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ハンタウイルス感染症について
ハンタウイルス感染症とは
・ハンタウイルス感染症は、主にネズミなどのげっ歯類が保有するウイルスによる動物由来感染症です。
・ネズミの尿・ふん・唾液に触れたり、それらを含む粉じんを吸い込んだりして感染します。
・代表的な病型に、腎症候性出血熱とハンタウイルス肺症候群があります。
・基本的にヒトからヒトへ感染するものではありませんが、例外的にハンタウイルスの一種であるアンデスウイルスにおけるヒト-ヒト感染事例が報告されています。なお、日本国内ではハンタウイルス肺症候群による患者発生の報告はありません。
潜伏期間
通常2~6週間程度。
感染経路
・主に感染したネズミの尿や糞が乾燥し、それを含むほこりを吸い込むことで感染します。
・まれに、ネズミに咬まれたり、傷口に汚染物が付着することで感染することがあります。
分布域
・ハンタウイルス肺症候群:南北アメリカ大陸
・腎症候性出血熱:アジア、ヨーロッパ
症状
・ハンタウイルス肺症候群:発熱や咳、筋肉痛などの症状出現後、急速に呼吸困難が進行し、死亡することがあります(死亡率は約40~50%)。
・腎症候性出血熱:軽症では上気道炎症状や発熱などを呈し、重症化するとショックや腎不全を起こし、死亡することがあります。
治療方法
・特異的な治療薬はありません。
・治療は呼吸管理や腎機能障害への対応など、対処療法が中心です。
・発熱や呼吸器症状があり、海外渡航歴やネズミとの接触歴がある場合は、医療機関に相談してください。
人から人にうつりますか?
・基本的には、人から人へ広がる感染症ではありません。主な感染経路は、ウイルスを保有するネズミの尿やふんを含む粉じんを吸い込むことです。ただし、海外の一部のウイルスでは例外的なヒト-ヒト感染が報告されています。
どんなことに気をつければよいですか?
・海外への渡航時に動物との不用意な接触は避けましょう。
・最も重要なのは、ネズミとの接触を避けることです。食品やペットフードを適切に保管し、建物の隙間をふさぎ、ごみを放置しないことが基本です。
・ネズミのふん尿で汚れた場所を掃除する際は、ほこりを舞い上げず、消毒液などで湿らせてから拭き取ることが大切です。
関連情報
・厚生労働省検疫所ホームページForth(ハンタウイルス感染症)






