望む人への支援を充実します。
 多様な生き方とジェンダー平等を前提に、固定的な性別観に立ったアンコンシャス・バイアス(無意識の思い込み)の変革に一層努めます。出会いの場の創出に向けて新たにAIを利用した異性とのマッチングの仕組みも導入します。また、性や健康に関する正しい知識を持ってもらうためのプレコンセプションケアの取組の1つとして、早い段階から相談できるかかりつけ医の必要性などを啓発していきます。8月には、福山市民病院に周産期母子医療センターを開設します。高度で専門的なケアができるMFICU(母体胎児集中治療室)やNICU(新生児集中治療室)などを備えることで、リスクある分娩への体制を整えます。このほか、一般不妊治療費助成の年齢制限の撤廃と上限額の引上げも行います。
(こどもと子育て家庭への支援)
 子育て家庭の経済的負担の大胆な軽減策に本市独自に取り組んでいきます。本来は国が主導して、国と地方の役割分担を整理すべきとの考えに今も変わりはありませんが、国の対応をこれ以上待つわけにはいきません。まずは、小学校の給食費について、4月から国の制度に加えて追加の財政措置を行い、完全無償化を実現します。また、来年1月から、子ども医療費助成制度の対象も拡充し、高校生年代までとします。さらに、保育料については、現行の第2子以降の無償化に加え、第1子についても来年4月からの大幅な引下げに向けた準備を進めていきます。
 こどもや若者を支援する体制も強化します。新年度からネウボラセンターに社会福祉士などを配置し、高い専門性を持って相談に対応するとともに、新たに「ユースセンター」を設置し、若者の交流や多様な活動の拠点とします。また、ヤングケアラーの調査対象に高校生年代を加え、実態を十分把握した上で、課題に応じた支援につなげていきます。
 子育てと仕事の両立を支えるため、保育サービスを充実します。保護者の選択により、おむつや敷き布団を持参しなくてもよい「かるがる登園」を全ての公立保育施設に導入します。病児・病後児保育の実施施設を現在の4施設から5施設に増やします。また、5歳児健康診査を一部の保育施設で試行的に実施します。放課後児童クラブについては、開設時間を延長するクラブを拡大するとともに、入退室の管理などができるアプリを導入します。医療的ケア児の通学支援については、現在の週3日から週5日に拡充します。こうした質の高い保育サービスを今後も維持していけるよう、放課後児童クラブの利用料と延長保育料について適正な受益者負担の在り方を検討していきます。
 屋内外のこどもの遊び場の更なる充実に向け、新たに5つの交流館にキッズスペースを設置するほか、親子で水遊びができる丸之内公園を夏ごろにはオープンします。また、富谷公園へのインクルーシブ遊具の整備にも取り組んでまいります。
若者や女性に選ばれる都市づくり
 次に、本市においては、ここ10年間、転入者の減少などにより30歳代までの若者が減少しています。若者や女性の定着は、社会の多様性を高め、従来の慣習や価値観に捉われない新たな価値を創造する力となり、地域経済の活性化や都市の持続的な成長につながります。若者や女性が「暮らしたい」「働きたい」と思える都市の実現に取り組んでまいります。
(学びと仕事の選択肢の充実)
 このため、学びと仕事の選択肢を充実させます。
 2027年度(令和9年度)の開設に向け、福山市立大学情報工学部の新棟の整備を進めます。高度なデジタル活用スキルが身に付く実践的なカリキュラムの策定も行います。新年度の学生募集から「地域枠」を新設し、地元出身者の定着にも努めます。
 福山の魅力的な企業(グリーンな企業)の存在をより多くの学生に知ってもらうため、企業見学や職業体験を行う市内外の大学や専門学校への新たな支援制度を創設します。幅広いデジタル人材の育成に向け、女性の資格取得や就労支援にも取り組みます。また、エフピコRiMの2階部分については、2028年度(令和10年度)のオープンに向け、運営事業者の選定や改修工事を進めてまいります。
(子育て・教育環境の充実)
 子育て・教育環境を充実させていきます。
 学力向上プロジェクトについては、新たに中学3年生を学力定着状況調査の対象に加え、実施教科も追加します。
 年々増加する不登校への対応としては、引き続き学習端末を活用したSOSの早期発見に努めます。フリースクールかがやきに外部講師を新たに配置し、こどもの状況に応じたより丁寧な学習支援につなげていきます。
 本市では、小学4年生全員をふくやま美術館に、5年生全員をばらのまち福山国際音楽祭に、そして中学2年生全員をオーケストラ福山定期へ招待し、こどもたちに質の高い芸術文化に触れる機会をつくっています。これに加え、今般、日本生命保険相互会社の御厚意により、新たに小学3年生全員を音楽劇へ招待することになりました。また、市内の有志企業から新小学1年生に、デニム製トートバッグがプレゼントされることになりました。新1年生には、入学記念としてばら苗も配布しています。こどもを大切にするこのような取組は他都市では聞いたことがありません。こどもの心に地元福山への愛着が育まれていくことを願っています。
 市立小中学校においては、この10年、普通教室・特別教室の空調整備や中学校給食の完全実施、学校施設の耐震化など、教育環境の整備を着実に行ってきました。更なる充実に向け、まずは基幹緊急避難場所に指定されている25校の屋内運動場の空調整備を来年3月までに終えます。残る全ての屋内運動場についても今後4年間で計画的に整備してまいります。
(市域全体でのにぎわいの創出)
 市内全域でにぎわいを創出していきます。
 まず、福山駅前広場では、今月16日に開催した広場協議会において、バス乗降場を現在の位置に縮小して配置する整備案が望ましいとの取りまとめがなされました。これを踏まえ、基本計画の案を今年度中に作成し、パブリックコメント等を経て、福山駅前広場整備基本計画を策定していきます。あわせて、伏見町エリアのにぎわい再生なども視野に入れた広場活用の議論を本格化させていきます。
 旧福山市体育館跡地においては、今年9月に(仮称)まちづくり支援拠点施設がオープンします。五本松公園を含むこのエリアでは、2029年度(令和11年度)までに、大阪・関西万博パビリオン「いのちの遊び場 クラゲ館」や(仮称)子ども未来館の整備、そして五本松公園のリニューアルも予定されています。また、(仮称)まちづくり支援拠点施設のオープンに合わせ、福山駅前との間を自動運転バスが「レベル2」で商用運行します。さらに、「レベル4」での商用運行に向け、先行的事業化地域の選定をめざしていきます。エフピコアリーナやかわまち広場も含めた一帯に多様な機能の集積を進め、福山駅周辺と並ぶ市中央部のにぎわいの核を創っていきます。
 新年度からは、(仮称)地域の拠点づくり戦略に基づく取組が本格始動します。神辺では、駅西側で地域住民による(仮称)川南公園を活用した交流が始まります。松永では、駅北口の公共空間を活用して、にぎわい創出に向けた取組を進めます。新市では、かわまち広場の整備に向け、計画を作成し、人づくりにも取り組んでいきます。沼隈と内海においては、南部の周遊観光の拠点となる道の駅「アリストぬまくま」の再整備に向けて基本設計を進めていきます。また、引き続き「福山沼隈半島体験博」を実施するとともに、海洋環境の改善などにも取り組んでいきます。そして、駅家では、駅家公園において民間活力を活用したにぎわい創出の取組をめざします。それぞれの地域の住民の思いを反映したにぎわいの拠点づくりを進めていきます。
 このほか、ふくやま美術館の改修に向けて基本計画を策定するとともに、新たに秋のスポーツ一大イベントを10月に開催するなど、芸術文化の振興とスポーツによるにぎわいづくりに取り組んでまいります。
(ばらによる都市ブランド価値の向上)
 ばらによる都市ブランド価値の向上に努めていきます。
 昨年、多くの人でにぎわった「Rose Expo」を今年も5月に開催し、新品種のばらの展示や専門家による講演会などを行います。また、世界バラ会議の大会記念ばらを公共空間へ植栽していきます。福山ばら大学にマイスターコースを開設し、栽培技術の普及を担う人材を育成していきます。これらの取組を通じて、「世界一のばらのまち」との評価を確かなものにしてまいります。
 以上、「希望の都市づくり」について申し上げました。
(2)安心な市民生活と活力ある地域経済の実現
 次の2つ目の大きな柱は、「安心な市民生活と活力ある地域経済の実現」です。
(地域コミュニティの再構築)
 9月までには有識者会議で新たな地域コミュニティづくりの方向性を取りまとめていきます。これを踏まえ、まちづくりネットを核に、まちづくりサポートセンターに登録している様々な団体とも連携しつつ、地域課題の解決に取り組んでいきます。また、まちづくりを支えるボランティアの方々が活動しやすい環境づくりについて検討を急ぎます。地域活動の拠点となる交流館については、光、曙、山野、手城、そして湯田でそれぞれ整備を進めていきます。増加する外国人住民が地域の一員として共に暮らしていけるよう、初期日本語教室の充実や地域での交流を促進するサロンの開催などに取り組んでまいります。
(高齢者の健やかな暮らしの確保)
 
また、高齢者が健やかに暮らせるよう、介護予防のための運動教室の開催回数を増やし、社会参加と健康づくりを促進します。認知症予防のため、新たに「(仮称)脳の健康チェック会」を本庁舎や拠点支所で開催します。脳の反応速度や記憶力などをゲーム形式で手軽に確認することで認知機能の変化に気付く契機としてまいります。
(地域公共交通の充実)
 地域公共交通の利便性も更に高めていきます。バス事業者の経営改善と乗務員の確保を支援する中で、神辺駅西口を基点に、大型商業施設や福山北産業団地などを結ぶ新規路線の可能性を探るための実証実験を行います。加えて、神辺駅周辺のバリアフリー化に向けた基本構想を策定するほか、JR西日本による備後赤坂駅のバリアフリー化に対し、支援をしてまいります。
(防災・減災の推進)
 防災・減災については、蔵王ポンプ場の2027年度(令和9年度)の完成をめざします。来月策定の(仮称)福山市浸水対策強化実施計画に基づく更なる集中豪雨対策にも取り組んでいきます。また、避難場所の環境改善のため、基幹緊急避難場所に指定されている神辺体育館の空調を整備します。広島県が改定した南海トラフ巨大地震の被害想定を踏まえ、災害時には物流の拠点となる大規模な備蓄倉庫を新たに整備するため、候補地の選定と基本計画の策定を行ってまいります。
 このほか、市民生活に欠かせない水道水を安定的に供給するため、計画的に水道施設の更新や耐震化に取り組みます。なお、第五次福山市上下水道事業経営審議会からの答申を踏まえ、適正な水道料金への改定に向けた手続を速やかに進めてまいります。
(企業の稼ぐ力の向上)
 地域経済の活性化に向け、市内企業の収益力・成長力を強化します。市場の拡大や新規顧客の獲得などをめざす企業に対し、販路開拓支援を強化します。備後圏域の企業が主導する「びんごもの創り推進会議」に本市も参画し、スタートアップ企業の技術と備後のものづくり企業をマッチングさせることによって、新たなビジネスチャンスにつなげてまいります。
(農林水産業の振興)
 農林水産業の振興にも取り組みます。新年度から、福山地方卸売市場の水産棟と廃棄物処理棟の整備が始まります。2029年度(令和11年度)の事業完了に向けて、国などと連携していきます。海洋環境の改善については、海底耕うんの地点及び回数を増やすほか、かき殻散布やミズクラゲの駆除、アイゴ対策に取り組んでいきます。また、かき養殖事業者に対しては、種苗の購入補助や経営資金の借入れに対する利子補給などの支援を継続するとともに、品質向上に向け、殻付きかきの身入りを評価できる非破壊検査装置を導入します。耕作放棄地対策として、モデル地区を指定し、地域や有識者等で構成する検討会議で農地の幅広い利活用策を議論してまいります。
(戦略的な観光振興)
 戦略的な観光振興にも取り組みます。鞆地区東西交通・交流拠点の2027年度(令和9年度)供用開始をめざし、建設工事に着手します。また、住民の安心な暮らしと観光振興の両立に向け、住民と観光事業者が参加する「鞆まちづくりセミナー」も開催します。「鞆の浦しおまち海道サイクリングロード」については、ナショナルサイクルルートの指定をめざし、路面標示などの走行環境の整備や利用促進に向けたイベントを実施してまいります。
(経済活動を支える基盤整備)
 経済活動を支える基盤整備も着実に進めていきます。先般発表された県の新年度予算案に神辺水呑線が新規事業として盛り込まれました。幹線道路における慢性的な渋滞の解消に向けた大きな一歩であり、備後圏域7市2町で構成する整備促進期成同盟会がめざしてきた取組を力強く後押しするものです。引き続き、福山道路の未事業化区間の新規事業化の実現に向け、国に対する要請を強めていきます。地域の道路ネットワークの強化に向けては、今津高西線の詳細設計と川南湯田村駅線の用地取得などに取り組みます。また、新たな産業団地については、新年度に採算性の詳細検討を行い、候補地の選定と事業化についての最終判断を行ってまいります。
 以上、「安心な市民生活と活力ある地域経済の実現」について申し上げました。
(3)物価高への対応
 次に、3つ目の大きな柱である「物価高への対応」です。市民生活と経済活動を守るため、切れ目のない支援にスピード感を持って取り組んでいきます。
 この中で、生活者への支援としては、保育施設等と中学校の給食費について、2022年度(令和4年度)から実施している保護者負担の据置きを新年度も継続します。こども食堂への食材料費の支援も継続し、地域によるこどもの居場所づくりを後押しします。高齢者に対しては、優待交通助成の制度を拡充し、外出機会の確保と社会参加の促進につなげていきます。また、家庭の電気料金の負担を軽減するため、太陽光発電設備や蓄電池の導入を支援します。
 事業者への支援としては、再エネ・省エネ設備の導入を促進していくほか、12月補正に盛り込んだ賃上げに取り組むグリーンな企業に対する補助の募集を来月上旬から開始します。引き続き、事業者の経営基盤の強化、脱炭素化に向けた取組を促進してまいります。

4 新年度予算案の大要と健全な財政運営に向けて
 以上の結果、一般会計の当初予算規模は、2年連続で過去最大を更新し、2,077億円となりました。今年度の当初予算と比べて78億7,000万円、率にして3.9%の増となります。特別・企業会計を含めた全体では3,974億3,743万2千円、率にして2.7%の増となります。
 このうち、一般会計について、歳入では、その根幹となる市税が、給与所得の伸びに伴う個人市民税の増加や家屋の新増築による固定資産税の増加などにより、今年度比約12億円増の約790億円となる見込みです。市債発行額については、減債基金の活用によって今年度比約7億円減の約87億円に抑制し、神辺町との合併以降最小となりました。
 歳出については、義務的経費のうち、扶助費と人件費が引き続き増加し、合計では今年度比約52億円増の約1,013億円となった一方で、公債費はこれまでの市債発行抑制や繰上償還などの取組により、今年度比約6億円減の約145億円となりました。投資的経費も今年度比約3億円減の約186億円に抑えました。
 なお、国の補正予算等による有利な財源を活用するため、約55億円を3月補正に前倒しして計上しています。
 「新たな総合的な財源確保」については、既存財産を活用した収入の拡大や民間活力の活用などによる公共サービスの再構築などにより、今年度比約12億円増の約66億円の効果額を生み出せる見込みです。
 これらの結果、経常収支比率と実質公債費比率はいずれも低い水準を維持し、将来負担比率は12年連続で数値が算定されない状況となっています。

5 組織体制
 次に、組織について申し上げます。
 ネウボラセンターを中心に取り組むこども・若者施策のほか、福山駅前広場の整備、新たなばらのまちづくりなどを重視した体制整備を行います。また、政策をより戦略的に推進していくため、「政策マネジメント」、「情報発信」、「デジタル」、そして「人材育成」の4分野の専門人材による「政策形成チーム」を新たに立ち上げます。これまでとは異なる視点やノウハウを積極的に取り入れ、トップダウンとボトムアップの双方向による施策の練り上げにより、精度の高い政策決定プロセスを実現していきます。簡素で効率的な体制を基本に、組織横断的な連携も重視しながら、行政課題の解決に取り組んでまいります。

6 おわりに
 
先日、本市出身の宝塚歌劇団星組の男役トップスター暁(あかつき)千星(ちせい)さんと舞台終了後にお会いする機会をいただきました。暁さんは、市内の中学校から宝塚音楽学校へ進学し、卒業の後、宝塚歌劇団に首席で入団されました。日々のたゆまぬ努力と情熱をもって舞台に立ち続け、2025年(令和7年)、遂にトップスターに就任されました。まさに、努力と強い意志で夢をつかみ取った瞬間でした。「暁」には「明けの明星」、「千星」には「無数の星の中でひときわ輝きたい」という意味が込められていると伺いました。どんな困難にも、その先には希望があります。福山から羽ばたいた一人の女性が全国の人々を魅了する存在へと成長したように、次代を担う世代には、夢の実現に向けて広い世界に目を向け、力強く羽ばたいてほしいと願っています。私たち大人も、そうした若者たちの挑戦を全力で応援していきたいと思います。

 予算以外の議案といたしましては、条例として「福山市表彰条例の一部改正について」など17件、その他の議案として「福山市立日吉台小学校屋内運動場長寿命化改修工事請負契約締結について」など9件を提出いたしております。
 
 何とぞ慎重なる御審議の上、御可決いただきますようお願いを申し上げ、提案理由の説明といたします。

 本文は、口述筆記ではありませんので、表現その他に若干の変更があることがあります。