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新型コロナワクチン接種スケジュールに関する臨時市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年7月15日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2021年(令和3年)7月1日(木曜日)

新型コロナワクチン接種スケジュールに関する臨時市長記者会見

 ・新型コロナワクチン接種スケジュールについて

  新型コロナワクチン接種スケジュールに関する臨時市長記者会見資料 [PDFファイル/259KB]

会議録

市長

 本日はお集まりいただきましてありがとうございます。これまで,本市では新規感染者の発生を抑えつつ,ワクチン接種の加速化を図る考え方で臨んでまいりました。その結果,6月29日現在,第1回の接種を終えた高齢者の方が,全高齢者のうち68.2%となっております。同じ日付で,同じ統計で,県,全国と比較すると,広島県が60.1%,全国平均が60.3%と福山市はそれぞれを上回っている状況であります。そして,2回接種をセットで進めておりますので,これから2回目の接種率も県や全国の平均に急速に近づいていくと見立てています。以上がこれまでの高齢者を対象としたワクチン接種の状況であります。

 一般接種ですが,28万人という大きな対象とした接種がはじまります。その際には,まずご案内のとおり,限られたワクチン供給のもとで,優先順位をしっかりと定めながら,円滑なワクチン接種を実現していきます。円滑なワクチン接種とは,混乱がないこと,そしてスピードを可能な限り落とさないこと,このように思いながら今後の接種に臨んでいきたいと思います。

 市民の皆さま方には,広報「ふくやま」で,ワクチンの予約や接種の開始のあり方をお知らせするということを基本にしてきましたが,7月号の広報「ふくやま」は1日遅れで明日7月2日に市民の皆さまに届きます。しかし,広報ふくやまの中には,具体的な予約の開始,具体的な接種の開始を書き込めていません。それは広報「ふくやま」の原稿を整理する段階で,まだ国からの必要な情報が届いておらず,予約の開始や接種の開始日を書き込めなかったという事情によるものであります。今回,緊急で記者会見をさせていただくことによって,その広報「ふくやま」に書き込めなかった具体的な今後の進め方を市民の皆さま方にお伝えをするということであります。これが本日の会見の趣旨であります。

 まず,一般接種のスケジュールのイメージであります。6月29日に接種券を発送いたしました。そして,市民の皆さまのお手元に届くのは,7月2日から順次届いていきます。2日,3日,そして日曜日を挟みますから,5日と順次届いていくことになります。この接種券を手にした段階で,今後の予約や接種に向けた取組を進めていただくことになります。そして,この接種券を基にした第1回目の集団接種の開始を7月11日からとします。これが本日お伝えしたい大きな意味合いであります。それから,市が国に対して要望しております大規模接種会場の設営でありますが,現在まだ調整中ですが,今回説明をいたします集団接種,それから個別接種をやがて補完する形で接種を進めていくということになります。

 そして,この接種が進むに従って,徐々に対象を広げていくというのが一般接種の進め方です。徐々に対象を広げていく意味は,スタート時点では対象を限定するということです。優先順位に従って,対象を限定しながらスタートさせていく。ワクチン供給量の見通しがついていませんから,そういう意味では注意深く進めていくということになると思います。その際の考え方であります。12歳から64歳までの接種,一般接種についてでありますが,まず集団接種については,基礎疾患を有する方に限定いたします。そして,接種の開始は7月11日から7月末まで,7月中を考えています。そして約16,000人を対象に予約を受け付けます。予約のやり方は,4段階に分けて予約を進めていきます。最初の予約日は7月2日,次が3日,5日,6日というように,4段階に分けて予約を進めていきます。これはそれぞれ接種券が手元に届くその日を意識しています。つまり,7月2日に届かず,7月3日や7月5日に届いた方が接種券を手にして予約を入れたら,すでにもう枠が埋まってしまって,接種が受けられないということのないように,段階に分けながら予約を受け付けていきます。当然1回目を接種した方は,8月以降に2回目を接種するということを念頭に置きながら進めていきます。それから,個別接種につきましても,基礎疾患を有する方に限定をして進めていきます。このように,集団接種も個別接種も基礎疾患を有する方についての予約を行うことを考えていきたいと思います。

 なお,集団接種については,実はこれまでもこの場で議論がありましたが,1回目の予約はしている,あるいは1回目の接種は終わっているのだが,2回目の接種が受けられていない,予約が取れていない,そういう方が1,000名近くおられるということをこれまで申し上げてきました。その後精査した結果,そのような方が約800人おられ,ワクチン接種の効果を確かなものにするため,確実に2回目の接種を行わなければなりません。従って,同じ期間中,そのような方々のための枠をしっかり確保して,2回目の接種を終えていただくことも考えています。それから,基礎疾患を有する方々が本市では約30,000人おられると想定しています。これらの方々は集団接種や個別接種で,まずは接種を開始していただきますが,今のところ集団接種で16,000人を想定しています。個別接種では何人の方が接種を受けられるか分かりませんが,30,000人との間に差があるように思われます。そのような方は,やがて開設される大規模接種会場で受け止めていくという形になります。そして大規模接種会場については,7月中旬の設置に向けて,現在引き続き調整をしております。2カ所の設置を考えており,1カ所当たり40,000人の規模を想定しながら調整をしております。

 改めて今回の一般接種を開始するにあたってお願いがあります。優先順位をしっかりと念頭におきながら限られたワクチンを効果的に供給していきたいということから,まず個別接種においては,この7月中は,これまでも進めてきました65歳以上の高齢者,そして64歳以下の基礎疾患を有する方の接種に限定をさせていただきます。これ以外の方の予約や医療機関に対する問い合わせは,ぜひ控えていただければありがたいと存じます。それから,集団接種についてでありますが,こういう予約枠を確保しながら,期間中16,000人分に接種していきます。ただ,これは自己申告に基づく予約の受付ということになります。万が一,この予約が16,000人分に到達しなかった場合,ワクチンを無駄にするわけにはいきません。その場合には,つまり予約枠に余裕ができたら,残りの枠はこれら優先接種対象者,あるいは市が独自に定めた優先接種対象者,さらには早期接種対象者,こういう方々に,いわば余裕枠を効果的に埋めていただくと,こういう形で進めていきたいと思います。以上で私からのご説明といたします。

記者

 対象を限定して順次広げるとのことですが,当初一般接種を9月末までに終えるという計画を作られた段階で,どのようなイメージだったのか,また,こういう形をとらざるをえないことになったことについてお考えをお聞かせください。

市長

 スケジュールや工程表を描きながら,シミュレーションを何度も何度も繰り返してきました。ただ,方程式の数より変数の数が多かった。つまり,ワクチンの供給をめぐる情報が,日々変わるものなので,これという計画を立てるには至っていませんでした。従って,今回の計画を,当初の計画に比べて,どこがどう変わっているということは一言では言えません。さらには,一般接種の集団,個別接種のワクチンの供給もまだ国からは届いていません。そういう状況で,日々,今のスケジュールが効果的か合理的かということを検証しながら,市民の皆さまにできるだけ早く,ワクチンを届けるということを繰り返しています。

記者

 9月末に接種完了という目標を打ち出された段階では7月,8月にどの程度のワクチンが入ってくるという具体的なことがわからなかったということでしょうか。

市長

 確たるものはありませんでした。ただ,接種を加速する大きな目標を国,県,市が共有しながら進めなければいけない。そのためには,どういう段取りを組まないといけないのか。そのためには医療従事者の確保や会場の設定をしないといけない。いわば受け皿を市は先行的に用意をしながら,その都度効果的に,定期的に,安定的にワクチンが供給されることを願いながら進めているということです。

記者

 全国的に当初ワクチンの供給量を想定し接種の計画を立て,進めようとした段階で,ワクチンがなくなったということがあり,国に対して要望があちこち出ています。福山市として,ワクチンがどれくらい入る予定が,入らなくなったということはありましたでしょうか。

市長

 どの程度我々が思い込んでいるかという感覚の違いではないでしょうか。ワクチンが供給されることが当然のように思っている自治体は,全然違うではないかということになると思います。それとは違い,ワクチンの輸入量と配送の手順との間に合理的な連携がないとどこかで非連続な状況が生じてしまいますので,注意深くワクチンの供給について,見ていかなければいけないという自治体があると思います。おそらく現状を受けとめる感覚には相当違いがあると思います。我々は注意深く見てきました。今後も,細心の注意をもって物事を見極めていくということであります。

記者

 現状で約16,000人分プラス高齢者に今回割り当てられる800人,この約16,800人分のワクチンが確保できているということでしょうか。

市長

 そうです。

記者

 基礎疾患のある方は,自己申告ということですが,よく状況を知らない方から予約の電話があることが想定されると思いますが,どのように基礎疾患があるかないかの判断をしていくのでしょうか。

市長

 この会見でお願いをしっかりとさせていただいています。その上で,電話で予約される方については,コールセンターで確認させていただきます。厚生労働省にある基礎疾患の対象かどうかということを確認させていただきます。そして,ウェブ予約をする方について,申請フォーマットに基礎疾患があるかないかの記載をしていただきながら,申請していただきます。あとは市民の皆さま方に,最初は基礎疾患をおもちの方が接種を受けるということにご理解をいただきたいと思っております。

記者

 接種計画で優先接種の方に関しては大規模接種会場の様子もみながら,徐々に対象を広げていく,それ以外の12歳から64歳の方に関しては,8月からということを決められたということでしょうか。

市長

 そのように整理をしながら進めていきたいと思っております。基礎疾患をもつ方を含めた優先接種者・早期接種者を優先的に対応したいと思っております。

記者

 大規模接種会場について,7月中旬の設置を調整中ということで市民の関心も高いと思います。今の受け止めをお願いします。

市長

 現時点で国との調整状況については確たる情報は伝わってきておりません。引き続き,この加速化に向けた我々の思いを,そしてワクチン接種の加速化には市の大規模接種会場が必要だという思いを伝えて,実現することに努めています。

記者

 ワクチン接種の受け皿について,人や会場などは市の準備は万全の状態であり,あとはワクチンの供給だという認識でよろしいでしょうか。

市長

 その他の接種会場の設営・運営と同様に,専門の事業者に委託をしながら進めたいと思っています。従って,従事者については,その委託先の事業者が確保するという前提で進めています。

記者

 他の自治体の状況もあると思いますが,大規模接種会場の設置に対してどのように受け止められていますか。

市長

 テレビ報道で自治体の大規模接種会場に,ファイザー製を供給する報道がありました。テレビ報道を見る限りは我々がお願いしている大規模接種会場がファイザー製のワクチンによって実現するのではないかという思いをもっています。しかし,ここは予断をもつことなく,国の方針も踏まえながら,円滑にそして加速をしながら進めるために,市の大規模接種会場が必要だということを,引き続き,県を通じてお願いしていきたいと思っています。

記者

 当初の予定は9月末までに7割接種完了を目標とされていました。9月末までの予定としては,変更ありませんか。

市長

 変更ありません。9月末までに現在の我々が想定している状況を踏まえれば,78.3%の接種が完了するという意味では7割を超えます。その進捗を申し上げますと,6月末までに17.3%という目標を掲げてこれまで進めてきました。これに対して6月30日時点で16.5%の接種を完了しています。従って,少し下回っていますけれども,ほぼ予定をしていた接種率を確保しているということであると思います。

記者

 12歳から64歳の方に,7月5日ぐらいまでに接種券が届くということなのですが,直ちに予約はできないということだと思います。接種に関して8月以降という予定とはいえ,予定が立たない中で接種券だけが届いて,焦りの気持ちやお叱りをぶつけられる方もおられるんじゃないかと思います。そういう方に対して,市長から呼びかけをお願いしたいと思います。

市長

 今回の28万人に対する接種券を発送した理由です。これまではそうした思いは一切もっていませんでした。途中から接種を加速化しようする大きな流れができてきました。そしていろいろな,接種のあり方ができました。職域接種などさまざまなやり方がでてきたわけです。だから,そのたびごとに対象となる人にだけ接種券を細切れにして配っていたのでは,接種や国が伝えてくる方針に迅速に対応することができません。これは,大きく発想を変えて,まずは接種券を配っておかないと何もできないという判断から,今回の接種券の発送を決めました。したがって,そういう意味では接種券が手元にあるのに,予約を受け付けてもらえない,予約ができない,接種ができない,そういう思いをもたれる方がでてくるのは当然だと思います。そうした市民の方々の思いに,十分沿うことができないことには心苦しく思っています。ただ先ほども申し上げましたとおり,供給量が制約される中で,円滑に接種を進めるためには優先順位をしっかりと設定をしながら進めなければなりません。ぜひ,接種方針についてご理解をいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

記者

 情報があればですが,7月以降も続く県の大規模接種に関して,これが今どの程度予約枠あるのか,これをどのように割り振ろうとされてるのをお示してください。

市長

 それについては未定です。県では,8月以降に4つの大規模接種会場設置の予算化がなされたということですが,具体的にどこに設営されるのかは,まだ決まっていません。ただ,県に対して引き続き,福山のどこかで,8月以降も一般接種向けの大規模接種会場の継続をお願いしたいと伝えています。

 以上。

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