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(開催報告)福山未来共創塾2021成果発表会を開催しました
開催報告
2022年(令和4年)3月19日(土曜日)に,福山未来共創塾2021成果発表会を開催しました。
当日は,対面とZOOMを活用したオンライン,そしてYouTubeでの生配信で実施をしました!
塾生・一般聴講生合わせて約200人の方にご参加いただきました。
福山未来共創塾2021の最終回となる成果発表会では,これまでの振り返りを行った後,
課題解決に向けた考え方や取組の状況、これからの計画等を塾生を代表して,8つのプロジェクトが発表しました。
発表後は,アドバイザーの方々より講評をいただきました。
発表や交流会を通じて,各プロジェクトへのサポーターや仲間を募りながら,互いに学びを共有し,交流しました。
ご参加・ご協力いただいた皆さま,ありがとうございました。
当日の様子を紹介します!
<進行プログラム>
13:30~13:40 これまでの振り返り・講評者紹介
13:40~14:35 発表 【前半】
(1)いつまでも社会とのつながりを。
生きあたりばったりプロジェクト×子どもICT教室(地域×子ども×メディア)
(2)福山のばらでお香プロジェクト・お香作りで育む子どもの多面性
草戸千軒ビレッジ×光小ばらプロジェクト
(3)SDGsカードゲームで新たな繋がり&担い手創出大作戦!
(4)ローズマインドプロジェクト~地域共生社会をめざして~
14:35~14:50 休憩
14:50~15:54 発表 【後半】
(5)HUBエコアクション!市民環境プロジェクト
(6)駅前空間の使い道×中学生が考える未来
15:20~ 市長からのエール・記念撮影
(7)デジタルとバーチャルでソリューション障がい者の新しい働き方と価値の創造
(8)共生マインドを生むマイクロツーリズム
15:55~16:10 総評
16:10~17:00 ゲストスピーカー 太田直樹さん
講演テーマ 「ウェルビーイングな社会の実現~シビックテックで創るより良い未来~」
17:00~17:30 交流会
☆当日の様子はこちらのYouTubeをご覧ください。
Youtube URL: https://youtu.be/GNB9BwuLVbw
これまでの振り返り
福山未来共創塾2021のこれまでの振り返りについて,事務局から紹介しました。
☆発表資料 これまでの振り返り [PDFファイル/5.08MB]
☆これまでの福山未来共創塾2021の歩み(映像)はこちらです。
講評者紹介
成果発表会では,各界で活躍する3名の方々にご来場頂きました。
*環境省中国環境パートナーシップオフィス(EPOちゅうごく)事務局長
ひろしまNPOセンター事務局長
松原 裕樹 さん
*一般社団法人福山青年会議所2022年度理事長
島田 宗輔 さん
*公共R不動産コーディネーター
菊地 マリエ さん
発表 【前半】
これまでの4回の塾(ミーティング)に加え,プロジェクトごとにそれぞれ個別にミーティングを重ね,創り上げた8つのプロジェクトチームが課題解決に向けた考え方や取組の状況,これからの計画などについて発表しました。
★実際の発表の様子等については,YouTube配信のアーカイブをご覧ください!
≪発表【前半】≫
(1)いつまでも社会とのつながりを。
生きあたりばったりプロジェクト×子どもICT教室
(地域×子ども×メディア)
●発表
発表者:社会福祉法人祥和会 五本松の家 中川さん/FMふくやま 内藤さん
☆発表資料 いつまでも社会とのつながりを。生きあたりばったりプロジェクト×子どもICT教室 [PDFファイル/2.23MB]
●講評
島田さんと菊地さんより講評をいただきました。
<島田さん>
・非常にレベルの高い発表だと感じました。あとはどうやって継続できるか、また楽しんでできるかだと思います。
・ひとつだけアドバイスさせていただくとどうやって面白がっていただくかということだと思います。最初は社会的に必要であり、良い事をしているという思いで運営していても,数年たつとマンネリ化し,やっているクオリティーは下がらなくてもスタッフの温度が下げってくることが往々にして起こると思うので,面白いからできる、楽しいからできるということを大事に運営やメンバーを気にかけていただけたらと思います。おそらくこれを10年続けられたら街の姿が変わると思います。
<菊地さん>
・介護はみんなに来る未来なので、ぜひともチャレンジしてほしいと思います。
・聞いて面白いなって思う人が たくさん出てくると思うので、聞いた人が会いに行けるようなイベントもゆくゆくはあると良いなと思います。せっかく五本松という場があるので,そのようなところも意識されると面白いと思います。
・ICT教室の方は楽しいということの1つに,インセンティブ、例えば儲かるというものがあるとやる気が出ると思います。上勝町のごみゼロ運動で徳島の有名な地域がありますが,葉っぱビジネスといって落ち葉を高齢者の方がタブレットを使って販売しています。
・誰も教えなくても売れて儲かるのでどんどん自分から学んでいく姿勢がみられると聞いたことがあります。子どもと一緒に何か売ってみるみたいな教室にするとさらに良いのではないかと思います。
(2)福山のばらでお香プロジェクト・お香作りで育む子どもの多面性
●発表
発表者:草戸千軒ビレッジ 三谷さん
☆発表資料 福山のばらでお香プロジェクト・お香作りで育む子どもの多面性 [PDFファイル/1.88MB]
●講評
島田さんより講評をいただきました。
・大きな2つの軸があると理解しました。一つはこのバラのお香というプロジェクト・プロダクト製品をつくっていくという話と、もう一つはその活動を通じて 子どもたちに科学をロジカルに考える力を身につけていくためのきっかけづくりにし、この2つの軸を2025年まで走らせていくんだという風に理解しました。。
・可能であれば,2025年まで、引き続いて継続的に参加できるともっといろいろな深い 学びが得られるんじゃないかと思いました。
・下町ロケットというドラマのモデルになった北海道赤平市の植松さんという方がいらっしゃいます。科学の力、教科書で書いていないことを自分で考え,先生から何を言われても、データ的にはこちらが正しいんだと言って、そこをちゃんと貫くような考える力を子供たちに与えるというような まさに同じような考えを持たれ て活動されている方がいますので参考にしてみてください。
(3)SDGsカードゲームで新たな繋がり&担い手創出大作戦!
●発表
発表者:損害保険ジャパン株式会社広島自動車営業部福山自動車営業課 田中さん
光学区町内会連合会会長 花谷さん
☆発表資料 SDGsカードゲームで新たな繋がり&担い手創出大作戦! [PDFファイル/4.59MB]
●講評
松原さんと菊地さんより講評をいただきました。
<松原さん>
・安心安全な地域社会を つくっていく共創のモデルとなるような取組だと思いました。
・企業が地域で取り組みを行うことや、逆に地域の人が外から来る人を受け入れることは とてもエネルギーが必要だと思います。そのような垣根を超た出会いとご縁だったと思います。
・SDGsカードを使って、問題解決したり新しい価値を創造したりする学びとか意識変革,行動変容みたいなところのきっかけがここで生まれていると感じました。
・地縁組織が抱えている課題解決を今後は、企業がパートナーになることで地域の課題がしっかりか解決していけるきっかけになるのではないかと思います。
・今度は防災だとか福祉とかの面でも何か新しい可能性があると思います。
<菊地さん>
・こういう素晴らしいツールがあっても なかなか実際のところ地域に展開するチャンネルが今までなかったのが現状だと思います。地域とつながって実践されたということがすごく意義深いなと私も感心しました。
・展開の方法として、学区と小学校がコラボして,高齢者の方や今の地域の担い手の方々と小学生がカードゲームを通じて、課題を共有し,やはり町内会は必要だよねという一つの ソリューションとして腹落ちすると、地域にもっと関わっていくチャンネルとして町内会が活用されるようになるみたいなストーリーがうまれてくるんではないかと思いました。
(4)ローズマインドプロジェクト~地域共生社会をめざして~
●発表
発表者:特定非営利活動法人 どりぃむスイッチ 中村さん
☆発表資料 ローズマインドプロジェクト~地域共生社会をめざして~ [PDFファイル/3.69MB]
●講評
松原さんと島田さんより講評をいただきました。
<松原さん>
・共感したのは,若者の社会 参画というところです。地域の問題解決するときに、ばか者、わか者、よそ者が必要だとよく言われますが、若者に動いてもうおうとう視点ではなくて、いかに若者に主体的に地域や社会に関わってもらうか、参画してもらうかということが大事 なので、それを根治的にちゃんと問題解決していこうということが大事なところだなと思って共感しました
・当事者へどのように情報を届けるかというところも,LINEとかウェブマガジンなどコミュニケーションチャンネルを持たれているというのも良いなと思いました。
・組織的な課題でいうと非 営利組織でよくお金がない とか情報発信がうまくいかないっていうのはそれを担える人がいないからです。この共創塾でめざした弱みをいかにマッチングするかという視点で、担い手を募集しているそうなので、プロ じゃなくても多分良いと思うので是非、やってみたいという人がいたら共創して頂けたらと 思います。
・就労支援でいうと、人は住む場所、居場所、働く場所、生き甲斐が大事だと思うので、今後もし可能性があればあと ここに何か食べるみたいなものも加わると若者が豊かに社会参画して いけるきっかけとなる場所になると思いました。
<島田さん>
・ひとつめの発表と世界観がすごく似ているなぁと思いながら聴いてました。地域で与える側と受け取る側とか、お金が常に対価である世界観とはまた違い、僕たちの我々の地域に住んでいる人たちの幸福度を上げるために、本当に必要な視点であると思いました。
・大きな固い強い組織の世界観だと欠けてしまう部分でそこをどう やって柔軟に埋めていくかが重要だと改めて勉強になりました。
・僕たちは僕たちの目線でちゃんとつながっていって一緒にこの地域で幸せに生きて いくためにはどうすればいいかって、この仕組み自体を横展開していき、各地域の気づきを みんなに共有していくまさに共創なんだと思います。今後もここに暮らすメンバーとしていろんなことを一緒に できればなぁと感じました。
14時50分~発表4団体 【後半】
≪発表【後半】≫
(5)HUB エコアクション!市民環境プロジェクト
●発表
発表者:HUB エコアクション
☆発表資料 HUBエコアクション!市民環境プロジェクト [PDFファイル/2.66MB]
●講評
松原さんと菊地さんに講評をいただきました。
<松原さん>
・活動していても情報を共有するということと、そこからさらに目標を共有することが共創していくうえで一番大事だと思います。
・情報がないと人は混乱したり判断できなかったりします。また、いかにそこで自分が参加したくなるか、行動したくなるかというという情報をこのプラットフォームを通じて発信して頂けたら可能性が広がるんじゃないかなと思います。
<菊地さん>
・これが課題だよって勉強するのも大切ですが、そこに楽しさがプラスされているという事がとっても重要ではないかと思います。私は東京から引っ越して きて福山の川の多さにびっくりして,身近に川や池 もたくさんあるなぁと思っていて、ここでもっと遊べたらいいのにって思うんですが、みんな臭いし汚いからあんなところでは遊ばないというので、身近 な川で遊べるようにするにはどうしたらいいんだろうみたいなきっかけづくり を考えるワークショップを開催し、どうしたら遊べる ようになるか、その後、そこでの遊びを考える構成にすると活動としてのつながりが出てくるのではないかと思いました。
・より多くの人に参加してもらうために世代をごった混ぜにするのも良いと思いますが、機会として自由研究がニーズとして高まる時期なので、そこに向けてワークショップをすると、参加者もすごく増えるんじゃないかな と思いました。
(6)駅前空間の使い道×中学生が考える未来
●発表
発表者:福山市立神辺西中学校×アイネスフクヤマ
☆発表資料 駅前空間の使い道×中学生が考える未来 [PDFファイル/5.41MB]
●講評
島田さんと菊地さんより講評をいただきました。
<島田さん>
・提案された地元のお土産屋さんに出店してもらうだけではなく、お店と一緒にオリジナル商品を開発したり、自分たちならではのものを開発してみたりという視点があると良いと思います。またマルシェそのものの企画(仕入れや販売等)を自分たちでやってみるという仕事の実践プロジェクトにすると話題性もでるし、皆さんにとっても貴重な体験になるると思います。
・まちの人や外の人にここを利用してもらうだけじゃなくて、中学生の皆さん自身がこうしたらここに来たくなります、楽しくなりますというアイデアがでてくると自分事になるし、企業にも頼みやすくなると思います。
・塾の待ち時間に、ここにこんなものがあるとこんな使い方ができし,私たち過ごせます等、具体的なアイデアがでるともっと楽しくなると思います。
<菊地さん>
・企画を練るのも良いですが、まずはやってみる。これを仕入れていくらで売っていくら儲けたからみんなで山分けしようね、みたいな話とビジネスの場の学びとしてもあの場を使ってもらえたらすごく面白いなと思いました。
・SDGsの観点で今後、公共交通も見直されていく中で、公共交通ユーザーの学生の視点であの駅前に提案していくという機会があっ たことが素晴らしいなと思いますし、継続的 にこういう機会が続いていくといいなと思いますので、その継続的な機会としても そのビジネスの場をあそこに学生目線で儲けてみる、学生コミットで儲けてみるっていうのはとてもいいなぁと思いました。
・また音楽がある街ってすごくいいなと思いますし、吹奏楽部はどこの学校にもあると思いますので、順番であそこのBGM として常にリアルで奏でてもらうというのはとってもいいんじゃないかなと思いました。
(7)デジタルとバーチャルでソリューション 障がい者の新しい働き方と価値の創造
●発表
発表者:就労サポートセンターすたーと×ガイアリンク
☆発表資料はメタバース上でプレゼンをしたため、動画をご覧ください。Youtube URL: https://youtu.be/GNB9BwuLVbw
●講評
島田さんと菊地さんより講評をいただきました。
<島田さん>
・理屈じゃなくて本当にこれが世の中に必要で、すごくポテンシャルを感じさせる、喜びと共感を皆さんに届けていただくというチャレンジングなプレゼンをされていたのがしっかりと伝わりました。
・共感を生んでいて仲間を増やしていく間におそらく並行して テクノロジーの方もついてきてだんだん皆さんの自身近なところに降りてくる。その先におそらく話されれいたことが現実になっていく世界がくると思います。ぜひ共創していきましょう。
<菊地さん>
・メタバース空間からプレゼンされるっていう事だったのでちょっとドキドキ しながら聴きました。とても楽しかったです。課題っていうのは就労支援ではあるものの多くの方が使い始めえないと成り立たない世界があるのでこんなに楽しいなら福山市はバーチャルにも存在しています、みたいな、思い切って福山市は住民票もメタバース空間で発行れます等,行政の取組とも連動したりして、移住してきた方とかが 行政手続きがメタバースでもできる街になっていったらすごい 面白いなと思いました。
・メタバース空間っていうのはリアルな場と繋がってない ことがメリットではあるもの、そのローカルな福山という場所につながって福山市民はメタバース空間にもいるみたいになったらすごい面白いし、行ってみようかなって気になると思います。インセンティブにもすごくなるなぁと思いました。
(8)共生マインドを生むマイクロツーリズム
●発表
発表者:Project SMILE
☆発表資料 共生マインドを生むマイクロツーリズム [PDFファイル/2.46MB]
●講評
島田さんと菊池さんに講評をいただきました。
<島田さん>
・コロナ禍で,共生マイノリティの方だったり全く文化の違うバックグラウンドを持っている方々との相互理解の場として観光ってすごく良いなって僕も思うようになりました。同じ感動する体験をするとなぜか心の 距離がすごく縮まるんですよね。それって観光って言葉で片付けちゃうのは、すごくもったいないなと思っているところです。
・これからも外から来ていただいた人に福山っていいな だけじゃなくて福山のコミュニティは良いなと思っいただけるような取り組みをマイクロツーリズムの文脈でできてくると面白い んじゃないかなと思います。
<菊地さん>
・イタリアでアグリツーリズムというのが流行っていて、イタリアの農村がそれで活性化したという事例があるんですが、その時にとてもポイントになったのが地元の人が案内をすることで地元を好きになったということです。
・地元の人自体がキャストとなり、自分が好きな街を宣伝する人の輪が広がるきっかけにもなったのがアグリツーリズムです。この企画もそのきっかけになると思うので、ガイドの養成の方 も力を入れていったら面白そうだなと思いました。
・今はまだリアルにイベントできないと思いますが、ツーリズムっていう視点が加わるとまた新しいビジネス チャンスにもなると思いますので、今後展開していく 時はバスやタクシー会社さん等も巻き込んでいけたら喜ばれるんじゃないかなと思いました。
・ この地域は、東京で出会うよりも1日に多くの 外国人を見かけます。そのターゲットとして ベトナムの方とか研修生の方っていうのはもちろんですが、ママ友で市外出身者の移住者の多さにびっくりしています。 友達がいなくて困ってるんですとか、福山のことが全然わからないと、よく聞くので、市外から来られた方も対象に していくと日本人とその外国の方の市内での交流みたいなものにも繋がっていくのかなと思いました。
15:50~ 総評
すべての発表が終わった後,佐藤教授と松原さんに総評をいただきました。
講評・総評ともに発表された皆さんの更なる励みやこれからの活動を前進させるアドバイスでした。
<佐藤教授>
福山未来共創塾では、自分事化の重要性を伝えてきました。組織が何かやっているというものではなくて,我々はソーシャルプロジェクトということでやっていかないと他者が入ってくることができなくなるわけです。
今日は,「共創のプロセス」の中にある中間成果の共有をしているわけです。この中間成果の共有をすることでまたスパイラルがまわっていくわけです。今日が終わりではありません。次のスパイラルのためのドライビングを強めていくためのきっかけであるということを捉えていただければと思います。
皆さんの取組は非常に先進的であり,意味の深いことをやっているということを私も感じています。SDGsの本質は変容です。変えるのは社会,変わるのは我々だということです。本当に皆さんすばらしい発表でした。
変えると変わるの連動性が世の中に革新を生み出していきます。
今回、みなさんは課題解決の手段としてパートナーシップに主眼をおいてきましたが、課題解決だけでない、学ぶだけでない、ここに来ていない多様な人たちに思いを馳せながら場づくりをしていくこともこれから重要になるのかなと思います。
我々は、他者に対する理解を深める必要があります。
正しさの衝突が厳しくなる今だからこそ、我々はコミュニケーションをしつづける必要があるのかなと思います。
皆さんのメンタリティ、ものの捉え方 コミュニケーションの仕方が変わったなと思います。つまり自分たちのこの社会に対する関心は 変わってはいないですが、自分たちが他者と関わる関わり方が変わってきているからこそ、力を用いられるそんなプロジェクトデザインへと進化してきたと感じています。
最後に皆さんにはなむけの言葉としてこの文面を紹介したいと思います。
今の時代なかなかへ正解が見つからない時代です。正解を解くのではなく問題を抱えながら状況を見続け、自分の考えを検証し続け、他の人たちとコミュニケーションし続け、時々の最適解を更新し続けることが重要 になってきています。
共に生きる仲間を持てる楽しさもあると思えたれ、つまりこの共創塾の皆さんが仲間であると感じたのであれば、変化や不確かさはストレスではなくなるでしょう。そして正解のない問いをめぐる対話を深めるような考え方を理解し合うことができれば、自分の正解にこだわることから生じる分断からり越えることができるでしょう。
正解のない問いと共に生きる関係性は世界の持続可能性の推進力の一つとなるでしょう。
まさにこのモヤモヤ感を持ちながら、他社と持ち寄るこんな共創塾の姿を今後もつなげてていただければなと思います。
<松原さん>
終わりの始まりという言葉 があります。今日も事例報告ではなくて、「これから共創していきましょう」という プロジェクトだったと思いますので、私自身 も含めてこれからこのプロジェクトを皆さんと一緒に共創していけたらと思いますので皆さん、ぜひ一緒に共創しましょう。
16時10分~ ゲストスピーカーによる講演
太田直樹さん (株式会社 New Stories 代表 一般社団法人 コード・フォー・ジャパン 理事)
講演 テーマ 「ウェルビーイングな社会の実現 シビックテックで創るより良い未来」
「ウェルビーイングな社会の実現 シビックテックで創るよりよい未来」をテーマに未来を創る方程式(願い×データ・AI×デザイン)を教えていただき,事例を交え,未来は自分たちで創ることができるというお話をいただきました。
運営メンバーから一言
福山未来共創塾2021のミーティングを支えてくれたファシリテーター・グラフィッカーの皆さんから一言
<安藤さん>
7カ月にわたる福山未来共創塾、皆さんお疲れさまでした。私もたくさんのことを学ばせていただきました。受援力・求援力について繰り返し繰り返し対話をしてきました。皆さんの発表を聞かせていただき、ジグソーパズルのピースを思い浮かべました。どんどんピースが育ってきていろんなつながる力が育ってきたん じゃないかなっていうのを今日の発表を見させていただいてすごく嬉しい気持ちになりました。
これからが本当に楽しみです。期待しています。
<猪原さん>
発表者の皆さん、発表と準備、本当にお疲れ様でした。去年、塾生として参加して結構大変だったので、みなさんすごく頑張ったんだなと思いました。
今日の発表を聞かせてもらっていろいろと考えることもありました。先ほど太田さんにも質問させてもらった地域の分断等については、昔で言うと町内会が色々と人のつながりがあって、行事に参加することで共有共感が出来てた事が、インターネットの登場で分断されたという現実があります。これをつなごうとみんな頑張っている。この取り組みというのが一つ一つ、来年再来年30年後をつながっていけば、すごい素敵になると思います。関わりしろっていうことで今いろんなグループがあると思うんですが、それが 大きくひとつになってそして大きく 福山市がローズマインドの輪でつながるとすごく いいんじゃないかなと思います。
<宇佐美さん>
普通に街や公園をふらっと歩いてきて観れるような成果発表会になってもよかっったなと思いました。つまり自分ごととして、もっともっといろんな人、市民に関わってもらえると良いと思います。 これからいろんな試行を続けていくと思うので、多くの市民の方が気軽に関われるような活動になっていくといい なと思います。
<岡野さん>
みなさんお疲れさまでした。ありがとうございました 。1回目から関わらさせていただいて、ようやく今日の発表を聞いて、沢山の共創が生まれたなと思って感動しました。卵から雛がかえるようなそんな過程を見させてもらえたなというふうに思います。
共創塾の財産はこれまでのプロセスが非常に大事だなと思っていますので、このプロセスを原体験のようなものにして頂いて、これからも皆さん 一人一人の活動の中で共創マインドっていうのをさらに培って頂けたらいいなと思いました。
そして私自身もそのように思いました。
最後に今日発表していただいたプロジェクトが持続可能なものになればいいなと願っております。
<杉本さん>
今回ファシリテーターとして参加させていただいて大変嬉しく思っております 。今日発表いただいた活動を持続可能にしていくためにここにいる皆様のリーダーシップが本当にキーになってくると思います。その点において 共創塾で繰り返し繰り返し,学んだことを生かして、これからの皆様のご活躍を心より楽しみ にしております。
<森脇さん>
先ほど関係人口のお話がありましたが、島根県の方で関係人口創出講座というプロジェクトがあります。その中で感じたことは島根県という中山間地域に東京や大阪からどんどん変わりたいという人が訪れます。
そこで何があるのかなぁと 思ったら、島根県には関わりしろというのがあって、自分がやりたいこと、自己実現できる場があり、やった後には,地域の人からありがとうねーと そういう言葉をもらうことによって自己効力感につながり地域の温かさを感じて、第二の故郷として関係人口が創られていきます。
この共創塾でも関わりたいなという発表が多かったと思います。福山は自分たちの声もきいてくれるし、自分たちも未来をつくっていけるそんな場であると思います。
これからも発表したプロジェクトにどんどん共創でみなさんが関わっていっていただけたらと思います。
<山岸さん>
グラフィックレコーダーを担当した山岸です。私たちグラフィックレコーダーは対話や共創の場があってこそ生きる職業だ と思っていますので、こういった場でグラフィックレコーディングを活用してくださってありがたいです。
皆さんの活動がまだ続いていくと思いますので、いろんなところで関わって いけると幸いだと思います。ありがとうございました。
市長からのエール・記念撮影
枝広市長が塾生の皆さんにエールを送りました。
・小さなアイデアでも行動していくこと、実践してくこが重要だと思っています。
・今年の共創塾は43団体92人が参加し、本日は卒業論文の発表の場であります。興味深い取り組みを熱心にしていただいたと感謝申し上げたいと思います。
・現在 福山は駅前周辺を中心にして様々な方々がさまざまな思いを実践してくれてます。おそらくこれまで 心の中にいろいろ思ったことがあったんだけども「なかなか実践する場がなかった」、「そういう雰囲気じゃなかった」、それが福山市だったんだと思いますが いよいよ今皆さん方の力で市の中心部がゴトゴトと動き始めています
・これからもどんどん この未来共創塾の取り組みを広げて いただきまして、皆さんの手で、そして私たち市民の手で、私たちの街を変えていく、そしてその取り組みがどんどん市全域に広がっていって全体が変わっていくそんなまちづくりにつなげていきたいそんな第一歩にしていきたいと 思っています。
・ここに100人委員会の皆さん方が描いてくれた 30年後の福山市の姿があります。今デジタル化を進めないといけないそういう世の中の動きになっていますが、確かにそれはその通りですが、忘れてはいけないものがここに書かれてあるような気が します
・人と人とがつながりあってぬくもりを持って思いやりを忘れずに 助け合って自分たちの地域をつくっていくそんな福山市をめざしていきたいと思っています。 どうかこの後また 総評も参考にしながら取り組んでいっていただきたいと思います。
・ 私たち行政も皆さん方に負けないように皆さんに必死でついていきますので、どうか よろしくお願いします。これまでの取り組みに感謝を申し上げます。
▲写真撮影時のみ,マスクを外して撮影しています。
17:00~17:30 交流会
成果発表会後の交流会では,発表する人と聞く人の区別なく皆さんが参加していただけるように準備した,「いいね」の共感アクションや提案アクションが付箋やZOOMのチャットを通して数多く寄せられました!
このアクションこそが次の未来を創る共創の一歩になったと思います。
☆当日の様子はこちらのYouTubeをご覧ください。
Youtube URL: https://youtu.be/GNB9BwuLVbw