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冬季所蔵品展「再発見!小林徳三郎」

印刷用ページを表示する 掲載日:2014年2月13日更新

所蔵品展

ふくやま美術館 冬季所蔵品展「再発見!小林徳三郎」

花と少年《花と少年》1931年

大正から昭和初期にかけて活躍した福山出身の画家小林徳三郎(1884-1949)について、最新の調査結果を踏まえて紹介する。
 1884(明治17)年に広島県福山町に生まれた藤井嘉太郎は、糸崎港開港に尽力した伯父・小林徳三郎の養子となり、その名を襲名する。
 1905(明治38)年に東京美術学校(現:東京芸術大学)に入学、卒業後の1912(大正元)年に、進歩的な青年画家達らが結成した「フュウザン会」に参加、ここで萬鉄五郎、木村荘八、硲伊之助といった画家らと知り合う。僅かに二回開催された同会の展覧会は大きなセンセーションを呼び、芥川龍之介なども徳三郎の作品に注目した。
 その後、徳三郎は小杉放庵らが創立した在野の美術団体「春陽会」に、1923(大正12)年の第一回展から参加。やがて画家は、静物や子ども、東京近郊の風景など移りゆく市井の生活をほのぼのとした筆致で謳いあげていく。
 一方で徳三郎は、1913(大正2)年に島村抱月、松井須磨子らが旗揚げした「芸術座」の舞台装飾主任をつとめ、書籍装丁も手掛けるなど多彩な活動を行った。資生堂の初代社長で、写真家でもあった福原信三や、鹿島組(現・鹿島建設株式会社)の鹿島龍蔵などの美術パトロンたちとも親交を結び、まさにこの時代のモダンな文化の中心部にいた存在と言える。
 今展は、広島県立美術館所蔵作品と合わせて油彩、水彩、デッサンなど総計約100点を前・後期に分けて展示し、その画業の全貌に迫ろうとするもの。またこれに合わせて、これまでの研究成果をまとめた研究図録の発行を予定している。

前期:ふくやま美術館+広島県立美術館所蔵作品 

後期:ふくやま美術館所蔵作品

室内のF氏  《室内のF氏》 1945年

残照(江の浦)》 《残照(江の浦)》 1942年

婦人像 《婦人像》

渓流 《渓流》 1947年

会期前期12月21日(土)―2014年2月9日(日)【38日間】
後期 2月11日(火)―4月6日(日)【38日間】
開館時間午前9:30~午後5:00 
休館日月曜日 *ただし1月13日(月)は開館、年末年始(12/28~1/1)、1月14日(火)は休館
観覧料一般300円(240円) 高校生以下無料 ( )内は20名以上の団体料金 

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