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12月定例市議会市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2018年12月12日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2018年(平成30年)11月26日(月曜日)

報告事項

・パラグアイ オリンピックチームの事前合宿受け入れについて

・福山城築城400年記念事業について

・12月議会の案件について

会議録

市長

 まず,1点目でありますが,パラグアイ オリンピックチームの事前合宿の受け入れについてであります。
 本年6月1日に本市を訪問されたパラグアイ共和国のラウル・フロレンティン・アントラ大使から,オリンピックチームの事前合宿受け入れについて要請がありました。これを受けまして,来月12月1日(土),覚書をパラグアイ オリンピック委員会と取り交わすこととなりました。

 東京2020オリンピックに出場を予定する競技について,合宿の受け入れと交流事業の実施を約束するもので,当日は,福山市,尾道市,府中市,そして,神石高原町の各市町が連名でサインを行います。
 本市としましては,これを期に,パラグアイ共和国との友好が深まると共に,圏域の各市町が分担して受け入れることによりまして,広くオリンピックムーブメントの地域への波及を期待いたしております。

 今後は,受け入れ市町と共に競技ごとに協議・調整を進めるほか,ホストタウン登録申請を国に対して行うこととしています。
 なお,12月1日の覚書締結式では,先のリオ五輪の開会式でパラグアイ選手団を先導した,本市在住の中学生 奥家瑚々音(おくいえ ここね)さんによるオリンピック会場体験談の発表も予定をしています。

 次,2点目であります。福山城築城400年記念事業につきまして,ご報告致します。
 第3回となります福山城築城400年記念事業実行委員会を本日13時から,エフピコRiMで開催いたします。
 本日の議題としては,電子黒板に掲げられました通りであります。

 まず,(1)と書いてありますメイン事業の方向性でありますが,福山城天守などの耐震改修や外観復元,福山城博物館等の展示整理,二之丸西側の石垣の復元,また,公園内の樹木整備やライトアップの整備,福山城周辺道路の整備などを築城400年に向けて取り組んで参ります。
 福山城及び,周辺整備の完成を市民参加で喜び合う記念イベントと致しまして,2022年度9月には,記念コンサートや福山城入城行列などを開催したいと考えています。
 また,福山城や藩主をテーマにしたドラマや映画,アニメ等映像の作品化や記念事業の記録保存にも取り組んでいくこととしています。

 (2)であります。31年度の事業推進方針であります。
 福山城を始め,ゆかりの地域,例えば,鞆・神辺・新市・沼隈・内海などを想定しておりますが,こうした地域において初代藩主である水野勝成公が入封して400年の節目を記念した事業に取り組みます。合わせて,地域の歴史文化資源を活かしたまちづくりや観光振興の取り組みを推進して参ります。

 2019年度に,市民の皆さんが企画実施する事業を「市民企画事業」として実行委員会との共催より実施を致します。その為,来月から事業の募集を開始したいと考えています。
 全国藩校サミットであります。2021年度サミット開催に向けて,福山誠之館高等学校同窓会を始めとする各種団体等による実行委員会を設立します。

 また,来年が,福山藩阿部家7代藩主の阿部正弘公の生誕200年にもあたることから,記念講演やシンポジウムを開催することを考えております。
 さらに,(2)の最後でありますが,来年,広島市では,浅野氏が広島城に入城して400年を記念するそうした事業を行う予定と聞いています。
 これと連携する形で,県立歴史博物館での企画展の実施や江戸時代以降の広島藩・福山藩の歴史を分かりやすく紹介するパネルの巡回展示などに取り組んで参ります。以上が,(2)についてのご報告です。

 次は,(3)であります。(仮称)募金委員会の設置についてご報告いたします。
 市内外から広く募金を募ることとしたい,このように考えています。
この記念事業は,400年の間に私たちのまちがどのように形づくられてきたか多くの市民が振り返る機会にしたいと考えています。
 また,市内外の多くの皆様に福山城の魅力づくりにも共感をいただいて,広く参加をしていただきたいという思いをもっています。
 このため,(仮称)募金委員会を設置し,多くの皆様に協賛を呼びかけていきたいと考えております。

 この委員会では,まず,寄附の対象事業や目標金額などの基本方針を取りまとめていただきます。これを受けて,市民募金あるいは,クラウドファンディング,さらには,企業協賛。様々なやり方があると思いますが,そうした実施計画を詰めていきたいと考えています。

 以上で,報告を終えまして,引き続き,12月議会の案件についてのご説明をいたします。
 12月議会につきましては,本日,招集告示を行い,12月3日から開会することといたしました。
 第1次分として提出いたします内容について,お手元の資料に基づいて,ご説明をいたします。

 まず,報告案件としては,「損害賠償の額を定めること及び和解の専決処分の報告について」の1件。
予算案件としては,「平成30年度福山市一般会計補正予算」を始め5件。
 次に,条例案件でありますが,「福山市の議会の議員及び長の選挙における選挙運動の公費負担に関する条例の一部改正について」を始め8件。
 そして,単行議決案件でありますが,「福山市立加茂小学校南棟校舎改築他工事請負契約締結について」を始め22件であります。
 以上,議案数は36件となっています。

 それでは,改めまして,補正予算議案説明資料に基づき,予算案件の補正概要についてご説明をいたします。
 それでは,5ページをお開き願いたいと思います。

 今回補正する会計は,一般会計のほか,特別会計・都市開発事業特別会計と後期高齢者医療特別会計,駐車場事業特別会計の3特別会計,企業会計では,下水道事業会計,以上,合計5会計であります。

 補正予算額は 一般会計が過去最大規模となる102億5,650万9千円を追加するほか,特別会計で2億990万7千円を追加,企業会計では8,100万円を追加し,合計では105億4,741万6千円を追加いたします。
 また,繰越明許費を一般会計で12件,特別会計で1件,債務負担行為を一般会計で11件,特別会計で3件,計上しております。

 今回の補正の概要,全体像でありますが, 本年7月の豪雨災害を踏まえ,頻発する自然災害への備えを強化する浸水対策のほか,小中学校の空調設備整備の前倒しに取り組むものなどであります。

 それでは,まず,浸水対策の推進につきまして,ご説明をしていきます。
 河川等の掘浚や暗渠の清掃など,次期出水期までに 既存施設の機能回復を図るものや,来年度以降の対策工事に速やかに着手できるよう,調査・検討や設計などを行い,再度災害の防止に向けた取組を加速するもの等であります。

 まず,水路維持改良費でありますが,この水路維持改良費は,手城川流域や瀬戸川流域などの水路等の掘浚や,雨水貯留施設の設計などを行うもの。
 交通安全施設整備費国庫補助事業は,引野アンダーパスなど4カ所に,道路冠水に関する情報などを表示する道路情報提供装置などを整備するもの。
 土地改良区施設整備費補助は,千田排水機場のポンプ更新の設計などに取り組むもの。

 次,6ページをお願い致します。
 道路新設改良費でありますが,水呑町・松永町で,冠水対策として道路の嵩上げを行うもの。
 橋りょう新設改良費は,被災した橋りょうの架け替えの,調査検討を行うもの。
 下水道事業会計では,浸水対策事業の早期実施に向けて,流域関連公共下水道事業計画を変更するものであります。

 次は,その下にあります通常分について,主な内容を説明いたします。
 まず,『1教育環境の充実』として,小中学校空調設備整備でありますが,国の1次補正予算で創設された臨時特例交付金を活用し,来年度中の設置完了に向けて,直接施工方式による整備費用を措置するもの。

 次に,『2安心・安全の実現』といたしまして,急傾斜地崩壊対策事業は,激甚災害に伴い崩壊した地区において,がけ崩れ対策事業を行うもの。
 『3公共事業等の追加に伴うもの』としまして,(仮称)千年小中一貫教育校の整備に伴う草深公園の移設に必要な用地取得費などを計上するものであります。

 7ページをお願い致します。
 『6制度上補正を必要とするもの』といたしまして,前年度の実質収支の2分の1相当額を財政調整基金へ積み立てるほか,障害福祉サービス事業費や,保育所等の委託料や給付費について,利用件数や児童数の増加に対応するものであります。

 次は,『7その他』であります。
 農業用機械等整備事業費補助は,平成30年7月豪雨により被災した営農者に対し,助成するもの。
 風しん抗体検査事業費は,妊娠希望者等に対し,抗体検査を実施するものであります。
 このほか,8の都市開発事業特別会計で水呑三新田土地区画整理事業について,9の後期高齢者医療特別会計で保険料等納付金について,10の下水道事業会計でマンホール上部改築負担金について,それぞれ計上するものであります。

 8ページをお願い致します。
 繰越明許費として,一般会計で,耕地施設改良事業など12件,都市開発事業特別会計で1件計上するものであります。
このほか,債務負担行為といたしまして,一般会計で,公の施設の指定管理料など11件,都市開発事業特別会計で1件。

 9ページに移ります。駐車場事業特別会計で,公の施設の指定管理料2件を計上するものであります。
 以上が,今回予定をしています平成30年第5回定例市議会に提出する補正予算の概要であります。
 私からの説明は,以上であります。

質疑応答

記者

 2点質問いたします。
 まず,1つは,市立保育園で乳児が食べ物を誤飲し,意識不明の重体となる重大事案が発生した件についてです。この件について,保護者の意向とは言え,1カ月も公表せず,他の保育所へ注意喚起もしていなかった事案が起きていました。
市の責任と説明責任について改めて市のトップとしての責任をお聞かせください。

 もう一つは,本日もご報告いただきましたオリンピック・パラリンピックについてですが,来年はオリンピック・パラリンピックの一年前となりますが,まだ,市の取組を見させていただきますと,機運醸成という意味合いでのオリンピックムーブメントを引き起こすような市民参加型イベントが少ない印象を受けています。
メキシコ選手団事前合宿での交流事業に留まらず,事業を展開すべきではないでしょうか。計画はございますでしょうか。

市長

 まず,最初のご質問であります。
 大切なお子様をお預かりする保育所において起きた,重大な事故であります。現在も入院されておられる児童・ご家族に,深くお詫びを申し上げます。
 本市としても重く受け止めており,事故の原因究明と再発防止に向け,早急に外部委員からなる検証委員会を立ち上げてまいります。

 また,本市の説明責任につきましてもご質問がありました。
 事故直後から児童の回復を祈っておられるご家族の心情に配慮しながら,公表の時期については慎重に熟慮して参りました。まずは,保育に携わる保育所関係者への当面の注意喚起,そして,当該保育所へ通われる保護者への説明会を優先することと致しました。その上で,この度の公表に至ったものであります。一日も早い回復をお祈りをしております。

 次に,東京2020オリンピック・パラリンピックについてのご質問であります。
 今年度の取組でありますが,さまざまな取組を行って参りました。
 メキシコ選手団応援イベント「¡Viva México!声を届けるプロジェクト」に始まり,メキシコ料理教室やスペイン語講座など,さまざまの市民参加の取組,また,フラッグツアーの誘致,そしてJOCとのパートナー都市協定に基づくオリンピック教室などに市民に多く参加していただいた訳であります。

 加えて,12月2日には,緑町公園で開催される「福山マラソン100日前イベント」でアテネオリンピック女子マラソンに出場され,また,メキシコオリンピックチーム福山応援サポーターでもある坂本直子さんや北京オリンピック陸上男子10,000m等に出場した竹澤健介さん方をお招きしまして,ランニングクリニックとマラソンシンポジウムを開催し,引き続き機運の盛り上げに努めていきたいと考えております。

 オリンピックムーブメントを一気に一つの事業で,短期間で盛り上げていくことは,なかなか難しいですね。地道な市民参加型の細かな取組を沢山積み重ねながらオリンピックムーブメントに繋げていきたいと考えています。

 来年は,いよいよ県内最多の8競技の選手団が福山で事前合宿をされます。そういう機会を通じまして,市内の各地域でそうした選手団との交流事業を計画していきたいと思っています。こういう中で,東京2020オリンピック・パラリンピックを多くの市民の皆さんに実感していただくと,また,メキシコあるいは,パラグアイとの交流を深めていくそうした機会にしていきたいと思っております。以上です。

記者

 パラグアイ選手団の受け入れについて質問ですが,何点かありまして,まず一点は,福山市だけではなく近隣の市町と合同で行うということですが,経緯を一点まずお聞きしたいのと,市町ごとの受け入れ競技・種目,決まっていれば受け入れの時期について教えてください。

市長

 まず,経緯でありますが,福山市には,6月1日に大使がお見えになりました。受け入れ要請をされた訳でありますが,その以前にも広島県や尾道市に行かれています。そうした事もありまして,我々備後の各市町で協同して,協力をしてできれば良いことではないかと,こういう議論が重ねられてきたということであります。
 大使が直接受け入れ要請をしなかった府中市も,ご意向で「参加してもいいよ」と,いう形で仲間に加わって頂く事になりました。これがパラグアイとのご縁が始まった経緯であります。

 それから,受け入れの競技でありますが,確定はしておりませんが,7競技の受け入れを考えております。福山市では,競泳・ボートそしてサッカー。サッカーは,強豪チームらしいですね。それから,尾道が陸上とテニス。府中市が卓球。神石高原町がゴルフ。当面,こうした役割分担で進めて行くことになっています。
 受け入れ日というのは,これは,どういうことですか。

記者

 それぞれの競技で,いつからいつまで合宿を行うか,その時期のことです。

市長

 これはメキシコと違いまして,来年は合宿の予定はありません。直前合宿のみの交流ということになりますね。
 それはどういうことかと言いますと,2020年オリンピックの当年のこれはまだ,はっきりと確定したわけではありませんが,6月とか7月,本当に直前ですね。選手団がそれぞれの地域に来られて事前の調整をされると,その中で地域との交流をされるということですね。
 あるいは,オリンピックが終わった後も地域との交流は継続する可能性はありますね。そういうことを念頭においています。

記者

 先ほどの保育所の事故のことでお伺いしますが,市長の答弁の中では,市の公表が1カ月経ってからの公表になったことについての市長の受け止めというか,説明責任についての言及が無かったように感じたんですが,その点について改めてお伺いしたい。

市長

 もちろんですね,重大な事案については可能な限り公表をしていくというのが基本だと思います。ただ,同時に今回の場合ですと,ご家族のご意向,そして,当面ですね再発の防止に向けた関係者への注意喚起,そして,広く市民の皆様方に公表すると,この3つの視点を慎重に見極めていく,判断をしていく,そういう必要があると考えています。
 そういう意味で,先ほど申しあげましたようにご家族のご意向をしっかりと踏まえながら公表のタイミングを考えてきたということであります。

記者

 そのご家族のご意向も踏まえて,タイミングを見計らったとおっしゃいますけども,家族への配慮ということと,一方で市民に対してきっちり説明をすると。それが再発防止に繋がると思うのですが関係者・保育の関係者への説明もあると言われましたが,それも基本的に公表されたときに伝えたということが1カ月後の伝達ということになっていますけども,そういうことはやはり市としての認識が甘いのではないかと思うのですが,その点についていかがでしょうか。

市長

 皆さん方のご理解をもう一度確認させて頂きたいのですが,保育所の関係者に状況の説明,保護者の意向を踏まえれば,事案を特定しないという形になりますが,保育所関係者,例えば公立の保育所関係者にこうした注意喚起を行ったのは公表以前ですね。事案が発生した以降,公表までの間に複数回伝えておりました。
 そうする事によって,同様の事案の再発を出来る限り抑えたいと,こういうことでありますね。そして,公表後には法人立の保育所関係者にも注意喚起をしたということになっていますので,公表以前にも公立保育所の関係者にはしっかりと事情を説明していたということであります。
 これ一点ちょっと,確認をさせて頂きます。そういうことであります。

記者

 事案はですね,その事実をきっちり特定した上で伝えないと。
 例えば「こういうことに注意してください」という注意喚起はされたかも知れませんが,それは一般論として受け止めるのか,実際にこういう事故があって,こういうことがあって注意喚起されているということは,やはり,受け止め側の認識も違うと思うんですよね。
 でしたら,市長は今回のケースについては,市としての説明責任とかについては,きっちり果たされたというご認識ですかね。

市長

 これはなかなか難しい問題だと思います。我々としては,置かれた状況に立って出来る限りの勤めを果たしていたということを申し上げたいと思います。
 「事案を特定する形ではなく」という表現を私は使いましたが,それはどのような意味かというと“お子様の名前やご家族の名前が分からないようなかたち”そういう配慮をする必要があったものですから,「そういう意味での事案を特定しないかたち」というふうに申し上げました。
 しかし,こうしたケースにこういう誤嚥の可能性があるというようなことが,できるだけ危機感をもって,まずは,公立保育所関係者に伝わるような口頭による注意喚起は,複数回していたということですね。

記者

 最後にしますが,市民への説明責任ということを,どういうふうにお考えですか。

市長

 繰り返しになって恐縮ですが,私たちは今回の事案に3つの要素を考えてきたというふうに申し上げましたね。そういうことを踏まえながら今回,公表の時期をご案内の通り,約一月後の形として公表させて頂いたということになります。

記者

 それは,だから,適切だったというお考えですか。

市長

 私たちとすれば,3つの要素を踏まえながら,出来る限り早期に公表したいという中で,取り組んできたということですね。

記者

 わかりました。ありがとうございました。

記者

 今の質問に関連しますが,そもそも今回の話が表面化したのが,中国新聞の記事だったということで,結果的に中国新聞が報じなければ「ひょっとすると,この話が」という疑念を皆さんもっておられるのかな,というふうに思うのですが。
 それは,さておきまして,外部委員からなる検証委員会を立ち上げるということですが,今後のスケジュールがある程度決まっていれば,お話頂けますでしょうか。

市長

 検証委員会のスケジュールですが,人選を月内にも終えたいと思っております。
 その上で,年内には検証委員会をスタートさせまして,年度内には結果を取りまとめて頂きたいと,希望しています。

記者

 メンバーの大体の構成員は。

市長

 まだ検討中ですが,学識経験者や医療関係者,あるいは栄養師,そして保育実務に携わる方,そうした方々が中心になっていくと思っております。

記者

 ありがとうございます。

記者

 話が戻りますけれども,パラグアイの件ですけれども。詳しくないので教えてください。
 先ほど教えてもらった7競技の種目ですが,これはまだ決まってないですよね。資料によると「オリンピックに出場を予定する競技」ということなので,オリンピック出場する競技の受け入れをするという認識だったのですが。これは,予定というか想定しているということですか。

市長

 不正確であれば,担当課長が補足をしますが,オリンピック出場を希望するわけですが,おそらく枠があるといいますか,その枠の中に入らないと最終的にオリンピックに出場できないという意味では,最終確定ではない。最終的に,この7つの競技が全競技オリンピックに出れるかどうか,これはまだわからないと,そういう意味ですね。

記者

 あくまで,これが決まったら受け入れるということになるのですね。

市長

 はい,そうです。

記者

 決まらなかったら当然,受け入れはできないということですね。

市長

 受け入れるのは2020年の6,7月ですから,当然,そこで福山に来られる方はオリンピック出場が前提となっているチームですね。
 だから,7競技全てが2020年の直前合宿に来るかどうかはまだ,現時点では分からないと,そういうことです。

記者

 その上で,ですね。過去のパラグアイのオリンピック出場種目の実績が分かる範囲で教えてもらっていいですか。

市民局長

 パラグアイ オリンピックの参加状況でございますが,直近のリオ大会・ロンドン大会で申し上げますと,2012年ロンドン大会では,柔道・水泳・卓球・陸上・テニス・ボートとなっています。
 それから,2016年リオ五輪ですが,ゴルフ・水泳・陸上・ボート・卓球・射撃・テニスということで,今回,7競技で申し出があったのは有望の種目ということで伺っております。以上でございます。

記者

 水泳は,競泳ですか。

市民局長

 競泳ですね。飛び込みではありません。

記者

 それと,圏域が6市2町あると思いますが,その上で,三原市などもあるかと思いますが,福山,尾道,府中,神石の3市1町に決まったのはなぜなのかを教えてください。

市長

 一応,備後の市町には,広く声を掛けてみました。
 三原市は,メキシコ選手団の受け入れもされますね。そういう意味から今回は,手を挙げてこられなかったと思いますね。広くお声がけをする中で今回の4市町で受け入れるようになったと。

記者

 その上で,2020年でパラグアイが来ると。何種目か競技会が来ることになったと。その上で,メキシコも当然2019年まで決まっていますが,2020年も来るかもしれない。競合した場合,受け入れは可能なのか。見通しをお願いします。

市長

 当然ですね,メキシコの選手団。より多くの競技の選手団が2020年の直前合宿にも来て頂きたいと,希望しています。
 もちろん,県としてメキシコの選手団を受け入れる。その中で,各市町が分担をするというのが,メキシコ選手団に対する受け皿の形ですから,メキシコ選手団を優先させて頂くということは,メキシコにもパラグアイにもお伝えをしています。両国ともそれで,ご了解を頂いています。
 そういう中で,もし,競合する種目があれば,メキシコを優先する中で,うまくパラグアイの選手団にも調整をして頂けるように,出来る限りの配慮をさせて頂く,そのための調整を重ねて行きたいと思っております。

記者

 築城400年事業について,教えて頂けたらと思います。
 今まで築城400年関連の事業等について取材して参りましたけれども,やはり,歴史愛好家ばかりが目立つような気がしております。
 今後の築城400年を目指すにあたって,子どもたちや若い世代が,中々まだ,記念事業に入ってこれていない認識を覚えています。
 市長,その点について如何思われていますでしょうか。
 また,それを踏まえた上で,2019年にどのような事業を取り組んでいかれたいか。思いはございましょうか。

市長

 4年後だということもありますので,もう少し盛り上がりがあってもいいのかなと考えております。今,担当者も色々な知恵を絞って頂いていると思います。
 そういう意味で,今回も(2)にありますように,この当面来年度に行う事業を特定する中で「市民企画事業」という新しい取組を進めることと致しました。こういう中で,幅広くあるいは,年齢層を問わずに色々な自主的な自発的な事業・構想案が出てくれば,それが盛り上がりの広がりに繋がっていくのだと思います。

 それから,もう一つ,募金委員会の事についてもお話しをしましたが,できれば,共感を頂く幅広い年齢の方々が,この募金に参加して頂けるようなそんな募金にしてみたいなと思っています。
 例えば,お子さん方も,お年玉の一部から少しでも募金活動に参加をしてあげると。こんな取組に繋がる募金になればいいなと思っています。
 これからは,以前よりも実行委員会の開催も活発になっていくと思います。そして,2019年の入封400年の取組が,一つの節目になって事業が広がっていくと思います。

 また,福山城とその周辺整備が今後少しずつ形になって動きだしてきます。目に見える形で,福山城が少しずつ変わっていく,その周辺が変わっていく。そういう中で,この機運の盛り上げに努めていきたいと思っております。引き続き,努力をしたいと考えております。

記者

 12月補正のことで,お伺いします。浸水対策で7月豪雨を受けて,対策を強めていかれると思うのですが,次期出水期もある,それから来年度以降の調査・設計とのお話でしたけが,市長も常々,浸水対策について5年程度の目標に床上(浸水)を無くしたいということを発言されていますが,今回の防災にかけたメッセージ等ございましたら,お聞かせ願いたい。

市長

 今回の甚大な浸水被害を二度と起こしたくないと,そういう意味で国や県と共に「今,どのような事業が必要なのか,有効なのか」ということを議論しています。
 恐らく,何等かの事業がスタートするのは,新年度になると思います。新年度予算において,一つの形が出来上がってくると思っております。それまでの12月補正ということで,可能な限り我々として出来ることを進めておくという意味で今回,最大限の浸水対策を盛り込ませて頂いております。

記者

 その中で,来年度に向けての調査・設計で言えば,どういった部分がありますか。来年度以降に向けてのこの事業の中で,当面の対策と,今後を見据えた対策と分けたときに,どの部分が該当してくるのでしょうか。

建設局長

 5ページの「浸水対策の推進」の中で,基本的には次期出水期までにやるという,当面の対策になります。その中で,次年度以降について今回,補正予算で掲載させて頂いていますのは,6ページになりますが,橋りょうの新設改良費,架け替え調査検討というもの,それと,下水道事業会計になりますが,建設改良費(流域関連公共下水道事業計画変更),この2点のものについて,新年度以降の為の準備になるわけであります。

 以上。