ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

2022年7月定例市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年8月3日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2022年(令和4年)6月29日(水曜日)

2022年7月定例市長記者会見

 ・新型コロナウイルス感染症について​

 ・ワクチン接種について

 ・高齢者のスマホデビューを応援します!

 ・デジタルサービス講習会を開催します!

 ・(仮称)子ども未来館基本計画の策定

 ・福山城築城400年事業について

  2022年7月定例市長記者会見資料 [PDFファイル/3.92MB]

 

会議録​​

市長

 新型コロナウイルス感染症について,ここのところ感染状況は落ち着いてきていると思います。もちろん安心はできませんが,現在のところは大きな課題もなく推移しておりますので,引き続き,ワクチンの接種と基本的な感染防止対策に努めていただきますようお願いいたします。

 ワクチンの接種状況は,3回目接種率は57.3%となっており,依然として接種が進捗していない状況です。7月は,3回目と4回目接種専用の集団接種会場として,中国新聞備後本社ビル,西部市民センター,北部市民センター,東部市民センター,かんなべ市民交流センター,しんいち市民交流センターを設けておりますので,ぜひ接種をお願いいたします。

 4回目接種に係る接種券の発送スケジュールについては,6月27日時点で,1,355人の方に発送しております。今後も,4回目接種の時期が到来した方に順次送ってまいります。また,18歳から59歳までで基礎疾患のある方などは,事前に申請をしていただく必要があります。市のコールセンターへ電話をかけていただく,国のコロナワクチンナビで電子申請をしていただく,また,申請書を郵送していただくといった方法がございますので,どうかご利用いただきたいと思います。

 そして,新たにノババックスの接種を始めていきます。これは,これまでのワクチンとはタイプの違うワクチンです。18歳以上の方の3回目までの接種を対象としており,4回目接種は,現時点では対象外になっております。接種会場は福山市医師会健診センターです。7月1日から予約を開始し,7月19日から毎週1回の頻度で接種が開始されますので,よろしくお願いいたします。ご不明な点がありましたら,福山市医師会にお問い合わせください。以上が新型コロナウイルス感染症についての状況です。

 次は,高齢者デジタル活用支援事業です。高齢者のデジタルデバイドを防ぐ,あるいは誰もが取り残されることなく,等しくデジタル化の恩恵を受けられるよう,高齢者のスマホ利用をサポートする取組を,8月1日から開始いたします。

 具体的な内容としては,福山市に住所をもつ65歳以上の方が,市が指定するキャリアショップに出向き,そこでスマホを購入する,ガラケーからスマホに変える,またはスマホを機種変更する,こうした手続きをしていただきます。そして,後程ご説明する条件を満たすことで,補助された後の金額でスマホを購入できるというものです。

 他の自治体で実施されている同様の事業においてよくある仕組みは,スマホを購入していただいた後,行政に補助金の申請をしていただくというものです。しかし,今回は,すでに値引きされた金額でスマホの購入手続きができるというもので,利用者の手間を省く意味がありますし,この仕組みで実施するのは全国初となります。先ほど申し上げました条件は二つございます。

 一つ目は,市公式ラインに登録をしていただくことです。これによって,防災や健康の情報を,今後市公式ラインを通じて市民の皆さまに提供する際に,活用していただきたいと思います。

 二つ目は,制度利用の報告を店頭でしていただくことです。また,その際に,マイナンバーカードの普及にも努めていきたいと思っております。

 キャリアショップの方が店頭で,マイナポータルの利用登録などを支援いたしますので,ぜひマイナンバーカードの利用にも努めていただきたいと思います。

 なお,市の購入補助金額は1万円ですが,これに加えて,各ショップが独自の助成策を行います。この詳しい内容については,追って事業者の方から周知がなされるということですので,具体的な内容が公表される段階になりましたら,市からもご報告させていただきます。

 また,スマホを購入された初心者の方には,スマホを活用していけるように講習会を開催いたします。昨年度から,この講習会はスタートさせておりますが,開催回数を一気に増やしまして,より大規模に進めていきます。8月から順次進めていきますので,ぜひ参加をしていただきたいと思います。以上が高齢者デジタル活用支援事業とデジタルサービス講習会の概要です。

 子ども未来館についてです。6月に基本構想を策定いたしました。これを受け,基本計画を検討する体制として,教育や最新の科学技術,施設の企画運営などの専門家や経済団体,行政機関からなる基本計画検討委員会を7月に立ち上げます。年度内に3,4回開催をし,2023年3月をめどに基本計画を策定していきたいと思っています。

 なお,基本構想を策定する時にご意見をいただきました専門家にも,この検討委員会の外で,引き続きご意見をいただきながら検討を進めてまいります。また,アンケートやパブリックコメントといった形に加えて,より市民の意見が反映された計画にしていくため,我こそはと思う市民の方については,検討委員会の場で検討委員の方々に対して直接思いを伝えていただくという場も併せて設けていきます。

 ここで,検討委員のメンバーについて何名かご紹介いたします。子ども未来館で取り扱う科学,技術,工学,数学,芸術,いわゆる「STEAM教育」の分野においては,全国で活躍されている方にお願いをいたしました。

 まず山本修平さんは,外資系ICT企業で,さまざまなクラウドサービスやデータ,AIの活用促進による企業のDX推進や,さいたま市のGIGAスクール構想プロジェクトマネージャーも担っておられます。

 続いて,玉城絵美さんは,固有感覚を伝達するボディシェアリングを研究している会社の代表を務められています。例えば,リンゴが落ちてきて手に乗ったという感覚を,どう認知するのかなど,さまざまな研究をされています。そうしたものに関連した技術がどう反映されるのか,そんなご意見をいただきたいと思います。

 それから,中島さち子さんは,国際数学オリンピックで金メダルを取られている他,大阪・関西万博のテーマ事業プロデューサーも務めておられ,教育という観点からも,ご意見をいただきたいと思っています。さまざまな幅広い分野の意見を聞きながら,市民の望む形に,コンセプトをまとめていきます。

 福山城築城400年記念事業についてです。市民をはじめとする多くの皆さま方からいただいた寄附額が,目標の10億円を突破することができ,本日時点で約10億9,000万円に達しております。多くの皆さま方のご協力に感謝を申し上げます。

 直近では,鉄板張りの鉄板2,000枚の寄附に続きまして,JFEスチール株式会社さまからの寄附等により,10億円を大きく超えることができました。なお,寄附は,今年度末まで受け付けております。築城400年の記念日に向けて,天守の最上階に寄附銘板を貼り付けますが,今後ご寄附いただく皆さまにつきましても,同様に銘板の形にして追加で貼り付けさせていただきます。

 そして,7月から新しいクラウドファンディングを開始いたします。「福山城一口城主」と名付けまして,1万円以上のご寄附をいただいた方に城主証を発行するものです。A4サイズとカードサイズの二種類を発行しまして,カードサイズのものを市内協賛店に提示することで,一定の特典も得られるようなやり方にしたいと思います。

 「令和の大普請」について,まず城泊に向けて月見櫓の大改装が進行中で,8月上旬には改装工事が完成する予定です。1階部分は,幕末の老中筆頭の阿部正弘が,ペリー一行を接待した時の様子を再現しており,重厚な内装に模様替えをいたします。2階部分は寝室として,城主気分が味わえるホテル仕様にいたします。ちなみに,城泊は,外から人が入って来れなくすることで,この月見櫓だけではなく,天守広場の施設すべてが使い放題となる形を想定しています。もちろん,文化財ですので注意深く利用していただくことになりますが,伏見櫓の中に入れて,湯殿が使えて,月見櫓で宿泊もできるということになります。

 例えば,1階に茶室がありますから,お茶によるお出迎えがあり,湯殿に座っていただきまして,その前の芝生広場で福山伝統のお能の鑑賞もしていただけるといったこともあるかと思います。天守については,足場が取れまして,障がい者の方々のスロープを作るなど最終的な仕上げに入っておりますが,併せて二之丸東側の石垣の復元に取り組んでいます。近世以降に作られた石垣を取り除き,元の石垣をあらわにすることで,本来の福山城の姿に近づけるものです。完成は7月末を予定しています。

 福山駅北の北口スクエアについては,工事の最終段階を迎えています。スクエア内の石垣の下にある噴水もリニューアル工事をしており,すべての工事を7月13日に終え,同日の夜には,この公園内の噴水が水中照明により照らされ,美しい姿が見られるようになります。

 そして,8月27日に鉄板張りのセレモニー,翌28日に築城記念のセレモニーを開催いたします。27日の鉄板張りのセレモニーには,春風亭昇太さんにお越しいただきます。鉄板の張り付けをしていただく人として,市内の児童生徒8人を公募しておりますが,そこに春風亭昇太さんが加わります。また,水野家と阿部家のご当主が加わって,合計11人で最後の鉄板を張りつけて,完成させるようになります。

 なお,現時点で,市内の児童生徒からは300人を超える応募をいただいております。28日は,吉本興業株式会社所属の田村淳さんが福山に駆けつけて,リニューアルオープンを祝福してくれます。

 福山シグナルについて,7月1日から8月28日までの間,天満屋福山店の壁面に,市の旗の配色に彩った福山シグナルを点灯いたします。築城を祝う意味を込めて福山シグナルを点灯させますので,どうか毎度夜店の帰り道などに,ふと上を見上げていただければと思います。

 

記者

 福山市熊野町の熊野貯水池で,堤防ののり面から漏水が続いた問題について伺います。市上下水道局は住民の要望を踏まえ,漏水が止まる高さまで池の水位を下げるなど対策を始めましたが,一方で堤防は震度5強の地震に対する国の安全基準を下回っており,住民からは耐震化工事を求める声が出ています。2018年の西日本豪雨では,ため池の決壊で女児が死亡する被害もありました。熊野貯水池について市は今後,更なる低水位管理の検討と耐震化工事の必要性を検討するとしていますが,出水期を前にあらためてため池の安全管理に対する見解と熊野貯水池の対策の検討状況について教えてください。

 

市長

 まず,ため池の安全管理についてお答えいたします。2019年7月に「農業用ため池の管理及び保全に関する法律」,いわゆるため池管理保全法が施行されました。この法律は,管理者の届け出を義務付けることなど,ため池の適正な管理を行うものであります。現在,本市では1960カ所のため池があります。このうち,決壊した場合に人的被害を与える恐れのあるため池,防災重点ため池は1113カ所あります。このうちの87%,971カ所については,管理者の把握を終えており,出水期前にパトロールや低水位管理などの安全対策をお願いしています。防災重点ため池以外のため池の管理者に対しても,同様の安全管理をお願いしています。管理者の特定ができないため池については,県と連携をして,引き続き管理者の特定を進めていきます。

 また,管理者不明で利用されていない防災重点ため池142カ所については,「防災重点農業用ため池に係る防災工事等の推進に関する特別措置法」,いわゆるため池工事特措法に基づき,廃止工事を順次進めていきます。もちろん,廃止工事が終わるまでは,安全管理に万全を期します。劣化診断・豪雨診断については,県と合わせて進めており,診断の結果,防災工事が必要となったため池については,耐震改修工事を実施いたします。法の期限である2030年度末までの事業着手を目標にしています。

 ため池に関しては,全体像に従って計画的に安全対策を進めており,引き続き,災害の未然防止に努めていきたいと考えています。

 次に,熊野貯水池の対策についてです。まず安全対策について,これまでに漏水の箇所と原因が特定でき,必要な低水管理を行っていますので,漏水は止まっています。併せて,堤体法面の保護対策として,表面のコンクリート工事や集水管の設置工事などを実施しており,7月中に完成いたします。さらに,予期せぬ豪雨に対応するため,論田川までの配水管設置工事を追加で実施しております。これらにより,まずは喫緊の安全対策を進めています。耐震化については,農業に必要な貯水量や水位の確認と再度の耐震診断を実施しています。これらの調査結果を踏まえて早急に結論を出していき,住民の皆さまの不安解消に努めてまいります。

 

記者

 福山城築城400年記念事業に関する寄附額が10億円を達成した件で,一時は寄附がなかなか集まらない時期もあったかと思いますが,目標額を達成できた大きな要因を教えてください。また,月見櫓の改装について,市民が利用できるようになる時期や利用条件を教えてください。

 

市長

 10億円を達成した要因は,市内外を問わず多くの皆さまが福山城を愛し,誇りに思っていただいているということであり,寄附はその証だと思います。併せて,日本の歴史を大切に思っている全国の多くの方の共感を得たのだろうと思います。また,福山通運さまが,天守の博物館のリニューアルについて大きな寄附を申し出ていただいたことで話題をさらい,天守の価値に内外の関心が高まったと考えています。そして,JFEスチール株式会社さまには,全国唯一の鉄板張りの鉄板をご寄附いただき,全国に類を見ない往時の姿を復元することができました。こうした大きな話題が,弾みになったのではないかと思います。あらためて,市内外の全ての皆さまに感謝を申し上げます。

 月見櫓の市民利用については,城泊と市民利用を併用していきます。市民が利用される場合には,しつらえを変えることで,小規模な会議や会合などにも利用できるようにしていきたいと考えています。詳細については,8月28日の築城記念日以降に披露いたしますが,市民全員の共有財産ですので,多くの方々にさまざまな場面で大切に使っていただければと思っています。

 

記者

 高齢者デジタル活用支援事業について,スマホを持つ高齢者を増やすことで,多くの方が防災や健康の情報を受け取ることができるようになるとのことですが,それにより期待されている効果を教えてください。

 

市長

 例えば,防災ではさまざまなツールを使って市民全員に迅速に情報提供できる必要がありますが,中でも,市公式ラインを通じた情報提供は,とても効果的であると考えています。よって,これまでスマホになじみがなかったり,市公式ラインに登録していなかった高齢者の皆さまにスマホを持っていただくことで,こうした市公式ラインによる情報をいち早く得ていただく体制を作っていきたいと考えています。

 

記者

 今日がちょうど福山城のリニューアルの60日前になりますが,リニューアル後の福山城博物館の来館者数について見込みを教えてください。

 

経済環境局長

 1日750人を見込んでおります。

 

記者

 年間だといくらでしょうか。

 

経済環境局長

 これまでは年間9万人程でしたが,その倍くらいを見込んでいます。

 

記者

 これまで築城400年に向けて各種事業が進んでいますが,市民あるいは福山市が築城400年を通してどのように変わったか,市長の考えをお聞かせください。また,市民の方の様子などを踏まえて築城400年後の課題がありましたら,お示しください。

 

市長

 築城400年を通してどのように変わったかをお答えするのは,まだ早いかと思いますが,築城400年の取組を進めていく中で,お城に対する関心が大きく高まっていったことは間違いないと思っています。そして,福山城がある地域に住んでいるということに関して,多くの方が何かしらの思いをもち始めているのではないかと感じています。

 ご質問の2点目については,まずは,来年1月までの築城400年記念事業を無事にやり遂げることを考えています。そして,記念事業が終わった後に,さまざまな思いを新たにもつことになるのだろうと感じています。例えば,これを機に100年後の国宝化に向けた取組を進めることや,石垣や櫓の整備に取り組むといったことがあるかも知れません。市民の皆さまからご意見をいただく機会ももちながら,今後の取組に,この記念事業を生かしていきたいと思います。

 

記者

 お城を愛する方は増えてきているということですが,そういった方々の中でも,福山城周辺にばらを植栽する「古のばら園」という計画には,反対の声が上がってきています。これは,福山城周辺に由来不明のばら「ミステリーローズ」を植えようという計画で,神戸国際大学の白砂教授が音頭を取られています。場所などは未定ですが,計画に示された画像からは,市の史跡である先人の森近くの日本庭園の場所をさしているかと読み取っております。このミステリーローズについて,白砂教授は廉塾にあったばらというふうに言われますが,一方で,廉塾のご当主のお母様が植えたというような話も聞いております。さらに,日本庭園のある場所は,かつて長州藩と福山藩が戊辰戦争で争った戦争遺跡であるという認識も,市の方には欠けているのではないかと感じております。あまりにも性急過ぎるのではないかと思いますが,市長の考えをお聞かせください。

 

市長

 ばらの専門的な議論に立ち入ることは控えたいと思いますが,「福山市公共空間ばらの植栽デザイン計画」は,市民の意見を聞きながら進めていくことが大原則です。今後も,さまざまな立場の方の意見を聞きながら,より良い形にしていきたいと思っています。良い機会ですので経緯についてご説明しますが,2022年3月に,この植栽デザイン計画を作りました。これは市が勝手に作ったものではなく,世界バラ会議福山大会実行委員会の専門委員会にも説明するとともに,実際に現地も見ていただきながら,作り上げてきたものです。

 また,福山市文化財保護審議会にもお諮りをしており,審議会の委員からは,史跡内になんでもかんでもばらを植えるというわけにはいかない,史跡の外ならあるのではないか,こういう意見もいただいています。従って,史跡内にそうしたばらを植えるということは,ないのだと思います。史跡外で,どういう植栽が可能なのか,ばらと福山城がどのように調和するのか,そういう議論をしているものと理解しています。福山城周辺の具体的な植栽のあり方については,今後も市民の皆さまの意見を十分聞き,理解もいただきながら,決めていきたいと思います。

 

記者

 史跡と一体的な景観であるということを踏まえて,今後進めていただければと思います。

 

記者

 ため池の件について,西日本豪雨から間もなく4年が経ちます。この間の復旧の状況や長期的な課題について,市長のお考えをお聞かせください。また,駅家町のため池決壊で女児が亡くなられたことについて,民事裁判になっておりますが,市側の争う姿勢に変わりはないでしょうか。

 

市長

 まず平成30年7月の痛ましい事故については,決して,忘れることがあってはいけません。あらためて,ご遺族の皆さま方には,お見舞いを申し上げます。その上で,このため池の安全管理については,特に重視をしながら進めてきました。直後には,当時の農林水産大臣が,市内のため池を視察するということもありました。先ほど代表質問の答弁で申し上げましたように,できる限りのスピード感をもって,膨大な数のため池の安全管理に努めており,ため池以外の防災対策についても,抜本的な浸水対策を掲げてきました。河川改修,河道掘削,内水排除対策などを一体的に進めてきており,2023年度には,それらが概成いたします。

 また,現在でも,これまでに実施した浸水対策が効果を上げているという声をいただいております。着実に,福山市の防災力は高まってきていると考えています。いつ平成30年を上回るような災害が襲ってくるか分かりませんので,引き続き,気を緩めることなく対策を講じていきます。ため池に関する係争中の案件については,冒頭に申し上げましたように,ご遺族の気持ちは十分受けとめておりますが,事実についてはしっかりと説明していくことが,福山市の立場だと思います。引き続き,丁寧な説明に努めてまいります。

 

記者

 福山城築城400年記念事業に係る寄附の詳細な額と寄附された方の法人個人の内訳を教えてください。また,金額には現物寄附なども含まれているのでしょうか。

 

経済環境局長

 現時点の寄附金額は1,089,815,800円となります。その内,個人分は219,929,576円,法人分は869,886,224円です。金額は,現金のみの換算です。

 

記者

 高齢者デジタル活用支援事業について,市公式ラインから受け取ることができる防災や健康の情報は,例えば,防災であれば台風や豪雨水害,健康であれば熱中症など,いろいろあると思いますが,そういった情報を想定されているのでしょうか。また,利用者数の目標は1万人で変わりはないでしょうか。併せて,高齢者が店舗に出向くことができない場合,家族が代理で手続きをすることができるか教えてください。

 

長寿社会応援部長

 受け取ることができる情報については,おっしゃる通りの内容を想定しています。利用者数の目標は1万人で変わりはございません。もし,高齢者が窓口に出向くことができない場合は,訪問販売などの対応を予定しております。詳細につきましては,8月1日以降に公表してまいります。

 

記者

 空き家対策に関して,4月に多治米町で不審火があったことを受けて,この関連の空き家を特定空き家に指定する方向であると伺っています。他にも市内には放置空き家が多くあると思いますが,そういった課題に対する市長の認識を教えてください。また,犯罪などの温床になることを防ぐため,対策を強化していくようなお考えがあれば,併せて教えてください。

 

市長

 不審火を受け,12棟のうち残り11棟が特定空き家に指定されていないことに,率直に不思議な思いをもちました。担当にいろいろ研究をしてもらったところ,全体を特定空き家に指定することは,法律上問題ないだろうということになり,「福山市空家等対策協議会」を招集いたしました。これまで以上に空き家対策を強化する必要があると考えており,担当にもそのように強く指示しています。従って,今後市内の空き家については,強い行政指導に繋がりうる,特定空き家の指定を含めた見直しを行っていきたいと考えています。

 

記者

 2月に鞆町の伝建地区で発生した火災について,消火栓を使って放水がなされた際,ホース4本のうち2本から水が出にくい状況があったと聞いております。消火活動に大きな支障はなかったということですが,今後いつ大火が起きるか分かりません。広島駅西側の火災等をみても対応が必要ではないかと思いますが,今後の対策について教えてください。

 

市長

 現場からは,放水量が一時的に低下する現象は,たまにあることだと聞いています。しかし,それが放置されると大変不安を残したままになりますので,上下水道局と消防局が連携をして,消火栓の使用に伴う影響調査を実施する予定と聞いております。その結果も踏まえて,不安の解消に繋がるような消化体制等に生かされていくと考えています。

 

記者

 影響調査の日程等は決まっていますか。

 

上下水道局工務部長

 日程は調整中ですので,まだはっきりとは決まっておりません。

 

記者

 火力発電や原子力発電の稼働状況等を鑑みると,国内の電力需給が逼迫している状況にあります。福山市として,市民への呼び掛けなど何かしら対応されるお考えはおありでしょうか。また,思った以上に梅雨が早く終わったことで,節水への呼び掛けなどに関しても,考えをお聞かせください。

 

市長

 市として独自に,節電あるいは節水対策などを,市民の皆さまに呼び掛ける予定はありませんが,これからの状況をよく見極めながら,必要が生じた場合には迅速に対応してまいります。現在は,国の方で出されている節電対策に,可能な限り協力をしていただくことをお願いしたいと思います。

 

記者

 2023年に広島で開催されるG7サミットの日程が,5月19日から21日に決まりましたが,2025年世界バラ会議福山大会に向けて,G7サミットにおいて何かPRをしていく考えはおありでしょうか。

 

市長

 現在検討中ですが,参加する各国首脳に私達の取組を届けるための方法について,考えていきたいと思っています。

 

以上。

Adobe Reader

PDF形式のファイルをご覧いただく場合には、Adobe社が提供するAdobe Readerが必要です。
Adobe Readerをお持ちでない方は、バナーのリンク先からダウンロードしてください。(無料)