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2022年10月定例市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2022年11月15日更新

 

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2022年(令和4年)10月25日(火曜日)

2022年10月定例市長記者会見

・第19回世界バラ会議アデレード(オーストラリア)大会について

・福山版図柄入りナンバープレートについて

・こども発達支援センター 設立10周年記念について

・働く子育て家庭の買物支援について

・観光振興基本戦略に基づく誘客促進について

 2022年10月定例市長記者会見資料 [PDFファイル/1.42MB]

 

会議録​​

市長

 まず,第19回世界バラ会議アデレード大会についてご報告いたします。本大会は,10月21日から11月3日までの間,南オーストラリア州の州都であるアデレード市にて開催されます。アデレード市は,約140万人の人口を抱える大都市で文化と芸術の都としても知られており,ばらが美しく咲き誇る都市であります。本大会には,世界バラ会議福山大会実行委員会会長である公益財団法人日本ばら会の志村雪子理事長をはじめ,本市からは委員長の私や副委員長の熊谷寿人福山市議会議長のほか,関係職員など総勢12名が参加いたします。主に,次期開催地としてのプレゼンテーションを行って誘客に努めることや広報活動の展開,世界バラ会連合との協議,幅広い関係者との意見交換の場をもつといった活動をしてまいります。また,最終日には次期開催地への引き継ぎのセレモニーも行われます。

 2025年に開かれます福山大会は,日本においては2006年に大阪で開催されて以来,約20年ぶりの開催となります。本市は,福山城に代表される歴史資源や文化資源など,多彩な資源を多く抱える都市ですので,多彩な資源を抱えるという意味でアデレード市は本市と共通しているという意識をもちながら,本大会をしっかりと勉強してまいります。そして,福山らしさを打ち出す際の参考にしていきたいと考えています。最終日に私と志村理事長が次期開催地としてのプレゼンを行いますが,それに対する来場者の感想や,大会期間中に設営する本市のPRブースに立ち寄っていただいた方の感想などをお聞きするとともに,世界バラ会連合との協議を通じながら,福山らしいおもてなしを考えてまいります。また,本大会は新型コロナウイルスの感染を考慮して,会議自体がハイブリット開催になります。おそらく,福山大会もそうした開催方式になるのではないかと思っておりますので,そういった点も含め,さまざまな取組を参考にしてまいります。

 さらに,最終日に行われますプレゼンについては,11月3日に市内の福山駅前シネマモード1にてパブリックビューイングを実施いたします。オンライン配信される本市のプレゼンの様子を,多くの市民の皆さまにご覧いただきたいと思います。その際,本大会のダイジェスト版もご披露できるのではないかと思っております。そして,少し先の話になりますが,本大会の報告会も予定しております。世界バラ会議関係のシンポジウムも開催しながら,広く市民の皆さまに具体的なイメージを共有していただけるよう努力し,気運の醸成を図り準備を進めてまいります。私の本大会の滞在期間中のスケジュールについては,10月31日から本大会の公務が始まります。11月1日には,アデレード市内のコンベンション施設の視察などを行います。本大会の最終日となる11月3日にプレゼンを行い,ガラディナーで大会旗が受け継がれることになっています。

 次に,福山版図柄入りナンバープレートについてです。2018年に導入し全国でも大きな話題になりました,広島東洋カープとコラボをした,いわゆるカープナンバーであります。今回,新井新監督の応援企画として,ナンバープレートをかたどったキーホルダーに希望するナンバーをお入れして,抽選で毎月100名の方にプレゼントいたします。11月1日から2023年1月31日までの間に,カープナンバーを取得された方や申し込まれた方,あるいは新たに車を購入する契約をして,カープナンバーの取得を予定されている方が対象です。電子申請により,2023年2月10日まで応募可能です。3カ月間で合計300名の方にプレゼントするものです。カープナンバーの現在の申込件数は,2022年9月末時点で18,766枚になっており,これは全国2位であります。キャンペーンを実施することで,カープナンバーの促進を一層図っていきたいと思いますので,対象の地域にお住まいの方々のご協力も,ぜひお願いいたします。

 続いて,こども発達支援センターが設立10周年を迎えます。本センターは,備後圏域6市2町で共同運営しており,これは他の地域にはない取組であります。連携を取りながら運営を続け,この10年間に延べ3万人が利用されています。この10周年を記念しまして,11月6日にイベントを行うとともに,同様の取組をされている山梨県子どものこころサポートプラザセンター長の相原正男さんに講演をしていただきます。なお,これまでは就学前の児童を対象として相談や診察を行っておりましたが,発達に課題を抱える子どもたちを継続して見守っていけるよう,今は就学後においてもケアを続けていく形に拡充しております。

 次に,働く子育て家庭の買い物支援に向けた実証事業についてです。働く子育て家庭の負担軽減を目的に,買い物の利便性を高めるための実験を行います。具体的には,朝スマホで商品を注文していただき,当日お子さんを保育所にお迎えに行くと,注文した商品が保育所に届いているというものです。注文時に決済を終えておりますので,保育所では商品を受け取っていただくだけで済みます。今回,買い物商品については株式会社良品計画さま,保育所への商品配送についてはアサヒタクシー株式会社さまにご協力をいただきます。子育てに追われて十分な買い物に行けないといった子育て家庭の応援に繋がるような全国初の取組であり,11月下旬から2023年1月末まで実施いたします。今回は実証実験という位置付けですが,保護者の理解や協力を得ながら,これを定着させていき,対象保育所も広げていきたいと思っています。

 

記者

 国の全国旅行支援が10月11日にスタートし,訪日外国人の入国制限も解除されましたが,今後,観光戦略をどのように展開されるのでしょうか。また,大規模改修を終えた福山城,日本遺産・鞆の浦への誘客をどのように進められるのでしょうか。

 

市長

 2022年3月に策定した「福山市観光振興基本戦略」では,2025年度までの計画期間をコロナ禍からの反転攻勢期間と位置付けています。コロナ禍で激減した観光客を再び本市に大きく呼び戻そうという方針を掲げ,観光資源の発掘・磨き上げと発信,周遊しやすい観光の推進,MICEの推進,観光客の受け入れ環境の向上の4つを戦略の柱に設定しております。

 1番目の柱である観光資源の発掘・磨き上げと発信については,福山城が築城400年を機に令和の大普請によって往時の姿を取り戻し,その価値も再認識をされました。まずは,この福山城を全国に発信して多くの観光客を呼び寄せ,惹きつけるといったことを考えていくことがあります。加えて,ライトアップが完成し,12月からはチームラボ「光の祭」が予定されています。さらに,城泊についても,これから実証を経て,実際の運用に入っていきますが,こうしたナイトタイムコンテンツを,ナイトタイムエコノミーを進めていくための有力なコンテンツと位置付けています。こうしたナイトタイムコンテンツを連続的に打ち出すことで,観光客の滞在時間を延ばし,そのまま福山にお泊まりいただくといったことを念頭に置いて,観光戦略を進めてまいります。

 2番目の柱である周遊しやすい観光の推進については,これまでも申し上げてきましたが,現在各地域に点在する地域資源をつなげていくことを考えています。例えば,鞆の浦を含む南部地域ですと,トンネルがこれから開通し,やがて東西の交流拠点も整備されていくことで,鞆に行きやすくなります。そして,鞆からトンネルを通って,そのまま沼隈や松永,尾道へ向かうルートが完成しますので,新たな人の流れが生まれていくことを期待したいと思っています。また,陸の道,海の道,そうしたものを意識しながら,ルートを形成していきたいと考えています。自転車でこの南部を巡っていくという陸の道,船でそれぞれの港を巡りながら,この南部を楽しむという海の道などが念頭にあります。しかし,基本的には,地域におられる方々の思いをしっかりと受けとめながら,そうした周遊ルートを作っていくということになると思います。

 3番目の柱であるMICEの推進については,特別感や地域特性を演出できるユニークベニューを活用しながら,エリアMICEを推進したいと考えています。大きなコンベンションで会議をするだけではなく,市内に点在するユニークベニューで会議そのものを分散開催し,それぞれのユニークベニューの良さを実感していただくことにつなげていきたいと思います。会議をしながら文化体験や観光体験ができるようなMICEを,これからも進めてまいります。まずは,世界バラ会議福山大会で,このエリアMICEに取り組みます。

 4番目の柱である観光客の受け入れ環境の向上については,来年はG7広島サミット,2025年には大阪・関西万博と世界バラ会議福山大会が開催されます。もちろん,大阪・関西万博に来場された世界の方々に,世界バラ会議福山大会のことを認知していただくような取組も必要になってきますが,それに加えて,ハードとソフトの両面において受け入れ環境を整備していきたいと思います。これまでもガイドの育成や観光案内の多言語化を実施してきましたが,今後は特に福山駅周辺の案内表示の多言語化に着手していきます。福山観光コンベンション協会とも連携しながら,福山駅周辺でのインバウンド対応をあらためて見直していきたいと思います。なお,誘客について少し補足いたしますが,本市にいくら良い取組や観光資源があったとしても,日頃から認知をしていただいていなければ,市外あるいは国外の方々は興味関心をもってくれません。また,本市に来るための経路や所要時間といった情報も常に発信しなければ,誘客には繋がりません。こうした本市へのアクセスに関しては,これまでの本市の観光施策から欠けている点であり,重要な視点だと考えております。

 本市や瀬戸内に関心をもっている外国のうち,まずは台湾をターゲットとしたインバウンドの誘発に向けて取り組んでまいります。そこで得た手法を他の国にも広げていくといった意味での実証実験にもしたいと思っています。広島空港との直行便が2023年1月に再開予定であることを捉えて,台湾メディアや台湾人コミュニティーに影響力をもつ,メディアライターやインフルエンサーといった方々を対象としたモニターツアーを来月11月に実施する予定です。そうしたことで,台湾の方々に発信していただきたいと期待をしております。併せて,そのモニターツアーには国内の旅行関係者もご参加いただくことで,市外の日本人の誘客にも努めてまいります。鞆の浦や笠岡諸島を予定しており,ゆくゆくは海の道を形成するルートの一部にもなり得ることを考えながら,クルーズ体験など船を使ったモニターツアーに仕立てていきたいと思います。

 

記者

 世界バラ会議福山大会に向けて今課題に思われていること,また,第19回世界バラ会議アデレード大会の現地で特に学んで帰りたいと思われている点やプレゼンで訴えたいことがありましたら,その意気込みと併せてお聞かせください。

 

市長

 我々にとって初めての本格的な国際会議になりますので,まずは会議の運営方法を学ばなければならないと考えています。また,世界バラ会連合の関係者とじっくり協議もいたしますが,明日から出発する本隊には,それぞれの会議,講義,委員会といったもの全てに参加しながら,この雰囲気を学んでいただきたいと思っています。そして,国際会議は会議室の中で完結するものではありません。屋外での交流や現地視察,そうしたものを含めた全体が会議であると捉えており,屋外でのアクティビティについても極めて重視されていると考えています。また,地域ばら花壇に外国のお客様をお連れした際の対応についても,視察を通して,私だけではなく12人がそれぞれ手分けをしながら学んでいきたいと思っています。プレゼンの内容につきましては,動画を約20分流します。そして,動画の前後と途中の3回に分けて,これから流れる動画のイメージやホストシティとしてのメッセージといったものを,私が伝えていきます。ばらにまつわるストーリーやメッセージだけではなく,本市の文化や歴史,あるいは日本の良さといったものも散りばめていきたいと考えています。また,志村理事長が,全体のプレゼンを行うことにもなっております。

 

記者

 世界バラ会議福山大会について,福山らしいおもてなしに関する現時点でのお考えをお聞かせください。また,シドニーでナイトタイムエコノミーについて視察をされるということですが,どういったことを参考にされるお考えでしょうか。

 

市長

 福山らしいおもてなしについては,まずはオリエンタリズムを体感していただきたいと考えています。ユニークベニューを活用すると申し上げましたが,月見櫓や天守を利用した会議の実施など,そうした福山らしさを提供できるには事欠かない地域資源をもっていると思っております。それらをできるだけ多く活用できるよう,世界バラ会連合の関係者との調整を,これから進めてまいります。シドニーのナイトタイムエコノミーについては,シドニーの港湾エリアが夜のにぎわいの場になっていると聞いております。当日の夜は公務が入っておりませんので,ぜひライトアップを中心としたナイトタイムエコノミーの在り方を,先進事例として学びたいと考えています。本市も国際都市をめざしておりますので,外国人にも喜ばれるナイトタイムコンテンツを学んでまいります。

 

記者

 働く子育て家庭の買い物支援に向けた実証事業について,買い物支援において一番ニーズが高いのは生鮮食品や夕食の材料等だと思いますが,今後は例えばスーパーマーケット等との提携もお考えにあるのでしょうか。

 

市長

 注文できる商品は,当面50アイテムを設定しており,その中には食料品も含まれていると聞いています。さらに利便性を高める方法として,この実証実験期間中,ご家庭のニーズを聞きながら注文できる商品数を増やしていくということはあるだろうと思います。その後,場合によっては,連携する相手や対象となる保育所を増やすといったことも考えていきたいと思いますし,何よりも商品の保育所への配送が確保されなければうまくいきませんので,この点も今後の検討課題だと考えています。

 

記者

 実証実験を行う狙いや,リサーチ段階で子育て家庭への支援に関してどのようなニーズがあり,今回の実証実験に至ったのかを教えてください。

 

保育施設担当部長

 今回の実証実験につきましては,株式会社良品計画さまの方から,子育て家庭への支援について何かお手伝いができないかという話をいただきました。保育所に子どもを預けている家庭は,基本的には働かれていますので,子どもと一緒だと急に必要になったものがすぐに買い物できないといったケースがあるかと思います。このようなケースを想定し,どのような支援ができるか話を進める中で,アサヒタクシー株式会社さまの協力も得まして,今回の内容に至りました。まずは,実証実験ということで限られた保育所となりますが,あらためて保護者のニーズや課題等を把握してまいります。こうした実験を通して,子育て支援に繋げていきたいと考えております。

 

記者

 福山城の城泊について,先日クリス・グレンさんたちが1泊2日の城主体験をされました。市としての感想や見えてきた課題,またこれらを踏まえて,今後残り2回の城泊の実証実験をどのように行っていかれるのか,お考えをお聞かせください。

 

市長

 グレンさんからは課題として,外国人にとって食事の際の作法や手順が分かりづらいため,簡単な説明書きや事前説明があった方が良いと思うということを伺いました。今後外国人をお呼びする機会があれば,大きな参考になると受け止めています。総じて言いますと,入城する際の体験や天守のナイトラウンジなどがとても素晴らしかったということや,日本の歴史文化を味わえるので,ものすごく価値があるという声をいただきました。福山城の城泊は,本丸エリアへの一般客の入場が遮断されて,城泊をされている方がその空間を独占できるという特殊な面がありますので,日本人から見ても言わば「ベリースペシャル」だと思っています。併せて,伏見櫓を城泊期間中に活用していただけるようにしたり,御湯殿などで何らかのアクティビティがあったり,そういったことも活用していきたいと考えています。それから,お風呂をどうするかということが課題だと考えていますので,これは文化庁との協議も必要になってくるのだろうと思います。

 

記者

 昨日開かれた教育委員会会議で,福山市内の小学校に通う児童が教諭から暴言を受けていた件が取り上げられ,その会議に来られていた保護者の方に教育長から謝罪などがなされました。教育委員会の調べでは,昨年度も別の保護者から同様の苦情が2件寄せられていたことなどが言われていますが,あらためまして今回の問題に関する市長の受け止めをお聞かせください。

 

市長

 当該児童の方,そして保護者やご家族の方には,私からもお詫びを申し上げなければいけないと思っています。まずは,児童が再び友達と楽しく学校生活を過ごせるように,しっかりとケアをしていかなければなりません。焦ることなく児童の思いに沿って,そうした環境を取り戻してあげるということが重要だと思います。そして,今回関係をした教諭でありますが,教諭には,体調が戻ったらあらためてしっかりと状況を確認することが必要ですし,そうしたやりとりの中で,学校として何が足りなかったのか,教育委員会として指導面で問題があったのか,当該小学校だけの問題なのか,そうしたことを今後しっかり整理しながら,望ましい形にしていって欲しいと教育長にはすでに伝えております。

 

記者

 カープナンバーのキーホルダーの取組について,新井新監督が就任してカープも明るく元気になり,地域にもそういう効果が波及するのではないという声もありますが,新井新監督が就任したことに対する期待感と,それが地域に与える効果について,お考えをお聞かせください。

 

市長

 佐々岡監督も大変大きな仕事をされて,そして新井新監督に引き継がれていくのだと思います。佐々岡監督が育てた選手を新井新監督がどう使いこなしていくのかということにも興味がありますし,どのようなチームづくりをめざすのかということにも,大きく期待をしています。試合がマツダスタジアムであるときには,福山駅の新幹線ホームが赤いユニホームを着た応援の人たちで埋め尽くされるという光景を目にしておりますので,県の東部にあっても,カープ愛は県の西部には負けないという思いで,これからも応援してまいります。やはりクライマックスシリーズに残ってもらわなければ,秋が寂しくて仕方ありませんので,そのような思いで新井新監督に期待をしております。

 

記者

 新井新監督の就任が地域にもたらす効果についてはどのようにお考えでしょうか。

 

市長

 新井新監督は明るい方ですからね。それから,野球に対するひたむきな姿勢というものを,現役時代から感じてきました。ですので,佐々岡監督の時とは違った意味でカープ愛が盛り上がり,地域も元気が出てくるのではないでしょうか。

 

以上。

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