ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

7月臨時市議会市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年7月20日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2021年(令和3年)7月7日(水曜日)

7月臨時市議会市長記者会見

 ・新型コロナウイルス感染症対策について

 ・臨時市議会案件について

 ・子ども未来館懇話会について

  7月臨時市議会市長記者会見資料 [PDFファイル/2.56MB]

会議録

市長

 今日7月7日は,3年前に幼く尊い命が落とされた日にちであります。この間のご両親,そして,ご遺族の思いを重く受け止め,そして思いを致し,改めましてご冥福を心からお祈りを申し上げます。

 それでは,本日の報告をいたします。まず本市の感染状況ですが,直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数が警戒基準値4を下回る状況で推移しております。それから,変異株の発生状況ですが,今年の3月以降,339件確認されています。少しずつ調査が進みまして,変異株の数が更新されております。これまでのところ,アルファ株のみであり,デルタ株については本市では確認されていません。現在,小康状態を維持しているということであります。

 ワクチンの接種状況についてであります。まず,高齢者のワクチン接種状況は,7月5日現在で1回目接種率が73.3%となり着実に伸びております。広島県平均が68.9%,全国平均が67.6%です。今回の時点で73.3%の接種率が確認されたということは,これから3週間後,7月中には我々のめざしていた高齢者の7割の接種完了の目標が達成される見込みとなっております。

 次は,7月からスタートした一般接種であります。昨日7月6日までに,第1次の予約がスタートし,予約の窓口を広げています。現在,予約を受け付けているのは7月中の接種です。私からお知らせしますのは,8月1日以降の接種についての予約を開始するということです。8月1日以降の接種予約を第2次予約と呼びます。予約の開始は7月20日です。予約枠を確定するためには,ワクチンの供給のめどをつける必要がありますので,現在,調整中です。対象者は引き続き,優先接種対象者の方々となります。これまでは,基礎疾患を有する者に限定をしていましたが,優先接種対象の方,早期接種対象の方に,徐々に対象を広げていきます。優先接種対象者,早期接種対象者に優先的に枠を割り振りながら,一般の接種者にも予約枠を確保していくことになります。配分の状況については,もう少しお時間をいただきたいと思います。

 先日,生理食塩水を間違って接種したということでお詫びを申し上げました。おそらくは6名の方に間違って接種をしたのではないかということで抗体検査をしており,7月4日までに調査確認を終えました。結果として,2人の方が最後まで陰性であり,抗体が十分できていないという状況になりました。その方には,3回目の接種を7月4日に受けていただき,これで今回の事案についての取組を一応終了するということになります。

 次に,7月の臨時市議会案件についてご報告いたします。7月7日に本日招集告示を行い,7月14日から開会をいたします。予算案件として,令和3年度福山市一般会計補正予算(第4号)の1件を提出いたします。規模でありますが,一般会計で総額16億6,690万円を追加します。財源については,全額を財政調整基金から繰り入れて対応いたします。

 1つ目の補正の柱ですが,感染拡大防止策の徹底といたしまして,市独自の大規模接種会場をいよいよスタートさせます。設置の期間,これは接種開始と同じことを意味していますが,8月2日から9月中旬から下旬までとしておりますが,状況を見極めながら進めたいと思います。その接種予約を7月19日に開始します。先ほど申し上げました集団接種会場での第2次の予約受付よりも1日早くこの大規模接種会場の予約を始めます。これまでも申し上げておりましたが,この大規模接種会場では,優先接種対象者や早期接種対象者を中心としますが,これにつきましても,それ以外一般の方への予約の拡大をしていきたいと考えています。接種時間は朝9時から,働いている方が接種しやすいように夜8時まで開場します。予約枠については引き続き調整中であります。設置場所は,福山労働会館みやびとシャープ福山スポーツセンターの2カ所で行います。1会場あたりそれぞれ1日最大1,400回の接種を考えています。そして,会場へのシャトルバスについても現在調整中であります。市独自の大規模接種会場が,8月2日からスタートするということであります。

 2つ目の補正の柱ですが,中小事業者への支援策です。経営基盤の強化を支援するということで,オンライン販売を行えるような諸経費,テレワーク環境を整備する経費などの一部を補助いたします。国や県も同様の制度がありますが,中小企業にとっては規模が大きく活用しにくいという声を聞いています。施設整備について,補助対象,支援対象となるように配慮しました。市独自の支援事業であります。それから,商店街を支援するため,いろいろなにぎわい創出事業を行う商店街に,上限100万円でさまざまな諸経費の一部を助成します。

 次は市民への消費喚起策です。市内の飲食店を利用する,そしてその際,タクシーなどを利用される方のために,キャッシュレス決済に要した20%のポイント還元を原資5億円でスタートさせます。消費喚起効果は,最低でも25億円ということになります。今回,予算措置をして準備に入りますので,実際には,10月をめどに実施する予定です。あわせて,観光キャンペーンについても,打ち出していきたいと思います。市内の観光における宿泊料金を割引するほか,電子割引クーポンを発行します。県でも同様の対応を考えておられます。具体的な制度設計にあたっては,県の制度設計に合わせる形で,よりキャンペーン効果の高いものにしていきたいと思っています。今は県の制度設計の状況を見極めていきたいと思います。以上が今回予定をしております,令和3年第4回7月臨時市議会における補正予算の概要であります。

 次は,子ども未来館基本構想の策定についてであります。12名の専門家で構成する基本構想検討委員会を7月19日に立ち上げまして,2021年度内に3回程度議論していただきます。一方で,基本構想市民懇話会を立ち上げます。市民懇話会のメンバーは20名を考えております。検討委員会における検討の途中経過を市民懇話会に情報提供する,また市民懇話会の意見を検討委員会にも出して,専門家の考え方と市民の思いが反映されたコンテンツ作りをしていきたいと思っています。この市民懇話会20名のうち10名は,市民の代表の方々を委員として本市で選任しますが,残り10名の方は公募で募りたいと思っております。この公募につきまして,すでに募集を開始して,7月14日まで募集するということにしています。世代やさまざまなバランスを考えて,より幅広い方々の意見が反映されるように工夫していきたいと思います。そして,2022年3月までに基本構想の案を策定します。その後,パブリックコメントを実施し,新年度,2022年度に入って6月頃には基本構想を策定する段取りにしていきたいと思います。

 続いて,委員についてであります。技術・教育などの分野において,日本全国からそれぞれの分野で活躍をされている方々に参加をしていただけることとなりました。私も今後の議論に強い関心,期待をもっています。主な委員の方をご紹介します。まず相田卓三(あいだたくぞう)さんは自己修復ガラスを開発された科学者です。それから,的場やすし(まとばやすし)さんは,行田市にありますものつくり大学の客員教授です。砂の上に立って,砂の間に空気を流すと体が沈んでいく。空気を抜くと砂が固定されて身動きがとれなくなる。再度空気を入れると身動きができる。このような実験をされております。それから坂口真(さかぐちまこと)さんは,NHK厚生文化事業団で教育番組の制作に長く携わっておられます。そして宮原裕美(みやはらゆみ)さんは,日本科学未来館で展示の企画開発の実績をもたれた方であります。検討委員会の委員から,素晴らしいアイデアをいただけると期待しております。以上で,私からの報告といたします。

記者

 補正予算について,ワクチン接種とコロナ対策が柱ということですが,どのような思いを込められたかお聞かせください。

市長

 より多くの方にワクチンの接種を受けていただきたいという思いで,これまでさまざまな取組を行ってきました。ご案内のとおり,ワクチンの供給が将来にわたって見通しが立たないという状況になっています。しかし,そういう中でやりくりをしながら,今回,集団接種会場における第2次予約と,大規模接種会場の設置にたどりつきました。体制を整えて,28万人の市民を円滑にワクチン接種につなげていく入口に立ったということだろうと思います。引き続き,円滑な接種に向けて全力を尽くしていきたいと思います。

記者

 集団接種の開始は8月1日から開始でしょうか。8月1日以降に開始でしょうか。

保健部参与

 集団接種は月単位で進めておりますので,8月1日からの開始を現時点では考えています。8月1日は集団接種会場で接種が行われる,その初日になるということです。

記者

 現状,集団接種の予約枠を調整中ということですが,何人ぐらい確保できるか,めどが立っていますでしょうか。

市長

 確保している数字はありますが,その数字が変わる可能性があります。その数字を確定して,何人枠でスタートしますということを別途ご報告いたしますので,それをお待ちいただけたらと思います。

記者

 大規模接種会場について,当初,7月中旬設置を目標としていましたが,実質半月ぐらい延期ということになると思います。その理由を改めて教えてください。

市長

 ワクチン供給量の確かな見込みが立たなかったからです。それは,全国的にも同じ状況であり,どの自治体もいろいろ工夫をしていると思います。そういう中でも,大規模接種会場での接種を,集団接種の第2次予約と合わせる形ができたことは非常に良かったと思います。しかも,ここで優先接種対象者,早期接種対象者をまとめて受け止めることができます。そういう意味で,遅れたとはいえ,いいタイミングで開設できたのではないかと思っています。

記者

 国の方から供給の見通しが示されたので,めどが立ったということでよろしいでしょうか。

市長

 そうです。

記者

 大規模接種会場で2カ所合わせて約8万人の接種見込みということでしたが,期間が短くなったことでの接種見込みの変更はありますでしょうか。また,連日接種が可能かどうかを含めてワクチン接種の見込みが分かりますか。

市長

 できる限り,短期的に集中的に接種していきたいと思っています。ただ,中心となるのは仕事をもっておられる方となりますので,短期間で接種を終えることができない場合もあると思います。従って,予約状況を見ながら,この設置期間については引き続き延長も含めて考えています。今のところ,当初目標としております大規模接種会場で8万人の接種を行うという目標は,引き続き掲げながら円滑な接種に努めていきたいと思います。

記者

 今回,大規模接種会場の設置が少し遅れたということで,9月末までの接種スケジュールに変更はありますでしょうか。

市長

 9月末までに接種率7割を目標とするということで取り組んできました。そのままの目標を維持できるかどうかについては流動的です。遅れる可能性もあると思います。理由としては,今後の8月,9月のワクチン供給の見通しが,現時点ではなかなか立てにくいということです。そうした状況を受け止めながら,多少タイミングがずれたとしても,円滑に,順序よく,ワクチンの接種を受けていただく,そういう体制をしっかりと作っていきたいと思っています。

記者

 子ども未来館基本構想について,検討委員会の委員について,名前から推察すると2人しか女性がいません。市民公募の際に,世代などに配慮するということがありましたが,ジェンダー的な配慮はされるのでしょうか。

市長

 市民懇話会の公募枠については,できる限り女性の視点を取り込めるように考えていきたいと思います。この検討委員会は,私たち市民が興味をもてそうな専門分野に携わる専門家を選んだ結果でありますので,どうしても現在のような構成になったということです。そういう意味で,検討委員会のメンバー構成について,やむを得ないところがあったと考えていますが,全体として,整えていきたいと思ってます。

記者

 第2次の予約受け付けが7月20日からで,一方,市独自の大規模接種会場の設置は,7月19日からとなります。それぞれの予約方法について市民の方にお知らせする際に,どのように伝えればいいのか教えていただけますでしょうか。

保健部参与

 詳細が決まり次第,お伝えすることとしますが,基本は今までと同様,コールセンターやウェブサイトで受け付けていくことを予定しています。しかし,大規模接種会場につきましては優先接種対象者,早期接種対象者に接種を受けていただこうとしておりますので,予約方法については現在調整中です。

記者

 優先接種,早期接種の対象者は市から呼びかけるのでしょうか,自己申告で予約をすることになるのでしょうか。その他,検討されていることはありますでしょうか。

保健部参与

 優先接種と早期接種の対象者については,市から呼びかけを行うことを考えております。

記者

 大規模接種会場の2カ所を選ばれた理由を教えてください。

市長

 今回,接種のレーン数をそれぞれの会場で6レーン考えています。従って,一定数以上のレーン数を確保できる大規模な会場であることを第1の視点として選びました。

記者

 民間施設は今回が初めてだと思うのですが,公的な施設だけでは設置が難しかったということでしょうか。

市長

 民間施設や学校施設など,さまざまな施設を検討してきました。そういう中で,最終的に大規模にふさわしい会場ということでこの2つになりました。

記者

 明日7月8日から始まるオリンピック選手団の合宿についてです。ホストタウンとして,合宿中をどんな期間にしたいかという意気込みをお聞かせください。また,難しいながら一般公開の設定や市民との交流などの機会を設定されていると思うのですが,市民にとって,どういう機会にしていただきたいかという意気込みをお聞かせください。

市長

 それぞれ困難な状況の中でここまできました。そして,一部の競技の選手団を受け入れることになりました。お互いにしっかりと安全を確保しながら,直前合宿に集中できる環境を整える。それがホストタウンとしての務めだと思っています。市民の皆さまも,選手と触れ合う機会はかなり制約されますので,残念ではありますけれども,今回だけにとどまらず,これまでの交流に思いをはせる,そして今後も長く続くと思われる両国との交流のことも考えながら,選手が東京に向かうまでの時間を,選手の皆さま方と共有をする。そんな時間にできればと思っています。安全確保に可能な限り努めながら無事送り出したいと思っています。

以上。

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)