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原因別防火のポイント
実際にあった火災事例
私たちの日常生活の中には、火災に結びつく危険性がたくさんあります。
「私のウチだけは大丈夫」と思ってはいけません。火災のほとんどはちょっとした不注意から発生しています。
(1)放火・放火の疑い
事例1
夜間、路上に放置された家庭ゴミに連続放火された。
事例2
共同住宅の階段部分に置いてあった新聞紙の束に放火された。
防火のポイント
- 家庭ゴミは決められた収集日の朝に、決まった場所に出す。
- 共同住宅の廊下・階段部分には可燃物を放置しない。
- 物置、小屋など人目につかないところにも施錠する。
(2)たばこ
事例1
たばこの火種により、ガラス灰皿の表面と内部に温度差が生じたため、灰皿が割れ畳に着火した後拡大し、住宅が半焼した。
事例2
布団の上にたばこが落ちたことに気付かず、布団を押入れにしまったため、3時間後に出火し、住宅が全焼した。
防火のポイント
- 灰皿には少量の水を入れておく。
- 寝たばこはしない、させない。
- たばこの投げ捨てはしない。
- 灰皿は、こまめに掃除し、吸殻をためないようにする。
(3)こんろ
事例1
揚げ物の料理中、台所を離れて電話の応対をしていたところ、天ぷら油の温度が上がりすぎ、油が発火し台所の一部を焼損した。
事例2
天ぷら油を弱火状態で加熱したまま外出したところ、油が発火し住宅が半焼した。
防火のポイント
- コンロを使用しているときはその場から離れない。
- 電話や来客の対応時には,コンロの火を必ず消す。
- 調理後、コンロのコックが完全に閉めてあるか必ず確認する。
- 自動消火機能の付いたIHコンロにおいても使用方法等を誤ると油が発火する場合があります。
(4)たき火
事例1
たき火の火の粉が住宅に燃え移り、住宅が半焼した。
事例2
たき火の火が着衣に着火し、燃え広がったため全身火傷を負った。
防火のポイント
- 風の強い日はたき火をしない。
- 水バケツなどの消火用具を準備する。
- たき火をする時はその場を離れない。
- 周囲に燃えやすいものがないか、よく確認する。
(5)火あそび
事例1
小学生が空家に入り込み、マッチで火あそびをしていたため全焼した。
事例2
園児が自動車の中にあったライターで遊んでいたところ、座席に火が燃え移り、車一台が焼損した。
防火のポイント
- 子どもの目につくところに、マッチやライターを置かない。
- 子どもに火の怖さと正しい取扱い方法を実際に教える。
- 大人が正しい火の取扱いの模範を示す。
(6)電灯電話等配線
事例1
コードがベッドの足の下敷きになっていて、そこが加熱し火がついた。
事例2
コンセントプラグの周囲のほこりに火がついた。
防火のポイント
- たこ足配線はしない。
- ときどきプラグを確認して掃除する。
- 電気コードを家具などの下敷きにしない。
- コードを引っぱって抜かない。
- コードを束ねたままにしておかない。
(7)ストーブ
事例1
ストーブの上に干していた洗濯物がストーブに落ち、火がつき火災になった。
事例2
灯油とガソリンを間違えて給油、数分後に出火した。
防火のポイント
- ストーブは、カーテンなど燃えやすいもののそばに置かない。
- 給油の際は必ず火を消す。
- ストーブの上で洗濯物を乾かさない。