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広報ふくやま2026年6月号

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広報ID:398077印刷用ページを表示する 掲載日:2026年6月1日更新
歴史散歩

福山市登録文化財 その1 葛原邸(葛原葛原勾当旧宅・葛原しげる生家)


 福山市登録文化財制度が創設され2026(令和8)年3月26日に4件が初登録されました。地域の貴重な歴史文化資源を保存・活用することを目的にしています。


 

 神辺町大字八尋を通る県道下御領井原線を北に入った旧街道から程近い場所に葛原邸があります。

 葛原邸は江戸時代から明治時代にかけ、琴曲演奏の名手として備後地方を中心に名を馳せた葛原勾当の住居です。敷地内には勾当自らの設計で建築された母屋をはじめ納屋、土蔵、井戸屋形、表門、土塀、庭園などがあります。勾当が約40年にわたって記した「葛原勾当日記」には母屋が1845(弘化2)年4月23日に「むねあげをいたす」とあり、その建築年代を正確に知ることができます。生活の拠点であった母屋には、弟子たちに自宅稽古を行うための三間続き計20畳の大広間があり、待合室とされる小部屋が多く設けられています。母屋の鬼瓦には琴の名手にふさわしく、琴柱(ことじ)を3つつなげた意匠が施されています。

 葛原しげるは葛原勾当の孫に当たり、葛原邸で生まれ育ちました。琴をはじめ幼少時から音楽に親しみ、後に童謡作詞家として活躍しました。彼の音楽の素養と、代表曲「夕日」や全国の校歌に巧に盛り込まれる地域ごとの自然や四季を読み取る観察眼は葛原邸の家風の中で培われてきました。

 葛原邸は葛原勾当の生活を反映した母屋など当時の建物が残るとともに、葛原しげるの童謡作詞につながる感性を育てた場所として市登録文化財になり、彼らの足跡を良好に伝えています。

 

葛原邸(葛原勾当旧宅・葛原しげる生家)

手話通訳/要約筆記の有無:

 

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084-928-1278