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【高屋第3公園】ばらが咲き誇る公園

近年、少子高齢化や市民ニーズの多様化等、社会環境が大きく変化する中、「利用者が少ない公園」や「地域で維持管理ができない公園」が増えています。
このため、福山市では、地域住民のほか多様な主体と市が連携して、柔軟な発想で公園を使いこなし、地域コミュニティの活性化等、まちづくりに繋がる「地域が主体となった魅力ある公園づくり」に取り組んでいます。 福山市では、公園に公民連携手法を導入して、地域課題の解決やエリア価値の向上に繋げていく取組を推進しています。
2014年から地域住民によるばら花壇整備を行っている高屋第3公園の取組についてご紹介します。
高屋第3公園は、福山市引野町北五丁目の住宅団地の中にある公園です。園内は、すべり台やブランコなどの遊具や広場があるエリアと、ばら花壇や東屋があるエリアの2つに分かれています。広場ではこどもたちがボール遊びをしたり、地域の人たちがグラウンドゴルフを楽しまれているそうです。

ばら花壇の歴史
ばら花壇のある場所は、元々1972年に公園が整備された時に、ばら等の草花が植えられていましたが、その後管理する人がいなくなり、約20年間放置されていました。
2014年6月、2年後に迫った福山市政100周年と緑丘学区創設40周年に向けて、緑丘学区まちづくり推進委員会が主体となり、地元町内会や老人会などの協力を得ながら、ばら苗50本を植え付け、地域の憩いの場となるよう願いを込めた花壇を再整備しました。

活動内容
現在、147本・62種類のばらが育てられています。ばら花壇の管理は地元町内会だけでなく、緑丘学区内外からばらを愛する人が集い、約60名が、毎月1回の定例作業のほか、水やり、薬剤散布、環境整備等の臨時作業も、皆で楽しくばらの手入れを行っています。
また、剪定講習会やつるバラの誘引講習会も毎年開催するなど人材育成にも取り組んでおられます。
2020年夏頃からは、取組に賛同された第一生命保険株式会社 福山営業支社伊勢丘営業オフィスの皆様も、地域貢献活動の一環として、草取りなどの作業に参加されています。
作業の合間には、お茶を飲みながらおしゃべりをするなど、和気あいあいとした雰囲気が活動を楽しく続けられる秘訣なのかもしれません。

このばら花壇は、福山市ばら花壇コンクールにおいて、2022年から4年連続で「地域花壇大賞(ばらのまちづくり部門)」を受賞しており、福山明るいまちづくり協議会の「モデルばら花壇」に認定されるなど福山市を代表するばら花壇となりました。
地域住民、ばらの愛好家、地元企業など、様々な人々がばら花壇づくりに関わることで、地域コミュニティの活性化などに繋がっています。
訪れた方にほっと和んでいただける花壇を目指してお手入れをされているので、ぜひ足を運んでみてください。







