本文
柴田 悠さん
柴田 悠 さん
メッセージ
「こども未来づくり100人委員会」にご参加のみなさま、9か月にわたる議論の積み重ね、まことにおつかれさまでした。
他の自治体ではなかなかない、このような大規模かつ長期間にわたる議論の積み重ねは、これからの福山市のさらなる発展にとって、大きな糧になったと思います。この糧を活かしながら、福山市が今後ますます、こどもを産み育てやすい地域、こどもがますます生き生きと育つ地域になることを、心より祈念しております。
専門的視点から見ますと、こどもをより産み育てやすい地域になるには、第1に、雇用や賃金などの経済状況がより良好になっていくこと。第2に、私生活の時間をしっかり確保できるように、デジタル化などを活用して、とくに男性の長時間労働が減り、柔軟に働きやすくなっていくこと。第3に、保育・病児保育・医療・教育が充実し、親の育児負担が減っていくこと。これら3つの条件が重要です。
これら3つの条件が比較的満たされているフランスやほとんどの北欧諸国では、移民による出生率引き上げ効果(0.1~0.2)を除いても、直近で1.4~1.5の出生率であり、日本の1.2を上回っています。
これら3つの条件をますます良好にしていくための具体的なヒントの数々が、きっとこの委員会での議論のなかにも詰まっていたと思います。ぜひそれらのヒントを活かして、これからの福山市をますます住みやすい地域にしていっていただけたらと願っております。