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1月定例市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2019年2月6日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2019年(平成31年)1月18日(月曜日)

報告事項

・福山駅前の再生に向けた取組について

・広島県東部工業技術センターへの機器整備について

会議録

市長

 おはようございます。
 まず,1点目でありますが,福山駅前の再生に向けた取組についてお話をいたします。

 1月24日(木)ですが,第3回目となります福山駅前デザイン会議を開催いたします。
 今回は,昨年11月の駅周辺での歩行者優先化に向けた実証実験の結果や駅周辺のエリアビジョンについて議論をしていただきます。
 そして,昨年JR西日本岡山支社からご提案があった駅北口広場整備計画につきましてもご意見を頂き,(仮称)デザイン計画「骨子」を策定いたします。

 また,その翌日25日ですが,福山市都市再整協議会の開催をいたします。駅北口広場整備について,JR西日本からの提案も含めて,交通事業者や学識経験者,経済界からもご意見をいただくこととしております。
 その上で,駅北口広場整備基本方針案の作成をします。その上で,さらにパブリックコメントで市民の皆様のご意見も伺いながら,今年度末を目途に整備基本方針を取りまとめて参ります。
 そして同じく年度末までには,デザイン計画の中間取りまとめを行います。
 節目ごとに,市民の皆様のご意見を反映する形で,2019年度(平成31年度)中のデザイン計画の策定に向けて,着実に歩を進めてまいります。

 次に,UR都市機構との連携についてであります。
 本市は昨年度,全国32市の「地方再生のモデル都市」の一つに選定されました。そして,国土交通省,UR都市機構と連携をして福山駅前の再生を進めております。

 これまでもUR都市機構には,福山駅前デザイン会議に参加をいただくほか,伏見町での実証実験にもご協力をいただいております。
 この1月28日(月)に,私が大阪に出向きまして駅前再生に向けた新たな連携手法についてUR都市機構と意見交換を行うと共に,当方からは一層の支援を改めて申し入れる予定としております。引き続き,UR都市機構との連携を有効な手法の一つとして,駅前の再生をさらに加速をして参りたいと思います。

 この他の動きについて,ご報告します。
 1月25日(金)からは,3回目となる「リノベーションスクール@福山」を開催いたします。
 また,1月26日(土)には「くらしを変える公園の使い方」と称しまして,市民公開のシンポジウムを開催いたします。
 前国土交通省都市局公園緑地景観課長の町田誠さん,福山駅前デザイン会議のアドバイザーで座長を務めていただいている清水さん,同じくアドバイザーの西村さん,岡崎さんなどによりまして,これからの公園の利活用のあり方などについて,議論をしていただくようにしています。

 以上が1件目の駅前についての報告であります。

 次は2点目,広島県東部工業技術センターへの機器整備についてご報告いたします。
 この度,広島県東部工業技術センターに高性能の電子顕微鏡,3Dスキャナー,X線CTなどの最新鋭の試験・検査機器が導入されることになり,1月29日(火)に同センターで披露式が予定をされています。
 これは,2018年(平成30年)1月30日の,私と県知事とのトップ会談において,備後圏域のものづくり産業の発展に向けた機能強化の方向性を確認し合ったことを受けたものであります。
 早速,ご対応いただきました湯崎知事に感謝申し上げたいと思います。

 機器の導入にあたっては,本市の「ものづくり福の耳プロジェクト」で把握した企業の実情や要望をベースに,改めて,本市職員と技術センター職員が一緒になって,企業から詳細に要望等を聴取いたしました。多くの企業の皆様に,こうした高度な機器を活用いただき,競争力の強化に繋げていただきたいと思っているところです。

 私からの説明は,以上であります。

質疑応答

記者

 2点ほどお願いします。
 まず1点目は,改正入管難民法に伴う外国人の人材活用や受け入れ体制の整備についてです。
 福山市は中小企業を中心に人手不足が深刻な課題となっています。外国人人材に依存している企業も少なくはありません。
 政府は昨年末に改正入管難民法を成立させました。市として外国人人材の活用や受け入れ体制の整備についてどのように進めていくお考えですか。
 また,自治体の役割や負担が増えると想定されますが,国への要望などはありますでしょうか。

 2点目です。鞆町の山側トンネル計画についての福山市の役割についてお伺いします。
 福山市鞆町の山側トンネル計画について,広島県の提案と住民の思いに相違が説明会の中で浮き彫りになりました。県側は湯崎知事の直接説明を含めて早期決着を図りたい考えでいます。
 本日,地元から県への要望も出される予定になっていますが,福山市として地元調整を含めて,どのように課題解決に努めていくお考えですか。
 ご見解を聞かせてください。

市長

 まず,外国人労働者受け入れについてであります。
 今回の法改正は経済界からも人出不足の解消に繫がる,そういう期待が寄せられています。そういう意味で,一定の効果が期待される,このように受け止めております。

 外国人労働者の受け入れに当たって必要な環境整備ではありますが,大きく2つあると思っています。
 それは,就労環境の整備,それから生活環境の整備,この2つであろうかと思います。
 また,外国人の方を法律によって管理すると,こういう考え方は望ましくないと,共生という考えに立ってこの2つの受け入れ環境整備を整えていく事が必要だとまず考えています。

 1点目の就労環境の整備ではありますが,これは国,そして受け入れ団体,さらには職場であります企業,これらが中心となって取り組んでいくべきもの,また2点目の生活環境の整備でありますが,これはさらに自治体を含めた取組が必要となっていくと思っています。

 国の機関で言うと,ハローワークや労働基準監督署,そして入国管理局,こうした様々な国の機関が関わりますし,そもそも国で担う部分が多いということでありますので,まずは4月の施行に向けて,そうした国における法改正の周知や環境整備への取組が必要だろうと思っています。

 昨年末に,総合的対応策が発表されています。
 126項目からなる,そういう対応策ではありますが,この実施にあたっての地方自治体の役割がまだ十分な形で整理が出来ていないのではないのかというふうに我々は受け止めております。
 合わせて,国や関係者も含めたそれぞれの役割整理・役割分担,それから政策の具体,あるいは,それに伴う財政処置,そうしたものについて早期に示して頂きたいと考えております。

 本市においても,これまで外国人技能実習生等に対する支援を自治体レベルで進めてきておりますが,改めて繰り返しにはなりますが,国の総合的対応策の詳細が明らかになるということを前提に,明らかになり次第,更に市としてやるべきことがないのかどうかも含めて対応をしていきたいと考えております。
 以上が外国人労働者についてのご質問の回答であります。

 次は,県の鞆町の山側トンネル計画案に関する福山市の役割等についてのお尋ねがありました。
 ご案内の通り,12月に初めて山側トンネルの具体的なルート案,3案が県から提示されました。このこと自体,大きな前進,大きな転換点であると受け止めています。

 ただ,住民説明会では,県が「参考案」とした「第3案」を支持する地元の声が強かったと聞いています。
 鞆の町連協が県知事にこれらの地元説明会を受けて要望書を出される予定だと,このように聞いています。
 福山市としても地元の思いがしっかりと県に伝わるよう,地元のご要望も伺いながら対応していきたいと思います。
 以上であります。

記者

 代表質問に関連しますが,山側トンネルについて県の案と住民の思いが大きく違うということは,住民説明会で浮き彫りになったところですが,いわゆる県が費用対効果的に困難とした案を支持する意見が多数を占めている。こういう住民の思いと県の思いが違う現状についてはどういうふうにご認識されていますでしょうか。

市長

 まずは,具体的な案が示されたということに意義があると先程申し上げました。
 今後は地元の声を聞きながら,どのような案を再提出するかということだろうと思います。
 参考案「第3案」にこだわることなく,地元の声を聞いたうえで県が新たなといいますか,その上でもう一度トンネル案を再検討されて提案をして頂くということを期待したいと思います。

記者

 今の質問に関連しますが,その認識として県に対する新たな住民の意見を聞いたうえで新たな意見を提出することが望ましいというお考えでしたが,それに対して市としてどのように県と住民の間に立っていこうとお考えですか。

市長

 いつになるかは分かりませんが,次回,再提案されるであろう案を,まずはしっかりと見ていきたいと思います。そして,地元の皆さんの受け止めもしっかりと見極めていきたいと思います。
 今後,どういう対応をしていくかということについては。その後の話になると思いますね。

記者

 今更で大変恐縮ですが,カープナンバーが依然首位を快走していることで,その感想や受け止めを教えていただけたらと思います。

市長

 第2位が熊本県のくまモンですね。これは熊本県全県で一つの熊本ナンバーということです。これに対しまして福山ナンバーは県の東部を中心とした地区であります。
 それにも関わらず,今1,000枚以上,私どもの福山ナンバー「カープナンバー」が多く利用されているということを大変心強く思っています。
 こうした私たちの思いのこもったカープナンバーが更に広がりを見せてほしいなと思っております。
 今,6,300くらいの数字(登録台数)が,私のところには届いております。

記者

 先日19日で最後になりました車座トークについてお聞きしたいと思います。
 77学区2地域で行われました車座トークですが,今後二順目ということの考えはありますでしょうか。

 また,市民からの要望として,開催時期にもよるかと思いますが,どういった要望が多かったか,それについて市長の受け止めなどをお聞かせください

市長

 先日,第79回目となります車座トークを終了しました。
 もう少し,走島には早く行きたかったのですが,地元の仕事の関係からなかなか日程調整が進まなくて少し遅れましたが,改めて離島に生活する皆さんの思いを伺うことができました。

 全般的にいいますと,地域の維持に対する不安。高齢化・少子化に対する不安と重なるわけですがそうしたもの,あるいは地域の安全の確保についての要望,更には教育環境についての要望,子育てに対する要望,こうしたものが多く出されたと思います。

 これまでも,すぐに実施できるものについては実施をいたしましたし,対応に時間がかかるそうしたものについても,事情をしっかりと説明するということで対応をいたしました。
 「聞きっぱなしにしない,言いっぱなしにしない」。そういうことを心がけて地元の声に出来るだけ近づく,そういう対応に心がけて参りました。

 これからどうするか,ということでありますけれども,今回は自治会連合会と相談をしながら日程調整も含めて進めていきました。
 今後についてもまずは,ご意見を聞いてみたいと思います。

 一方でまだ,担当とも相談しておりませんが,今後はテーマごとに必ずしも全ての学区と話し合いをもつということではなくて,特にテーマに関わりが深い,あるいは課題意識を強くもっている,そうした学区と車座をすると。あるいは次のテーマでは,別の学区と話し合いを進めていく,そんなやり方もあるのではないかと思っています。

 いずれにしても,何らかの形で再びある時期から次の市民の皆様の声を直接聞くという取組は,継続して行きたいと思っています。
 新しい福山市政の一つの特徴,取組ということで継続をしていければと思っております。

 くまモンの事で言い忘れたのですが,熊本の場合は全県1区,つまり,ナンバープレート数が150万枚あるのだそうです。
 福山ナンバーの場合は当該エリアの車両台数が68万台くらい,そのように記憶をしています。そういうナンバープレートの登録枚数の違いにも関わらず今,健闘しているという事を言い忘れておりました。補足させてください。

記者

 新年最初の記者会見という事で,改めて2019年度を深化の年,深化させていくという事を言われていますが,改めて19年度への意気込みを聞かせていただけますか。

市長

 1年目は実行の年,2年目は加速の年という思いで進めてきました。
 2年半経ちますので,これまでの取組をしっかりと振り返る,そして,重要な政策を改めて着実に力強く進めていくという意味で,深めていく,深化させる年というふうに申し上げてきました。

 一方で,新時代への備えをしっかりとするというふうに申し上げてきました。
 一つは災害への備え,二つ目は人口減少社会への備え,三つ目は拠点機能をしっかりと備えた備後を牽引する都市を作っていく,そのために必要な備えをしていく,そういう備えを心がけた市政運営をしていきたいと思っております。
 なかでも,昨年の災害を踏まえた総合的な治水対策といいますか,浸水対策に力を注いでいきたいと思っています。

 以上。