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6月定例市議会市長記者会見
記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。
会見日:2021年(令和3年)5月31日(月曜日)
6月定例市議会市長記者会見
・福山市における新型コロナウイルス感染の状況等について
・6月定例市議会 議案・補正予算について
6月定例市議会市長記者会見資料 [PDFファイル/1022KB]
会議録
市長
新型コロナウイルス関連の本市の状況と6月議会の補正予算の概要などについて報告します。新型コロナウイルスの状況ですが,10万人当たりの直近1週間における新規の陽性者数は,一時は20を超える数値を記録しましたが,現状は減少する曲線となっています。ステージ移行の目安の数値ですが,いずれの指標の数値も安定した状況になっているように見えます。直近1週間の10万人当たりの陽性者数につきましても,8.96人であり10人を下回るところまでいきましたが,我々は4人未満というレベルを目標にしています。
また,変異株ですが,5月29日現在,267件が本市で確認されています。まだ検査結果が出ていないものもありますので,これよりも増える可能性があります。つまり3月以降の陽性者数451件中267件が少なくとも変異株に置き換わっているということです。それを前提にウイルス量を調べてみたところ,2020年11月1日から2021年1月末までの242例で見た結果,ウイルスの量が,「普通」あるいは「少ない」ウイルス量が確認された陽性者数の割合は55.0%でありました。ウイルス量が「多い」に属する割合は41.3%,「極めて多い」は3.7%となっています。2021年5月に入ってからは,大きく様相を変え,ウイルス量の「多い」「極めて多い」陽性者の割合が,70%を超えている状況になっています。加えて,インド株が広島県内でも2例確認されたようでありますが,今やベトナム株と言われる変異株も確認される状況になっています。引き続き,本市においても予断は許されない状況だと思います。
それから,2021年3月31日から5月29日までのPCR検査の状況の整理をしました。検査数の合計は42,474件で陽性数は443件となっております。内訳として,行政検査の検査数は5,058件,陽性数は209件となります。医療機関からの陽性届による陽性数は159件です。福山PCRセンターの検査数は9,654件,薬局PCRの検査数は10,505件,駅前スポットの検査数は17,257件となり,これらのPCRセンターの陽性者数の合計は75件になっています。事業所PCR検査の陽性数はPCRセンターの陽性数75件に含まれています。この期間の陽性数443件が全体の数でありますが,そのうちの約2割の75件が無症状者を対象とした検査によって,早期に確認することができた。これが,PCRセンターにおける検査の意義と思っています。
次はワクチン接種の状況であります。集団接種を6.4万回,個別接種を11.9万回,合わせて18.3万回を目標に高齢者のワクチン接種を進めております。集団接種において現状の予約が2.2万回分であり,全体の約34.4%が予約を済ませています。1回目の接種を終えた方が,4,319回であり接種率は約6.7%となっております。これを受けまして,第2次の予約受付が6月10日から始まります。我々が想定する接種率は,6月末に約51%をめざしております。7月末には高齢者の100%の接種をこの集団接種の予定分で終えるように進めていきたいと思っています。一方,個別接種でありますが6月8日から接種が始まります。現在173の医療機関が接種に参加をしていただいています。この接種状況を日々確認することによりまして,計画的な接種につなげていきたいと思っています。次に,広島県による大規模接種であります。改めて申し上げたいことは,この大規模接種の予約の電話番号,予約先は福山市の集団接種の予約先とは異なっておりますので,しっかりと広報してまいりたいと思います。
ここで,先般の北部支所において,間違った接種が行われた可能性があるとご報告をいたしました。市民の皆さま方には大変ご不安をおかけしまして,改めてお詫びを申し上げます。本件について,対応の考え方を担当の責任者から報告をいたします。
保健福祉局参事
5月23日に起こったワクチン接種の誤り事例のその後の経過対応についてご説明させていただきます。まず5月23日に起こった翌日に対象者119人の方すべてに電話をいたしまして,丁重にお詫び申し上げるとともに,今後の対応については,決定次第,速やかに文書でお知らせするということをお伝えしております。今後,この119人の方に対する対応でございますが,2回目の接種を予定されておりますので,このタイミングで血液を採取しての抗体検査を実施させていただくということで現在調整中です。この方々の2回目の接種日の多くが6月13日になっております。皆さまのご都合を伺う中で,被接種者の意向に沿う形で検査を実施していくことといたしております。
なお,当日余った6本の調査について,検査機関やファイザー社などと協議しましたが,非常に検査に時間がかかる,あるいはファイザー社自体そういった成分検査を行っていないことから,成分検査は行わないこととし,抗体検査で被接種者の特定をしていきたいと思っております。
それから,再発防止策でございます。新たな防止策として取組を3点掲げます。1つは,役割分担ということでございますが,希釈作業を薬剤師に限定し,それぞれの役割を専門的に特化していくということです。2つは,使用済みのバイアル,それから使用前のバイアル,それぞれを専用トレーで管理します。当たり前のことですが,こういったことを改めてすることと併せて,空になったバイアルに目印をします。3つは,複数人による目視,確認です。これは薬液の量や濁り具合が確認できますので,徹底して確認したいと思っております。なお,こうした取組については,本市のみならず,他の自治体の接種会場でも起こりうる可能性があります。広島県と連携しながら,このような取組をお伝えして,県全体で共有してまいりたいと思っております。
市長
次に,6月の定例市議会の案件につきましてご説明をいたします。6月定例市議会につきましては本日5月31日,招集告示を行い,6月7日から開会いたします。第1次分として提出いたします内容についてご説明を申し上げます。報告案件として,「損害賠償の額を定めること及び和解の専決処分の報告について」を始め14件であります。予算案件として,「令和3年度福山市一般会計補正予算(第2号)」の1件であります。条例案件として,「福山市固定資産評価審査委員会条例の一部改正について」をはじめ12件であります。単行議決案件として,「山陽本線東福山・福山間回生陸橋補修工事委託契約締結について」を始め,4件であります。補正予算についてですが,今回補正する会計は一般会計へ15億5260万円の追加をいたします。このほかに,債務負担行為を1件計上しております。
まず感染防止対策の関係でありますが,ワクチン接種の会場まで行く交通費の助成を75歳以上の高齢者及び16歳以上74歳以下の障がい者手帳を持っておられる方に対して給付したいと考えております。また,新型コロナウイルス患者の移送を迅速に行うために車両を2台追加整備いたします。
それから,市民への生活支援でありますが,合計として5億4,400万円を計上しております。まず,子育て世帯生活支援特別給付金でありますが,すでに一部を実施しております。実施済みのものは,ひとり親世帯を対象とした国の特別給付金であります。今回補正予算に計上しますのは,同じ特別給付金の中の対象が異なるものについて,児童1人当たり5万円を給付するというものであります。
それから,中小事業者への支援として6億5,040万円を盛り込んでいます。雇用対策として,新型コロナの影響によって離職が生じた場合その離職者を雇い入れた事業主に対し支援をするものを3,600万円。それから,離職者の就職を助けるための合同企業説明会の実施であります。また事業者の感染防止対策として,感染症対策設備,衛生用品の導入支援について6億1,300万円を計上しています。これまでも,第1次分第2次分として,この前段の感染症対策設備を導入する際の補助金を計上してきましたが,今回はその第3次分と考えていただきたいと思います。この2次分は2月26日までの設備の導入,経費に対して補助をしています。従って,2月27日以降に感染防止のための設備を導入した場合の補助制度がありませんでしたが,今回の制度でそれをカバーします。2月27日以降に購入,設置をした設備に対する助成制度ということです。併せて,衛生用品,いわば消耗品でありますが,感染予防のために必要な消毒液などについても,対象にするということであります。それが拡充分であります。
それから,今回支援金の拡充をいたします。これまで,観光関連事業者に対して応援金を市独自に出しておりましたが,今回その対象者を文化・芸術関連事業者及びスポーツ関連事業者にも広げていきたいと考えております。これに準じて本市では引き続き,どの事業者がコロナ禍で困難な状況にあるのか,ということを関係団体と意見交換をしながら注意深く見極めてきました。その中で,本市の代表的な産業でもある繊維,アパレルについても支援の必要があるのではないかという声を強く聞いております。これを受けまして,できれば,6月議会中に,追加で事業者に対する新たな支援策を提出し,議会のご理解を得ていきたいと考え,現在,作業を進めております。その他に,国や県ではさまざまな緊急事態宣言に対応した支援金が出ておりますが,こうした支援金がしっかりと必要な事業者に行き渡るように県と市で連携をして取り組んでまいりたいと思っています。私からの報告は以上です。
記者
緊急事態宣言についてです。緊急事態宣言が今回延長されましたが,宣言について市長の受け止めをお聞かせください。また,市独自の緊急対処期間として6月6日までを期限としておりましたが,その変更はありますか。内容も緊急事態宣言が出てから,市民にも分かりにくくなっておりますので,改めて緊急対処の取組について説明をお願いします。
市長
緊急事態宣言下で人流を抑えることで今回の急拡大を乗り越えていこうということでありましたが,まだ日々の陽性確認が下げ止まっている。あるいは下がり方がこれまで以上に時間がかかっている。そんな印象をもっています。現在,広島県全体でもステージ4は脱しきれていないという状況が続いています。冒頭にも申し上げましたが,変異株による感染も増加をしています。以前よりも感染力が強い,感染スピードが速い,ということもあり収束までの時間がかかるとも言われています。新たな変異株も次から次へと確認される状況になっております。そういうことから,緊急事態宣言が延長されましたが,延長は当然だろうと受け止めています。こうした部分は,緊急事態宣言の期間が5月16日から5月31日までと設定された時点からある程度は予期していました。それは,ゴールデンウィークの状況を見極めるために2週間程度はかかる。そして緊急事態宣言に伴う緊急事態措置の強力な実施を2週間,5月16日から5月末まで継続するとなれば,その措置の効果を見極めるための期間を合わせて,当初から念頭に置く必要があると思っています。従って,6月1日から3週間の期間の中で,さらに不十分だった取組を県民で一致して協力して取り組むと同時に,しっかりと5月中の宣言に伴う措置の効果や課題を見極めていく,そういう期間にする必要があると思っています。
それから,2つ目のご質問でありますが,前回緊急事態宣言が発出された段階で,すでに5月8日からの広島県の集中対策が始まっていました。そして,わずか1日だけ早いのですが,5月7日からは本市の緊急対処の取組が進んでいました。その中で緊急事態宣言の発出を受けて,県も市もそれぞれの対処,対策の強化期間と位置付けて取り組んできました。今回6月から延長されるに至っては,市の緊急対処と県の集中対策等を分ける必要はないということで,我々の取組は県の取組と一体化することで整理しようとしています。ただ,県の集中対策の中に盛り込まれていない,いわば各市町の取組があります。それは市が主催するイベントの考え方,市が管理運営する公共施設の運営の在り方,そして,市立の小中学校の在り方,またこれは国の制度であることから県の集中対策の中に書いていないと思いますが,保育所の運営の在り方,この4つの柱を従来から市民に対してしっかりと説明をすることによって全体としての効果を上げていく,県市一体となった取組につなげていく考え方をしてきました。先ほど申し上げました,市のイベントや公共施設や保育所,それから小中学校部活の自粛ですが,その扱いはこれまでと変更はありません。いろいろとご不便をおかけしますが,これまで通り取組を頑張って継続していくということであると思います。
記者
アパレル,繊維業界に支援が必要という声があり,何かしらの支援をという話がありましたが,現時点でどのようなイメージがあるのでしょうか。
市長
今回,文化・芸術関連,そしてスポーツ関連の事業者を支援するということを申し上げました。ほぼ同じ考え方で,その対象範囲を拡充するイメージであります。それから製造,小売りといった,川下から川上まで支援をしたいと現時点では考えています。
記者
今回の6月補正15億5,000万円の大半が新型コロナ対策だと思われます。市長の意気込みをお聞かせください。
市長
コロナ対策には収束の道が描けない。そういう中で,市民や事業者の皆さま方はさまざまなご苦労をされていると思います。我々は,しっかりと国や県の支援策を市民に届けると同時に,十分支援が行き届いていないところにしっかり手を差し伸べるということをこれまでも基本としてやってきました。今回も,先ほどご説明しました観光事業者の対象範囲の拡大で,文化・芸術,スポーツ関連事業者の追加をしておりますが,これにつきましてもアーティスト継続支援事業という国の支援事業がありますが,この支援事業の要件が福山市の事業者にとっては厳しいものがあり,なかなかその支援策を取り込んでいくことができない。そこを補完しないといけないという思いで手当てをいたしております。今後もそういう考え方で,機動的にそして迅速に市としてできることは,しっかり取り組みながら,効果的な感染防止対策に努めていきたいと思います。次から次へと新たな脅威が生まれているというのが,コロナウイルスを巡る環境だと思います。それをしっかりと乗り切っていきたい,そういう強い思いをもって今回も補正の編成をいたしました。
記者
ワクチン接種についてお伺いします。まだ接種の予約枠に空きがあるということで,改めてワクチンの予約の状況や市長のメッセージをお願いします。
市長
現在までの予約が2.2万回です。6月10日から受け付けを開始する第2次の予約枠は現状で約3.7万回を想定しています。合わせて5.9万回であり,このままでいくと6.4万回には空きが出てしまう状況が出てきます。最初の予約枠こそ埋まりましたが,追加枠の受け付けもすでにこの間にしています。個別接種が近づいてきましたので,特に高齢者の方々は近くの医療機関やかかりつけ医での接種を我々が想定した以上に希望されているということかもしれません。改めて,無駄のないように積極的な呼びかけを行う,あるいはこれまでは想定されなかった方に優先的に接種を振り分けていくという選択肢も含めて努力をしていきたいと思っています。
記者
ウイルス量や変異株について,6月1日から本市で変異株の検査をスタートするということですが,具体はどのようになるのか,新たな設備を導入されたか,説明いただけますでしょうか。
市長
独自の変異株検査のための試薬の確保をかなり前から始めていました。そして,その試薬を使った検査ができるように職員の習熟検査をこれまで行ってきました。それによって,6月1日から検査をスタートできることになりました。現状では,N501Y(変異株)を確認する検査内容になると思います。最終的にそれが英国株なのか,ブラジル株なのか,その由来の確認など,引き続き国の感染症研究所に検体を送って精査をするということになりますが,変異株の予兆や傾向を相当程度早く捉えることができるのではないかと考えています。
記者
広島県の大規模接種が6月1日から始まるということですが,福山市として県主導の大規模接種会場を市内に設置された受け止めと,対象年齢が違うことや二重予約の恐れなどもあると思っていますが,福山市の集団接種と広島県の大規模接種のすみ分けについてお聞かせください。
市長
接種を加速化していこうという大きな流れに変わってきていますので,そういう中で,あらゆる選択肢をもって進めるという意味では大変有力な選択肢の1つだと考えています。ワクチンがモデルナ社製のものということやこれまで我々が取り組んできました個別接種,集団接種との差別化ということについては,現在県と協議をしていますが,引き続き整理をしながらできるだけ混乱のないように円滑に進めていきたいと思っています。
記者
今月,2020年の国勢調査の速報値がまとまり,今回福山市は1940年以来のマイナスで,減少に転じたということですが,その受け止めと,減った要因,それからどのように対応してくのかお聞かせください。
市長
住民基本台帳ベースではピークを過ぎており減少傾向に入っていることは何度か申し上げてきました。今回,国勢調査ベースで数十年ぶりの減少が確認されたということですが,対策についてはこれまでも取ってきました。人口減少対策について王道はないのですが,その中で特徴的な,あるいは他市町から特に関心をもって見られているペルソナに基づいて,ライフスタイルのそれぞれの局面に応じて必要な少子化対策を進めてきました。取組を進めて間もないので,これからも引き続き取組を継続しながら,効果をみていきたいと思っています。減少の要因はさまざまあると思います。特に20代の女性の転出が特徴的ということがこれまでの本市の受け止めであります。そうした男性も含めた若い世代にとって魅力のあるまちづくりをめざして,あるいはそうした世代が就職したいと思う産業構造に少しでも近づけていく努力をする,あるいは本市が特徴とするものづくり関連産業においても,女性が働きやすい職場をめざすなど,そうしたさまざまな努力をしていきたいと思っています。
記者
緊急事態宣言が延長されたこともあり,五輪も今のところ実施する方向で進んでいますが,受け入れについて近隣の神石高原町は事前合宿の受け入れを取りやめる動きも出てきています。福山市もメキシコ,パラグアイを受け入れる予定になっていますが,現状変わらないのでしょうか。
市長
現状,変わりません。環境が整えば,直前合宿の受け入れをするという前提で,準備を進めています。メキシコについては県,そしてパラグアイについては在日パラグアイ大使館と頻繁に連絡を取り合いながら状況確認をしております。競技ごとの感染予防対策が示されており,それについても随時更新をされた内容になっています。オリンピック選手が安心して直前合宿できる,そして受け入れる市民側についても不安がないように準備を進めているということであります。
記者
西日本豪雨(平成30年7月豪雨)から3年を迎えますが,この3年間福山市は県や国と連携して浸水対策などを進めていると思いますが,今どういう段階であるのか市長の受け止めと,この3年目の出水期に対して市民に対して注意などあれば教えてください。
市長
どういう状況ができればその災害に対する備えができあがるのか,ということですが,それは極めて難しい問いだと思います。答えを出すのは大変難しい。国とは,特に芦田川に起因する災害を何とか防止しないといけないという意味では,流域を念頭に置いた防災対策に取り組んでいます。また,例えば平成28年の時の豪雨に十分対応できる防災力を瀬戸川,福川周辺でしっかりと担保していく,あるいは手城川周辺では二度と床上浸水は起こさないという目標で浸水対策を進めてきました。そういう5カ年を念頭に置き,緊急的に抜本的な浸水対策を行うという取組は着実に進んでいるということであります。5年後と言いますと,2023年がその目標年次になりますが,その時点をめざしてしっかりと取組を継続していきたいと思っています。
記者
ワクチン接種に関して高齢者の接種を7月末までに完了する見通しがある中で,次の関心は15歳から64歳の一般接種であると思います。一部の閣僚の方から,一般接種に関して前倒しも含めて自治体にお任せするという趣旨の発言もあったかと思います。福山市は一般接種についてどのような方針をもっておられるのかお聞かせください。
市長
さまざまな情報が,矢継ぎ早にそして新たに出てきますので,関係職員はそれを受け止めるまでに必死になっている状況にあります。しかし,1日も早く希望される市民全員のワクチン接種に向けて,ありとあらゆる努力をしないといけないと思っております。64歳以下の方に,どう迅速に接種券を配るか,そこが出発点になります。その上で,どのように優先順位をつけながら,効果的に短期間で希望する方全員に接種するかということだと思います。まずは,高齢者以外の方への接種券の配布について,早急に議論,整理しながら,国が環境整備をしてくれていますのでしっかりと取り込んでいけるような体制整備をしていきたいと思います。
記者
高齢者のワクチン接種について80歳以上に対する2次募集の予約はもうすでには埋まりましたか。
保健部参与
現時点の予約の空き状況です。接種回数にして,約4,300回分の予約が入っていない状況であります。
記者
その数字は5月30日時点で紹介してもよいか。
保健部参与
5月30日時点です。
記者
県の大規模接種の予約が始まりますが,福山市と他の自治体で接種券を届ける対象年齢が違うということで,例えば,福山市で65歳以上の方に対する接種券の発送も前倒ししてみるなどそういう対応を考えられていることは今のところないでしょうか。
市長
ありません。接種券が届いているかどうかは,その予約のタイミングに間に合うかどうかということであります。全体として個別接種と集団接種をしっかりと確保し,それを大規模接種が補完をするという大きな中で,円滑に効果的に進めていくということは,従来からも変わりません。従って,この接種券の発送のタイミングについても,これは従来通り進めていきたい,混乱をきたさないように進めていきたいと思います。
記者
現在80歳以上の方に接種券を送っており,予約が埋まってない状態なので,これを65歳の人に対しても前倒しで送るということにはならないでしょうか。
市長
前倒しで送ることにはなっていません。65歳以上の人だけで余った枠を埋めるのか。それ以外の方法で埋めていくのか,どちらにしても有効に使っていきたいと思っていますので幅広くいろんな可能性を考えこの集団接種の予定枠をできる限り埋めていきたいと思っています。
記者
4,500人分の追加分にまだ空きがあるということで,その要因としてはかかりつけ医での接種,個別接種に流れているのではないかということでしたが,個別接種の予約の状況は把握されていますでしょうか。
市長
残念ながらその予約状況を把握するシステムがありません。そういうシステムがないということは課題だと思っています。これは全国的にそうです。そういう意味では今後,医師会と相談をしながら,定期的にその予約状況が確認できるような方策を見出していきたいと思っています。
以上。