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オーバードーズ(医薬品の過剰摂取)について
オーバードーズとは
「オーバードーズ」とは、医薬品(薬局やドラッグストアで購入できる市販薬を含む)を、決められた量を超えてたくさん飲んでしまうことを言います。
特に最近、かぜ薬や咳止め薬などを、かぜや咳の症状を抑えるためではなく、感覚や気持ちに変化を起こすために大量に服用することを指して、「オーバードーズする」「ODする」などと言われています。
医薬品は、安全に効果を発揮するために、用法・用量が決められています。
市販薬であっても、この決まりを守らずに服用すると、身体に大きなダメージを与えたり、依存症となってやめられなくなることに加え、最悪の場合は死に至ることもあります。
【参考】厚生労働省「一般用医薬品の乱用(オーバードーズ)について」
【参考】「オーバードーズって何だろう~あなたとあなたの大切な人の命を守るために~」
オーバードーズの背景
「オーバードーズ」は、10代・20代の若い世代を中心に広がっており、2021年の薬物使用に関する全国高校生調査によると、約60人に1人(1.57%)が「過去1年以内に市販薬の乱用したことがある」としているなど、若年層のオーバードーズは深刻な社会問題となっています。
背景には、いじめや虐待、親との関係が悪い、学校での孤立など、家庭や学校等で感じている「ストレス」「生きづらさ」等のつらい気持ちがあり、それを和らげるための手段として薬を頼り、オーバードーズをする若者も少なくありません。
市販薬の過剰摂取を行うことで、沈んだ気持ちを和らげようとしますが、これらは一時的なものです。
効果が切れると、再び気を紛らわせようとして、オーバードーズを繰り返してしまいます。
オーバードーズの裏には深刻な問題が潜んでいる場合もあるので、周囲の大人がそれに気づき、力になってあげることも大切です。
若年層で増えている市販薬のオーバードーズ(OD)とは?(広島県ホームページ「ひろしまラボ」)
相談できる窓口があります
オーバードーズがやめられない方は、一人で抱え込まず、ご相談ください。
また、家族の方も、本人が何に悩んでいるのかを探り、一緒につらい気持ちに向き合う姿勢を示すことも必要ですが、自分たちだけで解決しようとしてもうまくいかず、こじれてしまうこともあります。
まずは、相談してみることが大切です。
こころの健康相談(保健師による健康相談)
身近な友達や先生や家族にはちょっと話しづらい、そんな時に話を聞いてくれる相談窓口があります。
今の気持ちや嫌なことを話したり、困っていることを相談してみませんか。
相談は無料です。もちろん、秘密は絶対に守られます。
※月曜日~金曜日 8時30分~17時15分(土日・祝日、年末年始を除く)
- 福山市健康推進課 084-928-3421
- 福山市松永保健福祉課 084-930-0414
- 福山市北部保健福祉課 084-976-1231
- 福山市東部保健福祉課 084-940-2567
- 福山市神辺保健福祉課 084-962-5055
こころのライン相談@広島県
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