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2025年9月定例市議会市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2025年9月17日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ、掲載しています。

 会見日:2025年(令和7年)9月2日(火曜日)

9月定例市議会市長記者会見

 ・9月議会・補正予算について

 ・世界バラ会議福山大会2025公式記録が完成しました

 ・大阪・関西万博パビリオンの移築誘致について

 ・福山市トイレ環境整備基本方針を策定します

  9月定例市議会市長記者会見 [PDFファイル/1.68MB]

会議録​​

市長

9月定例市議会の案件について、ご説明をいたします。

9月議会につきましては、昨日、招集告示を行い、9月8日から開会をいたします。第1次分として提出いたします内容について、まずご説明いたします。

報告案件でありますが、「損害賠償の額を定めること及び和解の専決処分の報告について」を始め、6件であります。

次に、決算案件でありますが、「令和6年度福山市病院事業会計決算認定について」を始め、5件であります。

次に、予算案件としては、「令和7年度福山市一般会計補正予算(第3号)」の1件となっています。

条例案件であります。「福山市立保育所条例の一部改正について」をはじめ、3件であります。

次は単行議決案件であります。「福山市公共施設照明設備LED化整備業務委託契約締結について」を始め、8件であります。

以上、9月議会へは1次分として23件を提出しています。

それでは補正の概要についてご説明をいたします。

今回は一般会計で25億3,907万2千円を追加するものであります。また、繰越明許費を一般会計で2件、債務負担行為を一般会計で6件計上しています。

主な内容についてご説明をいたします。

「1 子ども未来館プロジェクトの推進」は、建築物価が高騰する中にあって、(仮称)子ども未来館整備を着実に進めていくための財源として、こども未来づくり基金に積み増しを行うものであります。

「2 まちづくり活動の推進」は、(仮称)まちづくり支援拠点施設整備の建築物価の高騰や外構計画の変更に対応するほか、入居する各種団体や老人大学、まちづくりサポートセンター等で構成する会議体、「(仮称)まちづくりネット」を立ち上げ、外部有識者の助言を得ながら、多様な主体の参加連携によるまちづくりを推進していくものであります。

「3 福山駅周辺のにぎわい創出」でありますが、エフピコRiM2階の改修工事の設計を行うものであります。

「4 働きやすい職場環境の整備」は、「グリーンな企業チャレンジ宣言」をした中小事業者等が実施する女性活躍推進に向けた就業環境の改善にかかる経費に対する補助のほか、若手や女性従業員を対象に、「若者・女性に選ばれる職場」をテーマにワークショップを開催するものであります。

「5 安心安全の実現」は国庫補助内示の増に対応して、自転車通行空間の整備や、通学路の安全対策、今津高西線の設計などを行うものであります。

「6 福祉の充実」は、特別養護老人ホーム等の開設準備などの経費を補助するものであります。

「7 寄附金対応」でありますが、寄附者の方々の思いに沿った事業に活用させていただくこととしています。

繰越明許費として、一般会計で、(仮称)まちづくり支援拠点施設整備事業など2件を追加、また、債務負担行為として、(仮称)子ども未来館整備運営事業や、来年度開催するばら祭や世界バラ会議福山大会1年後イベントの準備経費など、6件を一般会計に追加・変更するものであります。

以上が今回予定しています、令和7年第4回定例市議会に提出する補正予算の概要であります。

 

次は、世界バラ会議福山大会2025の公式記録についてであります。

内容でありますが、福山大会やRose Expo、さらにはばらサミットなど、関連の事業も含め、内容を整理いたしました。また、開催に至るまでの歩み、その他の資料、今後の参考になる記録等々、できる限りの材料を整理しております。

作り方でありますが、写真を中心に振り返るという職員の思いが込められております。今後のMICE誘致や開催にも役立つようにという思いも入っていると聞いています。

広く市民の皆様にご覧いただけるよう、既に、市内の各支所、交流館、図書館には配っており、今日以降、手に取って見ていただくことができると思っております。また、大会公式ウェブサイトでも閲覧いただけるようにしております。ぜひ多くの方にご覧いただきたいと思っております。

以上が公式記録の件であります。

 

3番目の報告でありますが、大阪・関西万博パビリオンの1つである「いのちの遊び場クラゲ館」の移築についてであります。

ご存じのように、このクラゲ館は、万博において国内8人のプロデューサーが、「いのち」をテーマに主導するパビリオンを製作し、運営をされておりますが、そのパビリオンの1つであります。万博会場では、このクラゲ館の中で様々な取組が今も行われており、その考え方でありますが、0歳から120歳までのこどもたちが、様々な特性などの違いを超え、未来を共につくる喜びに出会える場所として、様々な取組が行われております。そしてもう1つは、音や光など五感で感じる新しい遊びと学び、創造の空間であるともされています。このようなコンセプトのもとで、様々な取組が、今、世界に向けて発信をされているのが、このクラゲ館であります。

このクラゲ館の考え方、あるいは活動内容は、現在議論をしております、(仮称)子ども未来館のコンセプトにも繋がるものであることから、博覧会協会が10月に予定しております移築先公募への参加を正式に行いたいと思っています。

移築対象でありますが、膜屋根と創造の木の地上の部分を移築する予定にしております。もし、本市が移築先に決まれば、(仮称)子ども未来館の屋外フィールドというふうに位置付けていきたいと思います。そして、(仮称)子ども未来館の企画、展示、活動とあわせて、様々な活用をめざしていきたいと思っています。

なお、このクラゲ館のプロデューサーは、中島さち子さんであります。STEAM教育者であり日本人女性初の国際数学オリンピック金メダリスト、またピアニストでもある、多彩な方であります。また、建築デザインを改修されたのは、小堀哲夫建築設計事務所を主宰されております、小堀哲夫さんであります。これまでにも多くの建築賞を受賞されている著名な建築家であります。

五本松公園のイメージ図ですが、メインエントランスは南東から北西に向けて入っていくということでありますが、エフピコアリーナふくやまとブリッジで繋がる位置に(仮称)子ども未来館の配置が決まっております。クラゲ館を五本松公園の北の位置に仮置きをしておりますが、まだ決まったわけではありません。(仮称)子ども未来館と一体的に配置するという案もあり、今後、場所については、改めて検討した上、決定していくということであります。これはあくまでも仮置きということで、ご理解いただきたいと思っています。

以上が、クラゲ館の移築についての報告であります。

 

最後の報告になりますが、女性用トイレの利用環境の向上に向けた取組を行いたいと思います。

実は昨年の6月議会でも、女性のトイレについて議論が行われました。それ以来、問題意識を持ち、女性にとって、利用しやすいトイレのあり方について検討し、この度、福山市トイレ環境整備基本方針を策定いたしました。基本的な考え方は、トイレの個数を増やすことと、あわせて洋式化も進めることの2つであります。

まず、基本方針の最大の目標である、女性用トイレの待ち時間の短縮であります。現在、大きなイベント時には、女性用トイレに長い列ができるということが、たびたび見受けられます。今後の公共施設の新設にあたっては、今、我々が拠り所としております学会基準がありますが、その学会基準の中で、最もトイレの女性用のトイレの個数を多く作る、基準のぎりぎり上限まで、女性用のトイレを増やすという考え方に基づいて、現在の基準を見直すこととしています。

あわせて、さらに待ち時間を減らすことに効果があるのだと思いますが、外から見てトイレの利用状況がパッと分かる目印をつけることによって、利用の効率を上げていきたいというふうに思っています。

一方、洋式化でありますが、これについては、主に既存施設を、さらに洋式化していくことを主眼とする取組と考えていただくのがいいと思います。もちろん、今後新たな施設を作るときには、洋式トイレが基本になっていきますが、トイレの洋式化は専ら既存施設で進めるということだと受け止めていただきたいと思っています。これとは別に、洋式化や、トイレのあり方が整理されている学校施設や公園の公衆トイレは、別途の基準で進め、それ以外の公共施設については、新たに策定した基本方針に基づいて、利用を進めていくということであります。

例えば、(仮称)まちづくり支援拠点施設が、来年の秋に供用開始されますが、現在の基準で整理すると、女性トイレの待ち時間は最大で150秒となるおそれがありますが、新しい基準に基づいた整備により、最大で40秒までの待ち時間に短縮できるというイメージの整備であります。

以上が、女性用トイレの利用環境の向上に向けた取組であります。

以上で報告を終わります。

 

記者

駅前広場再整備についての質問です。

8月9日に行われた市民対話集会では、全面広場化に対する賛成・反対、また従来の案とは異なる新たなアイデアへの提案など、様々な視点からの意見が出されました。この場で出された意見の概要は市長も把握されていると存じますが、市長はどのように受けとめられましたか。会全体についての受け止め(市民の意見、その問題と幅広い意見が聴取できたかなど運営面の受け止めなど)、また個別意見の中で特に印象に残ったものがあれば併せて教えてください。

併せて2点目です。討議の中で、広場化についての市民アンケートを今後改めて行うべきとの意見もありました。市民の関心が急速に高まっていること、今年になって方向性に大きな変更があったことなどから、市民の最新の意向を調べることにも一定の意義があるように思いますが、市長の考えをお聞かせください。

 

市長

最初の質問にお答えいたします。

その前に当日の状況だけ、軽く触れたいと思います。当日は14時からの部と、19時からの部の2回行いました。合計で222人の方に参加をいただきました。

市側からの説明の後、グループに分かれた参加者同士での意見交換が行われました。その際のテーマでありますが、1つは、福山市が魅力的なまちになるために、駅前広場がどんな空間になればよいかについて。そして2つ目のテーマは、広場整備について、よくわからない点や、詳しく聞きたい点は何か、という2つのテーマについてグループ討議をしていただいたわけであります。また、その際、参加者に対するアンケートも行っています。

アンケートに対して、約5割の方が回答いただいたようであります。そして、その中で、広場を再整備することについて共感できるか、やや共感できるか、共感できないか、やや共感できないか、そうした共感度についても聞いておりますが、それによると、共感できない、あるいはやや共感できないが、約5割を占めています。それに対して、共感できる、あるいは、やや共感できるの合計が約4割という結果になっております。詳しくは、9月9日に福山駅前広場協議会を開く予定であり、そこで詳しく報告をさせていただく予定になっておりますが、そんな内容のアンケートもとっています。

また、これに加え、ポストイットに、短文、フレーズ、あるいは名前、短い言葉で、それぞれの思いを出していただくということもしております。こうした様々な取組以外にも、53名の方が手を挙げて、実際に発言をするということもいたしております。

こういう取組を通じて、議論を行った上での受け止めでありますけれども、駅前の幅広い活用を大事に考えている方、また、公共交通の利便性を大切に考えている方、このような意見が多くを占めたと聞いています。また、その中で、駅前広場を変えるメリットや効果が理解できない人が一部いらっしゃるということも把握できました。

また、質問の2つ目でありますが、運営面で何か受け止めがないかというご質問をいただいております。広場のあり方を議論する市民対話集会でありました。それにもかかわらず、否定的な意見を持つ方の声が大きく、その意見に参加者から賛同の拍手が上がると。その結果、肯定的な意見を持つ方や、駅前広場空間をどのようにしたいか建設的な意見交換をしたいと思って参加した方々が、発言をしづらかったという感想も直接聞いています。これらは、今後の課題にしていきたいと思っています。

また、夜の会の最後の方に、模型を使った提案をいただきました。ただ、十分な時間をとることができなかったので、先ほど申し上げましたが、9日開催予定の広場協議会で、改めて、しっかりとご提案を伺うという場を設けたいと思っています。

それから、2つ目の大きな質問であります。

方向性に大きな変更があったから、市民の最新の意向を調べることにも一定の意義があるのではないかというご質問ですが、これまで、アンケートにより延べ1万3000人から、丁寧に意見を伺いながら進めてきました。また、2021年からは、広場協議会を中心とした議論を積み重ねていきました。様々な立場の方が参加する協議会であります。そして、その中で、市民の議論の参考にということで、たたき台が示されました。

今回、JR西日本の検討結果を踏まえて、当初お示ししたたたき台に代わる新たな“たたき台”を作る必要が生じ、そして、それを受け、広場再整備の目的やイメージを改めて説明し、意見を聞くための市民対話集会を開いたわけであります。今後も、いろいろなやり方によって、市民の声をしっかりと聞いていく姿勢に変わりはありません。

新たな“たたき台”を作っていくことになるだろうということを申し上げましたが、その作成に向けて、まずは若者や女性を中心としたワークショップ「ヒロバラボ」を年内に4回開催するほか、経済界、商店街、子育て世代や高齢者の福祉団体など、広場整備のあり方について幅広く意見を聞いていきたいと考えています。

このようにして、いただいた市民の声を、広場協議会で議論しながら、新たな“たたき台”として取りまとめ、それをベースにした基本計画を策定していきたいと考えています。

以上で、お答えといたします。

 

記者

確認ですが、2番目の質問で、今のところ大規模の広範のアンケートを改めて取るという形ではなくて、伺ったような形式でいくつかのチャンネルで意見を吸い上げていくという形でしょうか。

 

市長

まずは、先ほど申し上げたようなやり方で、幅広い意見を聞いていきたいと思っています。その後についてはいろいろなやり方が出てくるとは思います。

 

記者

クラゲ館の関係でお伺いさせてください。

旧福山市体育館跡地には、(仮称)まちづくり支援拠点施設の整備も進んでおり、ブリッジでエフピコアリーナふくやまと繋ぐということですが、クラゲ館を誘致して、エリアとしてこの一帯をどう位置付け、どう発展させていきたいのかという思いをお聞かせいただければと思います。

 

市長

すでに南側には、エフピコアリーナふくやまと広大な眼前の公園があります。そして背後には、かわまち広場があります。ここには、スポーツ、レジャー、健康、こうした機能がすでにあります。さらに、この広場には防災という機能もあると考えています。

そして、旧福山市体育館跡地に作ろうとしている(仮称)まちづくり支援拠点施設は、市民の交流という機能になります。そして、この2階にあります老人大学は、福祉、健康、あるいは生涯学習、という機能があります。そして、(仮称)子ども未来館には、教育という機能が出てきます。

先ほど申し上げましたように、健康、レジャー、そして、スポーツ、あるいは交流、福祉、教育、そうした様々な機能が集積し、ブリッジで回遊性が高まり一体化するような地域にしていきたいと思っています。

 

記者

8月中旬以降に緑町公園でベンチやパネルに落書きが見つかった件について、お尋ねしたいです。市の方でこれ以外に把握されているものがあれば、件数等を教えていただきたいです。先週末にも喫煙所で落書きが見つかったと認識していますので、状況を教えていただきたいのと、状況について市長としての受け止めをお伺いさせていただきたいというのと、市として、再発防止に向けた対策をされているのであれば、状況をお伺いさせてください。

 

市長

これまで2件の事案について、公表しております。8月中に公表されているもの以外に、先ほどの喫煙所を入れて8件の落書き事案が確認されています。

もちろん多くの市民の方々が利用する公共の施設において、気持ちを踏みにじるような行為は決して許してはならないと思っています。既に2件については、被害届を警察に出して、警察の協力も仰ぎながら、こうした行為をした人を特定していきたいと思っています。こうした毅然とした対応をすることが、再発防止の1つに繋がると思いますし、実はこれまでの対応は、それぞれの施設を管理する部局、課がそれぞれ判断をして、対応してきました。それが8月中の全案件10件のうち2件が公表され、8件が公表されていないという、対応のばらつきにも繋がっていると考えています。

今後、市内で起きた落書き事案については、統一的に把握し、1つの考え方に基づいて、しっかりとした対応ができるようにしていかないといけないという反省を持っています。今回、これまでそれぞれの施設管理部局が担当していたやり方を改め、総務部が落書き事案についての情報を、ワンストップで集約し、統一的な対応をとるような体制にしていきたいと思っています。

以上です。

 

記者

クラゲ館についてお伺いさせていただきますが、クラゲ館の万博会場からの移築費や維持管理費は、どのくらいの概算を示されていらっしゃいますでしょうか。

またその概算費に対しての財源の見込みなどを教えていただけますか。

 

市長

これは、いずれ議会にも正式に報告して、ご説明し、ご理解いただくことになると思いますので、従って現時点では、概略ということでお許しいただきたいのですが、移築経費として概ね5億円を見込んでいます。

現地での解体費は万博協会側が持ちます。従って、解体されたものを移築し、福山でまた建築するという経費が5億円ということであります。

それから、毎年の維持管理費は必要ないと聞いています。ただ、建築物を3年に1度点検をするという維持管理経費がまずかかります。加えて、白い幕が貼ってありますが、東京ドームの幕と同じ材質と聞いております。計算上は10年に1度張り替えるということになっていますが、東京ドームでもまだ張り替えていませんよね。優に10年以上はもつと聞いています。そういうことも考えながら、具体的な数字については、議会に報告いたします。

また、財源でありますが、このうちの半分は、国の第2世代交付金を活用できると考えています。これに加えて、一般財源の一部を、市が市債を発行して賄いますが、市債の一部は交付税措置があり、その部分の市の財政負担は、軽減されるということになります。

そういうことを考えますと、ざっと3分の2近くは、国の財源が来るのではないかと、今のところ見通しています。

 

記者

クラゲ館の話で、お伺いできればと思います。今回移築に手を上げるという形で、検討していくことになるかと思います。近隣だと広島市の方でひろしまゲートパークも、同じような形で屋根があり、イベントなども毎週末行われていると思います。

移築に手を挙げる段階ですので、決定しているわけではないですが、やっていきたい企画であったりとか、そういった展望であったりなど、もしありましたら、改めてお聞かせいただいてもよろしいでしょうか。

 

市長

なかなか一言では言うのは難しいのですが、「いのちの遊び場クラゲ館」を通じた今の活動は、とても創造的で、幅広くて、インクルーシブで、そこで多様な人が集まることによって、何かが感じられる、何かが生まれるという取組であります。

それを福山市でそのまま導入することになるのか、それとも関連施設である(仮称)子ども未来館の活動の屋外フィールドとしての活動に重きを置くのか、それは、(仮称)子ども未来館の検討委員会がありますが、そこにさらに新たな専門家を招いて、展示やイベント内容を今後詳しくまとめていきます。

その中で議論していきたいと思っていますが、やはり一番、我々が現時点でイメージしやすいのは、屋内でなかなかしづらいサイエンスショーがあれば、この屋外空間を使ってできると思いますし、(仮称)子ども未来館からのイメージとしてまず浮かぶのが、科学などのイメージだと思いますが、しかし、そこに限らず、文化、あるいは年齢を超えた多様な人々が交流する場とか、そんな取組の場にもできるのではないかという思いを思っています。

ぜひ専門家の意見をしっかりと聞きながら、有効に活用していきたいと思ってます。

 

記者

昨年末から今年頭にかけて、福山港内港の調査をされておられました。夏ごろまでには事業スキームや、そもそもの可否でありますとか、そういったものを見極めたいとおっしゃっていましたが、今の進捗具合や展望はいかがでしょうか。

 

市長

昨年来進めてきている調査の結果、内港に軟弱な土が堆積していることが明らかになっています。これそのものはあまりいい話ではなく、新たに見つかったハンディをどう乗り越えていけるのかという追加調査を、現在、国の方でしていただいているということであります。もう少し調査に時間をかけたいということであります。

 

記者

女性用トイレの件でお伺いします。今回新しい方針を設けるにあたって、問題意識として、これまでに女性用トイレで特に待ち時間が長いとか、使いづらいといった声が市に寄せられていたと理解してよろしいでしょうか。

その上で既存施設の和式トイレの洋式化を進めるとありますが、例えば、何年までに何施設を対象に進めるといった目標値があれば教えてください。

 

市長

市民の声の有無については、後ほど担当からお答えをいたします。

2つ目の質問の目標でありますが、先ほど申し上げましたが、今回対象にしているのは、学校施設や公園の公衆トイレを除いた公共施設ということです。例示申し上げますと、交流館、スポーツ施設、文化施設、そして庁舎などが対象になりますが、この計画によって、新たに和式から洋式への転換が必要になるトイレの基数は393基であります。これについては、この10月から具体的な実施計画の策定に入ります。そして来年度から、約3か年かけて、この393基の洋式化を計画的に進めていきたいと思っています。

 

財政部長

色々な施設がございますが、大型イベントとか、催し物とか、そういったものが屋内であったというときには、行列がいくらかできているという実態は把握しております。常態化しているということはございませんが、直接的に市民の方から声があったという場合は、今申し上げた通り、イベント等々があったときに、そういった声があったということでございます。

 

市長

これまでに、私にそういう声が多く届いているかというと、そうではありませんでした。ただ、先ほど申し上げましたけども、例えば(仮称)まちづくり支援拠点施設で言えば、今まで通りの考え方、つまり、今ある福山市の状況で言うと、女性は150秒待つことになるのに対して、男性は60秒です。だから、明らかに女性にとって使いづらい状態があると考えないといけないのではないかと。そこで今回の基本方針を定めようと。これは今年の6月に、策定されたいわゆる骨太の方針についても言及があります。

だから、これは全国的な課題認識なのだと思いますが、国は骨太方針の言及を受け、これからガイドラインを作るという動きになっているようでありますが、福山市はこれに先んじて、いち早く実施計画を作り、新年度から、洋式化に向けた整備をスタートしたいということであります。

 

記者

湯崎知事が11月の知事選に立候補されずに退任されることになりました。市内では鞆港の埋立て架橋計画などの政治決断をされたということもあったと思いますが、市長として退任に対しての所感があれば教えていただきたいということと、湯崎さんが多選を考慮されているという話もありますが、その受け止めも何かあればお願いいたします。

今度の知事選で新しい知事が誕生すると思うのですが、新知事に対して期待することとか、今後、引き続き県にこういうことを求めていきたいというものがあれば教えてください。

 

市長

今回、知事なりのお考えがあって、退任をされることになったのだろうと思います。色々、時間をかけて考えておられたということも聞いております。直前だと、世界バラ会議に対する理解と協力をはじめ、福山駅前の再生、そして、抜本的な浸水対策、福山ネウボラ、福山道路、神辺水呑線、さらに先ほど仰いました鞆のまちづくり。福山市は、湯崎県政16年間の間に、大変多くの取組を一緒に行い、そして、深い理解と大きな協力をいただいたということで、感謝しています。

多選については、それぞれの首長が、それぞれに判断されることなのだと思います。向かい合っている課題も違うし、深さ、大きさ、数も違うし、いろいろなご判断があるのだろうと思っています。

新しい知事が誕生されれば、タイミングを見て、県と市との良好な関係が、これまで通り継続できるように、意見交換できる機会を見出していきたいと思っています。

 

記者

今週土曜日にネウボラセンターが完成するかと思うのですが、改めてオープンの前に、どうしてこのセンターを作ろうと思ったのかという市長の問題意識と、このセンターがどういった形で活用されてほしいかという期待を併せてお伺いできますと幸いです。

 

市長

包括的な子育て施策を私たちはネウボラと呼んでいますが、ネウボラを県内でいち早く立ち上げたのが福山で、そして県と一緒になって、いち早く取組を進めてきたわけであります。これから少子化、人口減少が進行する中にあって、こどもまんなかの社会を、しっかりと実現していかないといけないという国の方針と歩調を合わせて、こどもを大切にし、子育て世代をしっかりと支援をしていくという姿勢を強化していかないといけないという思いで、従来のネウボラの取組を、さらにワンストップ化し、子育て世代にとって、より気楽に来やすく、利用しやすい、そんな場所にしていきたい、そして、子育て施策の司令塔を作っていきたいという思いで、ネウボラセンターという組織を作ることにいたしました。

9月から一部をスタートいたしますが、最終的には来年の4月から、ネウボラセンターが完成していくという段取りになっています。駅から近い場所にありますし、これから福山駅前には広場の整備も考えていきたいと思っています。

そういう駅前にこられた子育て世代が、便利に利用できるような、あるいは気楽に利用していただきたいという思いを今持っています。

 

記者

福山城泊についてお伺いをいたします。

先日、有名YouTuberの方が、宿泊を実際に利用し、正規の客として、福山城内におきましてかくれんぼ企画を行った動画が公開されています。有名YouTuber自体は、正規のお客さんということで、かくれんぼ行為自体について、賛否は問いませんが、受け入れをしました財団、あるいは管理をしている福山市に関しまして、福山城城泊の価値の本来のあり方について改めてお考えをお聞きしたいというところでございます。かくれんぼ企画におきましては、福山城の雑然とした倉庫を見せたり、中に入らせたり、そこに隠れさせたり、あるいは城内天空の間において天井裏の配線を見せたり、そこに一時的にとどまらせたりというような行為がなされていらっしゃいます。財団の方に確認しますと、しっかりとした制約の中で受け入れをしたということでありますが、改めて福山城城泊の本来の価値というものは、福山市の価値を高めていくことにほかなりません。

福山城内において伏見櫓、筋鉄御門の国宝化をめざす以上、福山城がしっかりと市民、国民、県民から有意義な文化財であるということを知らしめていかなければいけない中で、このようなことを軽々に受け入れたということについて、改めて、市長のご見識をお聞かせいただければと思います。

 

市長

福山城の歴史的価値、文化的価値については、しっかりと守っていかないといけない。築城400年記念事業のときに、そうした思いを確認したばかりであり、そういう思いは今も変わっていません。また、市民の皆さん方からお預かりしている、あるいはいただいた貴重な寄贈品が、傷つくようなことがあってもなりません。そうした基本は、しっかりと今後も持ち続けていきたいと思っています。

一方で、城泊という事業もスタートさせている中で、寄贈品や文化財に毀損があってはならないという、準備、確認をしっかりした上で、今回のかくれんぼ企画を受け入れました。事後にも、文化財、あるいは寄贈品に対して、毀損がなかったかどうかの確認も行っております。

ただ、城内が雑然としていたということについては、1つの反省であります。

色々な思いも踏まえながら、色々な世代の人に、福山城が、あるいは城泊が、あるいは福山が、この城泊を通じて、福山城を通じて、訴求できるような取組も注意深く進めながら、お城の価値を、文化財の価値をしっかり守っていきます。

 

以上。

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