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景観重要建造物について
景観重要建造物の指定について
福山市では,景観づくりに重要な役割を果たしている建造物を,福山市景観計画に定める指定の方針に基づいて,「景観重要建造物」に指定し,その適切な保全・活用を図ります。
景観重要建造物の指定制度について
景観法に基づき,景観行政団体の長が指定し,地域の景観上重要な建造物を,地域の個性ある景観の核として,その維持,保全及び活用を図るものです。
指定を受けた建造物は,所有者等に適正な管理義務が発生します。また,増改築や修繕などの現状変更を行う場合には,市長の許可を受けることが必要となります。
福山市景観計画に定める指定の方針について
地域の自然や歴史,文化等からみて外観が景観上の特徴を有し,良好な景観の形成に重要なもので,道路その他公共の場所から公衆により容易に見ることのできる建造物のうち,次のいずれかに該当するものを指定します。
(1)地域の景観の中でランドマークや核を形成すると考えられるもの
(2)歴史的価値や文化財としての価値にかかわらず,市民に大切に守られ,地域の誇りとなっているもの
(3)新たに周辺の自然景観等と調和した景観を創出し,地域の景観づくりに主導的な役割を果たすと考えられるもの
(4)地域の景観を形づくってきた意匠や工法等の土木・建築技術,石積み等の造園技術,農林水産業の生産施設等をあらわしたもの
(5)素材に地域の特産を使用しているものや,その時代の匠や職人の技が光るもの
景観重要建造物の指定状況について
福山城天守を景観重要建造物 に指定しました
福山市では,2018年(平成30年)8月28日に広島県内で初めて,福山城天守を景観重要建造物に指定しました。
福山城は,徳川幕府の譜代大名であった水野勝成が築いた城で,1622年(元和8年)8月28日(旧暦)に城号を「福山城」とし,城下を「福山」と命名しました。
天守,御湯殿,月見櫓は戦災で焼失しましたが,1966年(昭和41年)に,市制施行50周年記念事業で復元されました。
また,2016年度(平成28年度)に市制施行100周年記念事業「ふくやま景観100選」のひとつに選定し,福山市のシンボルとして市民に親しまれています。
さらに,福山城は2022年(平成34年)に築城400年を迎えることから,歴史・文化資源の磨き上げや市民文化力の向上に向け,記念事業の実施や福山城などの保存・整備に取り組むこととしています。
指定番号 | 第1号 |
指定の年月日 | 2018年(平成30年)8月28日 |
景観重要建造物の名称 | 福山城天守 |
景観重要建造物の指定の理由となった外観上の特徴 | 最上層に高欄を配し,東に小天守を付した近世城郭史上最も均整の取れた優美な五層天守で,福山城跡の中心的建物として景観上重要な建築物です。 |