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歴史的港湾施設(雁木)
印刷用ページを表示する 掲載日:2013年12月2日更新
潮の干満の差が大きい瀬戸内海の港では,いつでも積荷の揚げ下ろしができるように,雁木と呼ばれる階段状の船着場を造っています。
荷船から石造りの雁木に足場板を渡し,中仕と呼ばれた港湾労働者が,板の揺れにリズムをとりながら,重い荷物を運びました。
一部道路の拡張に伴い,姿を消した雁木もありますが,常夜燈に続く文化8年(1811年)に造られた大雁木をはじめ,港を囲むように雁木が長く延びています。
これだけ大規模な雁木を見ることができるのは,今では鞆だけです。