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【春日町三角公園】地域と学校をつなぐボランティア活動

近年、少子高齢化や市民ニーズの多様化等、社会環境が大きく変化する中、「利用者が少ない公園」や「地域で維持管理ができない公園」が増えています。
このため、福山市では、地域住民のほか多様な主体と市が連携して、柔軟な発想で公園を使いこなし、地域コミュニティの活性化等、まちづくりに繋がる「地域が主体となった魅力ある公園づくり」に取り組んでいます。福山市では、公園に公民連携手法を導入して、地域課題の解決やエリア価値の向上に繋げていく取組を推進しています。
地元中学生によるボランティア活動が行われている春日町三角公園の取組についてご紹介します。春日町三角公園は、福山市立培遠中学校の目の前にある公園で、三角形の敷地の中に、すべり台・ブランコ・鉄棒・砂場といった遊具のある公園です。

中学生によるボランティア
培遠中学校では、生徒の中からボランティアリーダーを募り、三角公園の清掃活動のほか学校や地域の環境整備、文化祭・体育祭などの学校行事の準備や片付けなどを行っています。
三角公園の活動では、ボランティアリーダーが中心となり、毎月1回程度「三角公園ボランティア活動日」を定め、全校生徒からボランティアを募り、毎回100名近くの生徒が、除草作業・ゴミ拾い・周囲の溝掃除などを行ってくれています。
また、定期的な清掃活動のほか園内のばら花壇の手入れや古くなったトイレの塗装も行っていただいます。
塗装してもらったトイレは、ウサギやクマなどの動物が描かれたカラフルでかわいいデザインとなっており、外壁だけでなく内壁にもこだわって作業をしていただきました。
ボランティアリーダーを務める生徒の1人は、「みんなをまとめるのは難しいが、毎回多くの生徒が来てくれて嬉しい。今後も学校や地域をきれいにしていきたい。」と話してくれました。

生徒から保護者へ
培遠中学校PTAの皆さんも、生徒のボランティア活動日に合わせて、一緒に清掃活動を行っていただいていました。しかし、日常の手入れやトイレの清掃管理をする公園管理者がいないことを知った培遠中学校PTAの皆さんが、2019年度から公園管理者を担ってくださっています。
培遠中学校PTAの皆さんが公園管理者となってからは、日頃の管理だけではなく、葉が茂り周囲の道路の見通しを悪くしていた公園樹木の剪定・伐採を行い、生徒が安全に通学できるよう環境整備をしたり、管理の負担が少なくなるよう防草シートを張ったり、砂場の砂の入れ替えを行うなど、様々な作業を実施してくださいました。
こうした生徒や保護者による活動のおかげで、地域の方からは「平日の午前中や休日など、公園を利用する地域の方が増えている。生徒たちがボランティアで管理してくれて良かった。」という声をいただいています。






