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広報ふくやま2020年4月特集1「ふくやま未来づくりビジョン2020」
今年度は、これまで「実行・加速・深化」とつないできた取り組みの集大成の年であり、中期的な成長戦略を策定するなど、本市のさらなる飛躍に向けた新たなスタートとなる年です。頻発する自然災害への備えなどの「3つの備え」をさらに充実するなど、変化の激しい時代にあっても課題を先送りせず、20年、30年先を見据えた希望にあふれる未来志向の都市づくりの第一歩を力強く踏み出します。また、ふくやま未来づくりビジョンの推進を通じ、オール福山での持続可能な開発目標(SDGs)の実現に向けて取り組みます。
- 問い合わせ
- 企画政策課(084-928-1012)
都市機能を強化する3つの備えの充実
自然災害に屈しない強靭 な都市をつくります
1頻発する自然災害への備え
- 抜本的な浸水対策とため池の安全対策
- ソフト対策を中心とした地域・行政の防災力強化
人口減少社会や人生100年時代における多様なライフスタイルの実現を応援します 2本格化する人口減少への備え
- 人口減少対策のターゲット(ペルソナ)の満足度向上
- 福山ネウボラの進化
- フレイル予防の推進
人や企業の新たな流れを生み出す都市の魅力をつくります 3備後の拠点都市としての備え
- 福山駅周辺の再生
- スマートシティへのチャレンジ
- MICE誘致の推進 など



3つの備え
1 頻発する自然災害への備え 予算額 67億49万円
全国各地で自然災害が相次ぐ中、安心・安全なまちをつくり上げるため、国・県・民間企業などと密接に連携し、ハード対策だけでなくソフト対策もさらに充実させます。

抜本的な浸水対策 | 今年度の主な取り組み |
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芦田川の樹木伐採・河道内掘削の実施(2年目/3カ年) など | 芦田川の樹木伐採・河道内掘削(機能回復) (3カ年緊急対策)の完了 |
手城川・福川の排水機整備の「大規模特定河川事業」への採択 など | 手城川・福川などの排水機整備の本格化 瀬戸川・手城川の河川改修工事の加速化 危機管理型水位計設置の継続実施 |
「福山市手城川流域における床上浸水被害解消プラン」の「100mm/h安心プラン」への登録 など | 排水機整備・雨水貯留施設整備の本格化 手城川流域内水排除対策(雨水幹線およびポンプ場整備)の加速化 |
ため池の安全対策の強化
防災重点ため池(全1,110カ所)の安全確保
耐震化
- 川原山池(坪生町)
- 茂浦池(熊野町)

廃止
- 辻ノ池(坪生町)
- 前の池(大門町)

地域・行政の防災力強化


総合防災訓練の実施
全市一斉の総合防災訓練
人材育成と活用
地域の防災をけん引する防災リーダーの育成と活用
自主防災組織の活動支援
マイ・タイムラインの作成促進
避難行動要支援者の支援
災害ハザードマップなどの周知・活用促進
学校施設の耐震化 など
2 本格化する人口減少への備え 予算額 22億4,498万円
人生100年時代を見据え、子どもたちが健やかに育ち、若者から高齢者まで生涯を通じて多様なライフスタイルが実現できる都市づくりを進めます。

人口減少対策のターゲット(ペルソナ)の満足度向上
市民の希望のライフスタイルを応援
- 働き方改革に対する経営者の意識改革支援
- 子育て女性などが働きやすい企業の合同説明会の開催
- 企業・団体による子育てパパが活躍できるイベント開催
- 地域おこし協力隊による、子育て世代を支援する企業・地域のマッチング

民間ビッグデータの活用による移住促進
- 民間ビッグデータの分析によるターゲットの明確化
AIによる人口減少対策の再構築
- 大学や民間企業と連携し、施策構築のプロセスにAI技術を導入
ワーケーションふくやまの推進
- 首都圏のクリエーティブ人材などに、福山で働き・暮らし・交流する体験の場を提供


福山ネウボラの進化
ネウボラ相談窓口「あのね」(市内13カ所)を核に妊娠から再就職までを支援

- 妊娠期から子育て期まで切れ目なく支援する体制強化
- 高まる保育ニーズへの対応
- 支援が必要な家庭へのサポートをさらに充実
- 親子で楽しめるまちづくり

フレイル予防の推進
フレイルとは…
加齢とともに心身の活力が低下し、要介護状態の危険性が高まっている一方で、早期の適切な介入・支援により生活機能の維持向上が可能な状態

3 備後の拠点都市としての備え 予算額 59億4,798万円
地域経済に活力がみなぎり、まちには活気があふれる、若者や女性にとって輝く福山となるよう、近未来技術を積極的に活用し、創造性豊かで開かれた都市づくりを進めます。

フレイル予防の推進
ウォーカブルなまちへ
取り組みを推進 ※詳しくは「福山駅周辺デザイン計画」および「福山駅北口広場が変わります」へ


MICE誘致の推進

MICEとは…
Meeting(ミーティング)・Incentive( 報奨旅行)・Convention(会議)・Exhibition/Event(展示会/イベント)といったビジネスイベントの総称
- 情報発信の強化(業界雑誌への記事掲載)
- MICE誘致ディレクターのネットワークを活用した首都圏でのセールス
取り組み
- 市民参加による大会実施計画の策定
- 大会開催に向けたPR活動(HP・動画作成 など)
- レガシープロジェクト(新たなばらの魅力創出 など)


スマートシティへのチャレンジ
「先端技術による都市づくり元年」


- 行政の情報伝達力や施設利便性の向上
- RPAの活用など行政業務の効率化
- 中小企業のICTなどの導入サポート
- 先端技術を体験できる場の創出
- 実証実験まるごとサポート(場所の提供や情報発信 など)
- モビリティ先進都市へのチャレンジ(自動走行の実証実験 など)
強靱な地域経済の確立
-
福山道路整備および関連事業の実施
-
福山北産業団地第2期事業の推進
-
福山港の整備促進
- ものづくり大学による人材の育成
- インターンシップの導入支援
- 繊維産地間の連携推進(共同商談会の開催)
- 企業間の連携促進、販路開拓の支援
外国人から選ばれる環境づくり
インバウンドの促進
- 米・仏・豪を中心としたターゲット国への情報発信
多文化共生の推進
- 行政サービスの多言語化 (自動翻訳アプリの導入)
- 外国人による日本語弁論大会の開催

歴史・文化の振興
ばらのまち福山国際音楽祭2020
- 市民音楽団や海外のプロオーケストラなどによるコンサート


福山城築城400年に向けた取り組み
- 福山城天守などの耐震改修、往時の外観復元、博物館展示リニューアル
- 若年層への情報発信強化(歴史シミュレーションゲームとの連携 など)

スポーツを核とした地域活性化
オリンピック・パラリンピック関連イベント・事業の実施
- 聖火リレーとセレブレーションの開催
- メキシコ・パラグアイ選手団の合宿の受け入れ
エフピコアリーナふくやまと
芦田川かわまち広場の一体的利活用
ふくやまスポーツアカデミーの開催
- 民間事業者や元選手などにスポーツビジネスにおける知識やノウハウを提供

次代を担う人材育成(福山100NEN教育の推進)
多様な学びの場の提供
- イエナプラン教育試行実施
- 特認校設置準備
- 授業における民間プールなどの活用
- 「学びを
拓 く学校図書館」充実プラン - 図書館に電子図書貸し出しサービスを試行導入


子ども主体の学びづくり
- 教職員が自らテーマを設定して実践研究する福山ティーチャーズ・アカデミー
- 学力の伸びを把握する調査

5つの挑戦を支えるその他の主な施策
挑戦1中心市街地の活性化と
都市の魅力向上
予算額 4億1,866万円
- まるごと撮影都市構想事業(ロケ支援体制の強化 など)
- 関係人口による地域づくり
挑戦2希望の子育て、
安心の医療・福祉と
まちの活力の創出
予算額 23億2,848万円
- 認知症の人を地域で支える取り組みの充実
- 障がい者が働きやすい職場環境の充実
挑戦3まちの成長をけん引する
産業づくり・防災
予算額 91億6,429万円
- 福山未来エナジー(株)による再生可能エネルギーの地産地消
- 戦略推進マネージャーの活用
- 農産物・水産物のブランド化
挑戦4夢・希望あふれる
未来を創る人財の育成
予算額 19億3,653万円
- 市立大学キャンパスの拡充整備
- 持続可能な地域コミュニティーの形成支援
- 学校再編後の地域づくり
挑戦5文化・スポーツの振興
予算額 20億1,159万円- 廉塾や神辺本陣の保存整備
- 鞆町平地区バイパスアクセス道路の整備
- (仮称)鞆地区東西交通・交流拠点の整備事業計画策定
- 日本遺産を活用した鞆の浦の魅力発信
連携中枢都市圏構想6市2町連携の取り組み

重点プロジェクト2020
14億3,695万円
経済
びんごイノベーションエコシステム形成支援
プロジェクト
備後に新しいビジネスやサービス(イノベーション)が生まれる環境(エコシステム)を整えるため、地場産品の販路開拓や創業支援、人材の育成・確保などに、企業や大学、金融機関などと協力して取り組みます。
広域観光・交流プロジェクト
観光やスポーツを目的に備後を訪れる人を増やすため、圏域の観光スポットやご当地グルメなどをPRするとともに、サイクリングロードの整備などに取り組みます。
都市機能
医療連携強化プロジェクト
圏域内で安定した医療サービスを受けられるよう、医療スタッフの確保や働きやすい医療現場づくりなどに、大学医学部や医療機関などと連携して取り組みます。
住民
サービス
行政サービス効率化プロジェクト
便利な行政サービスが受けられるよう、AIが24 時間自動で住民からの問い合わせに回答するシステムの導入や行政事務の自動化などに、県や備後圏域の市町と協力して進めます。

PEDAL Life

総合的な財源確保持続可能で強靱な財政に向けて
中期的視点に立った都市づくりを支えるため、次の3つの視点を中心に歳入・歳出の両面で財源を確保し、持続可能で強靱な財政に向けて取り組みます。
行政事務のスマート化
AIやRPAなど、先端技術を積極的に導入し、事務を効率的にすることで、市民サービスをより便利なものとします。
既存財産を活用した収入の拡大
ネーミングライツの導入拡大など、今ある資産を有効活用し、新たな収入を生み出します。
民間活力を用いた公共サービスの再構築
水泳授業における民間プールの活用など、官民連携による公共施設サービスの再構築を進めます。

中期的な成長戦略の策定
地域の力を引き出しながら、SDGsの概念を取り入れた、都市のグランドデザインともいえる、中期的な成長戦略を策定します。