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7月定例市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年7月14日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2021年(令和3年)6月25日(金曜日)

7月定例市長記者会見

 ・福山市における新型コロナウイルス感染の状況等について

 ・ワクチン接種の加速化について

 ・福山城築城400年記念事業について 

  7月定例市長記者会見資料 [PDFファイル/1021KB]

会議録

市長 

 新型コロナウイルス関連についてのご報告であります。広島県の集中対策下にありますが,本市もこの集中対策に沿って,感染拡大防止対策に引き続き努めるとともに,ワクチンの円滑な接種の加速化に全力を傾注します。また,地域経済の活性化に向けた支援策についての状況を見極めつつ,取り組んでいきたいと思っております。

 市内の感染状況をご説明いたします。2021年4月2日以降の第4波が一旦は収束をしたとみております。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数の目標値は4人以下ですが,これを6月4日以降下回る状況が続いています。また,変異株がこれまでに328件確認され,2021年3月以降の新規感染数の7割近い数となっています。これは英国株でありますが,こういう状況も危惧しております。病床数でありますが,ベースにすべき病床数は65と考えていますが万が一,状況が悪化するような場合に備える意味でも,さらに20の病床数はいつでも確保できる状況にあります。

 今後の留意点でありますが,まずは感染力の強さです。今までとの状況の違いですが,先ほど申し上げた第4波において家庭内にウイルスが持ち込まれた場合,かなりの確率で家族が感染しています。これは第3波以前にはそれほど特徴的にはみられませんでしたが,第4波においては,特にその感染力の強さを我々は実感しました。これは,今後も,続くと考えておかなければなりません。それから,感染経路不明割合が増加しているということであります。もちろん,調査を重ねていくうちに感染経路が判明して,徐々に感染経路不明割合というのは,日にちがたつごとに下がってていくものですが,今回の第4波やそれ以降も含めて,なかなか感染経路不明割合が,今までのように下がらない特徴があります。これは市中感染が広がっていることを意味しているかもしれません。それから,また新たな変異株が出現しているということです。L452Rというインド株,デルタ株とも言っていますが,さらに今度はデルタ株の変異種も確認されています。こういう状況をみると,警戒は緩めることができないということだと思います。以上のことをしっかりと踏まえながら,今後の感染拡大予防策にあたっていく必要がある,あるいは市内の状況を見極めていく必要があります。

 次は,ワクチン接種の加速化について状況のご説明であります。ワクチン接種の加速化を進めるということで,7月末までに高齢者の接種率70%以上をめざすと申し上げてきました。これは,ほぼ希望する高齢者の数を満たす意味合いをもっています。それから,9月末までに人口の7割の接種をめざしていきます。9月末までにワクチン接種を終えるということで加速化を図ってまいりました。

 まず,高齢者の接種が現在進んでおりますが,7月7日から現在の集団接種会場の1つであります,旧福山市体育館からエフピコアリーナふくやまのサブアリーナに集団接種会場を変更します。これから猛暑が予想される中で少しでも被接種者の方に負担をかけないことを考えていきます。一方で,今後の接種について,6月末までに接種券を12歳以上の方全員にお送りする。

 そして,その上で集団接種そして個別接種,それから現在調整中でありますが,市の大規模接種会場を組み合わせながら接種を加速させていきます。もちろん7月末までは,県の大規模接種会場が開かれておりますので,そこも最大限活用させていただくと同時に,8月以降は一般接種用に活用できるように,県に対して大規模接種会場を引き続き設置していただきたいという要請もすでにしています。

 そうしたことを踏まえながら,接種率についてご説明いたします。9月末までに,接種率78.3%を目標値として掲げております。高齢者の接種の状況,そして医療従事者の接種の状況についてご報告します。まず,医療従事者であります。VRSによる数字を基に整理をした数値になりますが,目標としている17,596人に対して1回目の接種が終わった人は100%を超えました。2回目の接種については,91%を超える状況になります。それから,高齢者でありますが,2020年1月1日の住民基本台帳人口が13万2,186人です。これをベースに全国的にも統計が整理をされています。まず福山市の場合は6月23日現在,1回目の接種率が54.4%に達しました。広島県の平均が48.4%,全国の平均が51.1%でありますから,それらを上回る1回目の接種率が福山の状況であります。一方で,2回目の接種については,福山市は4.4%と広島県や全国の数字に比べて低い状況になっています。福山市の場合は体制組みにじっくりと時間をかけたということもありまして,接種の開始が他市町よりもやや遅れ気味にスタートしました。その後,加速化に努めまして,現在第1回目の接種率は54.4%まで進んでいます。今後2回目の接種になりますので,接種率はぐっと上がってきます。これが高齢者の状況です。

 今後の一般接種について,どのような整理のもとに臨んでいくかをご説明いたします。まず,優先接種という考え方を導入したいと思います。国ではすでに優先接種の考え方が導入されています。医療従事者,基礎疾患を有する者,そして高齢者施設の従事者などを優先して接種します。すでに国から示されておりますが,これに対して,本市ではエッセンシャルワーカーとして,重症化リスクの高い高齢者やワクチン接種の対象ではない子どもと関わる業務に携わる者を優先接種対象者として優先的に接種会場の場に誘引をしていきたいと思っています。 もう一つは,本市独自に早期接種という枠を設定します。これはコロナ禍による緊急事態宣言,それに伴う休業時短要請などで大きな影響を受けている業種の従業者,あるいは災害時に現場活動する者など,そうした人を早期接種対象者として設定します。これらの対象者の接種日時を一定程度割り当て,その限られた時間帯,日にちに集中して受けていただくということになります。優先接種枠,早期接種枠を割り当て方式で対応していこうということであります。飲食業や旅館・ホテル業,公共交通機関に関わる方々,そして消防団,そうした方々を対象としています。それらの方々を,集団接種や個別接種,現在国に要請をしている市独自の大規模接種会場にそれぞれ割り当てるかを整理しました。集団接種会場では,基礎疾患を有する方に優先予約枠を確保して,予約を受け付けていきたいと思います。それから,個別接種については基礎疾患を有する者への優先的接種に配慮していただくよう,医療機関に要請をしていきます。それから,市独自の大規模接種会場では,同じこの基礎疾患を有する者に優先的な予約枠を確保する。これは集団接種会場と同じ考え方で,それ以外には優先接種,早期接種の人たちに予約枠を設けることや割り当てをしながら,この大規模接種会場で,できるだけ効率的に接種するという考え方であります。

 それで,現在調整中の大規模接種会場の調整状況についてご説明をします。設置期間を7月中旬から,2カ月間程度を念頭に置いています。市内に2カ所設置することで国に要請を出しております。1カ所について最大4万人を想定した大規模接種会場を設置していきたいと思っています。以上が,ワクチン関連のご説明であります。

 続いて2つ目の報告,福山城築城400年記念事業についてであります。これまで10億円の寄附額を目標に寄附をお願いしてきました。現在までに2億円を超えるご寄附をいただいております。そのうち,約8,000万円をクラウドファンディングによってご寄附をいただいております。クラウドファンディングについては,7月30日まで募集をしておりますので引き続きよろしくお願いいたします。7月24日,25日の両日,瓦記名イベントを実施したいと思います。これは福山城築城400年記念日まであと400日というカウントダウンイベントとして実施をします。瓦の記名に対して,これまでご寄附をいただいた方が413名おられます。その方々に,天守最上部ののし瓦の裏側に名前を書いてもらい張り付けを行います。その瓦への記名ベントを予定しております。これは,1口1万円ということで寄附をお願いしておりますが,7月9日までにお申し込みをいただいた方も対象になります。よろしくお願いいたします。もう1つは「福山城下令和のごみ拾い」を実施したいと思います。福山駅周辺の美化活動であります。2022年はいよいよ築城400年の年となり,多くの方々が福山市を訪れる,そうした方々に快適な駅周辺空間を実感していただきたい。その取組の第一歩として,このごみ拾いキャンペーンを実施いたします。併せて,拾ったごみの位置を登録しますと,古地図上に拾った場所がプロットされるということであります。今自分がいるところ,ゴミを拾ったところは,昔の武家屋敷の庭の中にあるなど,こういうことを実感しながら,ごみ拾いをしていただくことになります。多くの方々にご参加いただければと思います。私からの報告は以上です。

記者

 2018年に起きた西日本豪雨で,福山市内では,3歳の女児が決壊したため池の土砂に巻き込まれ死亡する惨事が起きてから,もうすぐ3年となります。市は,使われていないため池の廃止と,管理者の特定を進めております。台風や梅雨の出水期を迎え,現在の進捗状況と今後の課題,3年という節目を迎えた思いについて教えてください。

市長

 ため池の廃止について,その進捗状況であります。要望があり,関係者の同意がある,これを前提にしております。これまでに38カ所の廃止要望をいただきました。そして,5月末時点で11カ所の廃止をいたしました。現在,1カ所が工事中であります。そして,今年度9カ所の施工をする予定といった状況になっております。従って,来年度以降の残りは17カ所という状況になります。課題は,権利関係の調整や管理者,水利権者の特定といったものが,だんだん難しくなります。もともと難しいのですが,これからさらに困難になっていくということで,多大な労力と時間をかけざるを得ないのではないかという懸念をもっています。それから,ため池管理者の特定についてでありますが,現在,全体で確認済みが1,442カ所,このうち防災重点ため池は957カ所の確認を終えています。今後は,管理者未確認の部分についての作業を精力的に進めていくことになります。引き続き県と連携をしながら,防災重点ため池の管理者未確認の153カ所を優先しながら,ため池の整備を行っていきたいと思います。それから,今年で豪雨災害から3年が経過をいたしました。大きな事故,悲惨な事故のあった後,早速,地元とも協力をしながら,復旧工事に取りかかり,今年1月に工事を完成させました。この3年間に重要な法律が2本成立をいたしました。1つは,いわゆる管理保全法(農業用ため池の管理及び保全に関する法律)であります。適正管理のための法整備がなされました。それから,もう1つは工事特措法(防災重点農業用ため池に係る防災工事等の推進に関する特別措置法)です。ため池の防災工事を効率的に進めていくための財源措置等を盛り込んだ工事特措法が整備され,この2つの法整備によって,ため池整備の土台づくりが,一応完成をしたと思っております。私も自民党本部に行きまして,工事特措法についてのお願いなどを行ってまいりました。今後は,二度とあのような事故が起きることがないよう,管理者による適正な管理,ハザードマップによる避難時の情報提供,そして防災工事の実施など,必要な対策を実施していきたいと思います。最後に一言申し上げます。7月7日は幼いその大切な命を失った命日であります。先ほども申し上げましたが,財産区としては,現場の復旧工事を終え,今後の予防対策ができましたが,今回,訴訟が提起されました。訴訟を提起されたご両親のお気持ちを,しっかりと,大変重く受け止めている,そういうことをまず申し上げたいと思います。一方で,訴訟が提起された上では,裁判で双方の考え方を陳述していくということになると思います。本市及び向永谷財産区として法的に立証すべきことは,主張をしていかなければならないと考えております。速やかに訴訟代理人を選任し,訴訟対応してまいりたいと考えております。

記者

 ワクチン接種において,一般接種の接種券を発送するということですが,集団接種と個別接種の開始は7月初めの頃からでしょうか,中旬ぐらいから始まってそのあと大規模接種が加わるということでしょうか。

市長

 具体的なスケジュールについては,今後,調整したいと思います。

記者

 市が独自に設置する大規模接種会場に関して,7月中旬から9月中旬ということで,時期と最大接種人数の想定のご説明がありました。現時点で,国の運送体制など問題が出てるようですが,ワクチンの確保の見通しはいかがでしょうか。

市長

 国の方で調整中であります。国は当然,配送における今後の見通しも考えながら,申請のあった大規模接種会場を設定していくことになるとと思います。その調整の中で,ワクチンの配送の問題もあわせて検討されていると思います。

記者

 ワクチンの供給量がはっきりしてきた段階で,具体的に会場や接種回数を決めていくのでしょうか。

市長

 それはもう早めに,できるだけ早く,できることは先行して進めていきたいと思っています。

記者

 7月1日に市の広報紙などが発行されますが,例えば,先ほどの割り当て方式でやっていくということについて,日程などは広報紙などで示されるでしょうか。

市長

 広報紙はかなり前から制作していますので,日々動く国の状況を踏まえながら,ワクチン接種の計画を立てておりますので,広報紙の中には必ずしも,具体的な日付などについて書き込めないところがどうしても出てきます。書き込めなかった場合には,広報紙では基本的な考え方をお示しし,広報紙発行の後,何かしらの方法で市民の皆さま方への周知を徹底する。そういう2段構え,3段構えの周知方法で必要な情報をお届けしたいと思っています。

記者

 6月末に接種券を発送し,受取りも6月末ということでしょうか。

市長

 6月末までに発送の準備に入り,発送する状況にします。市民の皆さま方のお手元に届くのは7月上旬になると思います。

記者

 7月上旬に届いた時点で,ここで接種してくださいという記載はありますか。

市長

 それまでに具体的な情報をできる限り,広報紙,あるいは広報紙以外のやり方でお伝えするということになると思います。

記者

 集団接種の会場は,従来7会場ありましたが,そこは維持し続けながら,1カ所,旧福山市体育館の会場をエフピコアリーナふくやまに変更するというのは,暑さ対策でクーラーが入るということでしょうか。

市長

 そうです。

記者

 大規模接種会場を2カ所用意するために国に要請しているとのことですが,大規模接種会場でのワクチンはモデルナですか。

市長

 そうです。もう1つは,広島県に対して,8月以降も県の大規模接種会場を維持していくお願いもしています。

記者

 接種券を正式には30日に発送するという議会答弁もあったと思うのですが,接種券が発送されて市民の手元に来たときに,7カ所の集団接種会場の予約枠の周知や予約できる状況にならないこともありますか。

市長

 もう少し調整をしていかないといけないと思います。市の大規模接種会場の見通しをぎりぎりまでみながら,どういう振り分けができるのかを考え,どこの会場でどの程度の予約枠を設定し,いつから接種が開始できるようにするのか,そうしたことはもう少し状況を見極めていく必要があると考えます。

記者

 職域接種について,商工会議所の会頭から,中小企業の職域接種について会場の確保を福山市と連携して進めていきたいという発言がありました。市として会場の確保や中小企業の職域接種について,現在決まってることはありますでしょうか。

市長

 商工会議所から正式なご要請があれば,最大限,取り組んでいきたいと思います。

記者

 駅家町の訴訟について,市の責任を求められているということでしょうか。

市長

 6月23日に訴状を受け取りました。現在,担当でしっかりと読み込んでいく状況にあります。私には,現時点で詳しい報告まで受けておりません。

記者

 市として争うなどの姿勢は決めてないということですか。

市長

 それぞれの主張は,法廷の場で申し上げると,市の立場も,申し上げるということになると思います。

記者

 被告が福山市ということでしょうか。

市長

 そうです。

記者

 五輪合宿の計画が示されました。市長の受け止めをお聞かせください。一方で,自治体としては競技力向上やスポーツ振興を期待していた面があったと思いますが,合宿でどのようなレガシー,成果を残すことができるとお考えでしょうか。

市長

 メキシコ,パラグアイの選手団は難しい状況の中で,2競技ずつ,福山での直前合宿を決められたということだと思います。従って,彼ら自身,安全対策に大変な神経を配っている,我々もそうした状況に配慮していかないといけない,また市民の安全も守っていかなければならない。そういうことを考えますと,従来想定していた交流や,あるいは観客を入れて競技の実際の練習状況を見てもらうことも,かなり制約をされることはやむを得ないと思います。そういう中で競泳については,最終日1日だけ市民の皆さまに,練習風景を公開することを考えていきたいと思います。それから,ボートも観覧場所が予定されていますので,そこの観覧場所で練習風景を見ていただくことにしたいと思います。

記者

 福山市として,こういうものを残していける,変えることができるものなど,どのようにお考えでしょうか。

市長

 今回かなり異例な状況での合宿になると思います。当初いろいろ思いもありましたが,無事終わった後,両国とは絆を深めていくことを考えてもいいかなと思います。

記者

 ウガンダ選手団の例で水際対策があまりうまくいかなかった。この国の対応に,市長として何か危惧することはありますか。また,国などに要望することがあるのかをお聞かせください。

市長

 テレビ報道を見る限り,濃厚接触者の特定は自治体の責任だという発言が,政府関係者からありましたが,私としては,それはおかしいだろうと思います。それでは水際対策にならない。水際対策をしっかりと担当する省庁でしていただきたいと思っています。広島県にも確認をしましたが,これまでのところ濃厚接触者の特定にはルールがないと広島県が回答をしています。改めて,ウガンダ選手団の受け入れの状況のあり方を踏まえて,関係者の間でしっかりとした水際対策が確立できるように,整理をしていただきたいと思っています。

記者

 飛び込み台で1,500万円の費用をかけて準備されました。今回飛び込み競技が来れなくなってしまったのですが,これに関して率直なお気持ちをお聞かせください。

市長

 オリンピック選手団の練習用ということで,飛び込み台の改修工事をしましたが,今回,直前合宿が行われないということになりました。ただ,国際基準に沿った必要な整備をしておくことは,福山市のスポーツ競技の向上にとっても,望ましいことだと考えています。整備した以上は,その整備が無駄にならないように,競技団体とも連携をしながら活用していきたいと思っています。

記者

 福山城の瓦についてお尋ねします。今回寄附者数が413ということですが,この寄附者数についてどのようにお考えでしょうか。

市長

 市内の方だけではなく,県外の方からも多くの寄附をいただきました。そういう意味では大変ありがたいことだと思っています。さまざまな機会を通じて,ぎりぎりまで,この築城400年の取組が全国に伝わるように努力をしていきたいと思います。改めて,ご寄附をいただいた方には感謝を申し上げたいと思います。

記者

 ガバメントクラウドファンディング以外にもふるさと納税の寄附額も伸びています。これは福山城に,市民や市外の方の期待が表れているかなと思います。こういった募金について,この築城400年事業で終わりにするのか,継続して今後の史跡整備や福山城の耐震構造,30年後の建て替えという話も出てくるかもしれません。そのようなことに対する今後の募金のあり方をどのようにお考えでしょうか。

市長

 クラウドファンディング,あるいは全国を対象にした募金活動,これは,多くの方々に,共感を呼ぶことなしにはありえない発想だと思います。だから,私たちが大切にしている福山城のすばらしさを,もっともっと発信をしていく。あるいは,福山城のあり方について必要なハード整備も含めて,景色,姿を変えていく取組をする。そうした我々の取組が,どう広く共感を呼ぶかにかかっていると思います。そういう取組ができる,そういう取組をする状況になったら,募金の可能性についても考えていきたいと思います。

記者

 ワクチン接種の件について,2回目の予約が取りにくい,2回目の予約のめどがたたないということを市民から聞きます。それに対する市の対応はどのようにお考えでしょうか。

市長

 特にウェブ予約のケースで散見されるのですが,2回目の予約が入っていないという方がおられます。これは我々としても,課題として捉えています。現在,2回目の予約をとられていない方の特定ができますので,そういう方に対しては,2回目の予約をしてくださいというお願いを個別にしています。または,予約をしようと思っても,なかなかうまく予約できないという方の場合は,各公民館などでウェブ予約の支援をさせていただいておりますので,お尋ねいただきたいと思います。

保健部参与

 2回目の予約ができていない方につきまして,その方の専用の予約枠を設けて,接種を促してきました。また,そのような方については,2回目の予約を取ってくださいという促しもしております。現時点で,2回目の接種の予約をとられていない方について,次回,予約を受け付けさせていただくときに,2回目の接種機会を確保していきたいと思っております。

記者

 ウェブ予約のサイトで2回目の予約に気が付かなかった。あわてて電話したが,予約でいっぱいだった。2回目の予約はいつ頃できるのですかとの問い合わせが多くなっています。2回目の予約の受付はいつからできるのでしょうか。

保健部参与

 これから64歳以下の方に接種券をお送りします。その過程の中で,次回の予約の受け付けをいつから始めるのかということについても,現在調整中です。そういった中で,2回目の予約をとられていない方についても接種機会を確保していきたいと思います。

市長

 我々としても,2回目をしっかり受けていただくと,受けていただきたいという思いに変わりありませんので,適切に対応するようにいたします。

記者

 市独自の大規模接種会場の接種人数の1カ所につき最大約4万人を想定しています。その4万人を設定した理由をお聞かせください。また,河野大臣が6月23日の記者会見で,自治体の大規模会場での接種について申請の受付を一時停止したという発表をしました。これは,既に申請していれば,この大規模接種会場を設置できるということなのでしょうか。もう1点,感染経路不明割合の増加ということですが,これはどのぐらいの割合でしょうか。

市長

 大規模接種会場の設置の判断については,国からは何も聞いていません。国でどのようにお考えになっているかにもよりますが,我々はぜひ,大規模接種会場設置のお願いをしたいということで,申請をしているということです。それから,感染経路についてですが,以前の感染経路不明割合は17%が,第4波では約33%になっております。

保健部参与

 大規模接種会場の1カ所につき最大4万人の根拠について,大規模接種会場につきましては,具体的には接種数などの基準がない状況になっておりますが,市が設置をしている集団接種会場に比べて,大きな規模のものということで,1日最低でも1,000人以上の接種を見込むことを念頭に置きまして,最大人数を想定し,1カ所につき最大約4万人ということで算出しています。

記者

 河野大臣の会見についてですが,大規模接種会場は設置できない可能性もあるということなんでしょうか。

市長

 そういうことは考えたくありません。ぜひお願いをしたい。それこそが国の要請に基づいて接種を加速化するということだと思っています。

記者

 早期接種の対象者が飲食業,旅館,タクシー業などとなっていますが,なぜこうした職種なのか,また接種の想定規模としてはどれぐらいを想定していますか。

市長

 対象とした業種は,特にこれまでも感染が多く確認された分野でもあります。また,市外県外からのさまざまなお客さまを受け入れる際に,そのフロントに立つ事業者の皆さま方となります。従って市民や利用者を今後の感染から守るためにも,こうした業者の方々を早期接種の対象として設定することが望ましいと考えました。

保健部参与

 想定人数について,各団体などを通して割り当て方式で進めようと思っております。それぞれの団体で,会員数が決まっておりますが,実際に接種を希望する方の状況など,各事業者へのヒアリングを通じて確認をしていきたいと思っております。

記者

 最大でどれくらいという想定はありますか。

保健部参与

 対象者数については,今後,ヒアリングを通じて確認していきます。

記者

 4月にCDOも新たに就任され,ICT推進の準備を進めていると思うのですが,現状や今後の予定をお聞かせください。

市長

 それぞれの部局とCDOグループとの間で,庁内の手続きのあり方や,産業界でのデジタル化,地域活動におけるデジタル技術の活用の状況など,そうしたやりとりが進められています。そういうものを含めて,年内には,産業や地域,行政のデジタル化に向けた実行計画を策定しようと準備を進めています。行政の実行計画については,先行して7月中に策定していくことで議論を進めています。そういうスケジュール感をもって,議論が始まっているということです。

記者

 福山市のICT推進計画というのは別ということでしょうか。

市長

 ICT推進計画というのは,行政分野の実行計画ということになります。産業,地域,行政の実行計画がそろった段階で,混乱のないようにネーミングの整理をしたいと思います。

記者

 市独自の優先接種の対象の人数は把握されていますでしょうか。

保健部参与

 介護・障がい事業所などの人数が1万5,000人程度,それから保育所幼稚園等の関係者の方が3,500人程度となります。小学校についてですが,県も優先接種の対象にと考えておりますので,連携して対応しようと思っております。その中で,放課後児童クラブの職員ついては約700人程度,民生児童委員については約900人程度となります。

記者

 消防団の人数はわかりますか。

保健部参与

 消防団の関係は約3,000人程度となります。

記者

 変異株の検査を市の保健所で行うとしていましたが,その状況と,保健所で検査できるのは英国株いわゆるアルファ株が中心ということでしょうか。

保健所長

 現在,保健所で検査しているはアルファ株です。デルタ株については,状況を見ながら検査対象とするか検討中であります。また,市で検査したアルファ株については現在整理をしています。今,全国的な状況でアルファ株に置き換わってきている状況で,それがデルタ株に置き換わることが問題視されていますので,デルタ株にシフトさせていただくかもしれません。

 以上。

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