
第20回世界バラ会議福山大会記念事業「Rose イメージの系譜 ルドゥーテからシャガール、北斎、芦雪、『ベルサイユのばら』まで」
伝統的な西洋美術において、バラは愛と美の女神、ヴィーナスとともにしばしば描かれました。季節がくるたびに咲くバラは、「永遠の美」、また「永遠の愛」を象徴していると考えられたのです。一方で、その花が摘み取られてしまうと、束の間の愛と美、「はかなさ」を意味します。このバラのイメージは、近現代の美術にも引き継がれていきます。
印象派の巨匠、ルノワールの晩年の作品《帽子の女》では、ふくよかな女性が被る帽子の上に大きく開花したバラが飾られています。この花は、モデルの肌の色と調和し、その美しさと若さと重ね合わされると同時に、必ずしもそれが永遠に続くわけではないことを示唆しているのです。
本展は、近世から現代まで、西洋と日本の美術に表現されてきた多様なバラのイメージを探る展覧会です。ぜひこの春、美術館で、時代や国を超えて咲き乱れる様々なバラの花を見に来ませんか。
1. 展覧会名:第20回世界バラ会議福山大会記念事業「Rose イメージの系譜 ルドゥーテからシャガール、北斎、芦雪、『ベルサイユのばら』まで」
2. 会 期:2025年4月5日(土)~6月8日(日)
前期:5月6日(火・休)まで 後期:5月8日(木)から ※前後期で約25点の作品が入れ替わります。
3. 休 館 日:月曜日 ※ただし4/28(月)、5/5(月・祝)、5/19(月)は開館、5/7(水)は休館
4. 開館時間:9:30~17:00 ※ただし5月18日(日)は21:00まで、6月6日(金)、7日(土)は19:00まで開館
5. 会 場:ふくやま美術館1階企画展示室(広島県福山市西町二丁目4番3号)
6. 観 覧 料:一般1,500円(1,200円) 高校生以下無料 ※( )内は有料20名以上の団体料金
オーギュスト・ルノワール《帽子の娘》1910年 SOMPO美術館(損保ジャパンより寄託)
手話通訳/要約筆記の有無:
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