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2023年1月定例市長記者会見
記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。
会見日:2023年(令和5年)1月17日(火曜日)
2023年1月定例市長記者会見
・まちを彩るばらの新品種国際コンテスト
・閉校式について
・水路の管理について
・水路転落防止対策について
・緑町公園の水路転落事故について
・新型コロナウイルス感染症について
・ワクチン接種について
・季節性インフルエンザについて
・医療ひっ迫を防ぐために
・福山城築城400年記念事業の規模と効果
・福山城400年博 閉会式
・福山城の魅力を引き出す 「ナイトタイムエコノミー」
2023年1月定例市長記者会見 [PDFファイル/2.46MB]
会議録
市長
まず,「ばらのまち福山 まちを彩るばらの新品種国際コンテスト」についてご報告します。第20回の記念大会となる世界バラ会議福山大会において,世界のばら栽培の潮流となっている,農薬を散布せずに済み,誰にでも育てやすく,そして,まちを彩るばらを福山から発信するため,本市では初めてとなる新品種の国際コンテストを開催いたします。2022年4月から国内外に広く応募を呼びかけ,5カ国から38品種という多くの応募をいただくことができました。
応募をいただいた育種家12人,ばら苗生産会社4社の中には,これまでに国内外の類似のばらのコンテストで受賞の実績をもつ方や,世界有数のばら苗生産会社も含まれており,大変内容が伴った応募となりました。これも,福山大会に対する世界の注目の高さの表れではないかと喜んでいます。そして,皆さま方にご報告したいのは,この中に福山市民からの申し込みがあったことであります。新たな品種づくりは,大変高い技術が求められる難しい仕事ですので,そうしたコンテストに市民の方のチャレンジがあったことを大変うれしく思っております。
今後の日程について,1月中に応募の申し込みがあったものは,2月1日に第一次の植え付けを,コンテストのメイン会場の福山市園芸センター第1ばら園で行います。そして,リーデンローズの植栽帯にも植え付けを行います。この植え付け作業とその後の育成は,大会実行委員会のばらのまちづくり部会に行っていただきます。審査のコンセプトは,日本の気候に適し,耐病性に優れ,農薬散布を前提としない,そして「タウンスケープローズ」という,まちを彩り豊かな景観を創造することができる,そうした植栽に適したばらであります。今後,約1年間育成をした後,審査員による3回の審査と管理者による日常審査を経まして,大会の中で大会記念ばらとして発表いたします。
また,大会記念ばらだけではなく,いくつかの部門賞が恐らく設けられることになると思いますが,部門賞,特別賞を受賞したばらも含めて,審査を経たばらを広く植栽していきます。これによって,SDGsの視点で環境に配慮した,持続可能な福山のばらのまちづくりを世界に発信してまいります。
次に,学校再編に伴い3月に閉校する学校の閉校式の開催についてです。山野小・中学校につきましては,4月に新たに加茂小・中学校が開校することを踏まえ,閉校式を2月12日10時から山野中学校の体育館で開催します。これまでに,閉校準備委員会,開校準備委員会,地元の方々には,さまざまなご苦労お掛けいたしましたが,ようやく新たな学校への再編が最終的に決まるということであります。これにより,これまで地域の皆さま方と取り組んできた学校再編が一段落を迎えることになりますが,引き続き,子どもたちが新しい学校に,そして新しい友達に早く馴染めるように,全力でサポートしてまいります。旧加茂小学校,旧加茂中学校の閉校式も3月にそれぞれ開催します。
続いて,緑町公園の水路転落事故が2022年11月2日に起こりました。同じ場所での3回目の死亡事故ということを受けまして,大変重く受け止め,応急的な対応を行ってまいりました。これまでの取組と今後の対応,そして,その前提となりますこれまでの水路の管理状況について,あらためてご報告します。まず,本市が管理する水路は,流域内の雨水排水を目的とするもの,市街地の内水排除を目的とするもの,農業用利水を目的とするもの,道路の雨水排水を目的とするもの,以上のように分類されています。これらについては,法律に基づくものと基づかないものがありますが,いずれにしても市が施設台帳をつくり,しっかりと把握しています。その施設台帳を基に定期的な点検を行い,その点検に基づき管理をしてまいりました。延長距離も,その中で把握されています。
これまでの取材対応の中で,全体像が管理できていないというようなことを申し上げたのかもしれませんが,あらためて,管理をした上で適切な対応を取っているということであります。プログラムに基づいて管理をするものもあれば,地元の皆さま方との協働によって,課題を投げ掛けていただき個別に対応するなど,さまざまな形で適切な対応を取ってまいりました。この上で,「道路転落防止対策プログラム」という,特に水路への転落を防止する観点での対策があります。5つの水路のうち,道路に面しているものを対象とした5年間の対策プログラムで,2018年度から始まり今年度が最終年度となっています。この中では,転落の危険性が高い箇所を抽出し,転落防止柵や反射板あるいは白線で,その場所やリスクの内容に合った対策を実施してきたところです。今回,道路に面していない,公園の敷地の境界と水路が接しているところで事故が起きたことを踏まえ,そういう場所について見直していくべく,緊急対策を行ってきました。
まず,緑町公園につきましては,この水路と面している全ての区間200メートルにおいて,転落防止柵を昨日までに設置完了しています。そして,緑町公園を含めて市内に60カ所ある,水路に隣接する公園の全てを対象に,フェンスや生け垣に隙間がないかどうかの点検を,昨日までに終えました。また,公民館・交流館や小中学校,スポーツ施設など,公園以外の公共施設で水路に接している箇所も,今月末までに点検を終える予定です。こうした応急の対応あるいは今後の対策実施に備えた全数調査を,今月中までに全て終えます。それを踏まえて,あらためて第三者の目から見た事故の検証と対策について審議していただくための水路転落事故検証委員会を,来月早々に立ち上げます。そして,緑町公園の事故や,そうしたものを踏まえたご意見をいただくとともに,公共施設に隣接する水路について,あらためてご提言をいただき,2023年度から第2期の「道路転落防止対策プログラム」を策定いたします。この中には,公共施設に特に焦点を当てた水路転落防止対策も盛り込むことといたします。公共施設に隣接する水路での事故をなくしたいという考えをしっかりと示しながら,転落防止の効果を上げ,安全度を高めてまいります。今後のスケジュールとしては,可能な限り今年度中に有識者からの意見を集約して議論を終え,この対策プログラムに盛り込んでいくことを考えています。
最後の報告になりますが,定点的にご報告しております,本市の新型コロナウイルス感染状況についてです。1月15日現在で人口10万人当たりの陽性者数は,少し見極めにくい状況ですが,直近1週間の数を見ますと前週に比べてかなり減っており,半数近くになっている日もあります。しかし,決して改善傾向に入ったとは,まだ考えておりません。病床ひっ迫具合は64.6%と依然高く,第7波の最大のひっ迫具合が64.8%ですので,それとほぼ同じ状況です。ひっ迫がこれ以上高くなるとかなり厳しくなると思っておりますし,今は陽性者数が低下傾向ですので病床のひっ迫割合も若干下がり気味ですが,実は一時は今よりも高い状況にありました。
なお,宿泊療養者の部屋の占有率は,10.2%と余裕があります。ワクチンの接種率については,2回目と3回目の接種率に比べて,3回目以降の接種率は少し伸び悩んでおりますので,引き続き,ワクチンの接種をお願いします。1月分の集団接種予約状況は81.1%であり,2月分の予約受付は明日1月18日から始まります。1月分のワクチンはファイザー社でしたが,2月分はモデルナ社になります。また,季節性インフルエンザの感染流行の状況について,山手小学校で二学級の学級閉鎖が行われました。そして,1月2日から1週間のデータが最新の数字になりますが,福山市においても定点医療機関当たりの報告患者数の推移が1を超えました。つまり,流行入りしたということであります。今後ともインフルエンザと新型コロナウイルスの感染には注意が必要だと思いますので,引き続き,インフルエンザのワクチンも含めた,早期の接種をお願いします。そして,できるだけ他の方に感染を広げないように,また,行政がしっかりと状況を把握できるように,自己検査で陽性となった方で低リスク者の方は,「広島県陽性者登録センター」への登録をお願いします。登録をしていただければ,万が一体調が急変した場合でも迅速に対応することができますので,気を緩めることなく登録をお願いします。
記者
今月で閉幕する「福山城400年博」について,1月9日にフィナーレイベントの時代行列があり,2万人の人々でにぎわいました。一連の記念行事が閉幕するにあたり,取組の成果や意義,今後の展望についてあらためてお尋ねします。一連の記念事業の規模や効果を示す最新の数字を教えてください。また,記念事業を始めるにあたり,目的は「市民の心を一つにする機会」とされています。閉幕にあたり振り返ったとき,どのような意義があったとお考えでしょうか。さらに,今後の活用についてお尋ねします。天守最上階の「天空の間」は,今後どのような形で活用していくのでしょうか。そして,城泊については,新年度どのような作業を進めていくのでしょうか。
市長
まず,記念事業の規模と効果について,ご説明します。事業費としては,令和の大普請に加えて樹木伐採などの関連事業を含めて約33億円であります。この他に,築城400年に合わせ整備をいたしました北口スクエアなどを含めますと,これに事業費が追加されることになります。寄附額は11億8,000万円以上をいただいております。あらためまして,多くの皆さま方に感謝を申し上げます。福山城博物館への入館者数は,1月14日に8万人を突破いたしました。コロナ禍以前の入館者数の平均は年間約8万5,000人でありますので,2022年9月からの4カ月半で,ほぼそれに匹敵する入館者数が記録されたということです。この間行われた事業は,2月に実施する2事業を含めて76事業であります。そして,2022年8月末の築城400年の記念イベントには9万人,時代行列・福山とんど祭には2万1,000人,チームラボ福山城光の祭は,1月15日現在で8万5,000人の入場者となっています。
それから,福山城に関するメディア発信に力を入れてきました。その状況として,テレビでの発信,とりわけキー局で発信していただくことで,全国に名前を伝えたいと取り組んできました。キー局での放送時間は,2022年は11月末までで108分となっており,その前年の65分に比べて大幅に増えています。同じくキー局での放送件数は,前年は4件でしたが2022年は12件となっています。もちろん地方局にも大変多く取り上げていただき,放送時間にして,前年の34分から2022年は228分に増えました。メディアの皆さまのご理解やご協力もいただいた訳でありますので,あらためて感謝を申し上げます。それから,福山城築城400年公式サイトの2022年の閲覧数は,前年の約4.6倍に跳ね上がっています。それから,認知度調査も併せて行ってきました。2021年の数字が最新のものになりますが,市内で2022年に福山城が築城400年を迎えることを知っていると答えた人の割合は,2017年の25.5%と比較して2021年は2倍以上の61.8%になっています。
また,首都圏において,福山城(日本100名城で,新幹線駅に一番近い城)があるまちであることを知っていると答えた人の割合は,2017年の7.3%と比較して2021年は3倍近くの20.4%となっています。それから,2022年9月に実施した市政モニターアンケートでは,福山城の大改修を知っている人の割合は96%近くでありました。情報発信の効果は着実に上がっていると思っています。
記念事業は,「城があるまち福山」を市民全体の誇りとすることを目的に進められてきましたが,先ほど申し上げました,テレビ等で福山の名前や福山城の存在を全国に発信できたということは,大変大きな成果だと思っています。また,日本最大級の城郭イベントである「お城EXPO2022前夜祭」で発表された1年間のお城の10大ニュースにおいても,福山城が第2位にランクされました。初めてのランク入りであり,その理由も北側鉄板張りであります。福山城の名前を全国に発信する中にあっても,特に全国唯一の鉄板張りのことが知られ,城郭の専門家の間で評価をされたということを,大変うれしく思っています。市民の皆さま方からは,市外の方に自信をもって福山城のことをPRできるようになったという声や,本市出身で県外に住んでいる方からは,いろいろな場で報道されるので,出身者として誇らしいという声もいただきました。また,2022年8月の記念式典に来場されていた方の中には,築城400年ということに興味をもって名古屋から来たということを仰っていた方もいました。本当にうれしく思っています。
それから,今後の「天空の間」の活用や城泊の活用であります。一部実施あるいは実証実験の段階でありますが,「天空の間」につきましては,本格的な活用に向けて運用規則のようなものを取りまとめて,新年度の早い段階で,広く市民の皆さま方に使っていただけるように準備を進めてまいります。城泊につきましては,実際に泊まっていただいた外国人インフルエンサーの方から,風呂の設置の問題,あるいは福山城や福山の歴史,外国人向けには日本の歴史といったことを説明できるような専門性のある案内役の配置,そして,ゆったりとしたスケジュールの想定など,せっかくの福山城だからということでご意見をいただきました。もちろん,さまざまな施設について大変高い評価をいただきましたので,自信をもって城泊の実施に向けた取組を加速化したいと思っています。新年度においては,事業者の選定や管理運営方式,そして必要な施設の整備を踏まえながら,旅館業法の申請をするという法律上の手続きも経た上で,できるだけ早い段階での実用化に繋げてまいります。
それから,いよいよ今月末で福山城400年博も閉会の日を迎えることになります。1月9日には時代行列をとんど祭りで大いに盛り上げていただきましたが,ぜひ閉幕式も明るく盛大にやりたいと思っております。まずは,この1年間盛り上げに大変ご尽力をいただきました地域の方々を中心に,感謝状の贈呈を行います。当日は代表の方に感謝状を贈呈し,それ以外の対象者の方には後日お届けすることを考えております。また,最後の点灯式を行います。石井幹子さんからは,最後にこの北口スクエアの石垣をぜひライトアップするべきだというご助言もありまして,これで本当に福山城のライトアップが完成することになります。以前,テレビ東京の番組で福山城のライトアップを取り上げていただいたことがあり,その中でも,ゴシックが大変落ち着いた,白と黒のコントラストの美しさが特徴だということを,石井幹子さん自らが語っていただきました。このライトアップに本当に熱心に取り組んでいただいた最後の部分が,この石垣ということになります。
そして,鏡開きを行った後,先着400名の方に限定御城印をお配りしていきます。1月いよいよ幕を下ろしますが,盛り上がりやにぎわいの余熱を,そのままこの後も続けたいという思いで,ナイトタイムエコノミーを意識した福山城の魅力創出を心掛けてまいります。まず柱となるのが,通年行われるナイトキャッスルという取組であります。これは,夜に徳川家康と織田信長,水野勝成公に扮した役者さんが福山城博物館の中で会話劇を行い,参加者に楽しんでいただきながら,天守まで辿り着くというものです。4月を目途に,毎月,何回か定期的に年間を通して行ってまいります。この他いくつかの事業は毎月,あるいは隔月行われていくことになります。まず,2月からは福山が誇る国宝の名刀の一挙展示があります。その際,記念した限定御城印を販売する予定です。今後も節目のイベントを通じて,特別の限定御城印を販売していきたいと思っています。そして,4月には花見,5月には天守前広場で例えば野外音楽祭,6月は商店街を中心とした毎度夜店,7月は例えば美術館の前のプロムナードを使ったジャズナイト,8月は築城記念日イベントが何らかの形で行われていくことになります。9月には三流派合同の千人茶会,10月には福山の伝統文化を代表する喜多流大島能楽堂による月見能。こうしたものが夜にお城を中心に行われますので,外国の方にもぜひ参加していただきながら,健康的な夜の明かりを市民とともに楽しんでいきたいと思っています。
記者
水路の転落事故の関係で,あらためて今回未就学児が水路転落で亡くなられたことについての市長の受け止めをお聞かせください。また,2022年11月に起こった事故でしたが,警察からの公表はなく,市からも公表はありませんでした。公表をする際の基準や考え方について教えてください。
市長
緑町公園に隣接する水路で,このような痛ましい事故があったことを,大変重く受けとめています。亡くなられた児童の方には,心からご冥福をお祈り申し上げます。これまでも安全管理には怠りなく対策を講じてきたつもりではありますが,今回こうしたことを受けまして,あらためてしっかり見直さなければいけないという思いをもち,これまで応急の対応に努めてきました。そして今後の対応にも取り組むものであります。引き続き,市民の安全をしっかりと確保してまいります。それから,公表の件については,一義的には警察が判断されています。警察が公表されたものについては,行政の観点から,市も市民の皆様方に情報をお伝えしています。公表については警察のお考えがあってのことですので,今回は公表がありませんでしたから,市が独自に公表することは控えてきました。これは,ご遺族の心情にも配慮しなければいけないということもあると思いますので,慣行通り慎重に対応してきたものであります。
記者
今回の水路では,これまで過去2度このような転落による死亡事故が起こっています。道路に面しない水路のため,「道路転落防止対策プログラム」の対象ではなかったということですが,これまでの対応について教えてください。また,水路に隣接する公園60カ所の点検結果の概要も教えてください。
建設局長
緑町公園の過去の事故について,まず2006年に転落事故が発生しております。詳細な転落場所は不明でございましたが,現地確認の結果,生け垣の一部に隙間があることを危険と判断し,補植することで隙間の閉塞を行いました。次に,2013年に現地の遊歩道の橋のたもとに自転車があり,その自転車から転落したと思われるような状況が確認されました。その際には,橋のたもとにおいて,幅1メートルのフェンスを設置することで対応してきたところでございます。
都市部長
60カ所の公園の点検を行ったところ,緑町公園を含め22カ所につきまして,危険な箇所を発見しております。具体につきましては,30メートル以上の延長が長いところは4カ所で,それ以外の箇所は,フェンスとフェンスの間に50センチとか60センチの隙間があるということでございます。そういったところを全て対策するように手配をしております。
記者
緑町公園の現場について,道路と水路の境には柵がありましたが,公園と水路の境には植え込みがあるが柵はない状況だったとお見受けしています。道路に面した水路に関しては,これまでも対策をされてきたとのことですが,道路側だけに特化された理由はあるのでしょうか。子どもは公園内を走り回って遊ぶ場面が多く,公園側から生け垣を通り抜けて転落する事故が過去にあったのであれば,今回の件も想定できたことではないかと思います。また,公共施設に隣接する水路の事故をなくすという思いを市長は述べられましたが,会議体を立ち上げてまで取り組まれることの決意を,あらためてお聞かせください。
市長
これまで道路や河川などについては,台帳がしっかり整備をされて,それに基づいて日々管理されるということが一般的なやり方でした。よって,恐らく道路や河川といったものを通しての管理ということに,どうも重点が置かれがちだった。従って,「道路転落防止対策プログラム」についても,そうした観点からのプログラムになっていたというように思っています。また,公園や公共施設などの安全対策については,個別の施設が責任をもちながら取り組むという形であったと受け止めています。しかし,今回の事故を受けて,子どもがたくさん遊ぶ,あるいは家族がたくさん憩う,そういった公共施設の安全管理も,しっかりとしたプログラムに位置付けられることで,安全が確保されなければいけない。そういう思いをもち,今回はプログラムの中にも盛り込んでいくことといたしました。
建設局長
個別施設の公園側の対策でございますが,事故の場所につきましては,生け垣等が設置されて,一定の安全は確保されているという認識でございました。しかし,今回このような事故が発生しましたので,検証委員会の中でしっかり検証しながら,今後の対策に生かしていきたいと考えております。
記者
昨年行われた福山市立大学の理事長選について伺います。理事長選には2人が立候補されましたが,この選考結果について,学内で行われた意向投票の結果や,一方と差がついた理由の公表が不十分だということを,落選された教授が主張されています,今回の理事長選の公表の仕方について,市長の受け止めを教えてください。
市長
それは大学のご判断だと思います。確かに私は設置者ではありますが,そうした理事長選の過程について,いろいろとコメントする立場にはないと考えています。
記者
市の方から運営に関する助成金等が入っている中で,理事長選においてこのような形が前例となることに関し,もっと透明性を確保すべきではないかという指摘が外部からもありますが,このことについてのお考えをお聞かせください。
市長
大学にお任せする立場ですから,あまり立ち入ったことは言えないと思いますが,選定結果や理由を公表する大学もあれば,しない大学も多いのではないでしょうか。それは,さまざまな配慮が働いているのだと思います。したがって,選考過程を公表しない点をもって透明性が不足しているというのは,少しいかがなものかと感じています。
以上。