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春季所蔵品展「レアリスム―「労働」のある風景 特集展示:受贈記念 南薫造新収蔵品展」

印刷用ページを表示する 掲載日:2024年4月3日更新

春季所蔵品展 レアリスム―「労働」のある風景
特集展示:受贈記念 南薫造新収蔵品展

ポスター ポスター

 

1.概要

本展では、ふくやま美術館のコレクションの魅力と多様性を紹介するため、3つの展示室それぞれで特集展示を行います。

第1室では、働く人びとを表現した作品、あるいは「労働」を感じさせる作品を展観することで、「労働」に向けられたまなざしを問い直します。美術において「労働」というテーマは、宗教画や風俗画の伝統的な図像を経て、19世紀半ば頃にヨーロッパで成立しました。日本においても、20世紀以降、様々な芸術家が、それぞれの視点で多様な働く人びとの姿を描いています。本特集展示では、西洋と日本の18の作家による多彩な表現をたどります。

第2室では、現在の呉市安浦町出身の洋画家、南薫造(1883-1950)の作品が2023年度に遺族より寄贈されたのを受け、この新所蔵作品全39点を一挙初公開します。南は、明治末期から昭和にかけて官展を中心に活躍した、日本を代表する作家です。東京美術学校(現・東京藝術大学)卒業後すぐにイギリス留学を果たし、帰国後は温かみとどこか懐かしみを感じさせる作品で人気を博しました。文展・帝展で受賞を重ねると同時に、東京美術学校教授、帝国美術院会員、帝室技芸員などを歴任しました。このたびの寄贈作品は、亡くなるまで画家のアトリエに残されていたものです。いわゆる「完成作」ではなく、学生時代の習作、家族や自宅の庭、別荘の風景など、画家の馴染みのある風景を描いた作品が多くを占めます。身近な情景に向けられた優しさに溢れた南薫造の作品を紹介します。

第3室では、特別展「イタリアと日本の前衛―20世紀の日伊交流」の開催を記念して、本展で紹介されたイタリア美術のその後、1970年代末から80年代にかけて興った「トランスアヴァングァルディア」と呼ばれたムーヴメントを代表する作家たちを紹介します。戦後のイタリア美術は、カンヴァスに穴をあけたルーチョ・フォンタナ(1899-1968)に代表されるように、それ以前の美術の概念を覆す前衛的な動向が主流でした。一方で、通称「3C」と称されるエンツォ・クッキ(1950-)、フランチェスコ・クレメンテ(1952-)、サンドロ・キア(1946-)たちは、過去の文化や伝統的な絵画のイメージに立ち戻り、具象的な表現を行いました。特別展と合わせて、イタリア20世紀美術の広がりを感じていただければ幸いです。

 


目録表紙 目録表紙

春季所蔵品展「レアリスム―「労働」のある風景」目録PDF [PDFファイル/787KB]

特集展示:受贈記念 南薫造新収蔵品展」目録PDF [PDFファイル/516KB]

出品リストPDF [PDFファイル/235KB]

 

2.展覧会詳細

ア.展覧会名

春季所蔵品展「レアリスム―「労働」のある風景
特集展示:受贈記念 南薫造新収蔵品展」

 

イ.会期

2024年4月3日(水) ~ 6月23日(日)

月曜休館
※ただし4月29日(月・祝)、5月6日(月・休)は開館、5月7日(火)は休館

 

ウ. 開館時間

午前9時30分~午後5時​
※ただし5月2日(木)、5月3日(金・祝)、5月4日(土・祝)、5月5日(日・祝)は午後7時まで開館

 

エ. 会場

ふくやま美術館 2階常設展示室 (福山市西町二丁目4番3号)

 

オ. 観覧料

一般310円(250円) 高校生以下無料 ( )内は有料20名以上の団体料金

※観覧料の減免、割引など詳しくは施設利用案内をご覧ください。

 

カ.展示内容

第1室 「レアリスム ―「労働」のある風景」――――――― 31点
第2室 「特集展示:受贈記念 南薫造新収蔵品展」――――― 39点
第3室 「イタリア美術:前衛を超えて
           (トランスアヴァングァルディア)」――――――――  9点    
茶  室 「松本コレクション」――――――――――――――― 5点 

 

キ.関連イベント

(1)学芸員によるギャラリートーク
学芸員が作品の見どころを解説します。
2024年4月13日(土)、5月19日(日)
各日午後2時~ ※要所蔵品展観覧券

 

(2)ふくふくおはなし美術館(対話型鑑賞会)
学芸員が進行役となって参加者同士が作品について語り合う鑑賞会です。
2024年4月29日(月・祝)、6月2日(日)
各日午後2時~ ※要所蔵品展観覧券


 

レオン・オーギュスタン・レルミット《昼食の支度》1900年
レオン・オーギュスタン・レルミット《昼食の支度》1900年

 

南薫造《りすのいる風景》
南薫造《りすのいる風景》

 

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