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第16回 福山市周辺地域の道路事情!?

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年10月20日更新

第16回 福山都市圏の道路ネットワークについて

福山市は備後圏域における広域交通の中心

 福山市は,瀬戸内海のほぼ中央に位置し,主要な幹線道路網としては,「山陽自動車道」,「一般国道2号」が市内中心部を東西に貫き,中四国を南北に走る西側の「尾道松江線」,「しまなみ海道」,東側の「岡山米子線」,「瀬戸中央道」に挟まれています。
 また,近隣には,重要港湾に指定された「福山港」と「尾道糸崎(いとざき)港(機織地区)」が立地し,西日本でも有数の物流拠点となっています。
 さらには,6市2町で構成する「備後圏域」の連携中枢都市として,人口約86万人を有する圏域全体の経済をけん引しています。
001福山市は備後圏域における広域交通の中心
 現在,備後圏域の道路ネットワークの中心である国道2号は,慢性的に発生している渋滞の緩和,災害時におけるダブルネットワークの構築,市民生活の安全性・利便性の向上などを目的に,順次,整備が進められています。そこで,今回(第16回)は,備後圏域の国道2号の整備状況についてお伝えいたします。

国道2号整備状況

岡山県側の整備状況

 岡山県側では,「玉島・笠岡道路(事業延長:9.4km)」及び 「笠岡バイパス(事業延長:7.6km)」が1988年度(昭和63年度)と2001年度(平成13年度)に事業化され暫定2車線による整備が進んでいます。開通時期については,両路線とも,2025年度(令和7年度)の開通予定となっています。

福山市以西の整備状況                                

 福山市の西側は尾道バイパス,三原バイパスが既に完成していましたが,2021年(令和3年)3月14日に木原道路が開通したことにより赤坂バイパスから三原バイパスまでの約33kmがつながりました

福山市内の整備状況

 福山市内では,福山道路の瀬戸町長和から赤坂町に至る3.3kmが2001年度(平成13年度)に事業が始まり,2019年(令和元年)11月から工事が始まっています。
 現在,切土・盛土工事も本格化し、橋脚なども順調に出来あがり、目にされた方は,工事が着々と進捗していることを実感していただけると思います。 
 なお,福山道路と接続する福山沼隈道路についても,草戸大橋側道橋が概ね完成するなど,福山道路と併せて事業推進中です。
福山道路3.3km区間・福沼
赤坂IC
瀬戸連絡線
地頭分
長和IC付近
草戸大橋付近

 祝 木原道路開通

 木原道路が測量・設計から18年,着工から8年余りをかけ2021年(令和3年)3月14日に開通しました。開通により,長年の懸案であった一般国道2号糸崎8丁目交差点付近や尾道バイパス入口付近における渋滞が緩和されました。
祝 木原道路 開通

 木原道路開通前後の並行現道(国道2号)の交通状況

 開通により,木原道路と並行する国道2号との交通量のうち,約7割の交通が木原道路を利用し,渋滞が緩和され,三原市から尾道市間の所要時間が短縮されました。
 利用者からは,
 「渋滞が解消されて時間がよめるようになりました。」
 「朝の渋滞が解消されて,通勤時間が短縮されストレスが減った。」
  などの声が届いています。
開通前後の交通状況

 木原道路開通による防災・減災対策

 近年の激甚化・頻発化する災害に対し,木原道路は,耐災害性を備えた幹線道路ネットワークの一部として,人流・物流を途絶えさせることなく確保し,人命や経済の損失を最小化し早期復旧する為に力を発揮します。
※災害時における迂回時間が40分から25分へ短縮されます。
迂回状況

2025年度(令和7年度)には福山道路だけが・・・( ;∀;)

事業中区間の早期開通!未事業化区間の整備促進!

 これまでお伝えしてきたように,福山道路の整備は,現在,事業中区間3.3kmの整備が着々と進んでいますが,福山市周辺地域の道路ネットワーク整備と比較すると,未事業化区間があります。
 これは,人口が多く,多数の事業所や製鉄業,造船業が立地し,備後圏域の経済活動を支える重要な役割を担う福山市だけでなく尾道市や三原市などを含む圏域全体の市民生活や社会経済活動にとって支障があるなどの声が届いております。こうしたことから,一日も早い福山道路の整備完了に向け,円滑な工事実施や用地取得など,事業者である国と連携して事業の着実な推進に努めているところです。
 次回以降も引き続き,ホームページで工事の進捗状況等について、ご紹介したいと思います。