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2022年4月定例市長記者会見
記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。
会見日:2022年(令和4年)4月26日(火曜日)
2022年4月定例市長記者会見
・新型コロナウイルス感染症について
・3回目のワクチン接種について
・ゴールデンウィークにおける感染拡大防止について
・2022年(令和4年)福山市成人式
2022年4月定例市長記者会見資料 [PDFファイル/1.8MB]
会議録
市長
新型コロナウイルスの感染状況について,人口10万人当たりの直近1週間の陽性者数は,ピークが一時あった後,今は下降気味ですが,ピークを越えたという認識には至っていません。引き続き,警戒しながら状況の推移を確認していきます。なお,重症者は引き続きおりません。そして,自宅療養の方は2,500名を超えていますが,健康観察は適切に対応できています。病床のひっ迫もありませんし,宿泊療養施設も余裕をもって運用ができています。
次に,第6波の年代別の感染状況です。まん延防止等重点措置解除前の2021年12月31日から2022年3月6日までと比較して,2022年3月7日から2022年4月24日までの間は,10歳代以下の割合が増えている一方で,60歳代以上の割合は減っています。また感染経路が濃厚接触等である場合の接触場面について,同じ期間で比較をすると,家庭の割合が増えており,割合も一番高い状況になっています。感染者のワクチン接種状況について,3回目接種者の割合は全体の8%であり,一番割合が高いのは2回接種にとどまっている者になります。さらに,3回目のワクチンの接種状況について,20歳代と30歳代の接種率が低い状況であり,もう少し高まってくれればという思いをもっています。全体でみると4月24日時点で47.6%の方が3回目接種を終えています。
また3回目のワクチン接種の集団接種会場の予約状況について,4月開設分は比較的予約が入っていますが,まだまだ多くの方にワクチンを受けていただきたいと思います。一方で,5月のゴールデンウィーク期間中は,まだ予約枠が残っていることから,予約不要枠を設定していますので,18歳以上の方は市の集団接種会場で予約不要でワクチンを受けていただけます。何かのついでにワクチンを受けたいという方にも対応ができるように,4月28日から4月30日までと5月のゴールデンウィーク開設期間中の全ての日程で,予約不要でワクチンが受けられます。例えば接種会場の近くまで行ったときや思いついたときに,接種にお越しいただくといった方法もあると思いますので,ぜひ3回目のワクチン接種をお願いします。また家庭内感染の割合が非常に高いことが,今回の感染の特徴です。日頃から基本的な感染防止対策をしていただくとともに,家庭内でどなたかが新型コロナウイルス感染症と思われるような症状を発現した場合には,できる限り早く医療機関を受診していただきたいと思います。また飲食については,少人数,短時間で行うなどの対策を心掛けていただくようお願い申し上げます。
それから,成人式を5月4日にエフピコアリーナふくやまで開催しますが,新型コロナウイルス感染症の対策として,抗原検査キットの事前配布を行っています。4月28日までは市民生活課,松永・北部・東部・神辺支所の市民サービス課,4月30日までは青少年・女性活躍推進課で事前配布を行いますので,ご利用いただきたいと思います。そして,新成人の方は,成人式当日朝に抗原検査キットで確認をしてから会場にお越しいただきたいと思います。事前に抗原検査キットをもらえなかった方については,当日会場内で抗原検査を受けていただけるように対応を準備していきます。当日の状況は,YouTubeでも配信をしておりますので,ご視聴いただければと思っております。
次は,福山城築城400年記念事業です。5月20日が築城記念日からちょうど100日前となります。この日から,現在ついている幕と足場の撤去を開始し,7月中にはこの幕,足場ともに取れて,大改修が終わった天守の外観が登場することになります。その後も,障がいをもつ方のためのスロープや天守前広場の整備のため,引き続き,天守前広場への入場はご遠慮いただくことになります。市民の皆さまに開放するのは,築城記念日の8月28日を予定しています。
これに先立ちまして,5月6日に福山城築城400年記念事業実行委員会の皆さま方,そして福山市議会議員の皆さま方向けの内覧会見学会を実施いたします。もちろんその様子は,マスコミの皆さま方にも公開をさせていただきます。また5月22日には城周辺と伏見櫓の壁の清掃も行って,一歩一歩8月に向けて準備を進めていきます。
また,3月にワーナー・ブラザースとやりとりをする中で,バットシグナルが福山駅前の某所に映し出されました。映画「ザ・バットマン」の上映期間もそろそろ終わる頃ですので,今度は福山シグナルを新たに点灯いたします。5月1日から当面1カ月間,福山ばら祭やばらのまち福山国際音楽祭があるばらの季節に,ローズピンクをベースにした福山の市章を,天満屋さんの壁面を使いながら点灯します。今後は,シグナルにそれぞれ意味合いをもたせ,活用していくことも考えています。配色などを変えながら,市民の皆さまに何らかのメッセージをお伝えするという役割を,この福山シグナルが果たしていくことを念頭に置いています。
それから,月見櫓の二階に影絵のようなバットマンの姿が映し出されていますが,今回ワーナー・ブラザースから,バットマンスタチューという2メートルを超えるオリジナルのバットマンの像が,福山市に貸し出されることになりました。自由に使ってほしいというワーナー・ブラザースからのお話もいただきまして,築城400年のPRのため,福山ばら祭やばらのまち福山国際音楽祭の他,市内各所を巡回しながら展示をしていきます。今後いろいろな場所に登場してもらい,福山を大いに盛り上げながら守っていただきたいと思います。
また福山ばら祭に合わせて,福山駅の北口で整備をしていますスクエア広場の暫定供用を開始いたします。もともと,この5月の時期を越えて整備をする予定になっておりましたが,この期間だけ暫定で供用を開始いたします。暫定供用の内容については,まず福山駅北口スクエアの道路を一時通行止めにして,歩行者天国化します。現在,工事で歩道と車道の段差をなくそうとしておりますが,その段差がなくなった状態で福山駅北口スクエアを一体的に利用ができ,市民の皆さま方に集って休んでいただけるようになります。また,歩行者天国化した道路上には,キッチンカーが参加をしてくれます。スクエア内にはテーブルも並びますので,福山城やばらを見ながら,ゆったりとした時間を過ごしていただきたいと思っています。それから,大道芸やバルーンアートも参加してくれて,子どもたちを楽しませてくれると思っています。また警察との協議が必要ですが,ばらのまち福山国際音楽祭の期間中も供用できるようにしたいと思います。
記者
豪雨対策について,西日本豪雨の教訓から,ため池や用水路などの農業用水利施設の豪雨対策を迅速化するための改正土地改良法が,4月に施行されました。改正法施行を受けて,市内の施設改修の検討状況について教えてください。
市長
施設改修のこれまでの状況については,平成30年7月豪雨を受けて,安全対策や安全性の向上のために28件の防災工事を行うとともに,低水管理などの対策を講じてきました。加えて,いわゆるため池工事特措法に基づいて,県が策定しました防災工事等の推進計画に基づき,現在3カ年をかけて劣化診断と豪雨診断を行う予定です。対象となる防災重点ため池は,現時点で938カ所を念頭に置いており,令和3年度から令和5年度にかけてこれらの診断を終えていきます。令和3年度には402カ所の診断を終えました。令和4年度も大体同じ数をこなしていくよう県と調整をしています。こうした診断の結果,防災工事が必要と判断されたため池については,ため池工事特措法の期限である令和12年度までに工事をすべて終えていくというのが全体計画であります。
今回の土地改良法の改正によって,そうした診断の結果,何らかの対策が急がれると判断された場合には,農業者の方の同意なしで工事を行うことが可能になりました。よって,今回の改正の内容は,令和12年度までに工事を終えていくという非常に厳しいスケジュールの中で,工事を加速化できると言い換えることもできます。しかし,ため池の工事期間中には,農業者の方は休耕を余儀なくされる可能性がありますので,やはり我々は,これまでと同様にできる限り丁寧に農業者の方と調整をしながら,工事を円滑に進めていきたいと思っています。繰り返しになりますが,土地改良法の改正によって,我々の判断で農業者の方の同意なく工事を進めていくことができますが,できるだけ丁寧に議論をしながら進めていきたいと思っています。いずれにしましても,かなりの数のため池工事が今後必要となってきますので,県や管理者等との調整をしっかりと行ってまいります。
記者
ゴッサムシティとの友好都市提携について,バットマンスタチューを借りるということですが,そのことに至った経緯や借りることの希少性について教えてください。
市長
このスタチューは日本に一体しかないと聞いていますので,そういう意味では大変貴重なものだと思います。この話を仲介してくれたのは,我々が情報発信で日頃からやりとりをしている民間企業でした。この民間企業を経由して,ワーナー・ブラザースあるいはワーナーブラザースジャパンに持ち込んだ今後の展開のアイデアの一つに,今回のスタチューの件があり,それを先方が正式に受けてくれたということであります。
記者
国内などでは,よく展示されるものなのでしょうか。
市長
例えば全国で1カ所,上映中の映画館に置かれるということはあったようですが,今回はそれが長期にわたって福山市に来てくれるということであります。
記者
福山市の市章も含めたいろいろなコラボに活用できると,より友好都市提携のPRにつながると思います。福山ばら祭などをはじめ,市内を巡回されるということですが,そのあたりの工夫について教えてください。
市長
例えば,福山ばら祭の会場にスタチューがただ立っているだけでは意味がありませんので,そのあたりの工夫については担当者が今検討しています。
記者
スタチューの借り受けについて,ワーナー・ブラザースとの制約等はあるのでしょうか?
市長
私の知らないところで細かい制約があるのかも分かりませんが,ワーナー・ブラザースからは自由に使って良いというふうに大変好意的なお話をいただいています。
記者
以前から兼業副業の人材を行政で活用することに力を入れておられると思いますが,兼業副業の人材を重視されている理由や市長の考えをお聞かせください。
市長
まず,自前主義に過度にとらわれることは,あまり良いことではないと以前から思ってきました。福山市ぐらいの組織規模になりますと,大体のことを自分たちの能力でこなすことができますが,そうすることによって,いつの間にか市民の皆さまの思いとの乖離が生じているのではないか,という自問がありました。よって,市民の皆さまに寄り添い,ニーズをしっかりとくみ取れるような仕事をするために,外部の声を幅広く聞く必要があると思っていたことが,この兼業副業の取組の根底にあります。
記者
去年に引き続き今年も重点施策になっていますが,成果は上がりつつあるというふうにお考えでしょうか。
市長
具体的な成果はたくさんありますので,詳しくは担当課の方に取材をしていただければと思いますが,例えば,福山市はワーケーションに取り組んでいます。一般的なワークとバケーションを掛け合わせたワーケーションではなく,我々は,ワークとコミュニケーション,ワークとイノベーションを掛け合わせています。こうした我々なりのワーケーションの舞台をこれから広げていこうと思っていますが,そうしたアイデアを出してくれたのも,兼業副業の戦略推進マネージャーです。このように,さまざまな知恵をもらいながら,取組が活性化してきています
記者
こうした取組は今後さらに増やしていかれるのでしょうか。
市長
少なくとも,こうした取組は維持したいと思います。増やすかどうかにつきましては,今後取り組んでいく内容によっては,外部からの助言を兼業副業の人材の方にお願いするということもあり得るだろうと思います。
記者
成人式と新型コロナウイルス感染症対策の関連で,事前に抗原検査キットを配布し,会場でも抗原検査を実施するということですが,これは会場内に入る前に全員が検査を実施するということでしょうか。それとも,希望者に実施するということでしょうか。
市長
基本的には,希望者に検査を受けていただくことになると思います。エフピコアリーナふくやまの武道館の場所に設ける会場で,受けていただくことになります。もちろん,事前に検査を受けていない方は受けてくださいという呼びかけもいたしますが,すでに抗原検査を受けている新成人の方もたくさんおられると思いますので,そういう方については,そのまま入っていただいても構いません。
記者
若者のワクチン接種率が低いことに関して,成人式の場でワクチンを打つことは難しいと思いますが,ワクチン接種に関して何か宣伝をする考えはありますでしょうか?
市長
接種会場を新たに設置するということになりますと,医療従事者の確保等さまざまな事前の調整が必要となります。5月4日に集団接種会場は開設されませんが,3回目のワクチン接種を受けていただくよう成人式の場で呼び掛けはいたします。事前の予約なしでも受けられるということも呼び掛けながら,ワクチン接種をお願いしたいと思っています。
記者
福山城の関連で,岡山城でも改修が行われており,2022年11月にリニューアルオープンする予定です。福山城と競合する関係であるとともに相乗効果もあると思いますが,隣接する県で別のお城も改修されている現状についてお考えをお聞かせください。
市長
それぞれの都市の生い立ちや,お城が果たしてきた役割というものを振り返ることは,素晴らしいことだと思います。岡山城が改修されているということは存じ上げておりましたが,特に連携して何かをやろうという思いには至っていませんでした。今後,何かの機会に連絡を取り合うというようなことも場合によっては考えてみたいと思いますが,少なくとも競合する関係とは捉えていません。
記者
4月21日に松永支所で800万円の寄附があったことについて,ご本人が希望する使い道は,福山城とウクライナの方々にということですが,寄附があったことと使い道に対する市長の受け止めを教えてください。
市長
大変大きな額のご寄附をいただきました。本当に感謝申し上げたいと思います。しっかりと寄附者のご意向に沿った形で,その貴重なご浄財を有効に活用しなければいけないと思っています。おかげさまで,福山城の取組は順調に進んでおりますが,築城記念日が近づき一定程度整備が進んでくると,ここをこうしておけば良かったという話が幾つも出てくると思います。ぜひ,そういうところに今回のご浄財を活用していきたいと思います。そして,ウクライナの方々への支援について,私たちは新聞やテレビで知るばかりですが,大変悲惨な状況に置かれていることは間違いないのだろうと思います。有効的にその支援に使っていただけるよう考えていきたいと思っています。心から感謝申し上げます。
記者
エフピコRiMが4月末にプレオープンという形でスタートします。2022年9月の再オープンに向けて,市長は以前からエフピコRiMの再生に向けて短期間で進めていきたいとおっしゃっていましたが,今回のプレオープンについて受け止めをお聞かせください。
市長
事業者の方には,限られた工期の中で今月の一部オープンに向けて取組を加速していただいたということで,大変感謝をしております。我々は,スタートは小さくても良いと思っていますが,この取組が中心となって,エリア全体にその活力が波及するようになっていただきたいという思いをもち,事業者のこれまでの準備を見守ってきました。こうした方向性に沿った一部オープンになっていると思いますので,これからも我々ができる支援をしっかりと行ってまいります。
記者
内海町で小中学校が全て閉校し,地域の人からは今後ますます少子化が進むのではという懸念があるようです。学校跡地の活用方法は,地域の皆さまが考えていくことかと思いますが,跡地の在り方について市長の考えをお聞かせください。
市長
まずは,地元の方々の思いをしっかりと大切に受けとめたいと思っています。同時に,グループ,企業,団体などで,内海を舞台に内海のために活動してみたいという方もおられると思いますので,そういうお話を地元の方々にお届けして,一緒になって考えていただくということもあると思います。また,先般福山市では地域戦略というものを策定しました。地域戦略の中で,地域資源などを活用する地域活性化の方向性を示しておりますので,行政の思いを地域の皆さま方に提示しながら,ご判断いただくことも考えています。さまざまなアプローチをしながら,新しい形での地域活性化に向けて,スタートをきっていきたいと思っています。
記者
福山城博物館のリニューアル後,展示内容は近世を中心としたものになると思いますが,これまで収集されてきた古代から中世に関する展示資料は,今後どのように収納していかれるのでしょうか。あるいは他の文化施設に移管なさるのかどうか,その点のあり方について教えてください。また,近世を中心とした展示構成になることで,福山の古代から中世近世に至る通史を学ぶ場所というものが失われてしまうことになると思いますが,学校教育の現場において,そうした歴史を学ぶ場がなくなってしまうという課題について,市長の考えを教えてください。
市長
展示資料については,今回のリニューアルによって,改修された博物館に展示をするものと,展示をせずに企画展などで活用していくもの,この二つに大きく分けていくことになると思います。また,改修された博物館に展示をするものは,福山城の歴史に関わるものになろうかと思います。従って,これまでありました福山の通史という展示はなくなると思いますが,福山の通史をどこかに行けば学べるような機能は,引き続き重要な視点だと思っています。現時点で具体的な整理はできておりませんが,そうしたものをぜひどこかで,しっかりと残していきたいという思いをもち,今後の整備に取り組んでまいります。
記者
福山城博物館が所蔵するものは引き続き所蔵しながら,他の文化施設に今後貸し出す形で活用していくということでしょうか。
市長
そのとおりです。
記者
エフピコRiMについて,コロナの影響で半導体などいろいろな資材備品が不足していますが, 9月の全面オープンへの影響について教えてください。また,築城400年についても大規模改修が終わる時期になると思いますが,これにも影響が出ているのか教えてください。
市長
そうした状況は,公共事業だけではなく民間の事業にも影響が出始めている,あるいは出ていると思います。資材の調達状況や物価のあり方,重要となる部品の調達状況については,しっかりとチェックをするように全部局に伝えています。そういう中で,築城400年については遅れが生じるというような報告は受けていません。一丸となって頑張ってくれてると思います。民間事業者が進められる事業については,それぞれの事情があると思いますが,エフピコRiMについては,そういう中でまちづくりに貢献をしていただきたいと思っています。
記者
エフピコRiMに関して,9月に全面オープンすることについて,特に今はこだわられていないということでしょうか。
市長
いえ,9月末にグランドオープンをするというような話は聞いておりますので,それは良いことだと思ってます。ただ,あくまでも民間事業者のことですので,それぞれの事情があると思いますが,我々としては,エリア価値を高めるような取組に何らかの形で賛同しながら,同じ方向を向いて歩んでいきたいと思っています。
記者
昨日から,ウクライナから福山市に避難してきた方々への寄附金の受付を始められたかと思いますが,その狙いや思いをお聞かせください。
市長
これは,国際交流協会が窓口となって募金活動を始めるということであり,それに対して市も全面的に協力をするということで進んでおります。新聞等で話題になったご家族については,福山市に来られて1カ月近くがたちますので,少しずつ日本の生活にも馴染んでこられているのではと思っております。この間もずっと支援者の方と一緒に,市の担当課の職員が常に連絡を取り合いながら,何か心配事があれば,すぐに専門的機関につなげるように取組を進めてきました。支援募金だけではなく,さまざまな角度からサポートをしていきたいと思っています。
記者
福山市の多治米町で4月19日,20日,23日に不審火が相次いでいる件でお伺いします。当該一帯の空き家については,地元の自治会長が福山市に対して以前から防犯上の観点で対策を要請されており,また市の方からも地権者の方々に要請を行ってきたが改善されてこなかったと伺っています。撤去については地権者等が行うことが大前提だと思いますが,それに応じられていない状況で,市は空き家全般の防犯対策として,どのような取組を行っていくのか教えてください。
市長
今回の事案については,現状の法体系が実態に合っているのかということについて,さまざまな論点があるように受けとめています。担当部局には,県や国にいろいろな個別の事案について知恵をもらいながら,現状においてどのような対応ができるのか検討するように指示しています。
記者
市長の考えとしても,法律に検討すべき課題があると感じていらっしゃるのでしょうか。
市長
所有者の権利を守るという観点と周辺の安全を確保するという観点の兼ね合いというものについて,もう少し別の考え方があっても良いのかなと感じております。
以上。