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新型コロナウイルス感染症に関する臨時市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年4月25日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2022年(令和4年)4月8日(金曜日)

新型コロナウイルス感染症に関する臨時市長記者会見

 新型コロナウイルス感染症について​

 ・ワクチン接種について

 ・これ以上,感染を拡大させないために

 新型コロナウイルス感染症に関する臨時市長記者会見資料 [PDFファイル/641KB]

 

会議録

市長

 先週から日々の新規感染者数が急増していることを受け,あらためて,本市の感染状況と対応についてご説明いたします。結論としては,これまで取ってきた本市の対応に,当面変化はありません。これまでの対応を継続し,感染拡大防止に努めていきます。それではいくつかの統計を基にご説明いたします。

 まず,今年に入ってからの本市の感染状況です。1月9日に,まん延防止等重点措置が適用になりましたが,その後の感染拡大は止まりませんでした。その後,1月末から2月初めにかけてピークを迎えた後,高止まりの状況となりました。そして,3月6日,まん延防止等重点措置の終了とタイミングを合わせるかのように,再び上昇し始めました。これは,3連休や春休みなど,人流が増える時期であったことが影響していると思われます。こうした状況においても病床逼迫の割合は25%,また,ホテルの宿泊療養者数も66人で25%と,余裕をもった状況を維持しており,現時点では医療逼迫の心配はありません。また,この第6波で自宅療養者が1,350人と大きく増えていますが,日々の健康観察については,県のフォローアップセンターを中心に1日2回行っており,問題なくケアに努めています。

 次に,年代別の感染状況です。2021年12月31日から2022年2月28日までと2022年3月1日から2022年4月6日までの二つの期間で比較すると,10歳未満の割合が増え,60歳以上の高齢者の割合は減少しています。なお,20歳代の増加は見られていませんが,今後注意しなければいけません。

 さらに,本市における人流の特徴として,大阪府からの来福者が,3月19日から3月21日の3連休で特に多く,その後の春休みにおいても高止まっている状況です。

 感染者のワクチン接種状況については,去年の第5波と今回の第6波を比較すると,3回目接種者の割合が6%にとどまっている一方,2回目接種者の割合は大きく増えています。おそらく,2021年の8月から11月にかけて2回目接種を受けた人の抗体が,年明け以降下がってきており,感染しやすくなっていることを示していると思われます。従って,3回目の早期接種が望まれると考えています。

 年代別のワクチン接種状況について,12歳から19歳は今後接種していきますので現時点では評価しませんが,20歳代から40歳代における3回目接種が,思うように進んでいません。全体の3回目接種率は40.1%で,全国平均あるいは広島県の平均と比べてもやや低い状況にあります。2回目接種を終えた約35万人を対象に,2回目接種から6カ月を経過した人には,3回目の接種券を順次送っています。すでに27万枚を送っており,この方々全てが3回目接種を受けていただければ,3回目接種率は約60%になります。この4月中の集団接種会場,大規模接種会場には,まだ予約枠が残っています。予約率も25%程度にとどまっていますので,ぜひ,3回目接種の予約をお願いしたいと思います。予約不要の接種枠も,予約状況を見ながらお知らせしていきます。前日まで予約を受け付けていますので,当日枠に関する市民の皆さまへのご連絡は前日になりますが,急に時間ができたのでワクチンを打ちに行こうという方は,市のSNSやホームページの情報をぜひ参考にしていただきたいと思います。

 従って,本市の状況を見ますと,市民の皆さまには,3回目のワクチン接種をぜひお願いするとともに,基本的な感染防止対策の徹底を引き続きお願いしたいと思います。また,10歳未満の感染の比率が高まっていることから,家庭内での感染防止対策も徹底していただき,お子さまの健康を守っていただきたいと思います。

 

記者

 4月6日に厚生労働省の専門家会議で,第7波に入ってきているのではないかという認識も示されましたが,福山市では第7波に入ってきたという認識はあるのでしょうか。

 

市長

 わかりません。感染状況の推移を見ますと,予断は許さない状況にあると思います。3月は3連休や春休み,そして4月は新学期,あるいは年度替わり,こうした人流の動きが一定程度ありました。また,大阪府からの人流に関しても,現在は高止まりの状況が続いています。こうした中,本市の現在の感染拡大が,BA.1もしくはBA.2によるものかという分析が進んでいません。また,XEという新しいタイプが出てきているという全国報道もありますが,それについても私共は全く情報がありません。従って,なかなか今後のことを見通しづらい状況にあります。

 

記者

 本市における人口10万人当たりの直近1週間の陽性者数は,平均と比べて高い水準にあると思いますが,その原因などの分析はあるのでしょうか。

 

市長

 やはり人の動きが活発なのだと思います。活力のある都市ですので,ビジネスマンの交流なども他都市より活発に行われており,それが人口10万人当たりの直近1週間の陽性者数の数値にも表れているのだと思います。しかし,その上で医療提供体制はしっかりと確保されていますので,重症者も現時点ではいない状況にあります。

 

記者

 感染の高止まりの状況が,今後続くかもしれないという話がありましたが,始業式を迎えていく学校等との連携について,どのようにお考えでしょうか。

 

市長

 一定程度,市中感染が広がっていますので,急速には感染者数は減らないのだろうと思います。これからさらに急増するかについては,科学的な根拠がありません。その上で,学校が始まり,保育のニーズも高まってきます。学校や就学前施設での安全管理については,これまでも学校においても対策を徹底してきており,また,公立だけではなく民間の保育所にも対策をお願いしてきています。可能な限りの対応を取ることで,子どもたちを守り,できるだけ休校や休園にならないようにしていきたいと思います。

 

記者

 第6波や最近の感染状況において,どういった場合での感染が目立っているのか,またそれに対してどういう対策が必要かを教えてください。

 

市長

 特に学校や保育所での感染が目立ちます。それは,大人が持ち込んだウイルスに子どもが感染をしたのかもしれません。そういう意味では,小さな子どもたちを守るという意識を,大人はしっかりもたなければいけないと思いますし,その一つが,ワクチン接種だと考えています。それから,それぞれの学校現場や保育所におかれましては,その責任者が,保健所や保健福祉部局からの注意事項をしっかりと守っていただきながら現場を守っています。これを今後もしっかり継続し,乗り越えていきたいと思っています。

 

記者

 沖縄などにおいても感染が増えています。今回,本市において新たな感染の波が来ていると受け止めていらっしゃいますか。

 

市長

 まだわかりません。このウイルスの性質などを見ないとよく分かりませんが,少なくとも第6波が収束したという思いはもっていません。感染状況の高止まりがしばらく続くことを覚悟しなければいけません。今後,今以上の大きな感染拡大につながらないよう,市民の皆さまと協力しながら対応していきたいと思います。

 

記者

 感染の塊が学校や保育施設にあること,また大阪府からの来福者が増えているということですが,これらの関係性について、お考えをお聞かせください。

 

市長

 さまざまな要因が複合的に絡んでおり,関係性を明快に説明することは,なかなか難しいのではないかと思います。しかも,現時点では市中感染も広がっており,ワクチンを打っていない子どもたちや,ウイルスへの強い抗体を持っていない子どもたちへの感染が,どうしても広がってしまう状況にあるのではないかと思います。

 

記者

 今日の記者会見を開く一番の目的は,市の対応に変化がないこと,また医療逼迫がないことから,市民の方に安心してもらうメッセージを出すことだと思いますが,同時に緊急の会見であることを踏まえ,このままいくとどういう懸念があるのかという危機感について教えてください。

 

市長

 感染状況を数字とともにお示しするということ自体が,私どもが危機感をもっているということにほかなりません。しかし同時に,この数字だけにとらわれるのではなく,市民の皆さまとともにしっかりとした対応をしていきたいと考えています。

 

記者

 これから春を迎えていく中で,各種イベントなども行われるかと思います。先日,福山観光コンベンション協会からは,鞆の浦観光鯛網を3年ぶりに復活させるとの発表がありました。連休で人流が増える懸念がある中で,福山市でも5月からばら祭が今のところ控えていますが,そうした大型のイベントや催し等の対応を教えてください。

 

市長

 注意深く感染防止対策に努めながら実施することが,基本的な考え方になります。ただ,今後の感染状況は見極めていかないといけません。大きな変化,あるいは何かのシグナル,そうしたものが今後の感染状況の中でみられる場合は,市民の安全を守るために,イベント等の実施について変更があるかもしれません。しかし,現時点では感染防止に努めながら実施すると考えています。

 

以上。

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