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広報ふくやま2022年6月特集2「空き家を活用しよう」
空き家をほっといたらいけんよ!
「貸す」という選択肢で地域も安心
空き家が全国的な社会問題となっており、本市でも多くの相談が寄せられています。
空き家を放置しておくと、周囲に迷惑をかけるだけでなく、多額の費用を賠償しなければいけない場合もあります。
一方で、空き家を活用したまちづくりに力を入れている地域もあります。
空き家の除却、改修などでかかった費用の一部を市が補助する制度も利用できます。
あなたの空き家をどうしていくのか、考えてみませんか。
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問い合わせ住宅課(084-928-1102)
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ID261677
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内海町在住柿木 敏秀さん(左)
町内会や福祉会の会長を務め、町内の空き家を管理
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移住者東雲 大起さん家族(右)
7年前に県外から移住し、今年3月末に田尻町から内海町へ引っ越し
空き家を管理する人と借りたい人がマッチした
内海町の空き家活用事例について話を聞きました
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内海町の空き家の現状は?
柿木さん 町内に空き家はたくさんあります。
所有者が分かる家は草刈りや庭木の伐採などの手入れをしていますが、管理するのは大変です。
所有者が分からない家は、どうしようもできなくて困っていますね。 -
引っ越した経緯は?
東雲さん 引っ越し先を探していた時に、この物件を紹介してもらいました。
柿木さん 築70年ほどの家で、15年ほど空き家になっていました。
所有者が知り合いなので、私が管理していました。 -
どんな改修をしましたか?
市の補助金制度の活用は?東雲さん 「空家等地域活性化推進事業補助」を利用しました。
井戸水を使っていたので、水道を整備するのに補助金を使いました。
他には水回りの設備や白アリ被害が出ていた玄関も直しました。
家の中はきれいだったので、そんなに直さなくても大丈夫でした。
自分たちでも壁にペンキを塗りました! -
空き家はどう活用すべきだと思いますか?
柿木さん 空き家は地域を活性化させる資源だから大切にしたいと思っています。
早いうちに「貸す」などすれば、次の人が住むためのお金も少なくて済みます。
新しい人が住んでくれたら、町内も元気になります。
管理できないのであれば、早い段階で貸すことを考えてほしいですね。 -
内海町での暮らしは?
東雲さん 静かで住みやすいです。
農業をしたいと話したら、畑も一緒に貸してもらえたので、これから取り掛かるのが楽しみです。
空き家の所有者または管理者の皆さん、
空き家の悩みまずは相談してみませんか?
活用や管理の方法、
支援制度などの相談は住宅課へ!
気軽に相談してください 安心・安全な暮らしのため、1軒でも多くの管理不全な空き家を減らすことに取り組んでいます。
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空家等除却支援事業
限度額1件あたり30万円
危険家屋を除却し、その跡地を地域活用のため自治会に5年間以上無償で貸し出す場合、費用の一部を補助。
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空家等地域活用支援事業
当該空家等の
固定資産税相当額空き家などを地域活用のために自治会などに5年間以上無償で貸し出す場合、固定資産税などの相当額を補助。
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移住者等住宅改修費補助事業
限度額1件あたり30万円※新婚世帯は20万円、親世帯と同居・
近居の場合は10万円を加算市内の中古住宅(条件あり)を購入し改修工事を行う移住・定住希望者向けの事業。改修費用の一部を補助。
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空家等地域活性化
推進事業補助限度額1件あたり40万円
地域の活性化やコミュニティの維持・再生を図るため、空き家を改修して活用する地域を支援する制度。
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空き家を放置するリスク
劣化が進み、破損や腐食が発生する
家屋の倒壊や外壁材などの落下は損害賠償
に発展する場合がある防災・防犯性の低下で近隣に迷惑が掛かる
樹木が隣地や道路にはみ出す
放置するほど活用や売却が難しくなります。
周りに迷惑を掛ける前に備えましょう -
相続したら不動産登記を
相続には順番があり、手続きをしないままにしておくと相続権をもつ人が増え、調整できない事態になる場合も。
遺産分割協議などで確定した相続人は、必ず登記をしましょう。空き家を誰に譲るかを決めておけばトラブルを回避できます