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11月定例市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年12月10日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2018年(平成30年)11月7日(水曜日)

報告事項

・福山市産業支援ネットの開設について

・千代田地区かわまちづくり環境整備工事起工式について

・グリーンスローモビリティ実証調査について

・小中学校への空調設備整備について

会議録

市長

 おはようございます。
 福山市ではデニムの産地を発信するために,11月から毎週水曜日,年末まで職員がそれぞれ,デニム製品を身につけて勤務するという取組を始めております。
 今日もご覧いただければわかると思いますが,こういう出で立ちで記者会見をさせていただきたいと思います。

 まず,1点目でありますが,福山市産業支援ネットの開設についてご報告をいたします。
 本市の企業・事業者向けに,新たにフェイスブックページを開設いたしました。
 この背景には,7月豪雨において被災された多くの事業者の皆様方から,災害に関する迅速な情報提供を求める意見が多くありました。
 それに応える第一歩として,今回フェイスブックページを開設いたしました。

 このネットではまず,福山市メール配信サービスや公式ツイッターなど,気象や緊急情報を発信するサイトへの登録を事業者に呼び掛けてまいりたいと思っています。これにまずは事業者の皆様が,災害が想定される場合の事前の準備行動や避難行動につなげていっていただけるものと考えています。
 また,今後は気象情報や災害の危険性をより分かりやすく事業者に伝える方策についても,検討を深めていきたいと思っております。

 また,こうした災害時の対応に役立つネット機能に加えて,事業活動に役立つ各種の補助や助成制度,募集事業など,本市の産業施策を中心に,国や県などの関係機関が実施する施策の情報も幅広くこのネット通じて提供していきたいと考えています。
 フェイスブックの双方向性を活かして,いただいたコメントなどは施策の参考にも活用させていただきます。
 事業者の皆様に安心して事業活動を行っていただけるよう,福山市産業支援ネットの充実に努めてまいります。

 2点目でありますが,千代田地区のかわまちづくり環境整備工事の起工式についてであります。
 本年3月に登録されました「千代田地区かわまちづくり」計画に基づき,芦田川河川敷において「千代田地区かわまちづくり環境整備工事」に着手いたします。これにあたり,11月17日(土)午前10時から,福山市と国土交通省との合同で起工式を開催いたします。
 起工式では,整備後の利活用のイメージなどを分かりやすくお示しするほか,水呑小学校の児童による琴の演奏や芦田川への稚魚の放流なども行います。

 今後,国においては,こちらの電子黒板の右下に赤の枠書きで示されておりますが,親水護岸や河川管理用通路の整備を行っていただきます。
 また,市においては,ブルーの枠で囲んであります部分ですが,土や芝生エリア等の多目的広場や自転車歩行者用通路を整備していきます。

 完成時期でありますが,現在,福山市営競馬場跡地に建設中の総合体育館,そしてその東側の公園と同じ2020年(平成32年)3月を予定しています。総合体育館・公園と河川を連絡橋で結ぶことによりまして,屋内・屋外・そして水辺,この3つのレクリエーションが,総合的に楽しめる場を創出して,賑わいや憩いの拠点にしてまいります。

 3点目は,グリーンスローモビリティ実証調査についてのご報告であります。
 「しおまちモビリティ実証調査」と名付ける実証実験を,11月16日(金)から29日(木)の間で,鞆の浦で行います。
 また,その期間中の11月19日(月)には走島でも実施をいたします。

 この実証調査でありますが,国土交通省が今回全国公募し,全国5地域の一つとして福山市の案件が採択をされました。
 福山市は,新しい社会の姿を提案する「まるごと実験都市ふくやま」を推進しています。
 狭い小道や急な坂道などを走れる低炭素型の電気自動車である「グリーンスローモビリティ」を活用することで,高齢者の移動手段の確保や,観光客にとっての交通課題の解決方法,あるいは低炭素型モビリティの導入の有効性を実験検証するものとしたいと考えています。

 なお,この運行には,鞆鉄道株式会社とアサヒタクシー株式会社のご協力をいただいております。運行コース等は,案内用チラシのとおりであります。
 例えば,「地元住民用」ではチラシの裏面とおり,病院,ふれあいプラザ,鞆支所といった公共施設間の移動を念頭に設定をしています。
 鞆鉄道株式会社によりまして,1日5往復運行をすることで,現在4往復のバス運行を補完するものにしたいと考えています。

 また「観光客用」とありますチラシは,アサヒタクシー(株)が運行するものであります。「医王寺」や「福山市鞆の浦歴史民俗資料館」といった高台にある観光スポット等にも楽に行ける事を実感いただけるものと思います。
 これは,あくまでも例示でありまして,観光客のご希望に沿ったコース設定が可能となっています。

 使用する車は,先ほどの写真にありました車ですが,車体幅が1メートル33センチ,長さが3メートル96センチの小型で登坂能力に長けています。20度の急な坂が登れるという事であります。窓が無くて開放的です。ゆっくり走れます。風や香りを感じながら,風情豊かな観光を演出してくれるものと考えています。
 16日には10時から,常夜灯付近において出発式を行います。

 また,この実証調査でアンケート調査も行いまして,この取組「グリーンスローモビリティ」の取組の有効性について実証を行う中で,その後の本格運行につなげて行きたいと考えています。

 4点目は,小中学校への空調設備整備についてであります。
 小中学校の全普通教室等へ空調設備を整備するために,9月補正で実施調査の予算を計上いたしました。
 その中で小学校は2021年(平成33年)6月末までに,中学校は2022年(平成34年)5月末までに全教室への設置を完了することで,PFI方式による整備を念頭に置いたものでありました。

 そのような中にありまして、国においては新たに臨時特例交付金を平成30年度限りの時限措置として創設すると,これによって小中学校へのクーラーの設置を加速させることを10月15日に閣議決定しました。

 これを受けまして改めて本市では,この交付金の活用のメリットを検証した結果,更なる設備整備の短縮と設置後の光熱費を含めたトータルコストの双方の観点から特例交付金を使うほうが望ましいと判断いたしまして,これまでのPFI方式に変えて,設計施工の一括発注による直接施工方式に切り替えることといたしました。

 これによりまして,2019年度(平成31年度)末までに,整備を前倒しできることが可能になります。
 また, 13年間のトータルコストで見た場合の経費縮減効果も見通せる結果となりました。
 関連の予算については,12月議会に補正予算として提案をしたいと考えております。
私からの報告は,以上でございます。

質疑応答

記者

 2点質問いたします。
 まず1つは築城400年に関しまして,10月から福山城伏見櫓,筋鉄御門で国宝化調査がスタートしました。しかし実測調査だけでは限界があり,新資料の発見が必要かと思われます。

 2015年に国宝化された松江城天守では,伏見櫓と同様,旧国宝から重文に格下げされた上で国宝化されました。
 その決め手となったものの1つが江戸初期に松江城が建設されたことが分かる神社からの祈祷札の発見でした。
 松江市が松江城の建築年代が分かる資料の提供を市民に懸賞金をかけて呼びかけたため,情報提供につながりました。
 福山市でも同様の取組を検討する考えはありますか。

 もう1つは,歩行者実験に伴う感想と市道歩行者化の判断についてです。
 11月2日から4日まで,JR福山駅南側の伏見町エリアを使い,初めて歩行者実験が行われました。
 実際の人数などは精査中と思いますが,週末に市長が見学された感想としての賑わいはどうでしたでしょうか。
 また,駅北側を含め,周辺の市道を歩行者化するかどうかの最終的な判断となる時期はいつ頃と思われているでしょうか。

市長

 まず,福山城の国宝化に向けた懸賞金の件についてですが,私もこの夏,松江城に行ってきまして,そこで500万円という懸賞金が懸けられたということを知りました。こういうやり方も有効なんだなと,改めて思いました。

 これ以外にも現在,高松城や丸亀城そして和歌山県の新宮城についても懸賞金が懸けられて,必要な資料の収集に努められているという事があります。先ほども申し上げましたが一つの方策だと思います。
 現在,市民に呼びかけて,あるいは全国に呼びかけまして有益な資料の収集をお願いしております。こうした中で,その後の状況も見ながら築城400年事業推進企画委員会の意見も聴きながら懸賞金の件についても検討して参りたいと思っております。
 まずは今の方式でどれだけ有効な資料が集まるかということに勤めて行きたいと考えております。

 それから,2点目でありますが,2日から4日に行われました歩行者実験の結果,あるいは感想ですね。そうした事へのご質問がありました。
 今回の実験は,今開いているデザイン会議の提言を受けて行ったものであります。人がどのように動くのか,あるいは人の動きをどのような形で誘導していくのかという導線づくりを念頭におきまして行いました。

 また,駅の北側,城との間の市道につきましては従来,休日だけの歩行者天国の実験でしたが,今回は平日の車の動きをチェックするために実験を行ったわけであります。

 感想でありますが,私は,11月3日にふくやま美術館前の広場で行われた備後フィッシュフェスに顔を出した後,そこから歩行者天国化されているお城の南側市道を通りまして,そのまま伏見町の方に歩いて行きました。大変多くの人出があったと感じました。

 例えば、福山城の南側の道路でいえば,過去2回実験しておりますが,その実験よりも多くの人出ではなかろうかと,まだ,検証結果は出ておりませんから予想ですがそうした印象を担当の職員からも聞きました。
 今現在,そうした人出の検証とともに平日の歩行者化された両側の通行量,あるいはその一角の通行量についての調査も,今行っております。

 また,伏見町エリアにも行きました。
 「伏見町がこうやって少しずつ変わっていくのだろうな」という期待をもちました。まだまだ小さな取組が中心ではありますが,利活用が十分されていない駐車場がこういう空間となって活用されていくのか,あるいは,道路そのものがこういう憩いの空間に変わるのか,そうしたことを実感いたしました。そういう中で,多くの車が伏見町内に入っていますね。それは,駐車場を探して入って来ているのだろうと,そういうふうに我々は見ています。 

 そうしたことから,今後の伏見町エリアの整備にあたっては,一定程度の車の進入の制限をかけたり,あるいは駐車場のフリンジ化にしたりというのが,歩行者が安心して歩ける空間作りのためには不可欠だという思いをもちました。

 それと,もう一つは駅前広場から伏見町に至る導線が,まだ弱いんだろうなと。もう少し動機付けをしっかりと街づくりをする中でしていけば,多くの人が伏見町に誘導できるのかな,と思いました。
 まだ,これは実験ですから今の段階ではどうこうということではないのですが,北側から伏見町に至る入り口には,なんとなくこの中で「賑やかな取組をしているな」というのがちらほら見えて,誘われるような気持ちになっていくのですが,北側の元町の通りからの入口。駐車場の横を通って入って行く,そこには何も「ここで今,こうした取組をやっているんですよ」という周知する看板も何も無いんですね。
 そこからも誘導するようなやり方を今後考えていけば,もっと多くの人が南北の両側から伏見町に入って行ってくれるのではないかなという思いも致しました。

 今後についても,ご質問がありました。
 今後,更にこうした取組が民間事業者の間で,自発的に自立的に広がっていくという取組に繋がっていけばと思っています。

 その中で,デザイン会議でデザイン計画を来年度末に作り上げるということにしていますので,そのデザイン計画の中で,一つの今後の方向性というものが出てくるんだろうと思っています。それは,最終結論の形になるのか,あるいは,一定の方向性になるのかということは現時点では分かりません。社会実験を引き続き重ねながら,デザイン計画のなかで示していきたいと思っております。

記者

 小中学校の空調設備の前倒しについてお伺いします。
 まず,改めましてこの空調設備について,当初,最終的には4年後の5月末までを予定していた工事が来年度末に随分早まるという事の意義についてが1点,もう1点が,長期的に見た場合は経費削減効果も見込めるということですが,今回の総事業費をどの程度考えられているのか,その2点をお伺いします。

市長

 やはり,最近の猛暑を考えたとき,そして,これは愛知県でしたかね,熱中症で児童が亡くなったということを考える時には,できるだけ早く,多くの教室で空調設備が整備されるという事は保護者の願いでもあり,行政として取り組むべき大きな課題だというふうに見てまいりました。

 一方で,多額の税金を使って事業をするわけでありますから,出来るだけ効率的な整備に努める,これが我々の市民から託された責務でありますね。その二つの観点を考えたわけでありますが,一旦9月補正で方向性を出していたものに新たな国の方針が加わったということで,すぐさま再検討を指示しました。

 その結果,こうした結果を市民の皆様方にお伝えできるということは,良かったなと思っています。
 引き続き円滑な設計施工の準備に入っていきたいというふうに思っております。

 それから,事業費の観点ですが,トータルで言いますと,維持管理を含めた総事業費では今回約69億円の事業費を見込みます。
 9月補正の予算の事業費は約62億円でしたので,約7億円弱の見かけですね,総事業費が増嵩します。ただ,これは電気方式,いわゆる動力源を電気にのみ頼っていた前回に比べて,今回都市ガスやプロパンガスを併用するという形を取ったため,施工はプロパンガスや都市ガスというのは1台あたりの単価が増嵩します。そういうやり方を取ったという事もあります。

 ただ一方で今回の臨時特例交付金を活用することによりまして起債充当率が従来の75パーセントから100パーセントに上がるということ。交付税算定率も従来の市債は30パーセントだったのですが60パーセントにあがると,そういう有利な起債が認められましたので,そうしたものを使う結果,一般財源は大幅に縮減され,実質負担は約4千万円の増に止まると,7億弱総事業費が膨れるんですが,実質負担は約4千万円の増に抑制することができるということになりました。

 その後,今後は毎年毎年の光熱費がかかりますね。電気代やガス代がかかります。そうしたものが,従来の電気代一本のものに比べまして縮減される結果,トータルで見た場合の財源節減効果は,約1億3千6百万円見込めるという形になりました。そういう意味では,結果,我々にとっては非常にいい整備の形が今回見込まれたということだと思います。

記者

 今の質問に関連しますが,現在福山市の学校の整備率を教えていただきたいのと,後は,小中学校別に具体的に何校に整備するのかを教えてもらえますか。

市長

 現在の整備率は普通教室で4パーセントです。

記者

 それは,小中学校あわせてですか。

市長

 小中学校あわせて普通教室で4パーセントです。それと校数でありますが,まず小学校を申し上げますと小学校で1,151教室。
 この内訳ですが,普通教室1,016教室。残りの136教室は音楽教室,理科教室ですね。
 中学校は458教室。この内,普通教室が359教室。残りは音楽教室,理科教室,美術室です。トータルで1,609教室に設置されます。

記者

 整備の時期ですが,具体的にはいつ頃の整備を予定していらっしゃるのかということと,集中して整備となると業者側が追いつけるかという事になるかと思いますが,その辺はいかがでしょうか。

市長

 整備の時期でありますが,出来るところから順次整備をして参ります。出来れば,私の思いとすれば,1年生とか2年生とか,まだ体力が十分についていない子たちの教室を優先してほしいというお願いはしています。

 これから業者を決め設計に入り施工する訳ですから,現時点では来年の夏には間に合わないかもわかりません。ただまだ残暑が残っておりますね。そういう時期に少しでも間に合わすように,あるいは更なる前倒しを今後,検討していきたいと思っております。

 それからどうしても事業の施工の時期が集中します。これは,福山市だけではなくて,全国で一斉にこうした工事が行われるという意味では,色々な工夫をして業者の確保に努めないといけないという事が,ご質問の意図だと思います。その通りだと思いますね。勤めてまいりたいと思っております。

 そもそもこの交付金が2019年度限りの策ですから間に合わせないといけないということですね。そういう制度設計を国がした以上は地方での色々な支障についても,今後,国に対して申し入れる,そういう窓口が出来ているのだろうというふうにも期待をしています。国と一緒になって国の方針が完結できるように我々も頑張るということですね。

記者

 今おっしゃって頂いたのは,小学校1・2年生から優先的にということですか。

市長

 できれば,ですね。体力のまだ付いていない子たちから優先的にできれば良いなという思いをもっています。

記者

 全ての整備が終わるのが,来年の夏には間に合わないかもしれないと。

市長

 間に合わないと思います。

記者

 残暑のうちには。

市長

 少しでも。はい。完了させたい。

記者

 昨日,経営破綻した障害者就労継続支援A型事業所のしあわせの庭の,経営破綻原因についての有識者の会議の報告書が纏まったということですが,その中で,県・福山市も含めて行政側の指導体制の不備という事が指摘されました。
 それに対する福山市の受け止めと,1年経った状況ですけれども未だにA型事業所の赤字という問題があると思うのですが今後,どういう対策を強めていかれるかというコメントが頂ければと思います。

市長

 私も,県の自立支援協議会の報告(案)を見させていただきました。
 その中で確かに,県や市の指導監督体制が形式的だった,表面的だった,そうした趣旨のご指摘がなされました。これは重く受け止めないといけないと思っております。担当部局も,これまでのやり方が本当に指導監督のあり方として適切だったかどうかということを真摯に受け止めてほしいと思っております。

 特に事業計画そのもののチェックが十分出来ていたかどうか,そして,実態ですね。生産活動そのものの把握が適切だったかどうか。そして,その事業計画と生産活動の乖離があったとすれば,それを十分に認識・把握できていたかどうか,そうしたことを中心に,もう一度,県・市の指導,監督体制のあり方を自ら見直していく必要があると思います。

 同時に,そうは言っても国の示された指導監督にあたっての基準マニュアル,そうしたものが我々の現場の指導監督にあたり,より有益な視点なりやり方なりを,より丁寧に提示しているのかどうか,という事についても,国に対して要望していきたいと思っております。
 もう少しきめ細かく具体的にチェックの視点を示していただけるという事を引き続き我々としては期待をしたいという思いでありますね。

 今後でありますが,これまでの議論の中で行えることは手をつけて参りました。例えば,専門家の意見を聞きながら指導を強化するというご指摘もありましたので,その後,中小企業診断士も加えて事業所の経営内容・事業内容のチェックをするように工夫を凝らしました。それより何よりも,我々自らの指導能力を高めていくということを今後とも勤めて参りたいと思っております。

尚 ,昨日示された報告書(案)でありますが,(案)が取れるのが19日と聞いております。まだまだ内容は変わっていくと県から聞いております。最終的な報告書を改めてしっかりと受け止めるという必要があると考えています。

記者

 市長会見後の話になるかもしれませんが,来年度の予算編成方針があると思うのですが,福山市としては子どもの医療費助成の対象拡大とか,エアコンの設置,それから西日本豪雨の対応を含めて,かなり財源的な確保が求められてくるかと思うのですが,来年度の予算編成に向けての市長の現在の考え方についてお聞かせいただけますか。

市長

 言われるとおりだと思います。ただ,やるべきことはやらないといけないという強い思いをもっております。これまで十分出来なかった事を迅速にしながら,市民サービスの向上を第一に考えていきたいと思います。

 一方で,財政当局には中長期的な財政見通しをしっかりと踏まえながら,優先順位をしっかりと念頭においてほしい,そして不要とは言いませんが,必要なものであっても不急なものは少しでも後に回しながら持続的な財政が維持できるようにしっかりとチェックを凝らしてほしいというふうに伝えてあります。

 ただ,今回,災害に対しましては,二度と床上浸水という事態はですね引き起こしたくないと,強い思いをもって浸水対策に取り組んでいく以上は,相当な財政支出は余儀なくされると思っております。一時的には,大きな財政負担が我々にのしかかってくるという事は覚悟しないといけないと思っております。

記者

 今度,3回目の予算編成になるんですかね。その中で5つの挑戦を掲げられている,いろいろ芽を出すというか,数をこなしていくということが問われてくると思うんですけども,その辺についてはいかがですか。

市長

 5つの挑戦は,駅前の賑わい再生を踏まえて人口減少化に入ってですね,今後,都市の活力をどう維持していかないといけないのか,そのための方策として私が掲げたお約束ですね。
 これにつきましては,歯を食いしばって1年目に着手し,2年目に加速したその3年目につなげていきたいと思っています。

 そういう中で,財政当局を中心に色々やりくりをして頂きながらなんとか,この極めて厳しい細い道ではありますが,その道を見つけて財政運営・行政運営につなげていきたいと思っております。

記者

 千代田地区の「かわまちづくり」のことなんですけども,駅前再生で街づくりが続く中,2つ目の福山市の大きな拠点となると思うんですけども,これが出来る事への市長の前向きなご感想をもう一度お聞かせ願いたいのと,国との締結式のときに,細かい事になるんですけれども多目的広場の面積についてまだ,分からないというふうに言われていましたが,それはもう出てますでしょうか。

市長

 多目的地広場の件については後,担当部局から報告させます。この体育館の整備を従来からの継続事業として取り組んで2020年の3月に着実に完成させるというのが私の役割でした。

 それに加えて,この前面の公園と一体となり,そして,さらに芦田川をこういう形で利活用するというような全国のモデルにもなる,そういうかわまちづくりが同時に一体的に完了して市民の利用に供する事ができるということは,非常に意味のあることだと思っております。

 駅前と,この千代田地区を将来どう繋げて行くのかというような事も今後の課題となってくるとは思いますけれども,まずはこのエリアに総合的に市民の憩いや集いの場を創出する事によって市民生活が豊かになる,その一助にしていただければいいなと考えております。

建設局長

 かわまちづくりの全体の面積が約2.1ヘクタールになります。その中で,具体についてはまだ,最終決定が出来ていませんが,駐車場エリア・バーべキューエリア・芝生エリア・土のエリア等ありまして,まず全体で2.1ヘクと。

 詳細については,水呑大橋よりも上流側の方に駐車場エリアを設けて下流エリアの方で多目的に使えるような芝生のエリア・土のエリア・石畳のエリアというふうに分けています。
 延長的には,水呑大橋よりも上流側が約190メートル位,下流側が約400メートルという事で,下流の面積で考えると約1.5ヘクタール位だという事になります。

記者

 空調整備について教えてください。
 再編関係校については,適切な学習環境なりを整備するという事ですけども,山野・広瀬・加茂中は2022年の再編かと思われますが,それまでどのような整備をされていくかということと,プロパンガス・電気エアコン,台数はそれぞれ何台とか決まってますでしょうか。どのように学校に配置するのか,配置学校は高台にプロパンガスを置くだとかその辺の事は決まってますでしょうか。

教育次長

 まず1点,再編対象校ですが,今回の整備とは別に今の計画でいくと,短期間で空調を設置する事になりますので,例えば,機器の借上げであるとかそういったところで対応していきたいと考えております。いずれにしても2020年度からは環境が整うようにして参りたいと考えております。

 それから,2点目ですけども。動力源の配置については,まだ,これから詳細をつめて参りますけども比率でいいますと,電気が約75パーセントそして都市ガス・LPガスが合わせて残り25パーセントと考えておりますが,詳細はこれから詰めて参ります。

 以上。