2019年度 年間スケジュール
- ふくやま書道美術館 2019年度展覧会予定※内容・日程等、変更がある場合があります
特別展
【会場】特別展示室・市民ギャラリー
2019年4月27日(土曜日)~6月2日(日曜日)
【観覧料】一般500円(400円) 高校生以下無料※観覧料の( )内は20名以上の団体料金
2019年は福山市名誉市民の書家・桑田笹舟(1900~1989)の没後30年の節目にあたります。
福山市坪生町に生まれた笹舟は、小学校教員として勤めた神戸で安東聖空と出会い、
かな書の美に目覚めます。数々の公募展で受賞を重ね、戦後、日展に書が加わると、1951年には
早くも特選を受賞しました。その後、日展審査員、評議員、理事を歴任し、1970年改組第1回日展
出品作《母》で日本芸術院賞に輝くなど、戦後かな書壇に大いなる足跡を残したのです。
また笹舟は書道笹波会の会長として後進の指導に情熱を注いだことでも知られています。かな書道
普及のために郷里福山に足繁く通い、多くの有能な書家を育成したことが、現在の「書のまちふくやま」
の基礎となりました。
この展覧会では、ふくやま書道美術館とふくやま美術館の所蔵品を中心に、平安古筆の美の再現に
生涯をかけた笹舟の創作の軌跡を紹介します。
※特別展期間中は、所蔵品展は開催しておりません
2019年9月21日(土曜日)~11月17日(日曜日)
【観覧料】一般500円(400円)、高校生以下無料
3館共通当日券1500円 ※観覧料の( )内は20名以上の団体料金
静岡県中部の久能山に鎮座する久能山東照宮は、徳川家康の遺命により元和二年(1616)
に創立された国内最古の東照宮です。同社には家康遺愛の刀剣や甲冑をはじめ、晩年の
手沢品などが神宝として伝来し、江戸時代を通して歴代将軍、諸大名から刀剣や書画が寄進さ
れてきました。戦国乱世を駆け抜け江戸幕府の礎を築いた家康は、武将・政治家として活躍する
一方で茶の湯や学問を愛好した文化人でもあり、その書には筆洗の強さとともに武将ならではの
厳格さと大らかさを見ることができます。また最後の将軍となった慶喜は明治以降、鷹狩、書、
油彩画、写真などに没頭し、余技や趣味の域を超えた才能を発揮した優れた作品を多く遺してい
ます。本展では久能山東照宮博物館が保管する2,000点に上る宝物の中から、家康から慶喜までの
歴代将軍自筆の書画を展観し、将軍たちの文化・教養の嗜みをご覧いただきます。
※特別展期間中は、所蔵品展は開催しておりません
所蔵品展
【会場】特別展示室【観覧料】一般150円(120円)、高校生以下無料 ※( )内は20名以上の団体料金
2019年6月6日(木曜日)~7月21日(日曜日)
福山市出身の桑田笹舟、谷邊橘南、宮本竹逕の作品を中心に、かなの美しさをご堪能ください。
2019年7月24日(水曜日)~9月16日(月曜日・祝日)
楷書・行書・草書・隷書・篆書の作品を通し、漢字の成立と書体の特徴を紹介します。
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2019年11月21日(木曜日)~2020年2月2日(日曜日)
「所蔵品臨書展」に合わせ、伝聖武天皇筆《賢愚経断簡(大聖武)》や伝紀貫之筆
《古今和歌集断簡(高野切)》など日本の古筆切をはじめ、文徴明、王鐸ら中国明・清
時代の書の名品を展観します。 -
2020年2月6日(木曜日)~3月31日(火曜日)
愛媛県大三島の出身の村上三島(1912~2005)は、奔放で躍動感あふれる独自の書風
で現代書壇に新たな境地を開き、生涯にわたって書の革新の先頭に立ち続けました。
当館所蔵の作品で村上三島の魅力を紹介します。
普及事業
【会場】市民ギャラリー【入場無料】
第14回親子でかく古代文字展
2019年7月31日(水曜日)~8月12日(月曜日・休日)
漢字の基となった古代文字を親と子で書くワークショップを実施し、その作品を表装して展示します。
ETOをかく2020新春展
2020年1月2日(木曜日)~1月13日(月曜日・祝日)
2020年の干支「子」を筆でかいた作品を募り、届けられたすべての作品をギャラリーに展示します。
臨書展
2020年1月16日(木曜日)~1月26日(日曜日)
学生たちが、古典の中から1点を選び臨書(見て書く)した作品を展示します。