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有機フッ素化合物(PFAS)の対応について

印刷用ページを表示する 掲載日:2025年3月26日更新

1.経過

 国立保健医療科学院によって、2022年(令和4年)6月から2023年(令和5年)6月までに本市の加茂川や高屋川などにおいてPFAS調査が実施されました。その結果、加茂町を流れる深山川(みやまがわ)でPFOS及びPFOAの合算値について河川の暫定指針値(1リットルあたり50ナノグラム)超過が確認されました。

 調査地点と検出値 [PDFファイル/385KB](国立保健医療科学院) 

 本市としては、市民のみなさまの健康と生活を守るために、国や県と連携しながら「PFOS及びPFOAに関する対応の手引き(第2版)」に基づき、次のとおり調査等行っています。

出典:PFOS及びPFOAに関する対応の手引き(第2版)(環境省)

2.調査結果【河川水】(3月19日更新)​

 PFOS及びPFOAの影響範囲を把握するため、調査を実施しました。

調査日(採水日):2025年(令和7年)3月13日      調査結果 [PDFファイル/556KB]

調査日(採水日):2025年(令和7年)2月27日、3月4日 調査結果 [PDFファイル/891KB]

調査日(採水日):2025年(令和7年)2月20日      調査結果[PDFファイル/734KB]

3.調査結果【飲用井戸水及び沢水等】(3月10日更新)​

 暫定指針値を超過した深山川周辺において、飲用井戸水等の調査を行いました。

調査日(採水日):2025年(令和7年)3月3日、4日、5日 調査結果 [PDFファイル/309KB]

調査日(採水日):2025年(令和7年)2月26日、27日    調査結果 [PDFファイル/485KB]

調査日(採水日):2025年(令和7年)2月25日、26日  調査結果 [PDFファイル/393KB]

【井戸水等の飲用について】

・環境省によれば、PFOS及びPFOAの暫定目標値(50ng/L)は、体重50kgの人が水を一生涯にわたって毎日2リットル飲用したとしても、この濃度以下であれば人の健康に悪影響が生じないと考えられる水準を基に設定されたものです。

・これまでの飲用井戸水等の調査結果はすべて50ng/L以下であったため、環境省の見解に基づき、飲用しても健康に悪影響は生じないと考えられます。
​ 水道水におけるPFASについて (福山市上下水道局ホームページ)

4.農産物への影響

 現在、農畜水産物等の食品について、人の健康への影響に関する情報が不足しており、評価する基準も定められていません。食品の安全性を科学的に評価する国の機関である食品安全委員会は、「現時点での情報は不足しているものの、通常の一般的な国民の食生活(飲水を含む)から食品を通じて摂取される程度のPFOS及びPFOAによっては、著しい健康影響が生じる状況にはないものと考える」と評価しています。

・稲作への影響について
 米を含む農作物等へのPFOS及びPFOAの移行・蓄積については、現在、国(農林水産省)において研究が進められています。
 国の研究結果が報告されましたら、当ホームページでお知らせしていきます。

出典:「有機フッ素化合物(PFAS)」評価書に関するQ&A(2024年6月25日)(食品安全委員会)

   食品中のPFASに関するQ&A(農林水産省)

5.健康への影響

 PFOS及びPFOAは、動物実験では、肝臓の機能や仔動物の体重減少等に影響を及ぼすことが指摘されています。また、人においてはコレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が報告されています。しかし、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについてはいまだ確定的な知見はありません。そのため、現在も国際的に様々な知見に基づく基準値等の検討が進められています。また、国内において、PFOS及びPFOAの摂取が主たる要因と見られる個人の健康被害が発生したという事例は確認されていませんが、環境省は内閣府食品安全委員会が行った食品健康影響評価の結果等を踏まえ、最新の科学的知見に基づき、暫定目標値の取扱いについて、専門家による検討を進めています。
 本市では、暫定指針値を超過した深山川周辺にお住まいの方等で、希望される場合には健康相談・健康調査(血液検査など)を実施します。 

2025年4月上旬から健康調査を実施する予定です。(3月26日更新)
健康調査(血液検査)の実施について [PDFファイル/485KB]

出典:「PFOS、PFOAに関するQ&A集」(環境省) [PDFファイル/844KB]

6.住民説明会等の開催(3月25日更新)

・2025年(令和7年)3月20日 美郷館で住民説明会を行い、32人の参加がありました。 

・2025年(令和7年)3月16日 加茂交流館で住民説明会を行い、40人の参加がありました。

・2025年(令和7年)3月9日 山野交流館で住民説明会を行い、55人の参加がありました。

・2025年(令和7年)3月2日 粟根西集会所で住民説明会を行い、60人の参加がありました。

・2025年(令和7年)2月23日 広瀬交流館で住民説明会を行い、52人の参加がありました。

・2025年(令和7年)2月22日 加茂交流館で住民説明会を行い、37人の参加がありました。

・2025年(令和7年)2月22日 水道普及地区で井戸等利用の138世帯に周知文を配布し、注意喚起を行いました。

・2025年(令和7年)2月21日 水道未普及地区23世帯に周知文を配布し、注意喚起を行いました。

7.要望書の提出

2025年(令和7年)3月26日(水曜日)浅尾慶一郎環境大臣及び江藤拓農林水産大臣へ要望書を提出しました。(3月26日更新)

 有機フッ素化合物(PFAS)に関し、一日も早く住民の皆様の不安が解消されるよう、本市が行った河川や飲用井戸水等の調査結果に対する国の評価や今後の本市が行うべき対応についての助言や技術的支援などについて、福山市長が環境省及び農林水産省に対し要望書を提出しました。 

 【要望内容】

 1河川や飲用井戸水等の調査について
 2農畜産物等への影響について
 3健康への影響について

2025年(令和7年)3月26日付有機フッ素化合物(PFAS)対策に関する要望書(環境省) [PDFファイル/143KB]

2025年(令和7年)3月26日付有機フッ素化合物(PFAS)対策に関する要望書(農林水産省) [PDFファイル/142KB]

 

2025年(令和7年)3月5日(水曜日) 福岡資麿厚生労働大臣へ要望書を提出しました。(3月7日更新)

 有機フッ素化合物(PFAS)に関し、市民のみなさまの安心・安全確保のため、一日も早いその対策について福山市長が厚生労働省に対し要望しました。

 【要望内容】

 1 健康影響に関する情報提供について
 2 調査及び対策等に係る財政的支援について
 3 PFBSに関する情報提供について

2025年(令和7年)3月5日付有機フッ素化合物(PFAS)対策に関する要望書 [PDFファイル/699KB]

2025年(令和7年)3月3日(月曜日) 江藤拓農林水産大臣へ要望書を提出しました。(3月3日更新)

 有機フッ素化合物(PFAS)に関し、農業者や畜産業者のため、原因究明とその対策について福山市長が農林水産省に対し要望しました。

 【要望内容】

1 農畜産物等に関する情報提供について
2 土壌や農業用水等からの除去等の対策に係る技術的支援
3 農畜産物等の被害等に対する財政的支援について
4 PFBSに関する情報提供について

2025年(令和7年)3月3日付有機フッ素化合物(PFAS)対策に関する要望書 [PDFファイル/165KB]

2025年(令和7年)2月27日(木曜日) 市長が浅尾慶一郎環境大臣及び小林史明副大臣、中田宏副大臣へ要望書を提出しました。(2月28日更新)

 PFOS及びPFOA並びにPFBSについては、除去等の対策が確立されていないことや、身体への影響の十分な知見がないこと、農作物等への影響が明らかになっていないこと等の状況もあり、超過地点の周辺住民から多くの不安の声を聞いているところであります。この度、有機フッ素化合物(PFAS)に関し、住民の安心・安全確保のため、一日も早い原因究明とその対策について福山市長が環境省に対し要望しました。

 【要望内容】

1 モニタリング方法及び除去等の対策に係る技術的支援について
2 調査及び対策等に係る財政的支援について
3 健康影響及び農作物等に関する情報提供について
4 PFBSに関する情報提供について

2025年(令和7年)2月27日付有機フッ素化合物(PFAS)対策に関する要望書 [PDFファイル/179KB]


小林史明副環境大臣と福山市長

 

8.参考

 PFOS、PFOAとは

 有機フッ素化合物であるペルフルオロオクタンスルホン酸(PFOS)及びペルフルオロオクタン酸(PFOA)は、環境省により、2020年(令和2年)5月に人の健康の保護に関する要監視項目に位置づけられました。

 人の健康への影響としては、コレステロール値の上昇、発がん、免疫系等との関連が内閣府から報告されていますが、どの程度の量が身体に入ると影響が出るのかについては十分な知見はありません。

 公共用水域及び地下水における暫定指針値としてPFOSとPFOAの合算値で50ng/Lと定められています。暫定指針値は、体重50kgの人が水を一生涯にわたって毎日2リットル飲用したとしても、この濃度以下であれば人の健康に悪影響が生じないと考えられる水準をもとに設定されたものです。

 現在、事業場からの排水等に対する規制はありません。

出典:「PFOS、PFOAに関するQ&A集」及び「PFASに関する今後の対応の方向性」等について 環境省ホームページ

   「有機フッ素化合物(PFAS)」評価書に関するQ&A(2024年6月25日) 内閣府食品安全委員会ホームページ

問合わせ先​

 

河川・井戸水等の調査、その他全般について

環境保全課 ☎084-928-1072
水道水について 水質管理センター ☎084-955-1144
農産物について 農業振興課 ☎084-928-1031
健康相談・健康調査(血液検査など)について 健康推進課

☎084-928-3421

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