ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > ようこそ市長室へ > 市長記者会見 > 2021年度分(令和3年度分) > (5月21日実施)ワクチン接種に関する臨時市長記者会見

本文

(5月21日実施)ワクチン接種に関する臨時市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年6月4日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2021年(令和3年)5月21日(金曜日)

ワクチン接種に関する臨時市長記者会見

 ・福山市における新型コロナウイルス感染の状況について

 ・高齢者のワクチン接種の加速化,予約の円滑化について  

  ワクチン接種に関する臨時市長記者会見資料 [PDFファイル/282KB]

会議録

市長

 福山市のコロナの感染状況について,10万人当たりの直近1週間の陽性者数は,まだ評価をするのは早いですが,高止まりしております。かねてから申し上げておりますが,福山市の感染の様相は広島市から遅れること2週間くらいで,傾向として福山市においても顕著になっているということであります。ただ変異株が主流になっている現状を考えますと,その間隔が狭まってきているということで注視をしています。広島市で感染者が100名を超えたのが5月8日,150名を超えたのが5月13日であります。今日5月21日が5月13日から1週間くらいになっております。従いまして,本市は高止まり状態にあると言いましたが,ここ数日,緊張感をもって市内の感染状況を見極める必要があると現状の分析をしています。本市における変異株は166例です。現在,調査に出して検体の結果待ちのものがありますので,実際はもう少し増えると考えています。かなりの変異株が本市でも確認されているという状況であります。

 ステージ移行の目安でありますが,直近1週間の10万人当たりの感染者数は16.42人であります。まずはステージ3を脱却し,ステージ2の領域にまずは抑え込んでいくということだと思います。それから,病床の逼迫具合でありますが,ホテルの確保が進みました。現在,ホテルの数が231室確保できておりますので,その占有率は29.4%であり,若干の落ち着きをみています。病院だけでみた入院病床の逼迫率は43.1%となっています。高いわけではありますが,一時の逼迫状況に比べて,現時点はやや小康であると考えております。これらを踏まえて,ワクチンの接種を前倒しをしようということでこれまで検討してきましたが,今回,7月末までに高齢者の接種を完了するというめどが立ったことを報告いたします。

 新たに4.9万回分のワクチン接種の追加が可能となりました。これによりまして,当初計画をしていた18.3万回分を確保するということのめどが立ったということであります。18.3万回分の内訳ですが,集団接種によりまして6.4万回,そして個別接種においては11.9万回であり,合計18.3万回となります。集団接種・個別接種において,加速化を図りました。集団接種においては,1時間当たりの接種人数を20人から30人に増やすことにより,約3.4万回分の追加を見込めることとなりました。また個別接種につきましては,現時点で165程度の医療機関が確保されておりますが,これを200機関まで確保することで,約1.5万回分の個別接種回数を確保することができることとなりました。

 それから,今回新たに広島県から報告があった通り,大規模接種会場が6月上旬から開設されます。この意味でありますが,18.3万回分の当初計画を確保できたと申し上げましたが,これは,この集団接種と個別接種の加速化によって達成できるというものであります。ただ,この18.3万回というのは,集団免疫が獲得できる接種割合,全高齢者の約7割と見込んでおりますが,これを打ち終える回数であります。従って,今後もし,この18.3万回分を増やしていく必要が生じた場合,この大規模接種会場がその効果を発揮してくれるということであります。仮に1割接種率をアップするとした場合には,2.6万回の追加的な接種が必要となります。十分,この大規模接種会場の接種能力で吸収できるということになると思います。従って,問題なくこの接種完了のめどが立ったということをご報告いたしたいと思います。

 また,どこの都市でもそうですが,やはり予約が混乱するケースが見られるようです。少しでも改善をしていこうということで,今回集団接種については,新たに80歳以上の予約枠を追加的にもう1枠設けました。予約の受付開始を5月26日といたします。この追加された予約枠は,約9,000回程度を念頭に置いております。これは若干前後いたしますが,まずこうすることで,80歳以上の接種を加速化いたします。そしてその後に,65歳から79歳までが加わった高齢者全員を対象とする第2次の予約の受け付けを6月10日から開始いたします。これはもうすでに公表しておりますが,今回,その予約開始の前日までに,65歳から79歳までの高齢者全員に接種券を発送するという発送の前倒しを図ります。従って,6月9日までには全対象者が接種券を手にして,翌日の6月10日の予約開始に臨むことができる。予約が始まっても接種券が手元に届いていないということがないようにしたいと思います。コールセンターの拡充も今回行います。これまで60回線で対応してきましたが,さらに30回線を増やして90回線で対応していくということにいたします。以上が集団接種会場における円滑化の取組であります。

 続いて個別接種における円滑化の取組でありますが,医療機関名を当初は6月1日の広報紙で公表しようと考えておりましたが,前倒しをいたしまして,市のホームページで本日5月21日12時から公表をいたします。従いまして,この公表と同時にそれぞれの医療機関を選択をしていただいて,予約を入れることができることになります。また,自分のかかりつけ医が今日公表されるリストに載っていない場合にも,ぜひかかりつけ医に連絡をしていただいて,そこでの接種が可能かどうかを確認していただくのがよろしいのではないかと考えます。特に,基礎疾患がある方,不安のある方は,できる限りかかりつけ医で接種されることをお勧めしたいと思います。以上が,今日皆様方にお伝えする内容であります。相談窓口は従来どおり確保してあります。最後に,今回全力を挙げて7月末までの接種完了に向けた前倒しが図られるめどが立ちましたが,引き続き,こうした計画を円滑に進めるためにも医師,看護師,それから薬剤師などの医療スタッフの協力が不可欠であります。ぜひとも皆様のお力添えをいただいて,総力を挙げて,まずは高齢者に対する接種を円滑に進めていきたいと思っております。

記者

 接種の加速化について伺います。今回,集団接種,個別接種を加速することで,7月末の接種を完了できるめどがたったということですが,この加速化というのは具体的にはどういった調整をしたことによってできたのでしょうか。

市長

 これまでも加速化に向けた努力を続けてまいりました。その結果,集団接種においては,まず国から示された基本が1時間当たり20人の接種というイメージであります。前回もリハーサルを踏まえまして,もう少し増やすことができるという実感をもちました。従って,20人から30人に増やすということが1つであります。それから,従来設定していた接種レーン,予診票の受け付けを終えた方が医師の問診ブースに入っていく,問診ブースから接種ブースにいくこの一つの流れをレーンといいますが,このレーンの数を可能な限り増やします。そうすることによって,今回3.4万回分の集団接種での追加が可能になりました。もう1つ,個別接種でありますが,やはりなんとしても医療機関の数を増やすことを医師会のご協力をいただきながら粘り強くお願いをしてきた結果,約200医療機関のめどが立ったということであります。これらの要因が大きく加速化につながったということであります。

記者

 1時間20人の接種というのは,打ち手1人で1時間に20人ということでしょうか。

市長

 そうです。そう考えていただくとわかりやすいと思います。

記者

 当初,個別接種の協力医療機関に関しては6月1日の広報紙で公表されるということでありましたが,今日5月21日の正午からその公表を前倒しされるということです。これも接種の加速化に関係してきますか。今までコロナワクチンナビで高齢者の方が自ら検索しないといけないということで,不慣れな方にとって難しい面もありましたが,これに関してはどのようにお考えですか。

市長

 それは結果的に接種の加速化につながると思います。これまでは6月1日に医療機関が公表されてそこから予約し,接種は6月8日以降ということになりますが,本日5月21日に公表することで予約が入って接種までの間の余裕ができたことによって,結果的にもスムーズな接種が可能になる。それは結果的に加速化に繋がっていくと考えています。

記者

 これまでコロナワクチンナビの方で自ら検索して医療機関を調べなければならなかった面もより検索しやすくなり,医療機関を公表することでより分かりやすく伝わるというお考えですか。

市長

 実態をいろいろ聞きますと,自ら検索するという動きをされているのは,やはり心配だからだと思います。高齢者の不安やご家族の心配など,そういうものを少しでもやわらげるために,少しでも円滑な予約につなげるためにも公表を前倒ししたということであります。

記者

 広島県の方で大規模接種会場を6月上旬以降設けられるということですが,これはあくまでも,追加で必要な場合のみということで,7月末までの接種完了に直接の影響はないと理解してよろしいでしょうか。

市長

 7月末までに高齢者の接種を終わらせるための対応として,我々の要望を受けて広島県が確保してくれました。それはもう積極的に使っていきたいと思います。どんな不測の事態が起きるかもわかりません。そういう意味では大変ありがたい,我々の取組を補完することだと思います。

記者

 その大規模接種会場に関して,広島県の全域の接種者を入れていく,対象にしていくことも出ているのですが,これに関して市長のお考えはありますか。

市長

 詳しいことは聞いておりません。正式に相談があれば,我々も場合によっては伝えたいと思います。

記者

 広島市も7月末まで接種完了ということを表明されました。今日,福山市も表明されたということで,市民の皆さんに向けて改めて7月末の高齢者の接種完了のめどが立ったことについて,市長の意気込みをお聞かせください。

市長

 これまでも可能な限り前倒しして高齢者の接種を終えたいと努力をしてきました。ただ,なかなかこれまで国の情報も,あるいはワクチンの供給も当初は十分ではなかった。そういう思いもあり,医療関係者の間にも不安や不透明な部分があったと思います。その中で引き続き粘り強く医師会と調整を進める中で,国からワクチンの確かな供給の連絡があり,フルサポートをしたいという意向も伝えられました。必要な財源についても,先月の連休前に一報があがってきたので,そういう不安も払拭をされました。その中で,改めて前倒しの計画を再度練った結果,7月末までの接種完了をご報告することができてほっとしております。

記者

 18.3万回というのは,市内の高齢者の7割が打つと想定した時の数字ということでしょうか。

市長

 そうです。

記者

 大規模接種分は要するにバッファ(余裕)であって,さらに接種率を上げることや,不測の事態が起きた時の対応ということでよろしいでしょうか。

市長

 そうです。7割程度というのは,集団免疫が獲得できるであろう割合ということです。従って,これで一定程度,接種は完了したと言ってもいいのですが,さらに接種率を上げる努力を続ける上において,この大規模接種会場を活用していきたいということです。

記者

 7月末までの接種完了ということで,それを完了できないと答えた自治体に,総務省の課長クラスが電話をかけたという話がありましたが,市長のもとにも電話がかかってきたのでしょうか。

市長

 5月の連休前に総務省のかなり高いレベルの方から連絡がありました。そこで窓口の設定をしようということで,双方の窓口が設定された。その後,窓口同士で連絡を取りあった。福山市の状況はそのような状況です。

記者

 それは要するに7月末に間に合わせてくれという話でしょうか。

市長

 できる限りの,可能な限りの協力,あるいは何でも協力はする,というお話はありました。7月末までにという強い言い方は私は受けていません。

記者

 明日5月22日から始まる集団接種に関係して,80歳以上の方に対して9,000回分のワクチンの予約が新たに追加されて,26日から予約受付されるとのことですが,これがどのような形で実現に至ったのかというのを少し教えてください。

市長

 とにかく接種を前倒しするためにできる限りの選択肢を考えていこうという中でこの追加枠の設定をしたということです。

記者

 約9,000回分のワクチンの供給はもともとある中で,打ち手の確保などを進める,あと集団接種会場の接種ペースを早めることで可能になったということですか。

市長

 そうです。

 以上。

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)