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12月定例市議会市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2021年12月2日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2021年(令和3年)11月22日(月曜日)

12月定例市議会市長記者会見

 ・本市の感染状況について

 ・ワクチン接種について

 ・12月議案・補正予算について

  12月定例市議会市長記者会見 [PDFファイル/1.11MB]

会議録

市長

 まず,中国中学校駅伝で鷹取中学校の女子が優勝したという大きなニュースを聞き,嬉しく思っております。12月19日の全国中学校駅伝で実力を発揮し,素晴らしい走りを見せてほしいと思います。頑張ってください。

 それでは,新型コロナウイルス感染症の状況についてご説明いたします。11月に入り,新規の感染が続く時期がありましたが,再び沈静化している状況です。

 陽性者のうちワクチン未接種の方の割合が高まっています。やはりワクチンの接種が必要ということだと思います。

 また,年代別にみると,10月以降は10代以下の割合が引き続き高い水準で推移しています。特に小学生以下が全体の3割を占めています。20代,30代も含めると,11月に入ってからは全体の8割を占めていますので,特に若い方でワクチン未接種の方は,接種をお願いします。また,小学生の感染が多いということは,大人の意識,そして行動を改めて見つめ直さないといけないと思います。よろしくお願いします。

 それから感染事例についてです。国がリスクの高い「5つの場面を整理しているものがあります。福山市で気になった事例などを整理しました。まず,仕事で感染拡大地域を訪れるケースがあります。仕事の関係で会食の機会があり,マスクなし,大人数という場面が,感染の場所として推測される事例がありました。次に,いくつかの支店や事業所が集まって研修会を行う場合,どうしても昼食や軽食の機会があります。気をつけていたようでありますが,こういう場ではリスクが高まるということだと思います。また,作業現場などで同じ休憩所で休息する機会があります。休息の場において,マスクを取ったり,タバコを吸ったりすることでリスクが高まるということがあります。また,密閉した空間で感染をしたと思われる事例もあります。飲食だけではありません。お客さまとお店の方が比較的近い距離で対応する場面での感染も確認されました。こうした事例などを念頭に,感染予防にさらに努めていただきたいと思います。

 次に,ワクチンの接種状況です。11月14日現在で1回目の接種が74.8%となりました。2回目も含めて7割を超えました。11月末には2回目接種の割合も74%に達すると見込んでおります。また,ワクチン接種対象である12歳以上の接種率について,11月末には80%を超えると見込んでいます。若年層の方も,少しずつワクチンの接種をしていただいていると思います。しかし,これまでも申し上げてきたように,まだ安心できる状況ではありません。74%を80%に近づける,そんな思いで市民の皆さまにワクチンの接種をお願いしたいと思います。最近は,集団接種会場の予約が埋まりにくい状況です。未接種の方のワクチン接種を改めてお願い申し上げます。

 次に,3回目の接種についてです。当面はファイザー社製ワクチンを前提としております。11月19日に最初の接種グループである医療従事者,3,300人を対象に接種券をお配りしました。順次,接種券を発送していきます。接種月は,12月,1月,2月,3月,そしてこれ以降は一般の方の3回目接種が続いていきます。当面は,医療機関での個別接種で対応していきますが,接種者が増える2月以降は,集団接種会場を併用していきたいと思います。一気に接種者が増えますので,接種券の発送時期も,2月からは月2回に分けて,混乱を回避できるように工夫していきたいと思います。

 これまでの課題を踏まえ,現場ではさまざまな工夫をしていくことになります。一番大きな課題は,必要な時に,必要なワクチン量が,県を経由して福山市に供給されるかどうかということです。引き続き,国や県に要望してまいります。医師会との調整について,これまで良好に調整されてきました。引き続き,集団接種会場への執務のお願いをしながら,接種会場を確保していきたいと思います。また,コールセンターでの回線不足の混乱は,これまであまり大きな課題として挙がりませんでしたが,引き続き回線を確保していきます。電話で予約が取りにくい場合には,公民館等でのWeb予約支援を引き続き継続していきたいと思います。

 次に,12月定例市議会の案件につきましてご説明をいたします。12月議会につきましては,本日,11月22日に招集告示を行い,11月30日から開会いたします。第1次分として提出いたします内容について,ご説明いたします。まず,報告案件としては,「損害賠償の額を定めること及び和解の専決処分の報告について」の1件であります。次に,予算案件としては,「令和3年度福山市一般会計補正予算(第7号)」を始め,5件であります。次に,条例案件としては,「福山市離島振興対策実施地域における固定資産税の課税免除に関する条例の一部改正について」を始め,9件であります。次に,単行議決案件としては,「排水施設整備工事(上山守地区)土木請負契約締結について」を始め,4件であります。以上,12月議会へは1次分として19件を提出いたしております。

 それでは,補正の概要について補正予算議案説明資料に基づき,ご説明いたします。今回補正する会計は,一般会計のほか,特別会計では,都市開発事業特別会計と介護保険特別会計の2会計,企業会計では,病院事業会計と下水道事業会計の2会計で,合計5会計であります。補正予算額は,一般会計が74億1,194万1,000円,特別会計では6億200万円,企業会計で2,000万円をそれぞれ追加し,合計では80億3,394万1,000円を追加いたします。また,繰越明許費を一般会計で9件,債務負担行為を一般会計,特別会計,企業会計でそれぞれ1件計上しております。新型コロナウイルス感染症対策に係る補正予算は,一般会計及び病院事業会計の2会計で,総額34億5,757万5,000円を追加します。まず,ワクチン接種の促進についてです。3回目のワクチン接種に係る費用などを計上しています。次に,検査体制の確保について,第6波への備えとして,PCR検査や患者の入院に係る医療費の公費負担の増加などに対応します。

 次に,小中学校等の学校施設における感染症対策として,マスクや消毒液などの衛生用品を追加購入します。また,市職員の分散勤務を促進するための環境を整えます。例えば,庁舎内のネットワークの無線化により,分散勤務やペーパーレス化の更なる促進,業務の効率化を図ります。金額は1,930万円となります。続いて,新型コロナウイルス感染症対策として御寄附をいただきました。御寄附を活用して,避難所用のパーテーションやルームテントを購入します。また,市民病院の診療環境の充実に向けて,多くの患者情報を集中管理できる生体情報監視装置を整備いたします。

 次に,通常分の主な内容をご説明いたします。「1 公共事業等の追加に伴うもの」といたしまして,福山城整備費は,文化庁との協議に日数を要したことに伴い,耐震改修工事の工期延長に対応するものです。公園建設費は,緑町公園内に親水施設を整備するものであります。このたび,老朽化等に伴い,竹ケ端運動公園のプールと丸之内水泳場が廃止されることとなりました。子どもたちが暑い時に涼を楽しむ場所が一時的に減りました。ご家族連れで,安全に,気軽に水に触れていただく場所を整備したいと思います。整備する場所は,現在,福山通運ローズアリーナ前のカスケード周辺に浅い水路が蛇行するように施されています。予算が通れば,来年のばら祭までに整備を終えて,楽しんでいただけるよう進めていきたいと思います。次に「2 安心・安全の実現」といたしまして,消防団装備整備費は,全消防団員に対して活動用の雨衣を配備するものです。「3 福山城築城400年記念事業の推進」といたしまして,築城400年に向けた機運を捉え,全国からの歴史的資料の寄贈を期待したい,呼びかけをしていきたいと考えております。「4 コミュニティの活性化」といたしまして,地域集会施設建設費補助は,道三町町内会など3カ所について,地域集会所の建設費を助成するものであります。「5 寄附金対応」は,寄附者の方々のそれぞれの思いに沿った事業に活用させていただくものであります。「6 制度上補正を必要とするもの」は,前年度の実質収支の2分の1相当額を財政調整基金へ積み立てるほか,障がい福祉サービスの利用件数の増加などに対応するものであります。「7 その他」の環境美化推進事業費は,今回条例案件として提出する「福山市空き缶等の散乱防止及び環境美化に関する条例の一部改正」により,2022年(令和4年)4月1日から,新たに「路上喫煙制限区域」を指定することから,啓発用の看板設置や道路標示を行うものであります。「8 都市開発事業 特別会計」の川南土地区画整理事業は,調整池整備工事の内容を見直すとともに,工事期間を令和4年度及び令和5年度とすることに伴う予算の整理について計上するものであります。「9 介護保険特別会計」では,保険給付費の増加などについて計上するものです。繰越明許費として,新型コロナウイルスワクチン接種事業や福山城整備事業など,一般会計で9件を計上いたします。債務負担行為として,一般会計の排水機樋門維持運転委託と下水道事業会計の新浜ポンプ場外改築・運営事業を計上しています。新浜ポンプ場の改築に加え,他のポンプ場などの維持管理を含めたDBO方式により実施するものです。DBO方式は,民間事業者に,施設の設計,建設及び運営・維持管理を一括で担っていただく方式です。都市開発事業特別会計では,川南土地区画整理事業として,調整池整備工事について計上するものであります。以上が,今回予定しております,令和3年第6回定例市議会に提出する補正予算の概要であります。

記者

福山城築城400年事業に向けて,どのように取り組んでいくのか,また事業遂行に向けてどんな体制で臨んでいかれるのかお聞かせください。

市長

築城400年を機に,これまでの私たちのまちの成り立ち,そして歩みを市民みんなで共有し,認識し,誇りにしていこうと思います。つまり,シビックプライドを醸成する1年にしていくという思いで,築城400年記念事業に取り組んでいきたいと思います。2022年1月から,福山城400年博がスタートしますが,メインイベントは2022年8月28日の天守のお披露目です。併せて,天守内の博物館のリニューアルになると思います。従いまして,大きく前段と後段に分かれていくと思います。前段は,2022年1月に記念講演や福山の代表的なお祭りであります,とんど祭で幕を開けます。そして地域では,築城400年記念事業の展示が巡回していく期間に充てたいと思います。併せて,それぞれの地域では,地域ならではの事業が企画され,地域ならではの事業が進む,地域全体で広がる時期になると思います。そして,いよいよ2022年8月28日の前後にグランドオープンがあります。その後も,藩校サミットなどが続いていくと思います。以降,青年会議所が行う城下町サミットなども組み込まれ,2023年1月のフィナーレにつながると思います。より詳細な事業のイメージにつきましては,年内に改めてお時間をいただきまして,お伝えさせていただきたいと思います。もちろん,実行委員会が主体となって進めますが,各種団体や事業者の皆さま,さまざまな取組が加わり,記念すべき1年になることを期待したいと思います。

記者

福山城築城400年の関連について,当初予定していた天守の改修の工期が,5カ月近く伸びるということです。当初は,3月末に改修された天守のお披露目予定でありましたが,2022年8月22日に延期されたということですが,当初の予定であれば,天守の外観を楽しみながら,桜祭りやさまざまなイベントが計画されていたと思います。まずは5カ月近く工期が延びることへの市長の受け止めと,関連するイベントや行事をどのように再構成されるのかを教えてください。

市長

私たちも3月末あるいは4月に鉄板張りが完了する思いで取り組んできましたが,文化庁との協議に時間を要することになりました。全国で唯一の鉄板張りであります。これまでやったことのないことに対しての話,あるいは議論することになりますので,時間を要したということです。順調に専門家の皆さま方のご理解もいただきつつあります。見直し後の工期は2022年8月22日までということでありますが,工事そのものは6月ぐらいまでには終えるのではないかと思います。工事が終わった後は,足場の解体が必要になりますので,足場の解体を7月中に行う。そして,8月,できればもっと早くしたいのですが,検査引き渡しという段取りを想定しております。事業の再構成について,確かに鉄板張りのお披露目式を単独でやりたいと思っておりましたが,それはかなわなくなりました。ただ,2022年8月28日の記念日の前後に,天守のお披露目式を絡めてやることになりますが,そうすることでグランドオープンを盛大に行えるよう,工夫していきたいと思います。天守が立派に姿を現した中での花見は,残念ながらかないませんが,危険のないよう,お花見を楽しんでいただけるように工夫していきたいと思います。

記者

補正予算に市職員の分散勤務等の促進があります。これは,市職員の感染が続いたことも踏まえて,具体的に何ができていなくて,何ができるようになったのかお聞かせください。

市長

アフターコロナの勤務のあり方がどうあるべきかという観点から,取り組むものです。元の日常ではなく,新たな日常の中で働き方はどうあるべきかという観点から整理していきたいと思います。

総務局長

具体的な実施内容については,庁内の内部事務の回線をWi-Fiでイントラネットにつなげるということです。現在は,職員が作成しているデータ等は,有線でつながっています。Wi-Fiを整備することにより,持ち運びが自由になるということで,会議スペースなどでの分散の勤務が可能になるということです。

市長

築城400年の関係で補足ですが,伏見櫓では引き続きライトアップを続けております。湯殿,月見櫓,そして天守のライトアップを予定していましたが,鉄板張りの工期が変更になりました。予定していたライトアップをどう効果的にスタートさせるのか,これも今後の楽しみな取組の一つになってくると思います。タイミングを見計らって,効果的な,夜の城の姿を演出していきたいと思います。

記者

今回補正予算とコロナの現状についての説明がありました。現状,コロナの陽性者数がかなり減っているという状況と今後の見通しの受け止めと,補正予算にコロナ関連も入っています。そこも踏まえ,コロナに対するお気持ち,市長のお考えをお聞かせください。

市長

決して気を緩めてはいけない,種火はまだ残っていると言わざるを得ないと思います。少し気を抜けば,一気に感染者が増える危機感をもち続けていきたいと思います。福山の場合は,広島との交流も盛んです。また,岡山とも人の行き来もあります。両方から人が流れてくる,あるいは,人が出ていく,そういう状況にあります。我々も引き続き,新規感染者の感染経路の特定については,神経を張り巡らせていきたいと思います。今後は,それぞれが実施していただける感染予防対策をしっかりと継続していただきたいと思っております。これから,国もイベント等の規制を一気に緩めてくると思います。しかし,マスクの着用など基本的な感染予防対策は継続していただきたいと思います。また,人が出入りするお店についても,感染予防対策をお願いしたいと思います。それから,もう一つはワクチン接種です。接種を終えていない方が全市民の3割近くおられます。なかなか接種会場に行っていただけない状況になっていますが,集団接種会場を可能な限り継続しながら,接種環境を維持していければと思います。

記者

緑町公園の親水施設について,特に利用される時期は夏場だと思いますが,ばら祭までに整備されることをめざした理由を教えてください。

市長

私が感じていることではありますが,近年の5月はとても暑いという思いがあります。ばら祭は一つのきっかけではありますが,5月の暑くなる頃には,水で涼が取れるような環境を整えたいと思います。

以上。

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