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2025年1月定例市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2025年2月17日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2025年(令和7年)1月21日(火曜日)

1月定例市長記者会見

 ・地域の拠点づくりに向けた今後の議論の進め方について

 ・公共施設の民間提案制度について

 ・こども未来づくり100人委員会の成果と今後の方向性について

 ・多文化共生の取組について

 ・≪Road to 2025≫
  ・100日前記念事業について

  1月定例市長記者会見 [PDFファイル/2.91MB]

会議録​​

市長

それでは私から報告事項としてRoad to 2025を含めて5点ほどご説明いたします。

まず、昨年10月に地域拠点形成推進部を立ち上げまして、地域の拠点づくりに向けた取組をスタートしております。今後の議論の進め方について、ご報告を申し上げます。

今年度中に戦略の骨子を作り、新年度はいよいよ戦略を策定するという大きな段取りの中で、これまで先行して議論が進んできました松永、そして神辺駅周辺のにぎわい創出の議論をこの戦略骨子の中に取り入れていきます。あるいは1月下旬から車座トークを開始いたしますが、その車座トークでいただいたご意見をこの骨子の中に反映させていくなど、骨子の策定に向けた議論がこの1・2・3月で行われていきます。

そして、この骨子を踏まえまして、それぞれの拠点づくりを推進していく地域で、検討会議が立ち上がっていくことをイメージしております。もちろん地域によって議論の場のイメージはまちまちかもわかりませんが、(仮称)地域の拠点づくり検討会議が立ち上がっていきます。そして検討会議では、この骨子を踏まえた肉付けの議論がされます。

そうした議論を戦略の策定に反映し、あるいは戦略策定の途中経過の状況が検討会議にもたらされる中で、双方向で戦略が策定されていくということが新年度の取組になります。

そして、1月24日の神辺での車座トークを皮切りに、旧合併地域に松永を加えた5カ所で、当面、議論をしていきたいと思っています。松永と神辺については、これまで先行的に議論を行ってきました協議会あるいは未来会議というものがあります。そうした議論をされてきた方々を中心にご意見を聞きたいと思います。残りの新市・沼隈・内海につきましては、地元の皆さんと調整しながら、これから参加していく方々を決めていきたいと考えております。

以上が1・2・3月にかけて行われる車座トークの概要であります。

2番目の報告であります。

公共施設の民間提案制度を行っておりますが、昨年12月末までにいただいた提案を審査した結果、3件の公共施設の利活用案が決まりました。それぞれ売却や貸付方式によって行われますが、こうした方々に、これらの地域のにぎわい再生に貢献をしていただくということが、いよいよスタートいたします。今後は、事業の詳細調査をそれぞれの事業者が進めていくことになり、それが終わった段階で改めて最終的な契約がなされます。事業実施契約を締結し、それぞれの事業がいよいよスタートしていくということであります。

公共施設の利活用に合わせてネーミングライツも募集してまいりましたが、今回、2件のネーミングライツを決定することといたしました。ネーミングライツにつきましては、4月から開始する予定にしております。

ご提案いただいた様々な方々に感謝申し上げるとともに、これからのそれぞれの地域の活力再生にお力添えをいただければと思っております。

3つ目でありますが、こども未来づくり100人委員会の成果と今後の方向性であります。

様々な子育てに関わる、あるいは関心を持つ方々161名が、昨年3月から12月までの10カ月間にわたって熱心なご議論をいただきました。16のグループに分けて議論していただきましたが、それぞれのグループから事業企画案のようなものが出てまいりました。それぞれのお立場で、こどもまんなか社会の実現に向けて実践をしていこうという意識の高さが見てとれました。

そして、12月中旬にはこども未来づくり宣言の表明が行われました。16のグループから出されました取組内容として、特に居場所づくりの重要性・必要性について、大勢の方が関心を持たれたようであります。

これからの取組でありますが、12月にはこども未来づくり宣言が取りまとめられましたが、改めて、それぞれの関わりを持つ立場の方々が一堂に集まりまして、共同で取組を表明する機会を持ちたいと思ってます。2月20日であります。こうすることによって、それぞれの立場での取組を意識していただければと思っております。

今後の取組として、我々は市民の皆様にこの16の取組を改めてお知らせしたいと思っています。そして市民の皆さん方からは、共感したことや応援したいこと、さらには、こうあって欲しいという様々な思いをいただき、それをそれぞれ関係するグループにお伝えできれば、その16のグループの今後の取組に幅ができていき、深みができていき、より効果的な取組につながっていくことを期待したいと思っています。内輪だけの議論に留まらない、そんな広がりにも期待したいと思っています。そうした取組を進める中で、行政としても必要な支援の可能性があれば、考えていきたいと思っています。

これまで福山の市政は、市民の意見をしっかり踏まえながら施策に反映する、こうした取組を意識して参りました。私が就任直後に開催しました福山未来づくり100人委員会もそうであります。そしてこのこども未来づくり100人委員会もそうであります。そして車座トークもそうであります。そういう一連の流れの中で、今回はこの市民が取りまとめてくれた考え方を多くの市民の皆さん方にも共有しながら、よりよいものにしていこうという取組をしていきたいと思っています。

 

次の報告事項は、多文化共生の取組であります。

通常、他の市町では独自に多文化共生プランを策定し、それぞれの取組を進められていると思いますが、私たちはこれまで備後圏域の取組を進めてまいりまして、その議論の中で圏域市町も同様の課題意識を持っているということが共有されました。

そこで、びんご圏域多文化共生推進ビジョンというものを今年度中に作ってみようじゃないか、同じ方向性を持って取り組んでいくことで、効果をより発現しやすくなるんではないかという思いで、このビジョンを策定いたします。あわせてこうしたビジョンを踏まえながら、今年度中に本市でもプランを作りまして、具体的な施策を作っていきます。こういう2つの取組を併せ持つ多文化共生の取組は、全国でも珍しいと伺っております。

この多文化共生推進プランの中で、これは推進ビジョンにも共通いたしますが、大きく3つの柱立てをしています。この3つの柱立ての中に共通する課題が日本語学習であります。職場で円滑な人間関係を築けるのも、あるいは地域の住民と仲良く暮らしていくためにも、生活のルールや文化をより知っていただくためにも、日本語学習、日本語能力の習得が欠かせません。

こういうことから、これからも多文化共生の取組の中で、まずは新年度から力を入れていきたいのが、日本語学習への支援であります。産官学が連携して、それぞれの役割を果たすことが必要であることは言うまでもありません。就労の場で、そして地域で、あるいは学校で、それぞれに取組をスタートさせていきたいと思っています。

労働の現場で円滑な働き手として、十分な能力を発揮していただくため、会社でのコミュニケーションをスムーズに進めるために、経済団体や大学や行政が連携をしながら、外国人労働者対象の日本語学習に努めていきたいと思ってます。これはご案内の通り、福山の商工会議所からもこうした課題解決のための要望が出てきており、そうした要望に応えるものでもあります。

それから地域においては、地域日本語教室というのが既にありますが、まだまだ数も少ないです。こうした地域日本語教室をさらに充実をしていきたいと思っています。これが地域での取組の柱となります。

それから学校生活を外国人子弟が楽しく送れるように、日本語指導を強化していく必要があるということであります。既に151人の外国人子弟が市内の小中学校に通っておりますが、今も外国人労働者の数は増えていっております。実際に編入するまでの間、まずはこの日本語を集中的に学ぶ期間を設けて、一定程度日本語に慣れた段階で編入をしていくという取組を新たに始めたいと思っています。そして当然のことながら、現在、小中学校で学んでいる児童生徒の皆さん方にも、改めて日本語教育の場を作り、学習環境を整えていってあげたいと思っております。

この児童生徒に対する日本語サポートについては、今年度から協議会を立ち上げて議論をしてきておりますが、そうした議論の結果を踏まえる取組の1つでもあります。こういう形で日本語学習支援にまずはしっかりとスピード感を持って取り組んでいきたいと思っております。

 

次は毎回ご報告をしておりますRoad to 2025の13回目であります。

今回は、福山大会までちょうど100日前となります2月7日に、ばらのまち福山PR大使のニコライ・バーグマンさんに来ていただきまして、この方は福山大会のアンバサダーを務めていただいておりますが、こうした魅力的な取組を市民の皆様の前でご披露して、一緒に100日後の大会に思いを馳せたいと思っています。インストレーションとありますが、これは空間展示というものだそうです。バーグマンさんがオリジナルの空間展示をまず設えてくれ、そしてその中でフラワーパフォーマンスが行われます。参加した市民の皆さん方とのやりとりも楽しく行われ、最後は100日前にちなんで、限定100名様に切りばらのプレゼントが行われるというものであります。

それから今後のリリース予定について、お話をしたいと思います。

以前も福山大会までに、タイミングよく、そして機運を盛り上げるために、それまでに決まった内容を逐次、全国に発信をしていきたいと申し上げました。

まず世界バラ会議につきましては、3月下旬に18日夕方の歓迎レセプション、そして19日朝の開会式、そして24日の閉会式などの行事ごとの具体的な出席者やあるいは付随して行われるイベントや出演者をいよいよ公表したいと思っています。それから、同時に行われますRose Expoについては、様々な催し物が次々と行われる予定になっております。それに合わせて2月中旬と下旬をイメージしながら、定期的に発表をいたしますが、ローズマルシェの出展者名、そしてステージが行われますが、もう第1弾は公表済みでありますが、さらに新たなステージの内容や出演者等が公表されることになります。また2月下旬には、大使夫人・大使のガーデンの国名やその風景、概要が発表されます。また、3月中旬にはローズマルシェの出展詳細が公表されます。この中で、例えば本邦初のドリンクメニュー、あるいはスイーツの発表がなされているということになっています。

そして、改めて4月下旬にはイベント全体の概要が取りまとめられて、全国に発信されるということになるわけであります。

以上で、私からの報告を終わります。

 

記者

JR福山駅南口の全面広場化に向けて、現在、駅前広場協議会では北口へのバスターミナル移設を柱とした意見集約が進んでおります。それを受けて2点お尋ねいたします。

まず1点、北口に設けるバスターミナルへのバスの進入路とするため、さんすて福山の一部を取り壊す案が協議会で示されています。さんすての土地所有者・運営者でありますJR西日本、または山陽SC開発との協議の進捗状況を教えてください。

2点目は、協議会で委員の皆さんから示されている懸念やご質問などへの今後の対応です。現在、福山駅では1日約700便のバスが行き交っていると聞いております。新しい案では伏見町からJRの高架をくぐりまして、北側へバスが移動するというものでありますが、その中で交通安全対策を求める声や、また広場の話ですが、駅前交差点から2号線まで南北に細長い広場も設けるというような案も出ております。その広場の活用想定などについても、委員の方からご質問などがありました。その点につきまして、今後どのように対応していくかというのを教えてください。

 

市長

それではパース図を用意しておりますので、これに基づいて今のご質問に対してお答えしたいと思います。

今、バスのターミナル機能を駅の北側に作ってはどうかという案をお示ししております。バスが南から伏見町エリアとNTTとの間の道を入ってきて、ガードをくぐり、北側にアプローチするルートを示しております。現状、さんすて福山の建物がありますが、この一部を除却するという必要が出てくるということであります。このためには、除却後の残った部分が構造的にしっかりしたものとして残すことができるか、あるいは費用面での検証など、まだまだ議論の多くを残しておりますが、こうした面での協議が現在、JR西日本との間で進められているということであります。

それから2点目であります。渋滞への懸念あるいはバス・タクシーの運行者にとっての安全対策が十分かどうかということであります。これもまだまだ議論をしている途中でありますが、先ほど申しましたように、バスはターミナルに入っていきます。タクシーでありますが、タクシープールが確保されることになります。まずバスについて申し上げますと、先ほど申し上げましたような動線で動くものですから、一般の道路とは互いに干渉し合いません。まず、そういう意味で動線が分かれているということで、一定程度、定時性や安全性が確保されてるということをご説明したいと思います。このタクシーの動き方と、この一般の道路との部分の調和をどう図っていくかということについては、今後も引き続きの議論となります。

ついでに申し上げますと、一般車両も北側に停車できるスペースも取ってあり、できるだけこの流れを阻害しないような車線を確保できてるということでもあります。もちろん、この立体駐車場の中にたくさんの駐車スペース、一時的な乗降スペースもしっかり確保されることになっていくため、これまでは人を待ったりするための車が道路周辺に溢れていましたけれども、この建物の中に今まで以上の一般の車両収容スペースを確保し、乗り入れを可能とする構想になっていると聞いています。

そして、合わせて国道2号線までの一部を広場空間化するという構想についてのお尋ねであります。現在、天満屋とアイネスフクヤマの間の幅が広いですから、地上での横断は事実上できなくなっていますが、例えば一部広場化することによりまして、この東西の行き来がコンパクト化されて、行き来が可能になるという駅前交差点のコンパクト化ということを意識しています。

そして、全面広場化されることに伴って、さらにウォーカブルな駅前空間を確保するために、一定程度、車線を減少しても南北の交通に支障はないという調査結果を踏まえながら、並木道を作って、歩道空間を確保し、イスやテーブルを配置して、自然を感じながら過ごせる空間を作り、また場合によっては、送迎バスの乗降場をつくりながら、線路沿いの送迎バスの空間に対する負担を減少させて、一部をこちらに収容するという構想もあるようですので、そういうことを踏まえながら、今後議論がなされていくということであります。

いずれにしても、市民の大勢の声をしっかり聞きながら、課題を整理し、そして必要な部分は修正をしながら、望ましい駅前空間づくりをしていくということを基本としていきたいと思っております。

 

​記者

先日、仙酔島に星野リゾートさんの進出が決まりました。改めてその期待感をお聞かせください。それに伴って、来年度予算や今後のタイミングで、仙酔島島内や鞆の浦周辺に関して、整備をしていくことであったり、また3月30日に開通する鞆未来トンネルなどハード面で何か準備をしていかれたりするご予定があるかを伺ってよろしいでしょうか。

 

市長

今回、株式会社星野リゾートとの間で基本協定を結ぶことができました。全国であるいは世界でも上質な滞在リゾート型の施設を展開されている実績のある事業者と基本協定を結べたことはうれしく思っています。仙酔島の環境や瀬戸内の多島美、そして鞆のまちに暮らす人々とのしっかりした調和を配慮して事業を進めていただける、あるいは詳細な事業計画を作っていただけるというふうに期待をしております。一層の鞆町を周辺とした南部の活性化に期待をしたいと思っています。

特に、仙酔島の星野リゾート関連の事業に市が当面何かをするということはありません。ただこれまでも鞆町の環境整備については、県と協力をして進めてまいっておりますので、そうした事業については継続していきます。当面は、東西の交流交通拠点の完成が間近に迫っておりますので、そうした事業に県とともに注力をしていきたいと思っています。

それから、この3月末に鞆未来トンネルがいよいよ開通いたします。事業の大きな目的の1つは街中から通過交通を排除することによって、街中の安心な通行が可能になるということであります。そうした動線の区分け整理がしっかりと実効あるものにするために、県と協力をしながら、取り組んでいきたいと思っております。

 

記者

世界バラ会議に関しまして、まずバラ会議における経済効果についてお伺いいたします。かつて福山市立大学の先生が、試行的に経済効果として約16億円の経済効果を算出して、実際論文にまとめられていらっしゃいますけれども、現時点で福山市として見込んでいる経済効果額があればお示しをいただきたいです。

また経済効果の算出を始める時期ですが、かつて私も取材しました築城400年のときには、事業の終わりごろに計算されたというふうに記憶しております。より正確な経済効果を検証するためにも、早めに始められた方がいいのではないかと思いますので、その時期もあわせてお示しいただければと思います。

そしてもう1点でございますが、世界バラ会議後のMICEに関しましてです。今回のバラ会議は全体で700人規模の来場を受入れることになっておりますけれども、バラ会議後のMICE誘致の方針としまして、福山市は何人規模までの誘致を受け入れ可能であるのかどうか、あるいは何人規模のMICEを目指していく想定であるのかといったこと、そして、その受け皿となるホテルで会議ができる施設のキャパシティの問題も課題としてあろうかと思いますが、その課題認識の方をお聞かせいただければと思います。

 

市長

まず経済効果であります。今回、会議終了後も経済効果を速やかに算出できるように、事前の準備も進めております。事前の試算はひろぎんエリアデザイン株式会社にお願いしています。同社は、3年前の福山城築城400年記念事業の経済効果を算出していただいた同様の事業者であります。この同社の事前試算によりますと、経済波及効果は直接効果、間接効果を含め約27億円と見込んでおられます。

そして大会終了後も改めて、来場者や参加者数や事業費等の実績、あるいは消費単価の見直しなどを行って、より精度の高い経済波及効果を算出していきたいというふうに思っています。現時点では、27億円と見込まれております。

2つ目の質問でありますが、MICEに関してであります。まず、福山では何人規模までのMICEが可能なんだろうかというご質問であります。

例えばこれまでの実績で申し上げますと、2024年にしまなみPACK、食品トレーや梱包材の見本市がビッグローズで開催されまして、その展示会の規模は7,000人規模というふうに整理をいたしております。また、これまで第70回全国漁港漁場大会の参加者は1,400人、会場はリーデンローズです。そうした規模のMICEが可能というふうに考えております。その前提に立って、我々が目指すMICEは何人規模なんだろうかというふうに質問がありました。これまでもものづくりが盛んな福山市の特徴を踏まえ鉄鋼や繊維など、市内企業にゆかりのある産業部門に注力したMICE、これ産業MICEと言いますが、そういうものをやってみたいなと、あるいは、いくつかのユニークベニューも活用して市内で分散開催のイメージでありますエリアMICEというMICEのあり方を福山のMICEの特徴にしていきたいと申し上げました。産業MICEとかエリアMICEです。むしろ規模ではなくて会場設営のあり方で、福山のMICEの特徴を作っていきたいというふうに思っています。

それで施設の規模が十分かどうかということであります。一定程度のホテルもありますし、ホールも先ほど申し上げましたようなホールもあります。1,000人2,000人規模はあまり念頭にないと言いつつも、1,000人規模のMICEは、これからも十分誘致可能だというふうに考えておりまして、できる限り積極的にMICE誘致に取り組んでいきたいというふうに思っています。

なお参考まで申し上げますと、昨年9月30日には観光庁から国際会議観光都市の認定を受けております。これは国際MICEを進めていく上の環境が十分整った都市でもあると、こういう官公庁からの認定をいただいたということであろうかと思っております。

 

記者

私からは2点あります。

まず1点目が、先月、文部科学省が教員関連で広島県の公立学校で精神疾患による休職者が過去最多を更新したというデータを発表しました。一方で、年々分野を志す人が減っているということで非常に教員の働き方改革は、長年、議論に上がっていますが、福山では現在、教員の働き方改革はどのようなことをやっているのかというところと、実際、精神疾患で休職者が過去最多を更新してるということで、福山市で分かっている範囲で、精神疾患で休んでる先生が多いという話があれば、お聞かせ願いたいと思います。

もう1点が、トランプ大統領が昨日、就任しました。直接、福山に何か関連することがあれば、またトランプ大統領の就任にあたって市長が何か感じていらっしゃることがあればお聞かせ願いたいと思います。

 

市長

教育現場の働き方改革については、後ほど、教育委員会の方からお答えさせていただきたいと思います。

新大統領の就任であります。私も詳しく見ておりませんが、今朝も報道で部分的な就任式の状況を見ました。おそらく国際政治にも、あるいは国際金融にも、まずは警戒が走ってるんだろうなと思いました。今、ただでさえ国際情勢が不安定化している不透明感を増しているというふうに見られていますが、そういう中で世界のリーダーであるアメリカ合衆国には、そうした世界情勢を安定下に導いていただく、そういう世界のリーダーとしての役割が求められているんだろうと思います。強力な新大統領のリーダーシップがそういう方向に働くことを願っています。特に、福山市にどうこうという影響が出てくるとは思いませんが、あるいは福山市内に拠点を置く大企業の皆さん方は、今後の動きを注視されてるんだろうなと思います。

 

学校教育部長

教職員の精神疾患についてのご質問でございます。

福山市におきましては、いわゆる精神疾患による休職数というのは、この10年間で微増という状況ですが、ほぼ横ばいの状況でありまして、一方で、精神疾患以外の休職であるとか、教員の数が不足しているということは、福山市も同様の状況でございます。その間、2018年から働き方改革取組方針というのを進めまして、学校面のハード的なコンピューターであるとか、教員の救急医療、そして教員でなくてもできる仕事を補助員等でまかなっていくハード面の整備と、そして、教職員の意識の改革ということで進めてまいっていますので、1カ月に45時間以上を、いわゆる残業という時間を超える教職員というのも、かなり2018年度当初からもう半分以下に減っておりまして、そういった意味では働き方改革が進んでいるとは認識しております。

一方で、まだまだ教職員以外での仕事というのがたくさんございますので、例えば次年度は、統合型校務支援システム等を導入しまして、それをハード面の方でもサポートしていくという方針で行ってるところです。

 

記者

23日木曜日から再開する自動運転バスの実証実験についてお伺いします。

今回中止に至った理由として車両のブレーキの故障、さらに車両の冷却装置の故障ということで、3年前の2022年の接触事故に続いてのトラブルにより実験が中止されたことになります。今回の実験の中でもこういうふうにトラブル発生が続いたことへの受けとめと、自動運転バスの導入というところで特にドライバーの不足という中で、いろいろ理由があると思いますが、改めて自動運転バスの必要性について市長からの見解を教えてください。

 

市長

今回のような、新たな技術が確立されていない実証実験において、いつも予期せぬトラブルが起こることを踏まえておかないといけないと思います。そうした場合には、安全上の問題が顕在化する前に、実験を中断して、そして原因を究明して、そしてできるだけ早く実験を再スタートさせるという取組が重要になってくると思っております。今回の一連の取組も、大変市民の皆さん方にはご心配をかけ、またご不安も与えたと思いますが、今回23日に多くのまた市民の皆さん方の参加も得ながら、スタートさせていきたいと思っています。

こういう福山市の実証実験、福山駅と新しい拠点づくりが進む旧五本松公園、あるいはエフピコアリーナを結ぶ自動運転は新しい移動需要を創出する、そしてそれが都市の活力に繋がっていく重要な取組でありますし、先ほどもお話がありましたが、近未来のドライバー不足という課題を解決するための、大きな社会的な意義を持っているということであります。遠隔操作で1人の運行責任者が複数のバスの運行を管理することができることが、自動運転の意味でありますから、そういう意味では、社会課題に対する1つの解決策を提示してくれるこの実証実験は、是非とも続けて2027年度の予定通りのレベル4での運行につなげていきたいと思ってます。

 

記者

代表質問にもありました駅前広場の再整備に関して、改めて、北口にバスターミナルを設けるという判断に対してのメリットをどのように考えていて、こういった考えに至っているかということ、改めてご教示いただいてもよろしいでしょうか。

 

市長

そもそもの駅前のにぎわい再生の議論は、JR福山駅から南に降りた駅前の風景が、県東部の、あるいは備後圏域の玄関口、福山駅から降り立ったときの風景として、ふさわしいかどうか、望ましいかどうか、豊かさを感じるかどうか、憩を覚えるかどうか、そういう観点でこのままの状況から新たな景色をつくり出したい、こういう思いで取り組んできた事業です。

そのために、まずは先行的に広場の周辺の4つのエリア開発を進めてきました。その4つのエリアを結節する最後の事業が、この駅前広場の整備であります。その考え方は交通結節点機能と良好な広場空間を、どう融合させるかということであります。

その中で、様々なステークホルダーがおられますが、例えばバスやタクシーの事業者の理解も得ていく、そして、利用者にとっても快適な空間にしていく、そういう難しい議論を最後の仕上げとして、この駅前広場で完成させようとしているというのが、この駅前広場のあり方であります。そういう中で、これまで長い年月をかけて、駅前広場のイメージを市民にデザイン会議を通してご披露してきた、状況も説明をしてきました。そしてその中で、駅前にはできるだけ多くの緑の広場空間を確保することが望ましいと言うことと、バスの運行が支障なく行われる、そして、今までは、南側でバスを乗っていた人が今度は北口に移っていただきますが、移動距離はそんなに違わないです。そういう中で、どこまで新しい空間のイメージを受け入れていただけるかという思いで議論をしています。そういう意味で、我々にとってこの駅前の広場空間をしっかりと確保することは、何としても実現をしたい、福山の駅前の景色だと思っています。

そういう前提に立って、様々な意見がこれからも出てくると思いますけれども、しっかりと受けとめながら、必要な修正は加えながら、基本的な考え方を何とか市民の皆様方に受けていただければと、そういう思いを持っています。

 

記者

日本語学習支援のことでお伺いします。

外国人労働者候補の日本語学習というところで、先般、経済団体から要請があって、市立大学でもやってみようかという意欲を示されているところだと思います。このあたり、大学や経済団体が非常にせっぱ詰まって、非常に今すぐにでもやってほしいという印象を受けたのですが、今回、連携して検討しますというふうなことでございますけれども、スケジュール感的にはどのような感じで考えていらっしゃるかお伺いいたします。

 

市長

できるだけ早く、こうした共通の課題を持つ方々が集まって、より効率的な課題解決に向けた取組につなげていくということだろうと思います。いつまでに何をするというふうなイメージを福山市だけが、描くことは適切ではないと思っています。

それから大学の関わり方も様々あると思います。これは市立大学だけの問題ではなくて、例えば、留学生を一定程度抱える大学が、その留学生のその後の日本での就職先として福山が選ばれていくような、そんな大学との連携も重要になってくると思います。2年後には法律も変わって、今の外国人技能実習制度を基本とした制度からですね、育成就労に繋がっていくというふうに国の制度も変わってきます。

そういう中で、今度は家族と一緒に日本で生活をする外国人の就労者を中心にむしろ考えていかないといけないとすれば、留学生を抱えている大学の役割は今後とも多くなっていきます。だから福山市にある大学みんなと議論をしていくということも重要になってくると思います。そして、大学はさらに留学生を抱えてるっていうだけではなくて、今度は実際に就労の現場で働く外国人労働者の日本語のリカレント教育をどう担っていくかという役割を今後求められてくると思います。

より多くの場所でより多くの1万人を超える外国人の方がおられます。技能実習生だけでも4,000人近いです。そうした課題を、できるだけ大勢の皆さんがたの間で役割を分かち合いながら取組を進めていきたいと思っています。

 

記者

駅前広場のことで1点だけご質問させてください。

現在そのバス事業者がまだ合意が取り付けていない状況、また反対派住民でつくる、守る会が再び始動しました。さんすて福山の撤去に関しては、今日の説明でもあるように検討中という状況です。そのような状況の中で、3月末の基本計画策定は可能でしょうか。

 

市長

3月末の基本計画の策定にはこだわっていません。何よりも重要なことは出された意見に、1つ1つ行政が答えを出せるかということです。答えを出すように、しっかりと説明をしていきたい、あるいは検証していきたいと思っています。

 

記者

こだわっていないということであれば、そのスケジュール感のようなものが、今の時点であれば教えていただきますでしょうか。

 

市長

まずは改めて、多くの市民の皆さん方の声も聞いてみたいと思っています。先ほどはデザイン会議を通じて、これまでも議論の内容を市民にしっかりとお伝えしてきましたと申し上げましたけれども、それが十分に伝わっていないのであれば、さらに十分に伝わるようなやり方を考えながら、1つ1つ合意を積み上げていきたいと思っています。

 

 

以上。

 

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