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人事異動に関する市長記者会見
記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。
会見日:2020年(令和2年)3月24日(火曜日)
報告事項
・人事異動について
会議録
市長
4月1日付けの人事異動について,その概要を発表いたします。発令は2020年(令和2年)4月1日付けであります。
最初に,人事異動の基本的な考え方であります。新年度においては,頻発する自然災害などに対する防災体制の強化や新たな先端技術を活用した地域活性化策の推進,妊娠から子育て期まで切れ目なく支援するネウボラの体制強化,高齢者のフレイル予防対策の推進,福山市立大学法人化に向けた体制の整備などを行ってまいります。具体としましては,1点目は計画的な人事異動を行い,組織の活性化と主体的な職員のキャリア形成につなげること。
2点目は,職員数の適正化を図りながら,スピード感を持って5つの挑戦を果敢に実行するため,メリハリのきいた人員配置を行うこと。
3点目は,新たな総務部参与などの外部人材の積極的な活用や再任用職員,会計年度任用職員など,多様な雇用形態を取り入れながら,外部の視点と行政経験や専門的知識を全体的に活かせるよう人員配置を行うこと。
4点目は,全職員に導入した自己申告制度を参考にしながら公務能率の向上を図ること。
そして,最後でありますが,女性職員の管理監督者への登用を進めること。以上を念頭に,こういった人事異動としました。
今回の異動規模につきましては,1,058名の大規模な異動になりました。昨年度が1,010名ということで,引き続き大規模な異動ということになると思います。
次に,具体的な対応であります。まず,総務省から派遣を受け,企画政策部へ新たに企画政策部参与(地域戦略統括担当)を配置いたします。併せて地域活性化担当部長を兼ねます。
次に,先端技術を活用した都市づくりの推進についてであります。AIやIoT等の先端技術を活用した都市づくりを推進するため,先端技術推進室をICT推進課から独立させ,先端技術推進室長と次長を配置します。
次に,2021年度の市立大学の法人化に向け,市立大学事務局との連携を強化し,法人化の準備を円滑に進めるため,総務部総務課へ新たに市立大学法人化準備担当課長を配置します。
次に,公務能率と職員のやる気やりがいの向上に向けた働き方改革の推進を図るため,人材育成課を新設し,併せて2次長を配置します。
次に,頻発する自然災害への備えとして,災害時には,より迅速で機動的に対応するため,自衛隊出身者を新たに総務部参与に配置します。
次に,フレイル予防対策であります。健康寿命の延伸に向けたフレイル予防に重点的に取り組むため,健康推進課へ新たにフレイル対策担当課長を配置します。
次に,福山ネウボラの体制強化であります。児童部と保健部を再編し新たにネウボラ推進部を立ち上げ,母子保健の企画・総合調整に係る事務を一元化します。併せて,2021年度の子ども家庭総合支援拠点の設置に向け,新たにネウボラ推進課へ子ども家庭担当課長を配置するとともに必要なノウハウを学ぶため,広島県東部子ども家庭センターへ職員を2名派遣します。
次に,世界バラ会議福山大会に向けた取組の強化についてであります。2024年に開催する世界バラ会議福山大会に向けて,まちづくり推進部へ世界バラ会議推進担当部長を配置するとともに,世界バラ会議推進室へ新たに担当次長を配置するものであります。
次に,JR西日本と連携した福山駅北口広場の整備に向けて取組の強化を図るため,都市部参与を配置します。
次に,広島県との連携についてであります。福山駅前再生推進室事業調整担当課長と企業誘致推進課産業団地整備担当次長に加え,新たにネウボラ推進課へこども家庭センターでの勤務経験のある職員の派遣を広島県から受けます。引き続き,5つの挑戦の柱となる施策など本市の重点施策について,県との連携をしっかりと確保してまいります。
最後に,中央省庁,広島県,民間企業への派遣の状況であります。人材育成の観点から,中央省庁へ3名,民間企業へ2名の若手職員の派遣を行います。また,専門的・実務的なマネジメント能力を養い,資質の向上を図るため,広島県へ5名を派遣します。
次に,昇格者の人数ですが,3ページから4ページに掲げているとおりであります。
4ページの女性職員の登用状況につきましては,部長級の議会事務局長など管理監督職へ17名を新たに登用するなど,管理・監督者全体では,216名の女性職員を登用しております。
以上,新年度の組織,人事についてご説明しました。福山の発展のためには,職員には市民の声をしっかりと受け止めるとともに,時代を先取りする感性,そして行動が求められます。直面する様々な課題を先送りすることなく,常にリーダーシップを持って果敢に挑戦しなければなりません。課題への取組を十分できる組織を整備し,適材適所の考えの基に人事を行ったものであります。以上であります。
上下水道事業管理者
上下水道事業管理者の渡邉でございます。それでは,上下水道局の人事異動について,概要を説明いたします。発令は,市長部局と同様,2020年(令和2年)4月1日付けでございます。
まず,人事異動の基本でありますが,これまでも公営企業として,公共性と企業性を柔軟に生かし,より機動的・機能的に業務が執行できる体制整備に努めてまいりました。引き続き,2017年(平成29年)2月に策定いたしました「福山市上下水道事業中長期ビジョン(経営戦略)」に基づき,さらなる経営基盤の確立に取り組んでまいります。
人員配置の考え方といたしましては,職員個々がこれまでに培ってきた能力を最大限に発揮できる適材適所の配置を基本とし,限られた人員の中で,必要な部署には職員を増員するなどメリハリを効かせた人員配置を行います。また,上下水道事業に広く精通する次世代職員の育成と各職場の活性化の視点を踏まえた上で,効率的・効果的な業務執行ができる人員配置を行います。
内容といたしましては,上下水道局の効率的・効果的な業務実施体制の整備を行い,水道・工業用水道・下水道の各事業に関連する業務が一体的に実施できる体制といたします。具体的には,1点目として,水道や下水道の給排水設備工事の申請から料金収納に至るまでの一連の窓口業務を集約し,お客さまサービス課の体制を再編いたします。また,2点目は技術部門については,工務部に上下水道計画課,管路整備課及び管路維持課を設置いたします。そして,浸水対策強化のため,施設部施設整備課に雨水対策担当課長及び雨水担当次長の配置を行い体制を充実いたします。
次に,昇格者の人数や異動の内訳につきましては,資料に掲げているとおりでございます。今回の異動の規模につきましては,大規模な組織再編や,円滑な業務執行を基本とした体制整備に努めた結果,171名の異動となっております。
今後も厳しい経営環境が予測される中にあっても,将来にわたって持続可能な事業経営を行い,市民に信頼される安心・安全でしなやかな上下水道事業をめざしてまいります。引き続き,「企業の経済性を発揮するとともに,公共の福祉を増進する。」という地方公営企業の基本原則を保持し,新たな職員体制で,「中長期ビジョン(経営戦略)」に掲げる施策を,上下水道局職員一丸となって全力で取り組んでまいりたいと考えております。以上でございます。
病院事業管理者
病院事業管理者の高倉でございます。それでは,私の方から福山市民病院の人事異動について,説明させていただきます。発令は,市長部局と同様,4月1日付けです。
人事異動の基本ですが,市民病院は,「がん医療」「救急医療」「高度専門医療」を中心とした医療提供体制の充実と,一層の「経営基盤の確立」「医療の質の向上」「効率的かつ質の高いサービスの提供」を図る体制を構築していかなければならないと考えており,がん医療では,この医療圏で診療機能が最も高い医療機関とされる「地域がん診療連携拠点病院(高度型)」の国指定に向け,県が推薦していますが,指定されれば,県内で初めてとなります。
救急医療では,小児救急医療の拠点化に向け,体制の充実と新たに「小児外科」を開設します。大学病院本院に比肩する高度な機能を有すると評価されるDPC特定病院群の指定を受けた病院として,更なる医療提供体制の充実と患者中心医療を推進するため,必要な体制整備を行いました。
具体的な対応として,まず,医療提供体制の充実については,医師,歯科衛生士や診療放射線技師などの医療関係職員を増員し,地域医療を牽引する中核的医療機関としての体制充実を図りました。特に,小児外科の開設に伴う小児外科医師の配置や小児科医師の増員により,小児救急医療提供体制の充実を図ります。
次に,看護体制の充実については,小児病棟や緩和ケア病棟の看護師を増員するほか,より効率的な退院支援を行うため,病棟に5名の看護師を配置するなど,高度化・多様化する看護需要に対し,専門性が発揮でき,安心して働ける体制を整備いたしました。
続いて,昇格者の人数や異動の内訳につきましては,資料に掲げているとおりであり,異動規模につきましては,128名13.7%の異動率となっています。
超高齢化・人口減少社会に向かう中,地域医療構想の実現や医療従事者の働き方改革に向け,医療を取り巻く環境は大きく変化するものと思われますが,市民や圏域の医療機関から真に期待され信頼される急性期医療機関として,地域に貢献していくとともに,経営の健全化を確保しつつ,高度で良質な医療を安定的かつ継続的に提供できるよう,市民病院職員一丸となって取り組んでまいります。以上でございます。
消防局長
消防局長の藤井でございます。消防組合の人事異動につきまして,ご説明させていただきます。発令は,福山市と同様,4月1日付けといたしております。
人事異動の基本でありますが,職場の活性化を図り,消防業務体制の充実強化に努めるものであります。
まず,消防局の機構改革についてであります。消防行政のより効率的・効果的な業務執行を図るため,総務部を再編し,総務課と管理課を統合し,現行の3課長と5担当次長体制から2課長と4担当次長体制とするものであります。また,法令に基づく予防行政をより積極的に推進するため,予防課を総務部へ位置付けております。
次に,災害対応力の強化を図るため,消防署に対する災害対応訓練の企画立案や,大規模災害時の現場指揮支援を行っていくため,警防課調査担当次長を指揮・調査担当次長に改め,併せて警防課の職員を増員し体制の強化に努めます。
次に,退職に伴う欠員補充,そして昇任等に伴う調整などを行い,適材適所を基本とした人事を行い,職場の活性化と災害対応力の維持向上を図れる体制の整備に努めることとしております。
人事異動の総数は138名となり,中規模程度の異動となりました。昇格者の人数や内訳につきましては資料に掲げているとおりでございます。この体制により,大規模化,多様化する災害や高度化する救急救助業務,また火災予防業務等,消防業務全般にわたり,職員一丸となって,住民の安心と安全の確保に向けて,積極的に取り組んでまいります。以上でございます。どうぞよろしくお願いいたします。
記者
異動の関係で,市長部局なんですけれども,今回外部から来られた方ですが,企画財政局参与の山下さんは旧所属でいうと総務省になるんでしょうか。それと,総務部参与の清水さんは,自衛隊とありましたが,防衛省の出身ということでよろしいでしょうか。また,企画財政局長の岩田さんはどちらへお帰りになるのか,その3点を教えてください。
総務局長
山下さんは,言われる通り総務省から派遣を受ける予定でございます。それから,清水さんにつきましては,陸上自衛隊からであります。防衛省直接ではないです。
記者
クラス,階級は何ですか。
総務局長
一等陸佐であります。それから3点目でございますが,岩田さんの異動先は,これはまだうちの方に連絡をいただいておりません。
記者
岩田さんの異動は何日付けですか。
総務局長
3月31日付けで退職ということです。
記者
次は,何日付けで着任されるのか連絡はないのですか。
総務局長
正式な連絡は受けておりません。
記者
消防局の局長が退職されて,再任用されるのも4月1日からですか。
消防局長
その通りでございます。
記者
消防局長が退職して再任用ということは,定年延長の一環なのですか。
消防局長
定年延長という雇用のやり方もあると思うんですけれども,私自身とすれば消防業務に携わってきまして,60歳で一旦定年ということで,私自身の気持ちの中でも一つの区切りをつけたいということで,再任用という形で,一旦定年させていただいて,また新しい気持ちで4月1日から頑張っていきたいという思いであります。
記者
再任用の期間は決まっているのですか。
消防局長
再任用の期間は1年でございます。
総務局長
先ほどの自衛隊から来られる方の最終的な階級につきましては,確認して,改めて答えさせてください。
記者
岩田さんは,中央省庁を辞めて来られたということですか。退職されるということですか。
総務局長
退職して採用しているという形をとります。
記者
枝広市長にお伺いしたいんですが,先ほどのご質問とも重なるんですが,1点目の地域活性化を戦略的に推進するために,総務省から派遣を受けたとあるんですが,具体的にはどういう仕事とか役割を期待されているかというのをお伺いしたいと思います。
市長
新しい参与には,地域戦略を統括していただく特命事項をお願いしたいと思っています。これは未来づくりビジョン2020のときにもご説明いたしましたが,今,福山は駅前の賑わいの再生を中心に取り組んでいます。
こうした賑わいや活性化が周辺地域にどんどん波及していくことで市域全体の活力が高まっていくことが目標ですね。そのためにも,地域の課題をしっかりと把握して,それに対する取組を進めていくということが重要と考えて今回,企画政策部の参与をお願いしました。
地域によって様々な取組が起こってくるとは思いますが,例えば地域ごとの活性化デザインづくりを地域が望む場合には,そうしたデザイン策定について,力を発揮していただくということになるかと思います。
また,学校再編地域の活性化は,他の地域活性化の取組とはまた違った意味を持つ重要な課題だと思っています。そういうところに特に力を発揮していただくということも考えています。加えて公共施設の再編の問題が,地域の活力にどういう影響を及ぼしていくか,こういうことも考えながら,公共施設の再編に取り組んでいく,そのための前提となる仕事をお願いしていきたいと思っています。
記者
文化振興部長を新たに参事とされていますが,これは何か意義があってでしょうか。
市長
文化振興部の所掌する施策事業が非常に多岐にわたっています。こういう意味では,大変この分野の行政を重視しています。そのためにも組織人材を手厚く措置していくことが重要と考えまして,今回新たに参事をつけ,文化振興部長も従来通り配置をいたしています。現時点でご説明できるのはここまでということになります。
記者
関連ですが,小林さんは肩書として経済産業局参事ということですが,経済環境局の中でも特にこれまで文化振興面を局長的な立場でやっていただくということですか。
市長
そうです。
記者
福山市民病院について,小児外科が新たに開設されるということで,狙いと小児外科医師の配置と小児科医師を増やすというのがあるんですが,どのぐらい増やすとか,もう少し具体的に教えてください。
市長
小児外科は,4月1日は1名です。小児外科医師は全国的に少ない状況にあります。従って,複数体制が理想だとは思いますが,当初は1名で始めて,ニーズが高まってくればそれに応じて,派遣元と協議しながら,増員を図っていくということになります。それから小児科の医師は,4月1日時点で2名増員になります。そして8名体制なります。
小児外科を開設した大きな理由は,今の福山・府中圏域では小児二次救急輪番制度というのが機能していますが,終日の夜間,それから土日の24時間を,4月以降は福山市民病院と日本鋼管福山病院で担当していくと聞いています。その多くの部分を市民病院が担当します。そうすると,小児の救急患者さんが市民病院に集まるということになります。その中でも外科的な疾患が出てくるだろうと思っています。内因性の疾患ばかりではなく,手術対象となるような患者さんも当然出てくることから,市民病院でそういう小児外科的な手術を行う必要があるだろうということで,開設することにしました。以上です。
記者
岩田さんが退職された後の企画財政局長が見当たらないのですが。
総務局長
岩田局長が退職された後の企画財政局長は,当面の間,杉野副市長の事務取扱という形にさせていただくこととしております。
総務局長
先ほどの自衛隊の方の最終的な階級ですけども,退職の時点では一等陸佐であります。
以上。