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2022年10月臨時市議会市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年10月25日更新

 

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2022年(令和4年)10月17日(月曜日)

2022年10月臨時市議会市長記者会見

・原油価格・物価高騰対策について

・新型コロナウイルス感染症について

・ワクチン接種について

 2022年10月臨時市議会市長記者会見資料 [PDFファイル/1.06MB]

 

会議録​​

​​​​​市長

 10月臨時市議会の案件について,ご説明いたします。10月臨時市議会につきましては,10月14日に招集告示を行い,10月21日から開会をいたします。10月臨時市議会へは,予算案件として「令和4年度福山市一般会計補正予算(第5号)」の1件を提出しております。

 それでは,補正の概要をご説明いたします。補正予算額は,一般会計で33億7411万4000円であります。内容としては,原油価格・物価高騰対策と新型コロナウイルス感染症対策の二つであります。

 原油価格・物価高騰対策についてご説明いたします。今回は,生活者支援と事業者支援という二つの側面で整理いたしました。まず,生活者支援であります。国補助事業となる「電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金事業費」は,住民税非課税世帯と家計急変世帯を対象に,世帯当たり5万円を国から給付するものです。市単独事業となる「電力・ガス・食料品等価格高騰緊急支援給付金事業費」は,国の支援策の対象外となる住民税均等割のみ課税の世帯を対象に,世帯当たり5万円を給付するものです。物価高騰に苦しんでおられる世帯への支援の輪を,できるだけ手厚くいたします。

 次に事業者支援であります。「漁業用燃油価格高騰対策事業費」は,燃料費の補助対象期間を延長するものです。2022年9月末までを対象期間とした燃油価格高騰に対する支援策をすでに実施しておりますが,それを6カ月延長いたします。なお,燃油価格高騰の影響を緩和するため,国のセーフティーネット事業があり,さらにそれに対して県が支援策を上乗せいたします。

 今回,本市が独自に対応するのは,こうした国や県の支援策の対象となっていない漁業者であります。「施設園芸用燃油価格高騰対策事業費」は,冬季の加温に関わる燃料費の補助を再開するものです。昨年に引き続き,今回も寒冷期に備えて対策を講じます。新規の事業となる「配合飼料価格高騰対策事業費」は,高騰している配合飼料費の一部を畜産経営体に対して補助するものです。国や県の支援策の対象となっていない畜産経営体が対象者となります。対象期間は2022年4月から2023年3月までです。「観光プレミアムクーポン発行事業費負担金」は,2022年10月末までとして実施しております本市独自の宿泊支援あるいはプレミアムクーポン発行事業を,2022年11月以降も延長するものであります。「採用活動支援事業費補助」は,コロナ禍において,採用活動を現地でなかなか行えない地元事業者がおられることを鑑み,市内に本社を有する中小事業者100社を対象に,採用PR動画制作等に対する費用の一部を補助するものであります。2022年5月にも実施しておりますが,春の採用活動に向けて,再び支援してまいります。以上が原油価格・物価高騰対策です。

 次に,新型コロナウイルス感染症対策として,介護サービス事業所,障がい福祉サービス事業所などに対して支援を行います。施設内の感染対策等に関わる経費が当初の見込みを大きく上回ることを受けて,今回補正をするものであります。

 以上が今回提出する補正予算の概要でありますが,新型コロナウイルスの感染状況につきまして,参考までに現在の状況をご報告いたします。8月下旬にいわゆる第7波のピークを迎えた後,10万人当たりの陽性者数は下降をたどっています。それに応じて,病床ひっ迫具合や宿泊療養の割合は改善しており,重症者も引き続き0人となっております。

 ただし,10月に入って,前週比の新規感染者数は下げ止まり,あるいは若干の増加傾向にありますので,引き続き注視してまいります。年代別の感染状況については,10歳代以下の割合が,7,8月の2カ月間と比較して,9月以降少し増加しております。クラスターの発生状況については,7,8,9月における発生件数のうち,約8割が就学前施設,学校,そして高齢者・介護施設で発生しています。

 このうち,就学前施設と学校では,児童生徒や園児のワクチン接種がまだまだ進んでおりませんので,就学前施設と学校での感染予防対策は,引き続き気が抜けない状況だと考えています。ワクチン接種については,小児のワクチン接種率が,他の年代と比べて低い状況ですので,あらためて1,2回目を含めて接種の検討をぜひお願いいたします。また,三連休の影響や10月11日に始まった全国旅行支援の影響を注視していく中で,子どもたちの感染予防には十分な配慮が必要だと考えております。市内34小児科医療機関で接種が可能ですし,生後6カ月から4歳までの接種も11月から開始の予定となっております。

 高齢者の4回目接種率は,オミクロン株対応ワクチンを含め,まだ7割にも満たない状況であり,3回目接種までの接種スピードに比べて遅い点が気になっております。これまで介護施設では,施設でクラスターが発生したことなどが影響し,接種がスケジュールどおりに進んでいないような事例が幾つか見られていますが,早め早めの接種をこれからも呼びかけてまいります。集団接種の予約状況も,まだ低調でありますので,接種をお願いいたします。

 また,10月14日以降,12歳以上の全ての方に,オミクロン株対応ワクチンの接種券を発送しております。さらに,就学前施設従事者,小学校教職員,放課後児童クラブ職員の方々については,児童生徒に対する配慮という観点から,優先予約を受け付けておりますので,ぜひ早めの接種をお願いいたします。

 

記者

 新型コロナウイルスの感染状況について,前週比の新規感染数が下げ止まり,あるいは若干の増加傾向にある要因を教えてください。また,今後インフルエンザとのツインデミックも心配されますが,現在の状況と今後の対応について教えてください。

 

市長

 10月に入って以降,特に直近1週間の感染状況において前週を上回る日が増えてきております。その要因は,例えば若い世代におけるワクチン接種が思うように進んでいないことが,要因として挙げられると思います。また,屋外では状況に応じてマスクを外して良いという運用となっておりますが,どうしても人の動きが活発になってきますので,当面は屋外でも人と近くで接触したり,一定の間会話をするような場合には,お互いにマスクをして気を付けるといった方法もあると考えています。ワクチン接種を含めて,今できる対策をあらためて少し見直していただきますようお願いいたします。

 それから,インフルエンザとのツインデミックの懸念については,インフルエンザの予防接種を早めに受けていただき,冬場の乾燥期に備えていただきたいと思います。また,コロナ禍で私たちが学んだ予防対策の一つに,換気という要素があります。これから冬場にかけて窓を閉める状況が多くなってきますが,できるだけ換気を意識していただきますようお願いいたします。

 

記者

 補正予算について,あらためて市長の思いをお聞かせください。また,物価高騰が長引き,圧迫されている事業者等がたくさんある中で,危機感を感じておられる点や今後必要となってくる対策なども教えてください。

 

市長

 物価高騰については,業種あるいは生活者と事業者を問わず,市民生活に重くのしかかっていると思いますので,注視をしながら対応していく必要があると考えています。現在,国が経済対策を取りまとめており,10月末には補正予算が国会に提出されるということが報道されていますが,国の支援制度を迅速に隅々まで確実に届けることが,私たち自治体の重要な役割の一つです。同時に,国や県の制度で対象とならなかった経済弱者あるいは生活弱者の方々に,しっかりと手を差し伸べるということも念頭に置かなければなりません。したがって,国の補正予算や経済対策の内容をしっかり見ながら,場合によっては補正予算の成立を待つことなく,早め早めに我々ができる対策を考えてまいります。

 今回は,生活者支援の中でも低所得者世帯を対象として,国の支援策を補完するような市の独自施策を用意しました。しかし,納税をされてる世帯においても,物価高騰の中で苦しんでおられる世帯がいると思いますので,そういう世帯にも,あらためてどういう支援が必要なのか今後考えていくことが重要です。また,事業者支援についても,今後の事業活動において必要となってくる支援策を早めに実施していくことが重要だと思いますので,引き続き経済団体等を通じて事業者の声をしっかりと拾いながら,対応を検討してまいります。

 

以上。

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