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歴史的港湾施設(波止)
印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月2日更新
鞆は,大可島・明神山・玉津島などが防波堤の役割を果たし,古くから天然の良港として栄えてきました。
しかし,台風など強風による大波から船舶を守るため,波止の築造が必要となりました。
まず,寛政3年(1791年)に備前児島の栄五郎によって,大可島下から50間(約90m),淀姫神社下から20間(約36m)の波止が造られました。
大波止は,文化8年(1811年)に播州高砂の工楽松右衛門によって大規模修理と延長が行なわれ,その後も改修が行なわれ現在の80間(約144m)の長さになりました。
さらに,弘化4年(1847年)には,玉津島の波止が豊後佐伯の柴田宗左衛門によって築かれ,ほぼ今日の鞆港の姿を整えました。