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2025年7月定例市長記者会見
記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。
会見日:2025年(令和7年)7月25日(金曜日)
7月定例市長記者会見
・ネウボラセンターがオープン
・エフピコRiMフロア活用の方向性について
・地域の拠点づくりについて
・海洋環境改善に関する官民共同会議について
会議録
市長
まず、報告事項の1点目は、ネウボラセンターのオープンについてであります。
9月6日(土曜日)から業務をスタートするということであります。ネウボラセンターでありますが、これまでネウボラ推進課をはじめ、5つの課で行っていた相談や手続きの支援窓口を集約し、利用者の負担を軽減するとともに、新たに遊びや交流の場を作っていこうという取組であります。
まず、相談についてでありますが、これまでの子育てに加えて、新たに不登校やひきこもりに悩む若者相談の窓口を設置いたします。また、手続きができるようになると申し上げましたが、これも新たな取組としてネウボラセンターで行っていきます。様々な窓口の手続きあるいはオンライン手続きのサポートをしてまいります。
また、遊び場が欲しいという多くの声にこたえまして、すでにキッズコムには低年齢向けの遊び場がありますが、これを拡充いたします。同時に、新たに4歳から8歳向けの遊びの施設を整備いたします。これは、安全な場所でこどもが身近に遊べる場所を確保することで、親同士の交流も促進されるということも考えています。
また、おむつ替え室や授乳室を、現在も1つありますが、さらに1つ増やして、使い勝手のよさをより求めていきたいと思っております。
開館時間は10時から18時までであります。休館日は月曜日です。土日祝日に営業するものですから、月曜日が祝日にあたる場合はそのままオープンいたしまして、翌日を休館日といたします。また、年末年始が休館ということであります。
9月6日(土曜日)午後2時からは、園児たちによる合唱に花を添えていただきながら、新しい施設のオープンを祝っていきたいと思っています。
それから、4歳から8歳向けの遊戯場のイメージを示しておりますが、これについて専門家の意見も踏まえまして、体を動かすだけではなくて、考える楽しさも感じることができる遊具にしています。また、インクルーシブの観点も取り入れています。
こうした取組を9月にスタートいたしますが、来年度からはさらに、本庁に残っている機能をネウボラセンターに集約をします。また、社会福祉士や公認心理師など多職種の職員も配置しまして、相談機能を強めていきたいと思っています。こどもにとどまらず、若者について幅広い相談を気楽にしていただくことができるような場所にしていきたいと考えています。
次は、エフピコRiMであります。
現在は1階のみで開業しておりますが、さらにスペースを求める声が強まっております。
そうした声を受けまして、新たなフロア活用の考え方を整理いたしました。これまでに、すでに内々に引き合いのある企業、そして、いくつかの企業を公募いたしまして、14社からサウンディングいたしました。
その結果でありますが、運営の意向を示す企業からは、3階を含めるといくつかのハードルがあるということから、2階のみを活用を希望するという声が出ておりました。また、運営ではなく、テナントとして入る企業、それを希望する企業からは「早期に一定規模の事務所をエフピコRiMの2階以上で開設をしたい。すぐにでも企業間の連携交流を始めたい、あるいは人材育成に取り組みたい。」とエフピコRiMを舞台にした具体的な企業活動のニーズが出ております。これは早期の入居を希望しているということであります。こうした2つの声を総合しますと、2階のみを活用するということが合理的だろうということに至りました。
活用の考え方ですが、福山駅前デザイン会議におけるこれまでの意見、また、今回のサウンディング調査の意見を踏まえれば、活用の方向は大きく2つに集約をされます。1つは「若者や女性にとっても魅力的な働き方が実現できる場所にしたい。」もう1つは「企業間の交流ができる空間が欲しい。そうすることによって、先進的な取組や新たな発想が生まれること」を期待する声が多く、こういう声を受けとめてくれるような運営事業者の選定をプロポーザル方式で実施をしていきたいと思っています。
今後のスケジュールでありますが、9月の下旬に運営事業者の公募を開始し、12月下旬に選定します。来年の3月下旬に正式に賃貸借契約を締結いたします。その後、運営事業者は、入居希望を持つ企業を集めていくという活動を開始いたします。一方で、市は改修工事を行いまして、2028年4月ごろに2階のオープンにこぎつけたいと思っています。
次は、地域の拠点づくりであります。
7月24日(木曜日)の夜、地域力アップデート大会議を初開催いたしました。
これは、地域の拠点づくりにすでに取り組んでいる、あるいはもう取り組むことが予定されている6つのエリアの関係者が集まりまして、互いに今後の地域の拠点づくりに向けた思いや、活動の促進にあたっての様々な意見の交流を行う場として設定いたしました。
お互いに他の地域がどんな思いを持って、地域の拠点づくりに取り組もうとしているのか、そんな自らの取組を相対化でき、将来の連携に繋がる、または交流の可能性が生まれる会議として、一定の前向きな受けとめをしていただいたようであります。
先ほど申しましたが、これまですでに取組が進んでいるエリアが6つあります。内海は近々、まちづくりミーティングの第1回目の会議が開催されることになっています。当面はこの6つのエリアの関係者が集まりまして、定期的に互いの活動を報告し合う、思いを共有し合う、そういうアップデートの会議を開催していきたいと思っています。
すでにビジョンを取りまとめたエリアの1つである松永でありますが、今日の夕方4時から、松永駅北口の旧商店街において、30年ぶりの夜店が復活開催されるようであります。
当時のにぎわいを知っている世代と、何とかにぎわいを創出したいという若い世代との思いが、1つになって実現したということであります。松永における、拠点づくりの実践の第一歩と考えています。こうした取組から出てきた様々な意見をいただきながら、地域の拠点づくり戦略を取りまとめていくことになります。
3つ目は以上です。
4つ目であります。
海洋環境の改善に関する官民共同会議を、7月30日(水曜日)に内海町で立ち上げます。
これまでも、瀬戸内海の海洋環境についての強い懸念が出され、行政も共有し、県と一緒に取り組んできたわけでありますが、どういう環境の悪化かといいますと、栄養塩類の不足、海水温の上昇、また、海底環境の悪化、海洋環境の変化が複合的に影響して、瀬戸内エリア、特に福山近海でもそうですが、漁獲量の大幅な減少、水クラゲの大量発生、ノリの顕著な色落ち、魚が海藻、海中植物を食べることによる藻場の減少、藻場の減少による産卵場所の減少といった課題に直面しているわけであります。この海洋環境と漁業振興をしっかりと見据えた、産官学からなる官民共同会議を設置することといたしました。
漁業振興については、これまで県を主体として取り組んでまいりましたが、今後はこうした課題の背景にあると考えられる海洋環境に介する問題課題の解決に向けて、市も独自に、有識者を交えた取組を進めていこうという思いであります。
テーマは、まず現状把握や課題整理から入っていきまして、効果的な漁業振興に向けた事業の実施につなげていきたいと思っていますが、将来に渡っては、瀬戸内海をフィールドとした海業や、産業育成の分野についても研究し、実施していくことによって、1つのエリア、例えば内海、沼隈を中心としたエリアの地域の拠点づくりの側面にも繋がっていくのではないかと期待しています。
それから、構成員でありますが、市内のすべての漁協が参加をいたします。また、福山大学、広島大学、徳島大学、沖縄科学技術大学院大学から有識者が5名、オブザーバーとして広島県も加わりますが、加えて、将来の取組等を念頭に、笹川平和財団が加わります。また、先ほど藻場の減少の問題をご説明いたしましたが、先般、松永で実証施設がオープンいたしました。これはフジタを中心とした共同研究体が福山で実施してくれている実証実験でありますが、下水汚泥に含まれるリンを回収し、バイオ炭に吸着させ、土中に埋めて、農業の肥料にするという取組を、実証実験としてスタートしておりますが、フジタも参加してくれまして、海中に藻場を育成していくという可能性について、民間の会社にも参加をしていただきながら、議論していきたいと思っています。
こうした取組でありますが、海洋環境についていろいろ研究する取組は、国もやっておりますし、それぞれのシンクタンクもやっておりますが、それと漁業振興を直接リンクさせた取組、さらに市も主体となって取り組んでいくという共同会議のスタートは、全国的にも極めて例の少ない取組だと聞いております。これを1つの契機に、南部地域の振興にもつなげていきたいと思っております。以上私からの4点の報告を終わります。
記者
私からは福山駅前広場の再整備について質問させていただきます。
福山駅前広場の再整備をテーマにした市民対話集会が8月9日に開催されます。
再整備を巡りましては、交通混雑、景観への影響など様々懸念する声があり、市としてもかねてより丁寧な議論をしていく方針を示しておられ、今回の集会もその一環だと理解しております。対話集会について市長は、再整備の具体的なイメージを丁寧に説明するとされていますが、市民の理解を得るため、説明会で特にどのような点に重点を置いて説明を求めますか。
なお、また本日夕方に、福山駅前広場協議会が開催されますが、この協議会、そして8月9日の対話集会を受けて、基本計画策定までのスケジュール感について、市としてはどのように進めていきたいか現時点でお考えがあればお聞かせください。
なお、本日朝刊の一部報道で、福山駅前北口のバスターミナル案を見直すという趣旨の報道がありましたが、できましたらこのような報道も踏まえて、今の市の考えをお聞かせ願えれば幸いです。
市長
まず1点目であります。市民対話集会に向けての重点についてあります。
その前に、今日19時から広場協議会が開催されます。その場で、市民対話集会に向けて、バス事業者や地元町内会などからも意見をいただき、改めて論点整理をしていくような運びを考えています。その際には、JRから北口ターミナルについての検討結果の報告をしていただくことになっております。従って、8月9日の市民対話集会は、JRからの検討結果を踏まえての新しい前提に立った上での議論になると考えています。ただ、JRの検討結果如何にかかわらず、備後圏域の玄関口にふさわしい交通結節機能と、都市の魅力とにぎわいを感じられる広場機能の融合した広場の再整備については、引き続き目指していくことに変わりありません。それは福山駅前広場協議会での、これまでの議論を踏まえた結論でもあり、また、多くの市民の皆さんの声でもあると考えています。その上で改めてご質問にお答えいたします。
まず1つ目の重点でありますが、改めて、なぜ駅前に広場が必要なのかについて理解を深めていくことであります。少し経緯をご説明いたしますと、2018年にふくやま未来づくり100人委員会から、福山駅前を緑溢れる市民の憩いの場として様々なイベントが開催される公園のような空間にしていくとの提案をいただきました。また、同じ2018年に策定した、福山駅前再生ビジョンですが、このビジョンの中には、福山駅前に芝生広場を大きく配置したイメージが描かれております。この福山駅前再生ビジョンというのは、学識経験者やまちづくりの専門家などで構成された福山駅前再生協議会の議論が反映されている、ということでもあります。つまり、福山駅前再生協議会や、そうした学識経験者の意見などを踏まえた、再生ビジョンの中にも、芝生広場が描かれているということだと思います。これからの福山の未来を考えたときに、駅前広場を現在のように、単なる通過点にとどまらせるのではなく、備後圏域の玄関口にふさわしい交通結節点機能をしっかり確保し、都市の魅力とにぎわいを感じられる広場機能とバランスよく調和させることが重要です。これによって、駅前の回遊性が高まり、あらゆる世代、特に若者や女性が集い、交流し、にぎわい、そして活性化していく場に変えていきます。単なる通過点から目的地に変えていくということだろうと思います。これが、再整備の原点と考えております。そのために、市民対話集会では、広場の必要性、効果、他都市の事例、イメージ、広場の使い方を丁寧に説明していきたいと考えています。
2つ目の重点は、交通計画についてであります。先ほどご質問にもありましたが、福山駅の北側の交通混雑や、景観に対する影響を懸念する声があることは承知をしております。ただ、そうした懸念について、そしてその懸念に対する対応案については、これまでも福山駅前広場協議会で、しっかりとご説明はしてきています。本日、福山駅前広場協議会でも改めて説明をいたします。その上で、市民対話集会における交通計画の議論は、今日夕方説明があるJRの最終検討結果を踏まえれば、まずは駅の南口に、焦点を絞って議論することになるのではないかと考えています。市民の皆さんの様々な疑問にしっかりとお答えしながら計画づくりを進めていきたいと思っています。
大きな2つ目のご質問でありますが、今後の進め方です。まず8月9日の市民対話集会での状況を、福山駅前広場協議会で議論をしていただきます。そして、市民対話集会での様々なご意見も踏まえながら、新たな計画案、イメージを策定した上で、どのような形になるかわかりませんが、再度、市民の声を聞く場を設定したいと考えています。その上で改めて、福山駅前広場協議会を開き、計画案の策定につなげていきたいと思っています。
記者
駅前広場に関連しまして、先ほど市長のお話の中では、今日の福山駅前広場協議会の中で、JR側からの最終検討結果を踏まえれば、駅の南口に焦点を絞っての議論になるというふうなことでございます。その焦点を絞らざるを得ない話があるのか、市にどういった話が寄せられているのか、お聞かせ願えれば幸いでございます。
市長
今日の福山駅前広場協議会で詳細なご説明があると思いますが、我々がたたき台として、昨年示した案によりますと、北口のバスターミナルに、南側からバスが進入する際に、さんすての一部施設に干渉するということであります。従って、さんすての建物の一部を除却して、進入路を確保していく必要があるわけでありまして、それがJR側あるいはさんすて側にとって、どのような影響があるか、課題は乗り越えられるかということを、昨年から検討をお願いしてきました。そうしたことについて色々検討した結果、様々な困難があるということを我々伺っておりまして、そうした発表がJRから今日夕方にあるのだと思います。
記者
具体的な困難というものが、差し障りのない範囲でおっしゃることできるのであれば教えていただけますか。
市長
私の理解ですが、建物の一部を除却すると、残った建物がそのまま建物としての強度を維持できるかどうかという、躯体の課題が1つあるのだろうと思います。
それからもう1つは、進入道路を作る際に関わってくる場所に、空調設備など様々な設備機器があるようです。そうしたものを効率よく、どこかに移転する、また、移転後も機能を十分に維持できるかどうかという課題だというふうに聞いています。
記者
北口へのバスの移設が難しくなったということであれば、南口の全面広場化についてはどのようなご認識でいらっしゃいますでしょうか。
市長
現時点でのJR側の課題を解消することについては、引き続き課題があるということであり、従って北口ターミナルができなくなるということは、必ずしもイコールではありません。引き続きJRに対しては、北口も含めた駅周辺づくりができるのかということについて、議論は継続していきます。そういう中で、当面、今日の夕方のJRからの議論を聞いてみないとそれは最終的にはわかりませんが、今私が聞いている限りで申し上げますと、当面は駅南側の広場整備に取り組むということになるだろうと思いますし、それにあたっては、交通結節機能も維持するということが前提になります。
どのような形になるかについては、これから市民のご意見を聞きながら、あるいは福山駅前広場協議会のご意見を聞きながら、イメージ案を作っていくということだろうと思います。
記者
すなわち北口のバスターミナル案はゼロベースになったわけではないということですか。
市長
全くなくなったとは思っておりません。
記者
南口に焦点を絞ってというお話ですけども、北口がゼロベースではないということであれば、その南口の再整備は暫定的な措置として、交通機能と広場機能を置くという考え方になるという理解でよろしいでしょうか。
市長
専門家の議論を聞いて、駅の南口において、どのような広場整備と交通結節機能の配置ができるのかということにもよるのだと思います。そういう議論を踏まえながら考えていきたいと思っています。それを暫定的と呼ぶのか、うまく言葉の整理はできませんが、いずれにしても広場はつく、交通結節機能を維持するという基本的な考え方は変わりありません。
記者
福山駅前広場協議会を立ち上げて間もなく4年がたち、議論をこれまで重ねてこられて、多様な意見を広く聞くという姿勢は理解するのですが、果たしていつ、その成果が結実するのかというのが、市民の方が気になるところですが、再整備に取りかかる時期だとか、はたまた再整備の目標の完了時期みたいなものの考えがあれば、お示しいただきたいです。
市長
先ほど申し上げましたように、プロセスを経ていき、今後、福山駅前広場協議会で、まずは新たな計画案なり、イメージを作成するということです。その上で1回市民の意見を聞いて、そしてその次の福山駅前広場協議会では、計画原案が取りまとめられていくということを念頭に置きながら、議論を進めていきたいと思っています。
記者
再整備について、最終的に計画案やイメージを策定する時期は、どれぐらいの時期をめどに考えているのか、また再度の市民対話集会なりシンポジウムなどの市民の意見を聞く場を設定するのはいつぐらいをめざしているのか、スケジュールがわかれば教えてください。
市長
まだこれから市民対話集会を始めようという段階でありますから、基本計画の策定の時期を示すことは控えたいと思います。ただ、これまで議論の積み重ねは十分してきたと思っています。そして、様々なご意見に対する懸念、対応案についてもお示しをしてきています。かなり議論は積み重ねてきておりますので、この市民対話集会というのは、改めて、しっかりと多様な方々の意見を踏まえ、かつ、JRの検討結果が新たな要素として加わってきていますので、そうした上で、あまり時間をかけるということも望ましくないことだと思っています。
記者
今回JRの最終検討結果が出たことにより、コスト的なところで何か影響があるかどうかは想定されるのでしょうか。
市長
単純に言いますと、当面北口ターミナルは整備いたしませんから、そういう意味では、規模の縮小にはなるのだろうと思います。まだコストの比較計算をする段階にはないと思います。
記者
エフピコRiMの関係ですが、今回、2階のみの活用方針が示されていると思うのですが、3階部分はどうされるのか、方向性がわかれば教えてください。
市長
白紙です。当初は、2階と3階の活用の可能性を念頭に置きながら、サウンディング調査をした結果、やはり総意は2階にあるということですので、3階は白紙です。今後の課題にとっておきます。
記者
福山空襲の語り部アーカイブ事業のふるさと納税を活用したクラウドファンディングについてお伺いをいたします。このクラウドファンディングのふるさと納税の募集が6月16日(月曜日)より始まりました。改めてになりますが、空襲体験者にインタビューすることにした理由や意義について、また今回改めて空襲を伝承することの重要性について、市長の思いを教えてください。あわせて、ふるさと納税を活用したクラウドファンディングの手法を使って市民から集めた資金を、アーカイブ事業に充てるねらいについても、教えてください。
市長
戦後80年が経過して、実体験として語ることのできる方々がだんだん少なくなってきています。事実を映像に残し、あるいは実体験の声を記録に残し、後世に伝えることが、戦争の悲惨さを風化させないための大変重要な取組だと考えています。これからの世代が直接体験した方の言葉を通して戦争の現実を学び、平和の尊さを改めて考える契機になることを期待しております。
それから2つ目、この空襲を伝承していくことの重要性についてでありますが、これは言うまでもなく今を生きる私たち世代の使命だと考えています。そして、過ちを繰り返さないための重要な取組だと考えています。しっかりと、次の世代に引き継いでいきたいと考えております。
3つ目のご質問でありますが、クラウドファンディング型ふるさと納税についてであります。
この手法を念頭に置きましたのは、できるだけ多くの方々に、こうした取組の意義を共有していただき、参加していただき、それはともに平和を願う活動をともに進めていくということでもある。それが今回のふるさと納税を活用した理由であろうと思っています。
記者
福山駅前広場で、当面は南口に焦点を当てるということですけれども、これまでの協議会では、A案からD案まで4つの案が主に大別として示されておりまして、当面、D案の北口のバス移転が難しいとなると、例えば、B案やC案を、念頭に置きながら検討していくことになるというような考えでしょうか。
市長
違います。言ってみれば、Dダッシュ案ということになるのですかね。つまり、駅の南口にまとまった一定の広さの広場が必要だと。そして、東西の回遊性もしっかりと確保できるという場は、引き続き検討していくと。これは、考え方としてD案に近いのではないかというふうに思っています。従って、A案やB案に戻るというイメージはありません。
記者
エフピコRiMの1階は今、福山電業が運営していただいているのですが、2階の事業者を、改めて募るということですが、福山電業の場合もあるし、他の企業さんになる場合もあるということでしょうか。
市長
そういうことなのだろうと思います。
記者
今の福山電業さんが作られている収支のスキームとの整合性について、1階の運営事業者が、駐車場とかも活用しながら収益を確保されているというように理解しているのですが、仮に2階に福山電業さんと違うところが入った場合に、そういうところがどうなるのでしょうか。
市長
駐車場の運営権は変わりません。福山電業のままです。
記者
仮に2階に別の事業者が入られた場合は、入られる事業者の家賃だけでやっていくということですか。
市長
基本はそういうことになります。
記者
エフピコRiMに関して、1階に今iti SETOUCHIが入っていて、2階の効果を先ほど、市の考え方としてこちらに示していただいていますが、1、2階にセットで相乗効果をどのように期待をされているのかというところを聞かせていただきたいのと、事務方に聞くべきかもしれませんが、2階を使うという判断をされたのは、費用対効果があると判断されてスケジュールを出されているのだと思いますが、2階の改修費はどのぐらいかかり、賃貸借契約を何年結ぶ予定なのか教えていただきたいです。
市長
相乗効果について、活用の考え方については、1階の運営事業者である福山電業も共有してきていると考えています。これまでの取組を見ても重なる部分が多いような気がしています。従って、新しい運営事業者がこうした前提で2階を運営することになれば、1階の運営事業者の間でも、様々な協力的な取組が生まれてくるのではないかというふうに思っています。おそらく間違いないことじゃないかというふうにも思っています。
企画財政局参事
実際の契約期間につきましては、福山駅前デザイン会議や、これまでの評価委員会の意見も踏まえて決定していきたいと思います。ただ、サウンディングの段階では、10年ぐらい希望されている企業が多くなっている状況がございます。改修費等につきましては規模などでいろいろ変わってきますので、それはまた実際の運営や使い方などが決まってきて積算するようになろうかと思います。
記者
今月3日のことですけれども福山シティFCの設立10周年パーティーが行われまして、その場で新たなスタジアム構想が発表されました。それに関連しまして3つ質問させていただこうと思います。
まずJリーグ参入をめざしてはスタジアムが必須になっていきますけれども、まずこのスタジアム構想につきまして、まず、枝広市長におかれましては、賛否のほど、評価のほど、どのように受けとめていらっしゃるかということをまず1つ。
そして2つ目が、クラブ側が示したイメージパースを見る限りにおきましては、設置場所はみらい創造ゾーンのように拝見できます。現状で、クラブ側とみらい創造ゾーンをめぐり、あるいはそれ以外の場所におきまして、福山市と交渉が進んでいるのかどうか、現状をお聞かせください。
そして3つ目ですが、そのみらい創造ゾーンの活用を巡って、これまで経済同友会がボールパーク構想を示しております。このみらい創造ゾーンの活用に向けて、現状どのような方針をお持ちでいらっしゃいますでしょうか。
市長
福山シティFCのスタジアム構想についてであります。
これについては現時点で詳細にクラブ側からお話を伺っているわけではありませんが、広島県の東部、この福山から、Jリーグのチームが誕生する、あるいはJリーグのチームの誕生が視野に入って来るという話はとても夢のある話だと思っています。スタジアム構想も含めて、今後の市の支援のあり方については、他市の事例も研究し、また市民の意見も聞きながら考えていきたいと考えています。
それから、みらい創造ゾーンが描かれていたということでありますが、3日の福山シティFC主催のパーティーに出席した者から聞いたのですが、その際にクラブ側からは、「場所も何も決まっていません。これはイメージ図である。」と、このようなお話があったと聞いています。従って、現時点で本市とクラブ側との間で、このみらい創造ゾーンに関する協議が進んでいるということはありません。
みらい創造ゾーンの活用についてのご質問です。ご承知の通り2015年に、福山市営競馬場跡地利活用基本計画が取りまとめられています。その中で、跡地の利活用の可能性が一定程度絞られているわけでありますが、その後かなりの年月が経過しています。いよいよ、みらい創造ゾーンを活用するという段階が近づいたら、改めて幅広く市民の声を聞きながら、利活用のあり方を整理する必要があると考えています。
記者
2週間前に、広島地方裁判所福山支部で福山市立小学校の先生が、児童を羽交い絞めにした事件で、無罪判決が出ました。無罪判決が確定したわけではないのですが、市長としての何か思いがあればお聞かせください。
市長
一審に対する控訴期限が今日と聞いています。従って、判決が確定しているわけでありません。判決が確定すれば、任命権者である県の教育委員会が適切に対応されるというように考えています。
記者
市長として個人的な思いというのは特にないということでしょうか。
市長
まだ最終的に結論も出ていませんし、任命権者である県教委のご判断がまず示されるのだろうと思います。
以上。