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2023年4月定例市長記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2023年5月12日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ,掲載しています。

 会見日:2023年(令和5年)4月24日(月曜日)

2023年4月定例市長記者会見

 ・福山城天守最上階「天空の間」の活用​について

 ​・4年ぶりの本格開催イベントについて

 ・子育て世帯生活支援特別給付金について

 ・少子化対策プロジェクトについて

 ・(仮称)地域未来ビジョンについて

 ・若者の地元定着について

 ・子育てがしやすい環境整備について

  2023年4月定例市長記者会見資料 [PDFファイル/1.59MB]

  

会議録​​

市長

 令和の大普請を経て生まれ変わった福山城天守の最上階,「天空の間」と呼んでいますが,この「天空の間」の一般利用を開始します。ばら祭に合わせ,5月23日火曜日からの利用開始とします。利用時間は,閉館後の17時30分から4時間。使用料は,1日当たり3万5000円で,事業者・団体の利用を想定しています。予約の受付開始は,5月1日からです。通常は,1ケ月前までに予約が必要で,6ケ月先までの予約が可能ですが,5月に限り,5月1日からの予約開始で,5月23日からの利用が可能です。想定される利用方法は,かなり自由な活用ができるようにいたしました。安全に留意をしながら,注意事項はしっかり守っていただくということで,詳しくは文化振興課のホームページをご参照ください。初めてのことですので,当面は電話による予約をお願いします。事前にやりとりし,本市が策定した使用要領に沿ったものかどうかを確認しながら,ご利用いただく扱いになろうかと思います。予約にあたっては,この「天空の間」の利用と併せて,天守前広場も一体的に活用いただいて結構ですので,積極的にご利用いただければと思っております。

 併せて,5月は記者会見の機会がありませんので,5月のイベントについてご紹介します。5月は福山が最も華やぐ時期です。まず5月11日から14日の間,「ばらのまち福山国際音楽祭」が開催されます。4年ぶりに海外オケ,今回は台湾フィルがやってまいります。指揮者は,世界的に有名な準・メルクルさんです。久しぶりの本格的で国際色豊かな音楽祭を楽しんでいただけます。それからG7サミットを挟み,1週間後が「福山ばら祭」です。4年ぶりにローズパレードが復活し,完全な形に戻ってのばら祭が再開されます。今回は福山城公園が新たな会場として追加されます。初日の夜には,天守前広場で映画の上映会も実施されるという,新たな手法が加わっています。そして,6月3日に鞆の浦弁天島花火大会が4年ぶりに開催されます。新たに300席程度の個人協賛席が設定され,よりゆったりと観覧できる環境が進みます。以上が5月の福山の祭りです。いずれも4年ぶりの本格開催になります。

 次は,国の制度ですが,子育て世帯を支援する特別給付金が給付されます。食費等の物価高騰による影響を特に受けている低所得の子育て世帯の生活を支援します。児童1人当たり5万円で,対象はひとり親世帯とその他の子育て世帯,それぞれに給付されます。申請が不要なケースと,申請をしていただくケースの2通りあります。申請が不要なケースは,5月中旬までに,それぞれのご家庭に支給の通知を発出します。そして,5月末までにお手元に特別給付金が届くように,作業を急ぎたいと思います。それ以外,申請が必要な方について,詳細は5月1日以降,市のホームページにアップしますので,お読みください。1日でも早く,それぞれ必要とされている方に特別給付金をお届してまいります。

 次に,子育て世帯支援に関して,今度は本市の取組を報告いたします。新たな「少子化対策プロジェクト」の創設についてです。これまで,少子化対策をさまざま進めてまいりました。後の代表質問でもお答えすることになっていますが,政策ターゲットを定め,進めてまいりました。その中心的なものが「福山ネウボラ」でした。妊娠から出産,そして子育て期までを切れ目なく一体的に支援をするということで2017年度からスタートし,5年を経った段階で5年間の総括をし,課題を把握し,その上で,第2ステージに向けて今後の方向性を取りまとめました。これについてはすでに何度かご報告をしており,予算の中にも必要な事項を盛り込みました。そして,2023年度,2024年度とこうした取組を進め,2025年度にはいよいよ本格的な第2ステージに入っていく。こうした今後の方向性をすでに整理していますが,今回,国の方で,こども家庭庁がスタートするということで,より包括的な子育て支援策が今後具体化してまいります。

 そうすると,それ以前の段階においても,さまざまな政策的な配慮が今後必要になってくるだろうと思います。もちろん,国からはまだ具体的な施策の体系が示されておらず,今後示されていくわけですが,それを待つことなく,示されたときには,迅速に,国の制度に我々の取組を重ね合わせていけるよう先行的な取組をしていきたい。そのような思いで子ども企画課を作り,これまで内部の検証・取組を先行的に進めてきました。妊娠に至る以前の段階では,未婚化や晩婚化,そしてそれに伴う出生数の減少,といった現状があります。そうした現状を踏まえ,課題とすれば,若者の所得や雇用の不安,あるいは出会いの機会の減少といった,少子化の背景にある課題が把握されています。こうした問題について,これまでも一定の取組をしてきましたが,この際,国の動きも視野に入れる中で,さらに掘り下げた議論をしたいということで,プロジェクトチームを作り議論を始めたいと思っています。

 まず,プロジェクトチームの立ち上げに先行して,有識者から意見を聞きたいと考えており,外部有識者会議を5月上旬,ゴールデンウィーク明け直後に開催したいと思っています。それぞれ専門家から,あらためて少子化の現状や課題の確認と,それを踏まえたプロジェクトとして取り組むべき柱や論点の整理をしていただこうと思っています。そうした論点整理に立って,庁内の少子化対策プロジェクトチームを立ち上げ,関係部局が集まりながら,少子化対策の方向性を取りまとめてまいります。その間に,おそらく6月だろうと思いますが,国の骨太の方針が出て,その中で一定程度の方向性が示される。少なくとも,来年度の施策の概要のイメージが打ち出されてくる。そうしたものをまずは取り込みながら,プロジェクトチームの少子化対策の方向性にずれがないかを検証していきます。そして10月には,「こども大綱」が出てまいります。さらに長期的な施策体系が国から示されます。そうしたものを重ね合わせながら,我々のプロジェクトの方向性をより具体化していく。こういう作業を行い,国の動きに先行しながら,庁内の取組を進めていく。これが,福山市の少子化対策プロジェクトチームの頭の中にある,問題意識であります。

 もちろん,こうしたものをもう1回体系化しないといけないという思いが大きなプロジェクトの柱ではありますが,そこにネウボラの総括を踏まえた第2ステージの方向性も合わせて取り組みながら,一体的な少子化対策につなげていくという思いで,議論を,あるいはプロジェクトをスタートしたいと考えております。その他に,最近出ている議論ですが,子どもの意見聴取の場や,こどもファスト・トラックの設定をどうするかといった個別の議論があります。こうしたものを,少子化対策プロジェクトチームの外において議論するのか,あるいは中に入れてプロジェクトの形で取りまとめていくのかは,国の考え方の整理が済むことに伴い,おのずと整理がなされていくだろうと思います。現状はこうした論点についても,議論の対象にしていこうと考えています。以上が,本市の「少子化対策プロジェクト」,あるいはそれを担う議論の場であるチームの概要です。

 最後の報告になりますが,今年度,いよいよ「(仮称)地域未来ビジョン」の策定に向けた取組を開始します。少し復習をさせていただきたいと思います。この議論が出てきた背景であります。これまで市政の活性化についての取組の基本は,まず市の中心部に活力やにぎわいを取り戻し,市の中心に戻ってきたにぎわいが周辺部に波及していき,やがて市全域が活性化していく。こうしたアプローチを念頭に進めてまいりました。そして,一期4年あるいは5年,6年と重点的に政策を進めてきた結果,例えば駅周辺では,一定のにぎわいが見られるようになりました。そして,民間の自発的な動きが見られるようになりました。

 もちろん,これからも官民が連携し,中心部のにぎわい再生に継続して取り組んでいきますが,一定程度自走が可能になった段階をとらえ,今度は,それぞれの地域そのものが自らの取組によって,自ら元気になっていく。そして,そういう元気な地域が繋がって,さらに波及効果を高めていく,そんな段階に入ってきています。名前は「(仮称)地域未来ビジョン」となっておりますが,地域ごとに未来ビジョンを作る,あるいはテーマごとに未来ビジョンを作る。そうした取組に入っていこうということで進めてきた施策です。そして昨年度は,このための事前調査,基礎調査を進めてまいりまして,その調査の結果を踏まえ,いよいよ今年度から,地域未来ビジョンの策定に向けた段階に入っていきます。

 復習が少し長くなりましたが,その上で,「(仮称)地域未来ビジョン」とはどういうものか,それは,エリアやテーマごとにそれぞれの持つ資源を活用する,その活用のあり方や方向性,そうした地域資源を活用しながらめざしていく地域の将来イメージ,あるいは,テーマによる活性化のイメージを示すものです。そして,そのために必要なプロジェクトの選定が,このビジョンの中でなされていきます。また,ロードマップも盛り込みながら,着実な地域の活性化を進めていきます。そしてプロジェクトができ,プロジェクトに基づく取組が行われます。結果,地域やテーマに共感を覚える関係人口や交流人口がそれぞれの地域に入ってくる,あるいはテーマに参加をしてくる段階に入っていく,それを期待するということです。この話の一つのイメージをお示しすると,テーマは「海」。そして,「海」をテーマに活動しようというエリアが,海の道で繋がれる。そうしたところが一緒になり,一つの地域未来ビジョンを作って,それぞれがビジョンの達成に向け,個性ある取組を進めていくというイメージです。こうした地域未来ビジョンが市内にいくつか出てくるということであります。もちろん一斉に出てくるわけではありません。順次,条件や環境が整ったところから,ビジョン策定に向けた取組が始まります。

 時系列に示すと,まず先行的に,アドバイザリー会議がスタートします。そして有識者を中心とした会議の中で,昨年実施した調査結果に,さらに付加価値が加わっていきます。そうした付加価値の上に立った地域未来ビジョンの策定の考え方や方向性,つまりヒントとなるものが取りまとめられ,アドバイザリー会議の議論の成果が,次は地域説明会の場で披露されていきます。地域説明会というのは,市内で5つあるいは8つ,いくつかのブロックの考え方がありますが,地域ごとに説明会が開かれ,イメージが共有されます。この地域説明会だけで,1つの取組のグループができてくる場合もあれば,1回の地域説明会だけではイメージを持ちにくい場合もあります。その場合には,地域説明会の後も,必要に応じて勉強会やワークショップが数回重ねられていきます。そうしたプロセスを経て,まとまったところから地域活性化協議会が順次立ち上がっていくことになります。地域ごとで一緒になる,そうした地域活性化協議会もあれば,テーマごとに関心のある人が集まり作り上げる協議会もあります。これがいくつかできていき,それぞれビジョンを策定し,実行していく。そうした取組を,今年度以降継続をしていくということになろうかと思います。アドバイザリー会議のメンバーですが,現在ほぼ確定しており,今,最終的な確認の段階に入っています。それぞれの分野の有識者に加え,本市がこれまで繋がりを持ってきた,株式会社CAP代表の樫野さんと,福山市のMICE誘致ディレクターの菅さんにオブザーバーとして入っていただきながら,アドバイザリー会議を行いたいと思っています。

 

 

記者

 まず, 4月1日で新設された備後圏域連携推進室についてお尋ねします。近隣市町から職員派遣された非常に珍しい取組ということで,市民の関心も高いかと思います。備後圏域自体は,約83万人という大きな人口を抱えていますが,あらためて備後圏域連携推進室が備後圏域にどう関わるのか,圏域をどう捉えているのか,また,今回派遣のなかった市町から今後派遣される予定について,お尋ねします。

 

市長

 まず備後圏域をどう捉えているのかという質問からお答えいたします。2020年の国勢調査では,圏域人口は82.8万人,これは政令指定都市規模の人口集積のある地域であります。この圏域の大部分は,昭和の高度成長期の時代に備後地区工業整備特別地域に指定されており,住民の日常生活だけではなく,経済的な結びつきも強い地域だということがまず言えると思います。そしてこの地域のポテンシャルと課題ですが,まずポテンシャルについては,経済面で見れば,ものづくりを中心としたオンリーワン・ナンバーワン企業の集積,あるいは里山里海から取れる多様な農林水産資源,こうした共通のポテンシャルを持っています。

 一方で,雇用や生産性向上といった中小企業の経営基盤強化の必要性,医師や看護師等の確保の必要性,さらには大規模災害への備えといった共通の課題も共有しています。出生数の減少に加えて,大都市圏への人口流出も続いていることも,大きな共有すべき課題です。そうした課題に歯止めをかけるとともに,解決に向けた連携を進めていくため,全国のトップを切り,備後圏域連携中枢都市圏の取組を始めた。これが備後地域の特徴でもあります。次に2つ目の質問である,備後圏域連携推進室の圏域施策の取組への関わり方についてです。今後さらに圏域の人口減少,少子高齢化が進みます。

 こうした中で一定の人口を有し,活力ある経済社会を維持するためには,さらなる連携が必要だという認識を共有しています。このため,4つの市町から今回職員を派遣していただきました。同じところで一緒に日常議論する中で,さらに深い現状の把握や課題の捉え方ができていくと思います。そうした日常の意見交換を踏まえ,2年後には第3期の「びんご圏域ビジョン」の策定を控えております。それに向けて,大きな推進力・原動力になって欲しいという思いであります。そして「びんご圏域ビジョン」の策定だけではなく,個々の連携事業の作り上げにも大いに汗をかいていただきたいと思っています。

 以上が,備後圏域連携推進室の圏域の取組への関わり方ということになろうかと思います。最後に,今回参加しなかった市町の,今後の参加の可能性についてです。色々なご事情があり,今回は4つの市町でのスタートとなりました。この備後圏域連携推進室が新たな拠点になり,今後さらなる連携が進んでいくことになる中で,新たに市町から加わっていただければ,備後圏域連携推進室の機能の更なる向上が期待されるということで,今後とも議論をしていきたいと思っています。

 

記者

 続いて,先日の県議選,福山市選挙区の無投票について質問します。現行の選挙区となってから無投票となったのは初めてで,人口約46万人を抱える中核市としては異例の事態となりました。偶然ではありますが,前回の市長選も無投票であり,市民からの投票で民意を示したかったという声も出ています。今回の無投票について,感想をお尋ねいたします。

 

市長

 有権者の方は,選挙戦を通じて,候補者が論戦を繰り広げることを期待されていたのだと思います。候補者の方も,自分の思いを,あるいは政策を,有権者の前で説明したかったのだろうと思います。今後はさまざまな機会を通じて,地域の方々との対話を重ねながら,可能な限り多くの声を拾い上げ,それぞれのお立場で県政に反映をしていただきたいと望んでいます。

 

記者

 最後に,市の人口46万人割れについてお尋ねします。2月末で福山市の人口が46万人を切りました。人口減の傾向は全国的にありますが,福山市では15歳から24歳の若い世代の転出超過が目立っています。若者の地元定着に向けて,今後どのように力を入れていくのか教えてください。

 

市長

 まず,人口動態についてあらためて確認すると,若年層の転出超過が本市の課題であります。男性・女性それぞれ転出超過となっていますが,特に若い女性の転出超過が,2018年以降で最大の減少幅になっていることが大きな課題だろうと思っています。これに対し,私たちはこれまでに何を行ってきたかということですが,政策ターゲットを明確にしながら,それぞれの対応を重点化してまいりました。具体的には9つのペルソナ,ライフステージごとの典型的な家庭像,というものを念頭に,それぞれの世代や家庭像に必要な施策を構築してきたのが,これまでの取組です。それは,「新たな人口減少対策~強化策~」と名付けたもので,2018年8月に取りまとめました。そうした対策を進めてきた結果,いくつかの成果と課題が浮き彫りになりました。

 今回は,若者の地元定着についてというご質問ですので,それに関係するペルソナを取り上げます。まず,高校3年生の進学を希望する女子に対しては,若者人材育成等支援事業や未来創生人材育成奨学資金などといった施策を打ってきました。高3就職男子や就活時期にある大学生にも,それぞれ必要な施策があるだろうということで施策を打ってきた結果,高校3年生の進学を希望する女子の場合は,将来福山市に戻ってきたいと思う割合が増えました。あるいは,男子も含めて,市内企業の認知度が上がりました。

 こうした成果が出てきた一方で,高校生の地元就職率は,2021年ですから新型コロナウイルスの影響をどう見るかという問題はあるかと思いますが,落ちてきています。そして,20歳から24歳までの,転出超過数も増加している。こういう課題は依然としてあります。この課題を踏まえ,関連する世代の意識調査をあらためて行いました。

 その結果,高校3年生や大学生の声として,福利厚生やワークライフバランスが充実している企業を希望する。就職時期に,市内企業の就職情報が入手しづらい。福山駅周辺に活気が少ない。子どもから地元への愛着をあまり意識してこなかった,あるいは持ってこなかった。といったさまざまな声が聞こえてきました。つまり,地元定着は就職の問題だけではなく,都市力,都市の魅力全体の問題でもあることがあらためて分かりました。そうしたことを踏まえて,今回,地元定着に向けた強化ポイントを,働きやすい企業・職場環境づくりと情報発信強化,都市の魅力向上,地元への愛着の醸成の3つに整理し,あらためて進めてまいります。もちろん,地方における若者の地元定着というのは全国共通の課題ですから,一朝一夕にできるわけではありませんが,都市魅力の向上にも取り組みながら,歴史や文化,子どもの夢を実現すること,あるいは企業自身の努力も一緒となって,地元定着に取り組んでいきたいと考えています。

 

記者

 「チャットGPT」という新しい対話型のネットサービスを積極的に活用する自治体も出てきているようですが,一方で,セキュリティ面の課題も指摘されています。福山市で,今後「チャットGPT」の活用を検討する,あるいは活用するお考えはありますか。

 

市長

 「チャットGPT」の活用に当たっては,市役所の行政情報や個人情報の漏えいの問題など,情報の管理が大きな課題だと思っています。一言で申しますと,現時点では慎重です。文部科学省では近々,学校教育における「チャットGPT」の活用について方針を示すことになっていますが,行政分野における「チャットGPT」の活用について,国の方針をまずは待とうと思っています。そうしたものを踏まえながら,どう活用できるのかを慎重に考えていきたいと思っています。

 

記者

 文部科学省から方針が示されたら,まずは教育現場で「チャットGPT」を活用するかどうかを見て,市役所でも同様に導入するかを考えていくということでしょうか。

 

市長

 必ずしも教育現場と一体的に,ということまでは考えていません。一義的に教育委員会が判断をし,必要と考えれば,一定のセキュリティが施された上で先行して取り組んでいくことはあり得ると思っています。

 

記者

 今日の記者会見の最初に報告のあった,福山城の天守最上階の利用についてですが,市長は,福山城築城400年記念事業を終えて,ナイトタイムエコノミーの推進等も力を入れていく方針を示されておりましたが,あらためて「天空の間」の活用が福山城に与える魅力はどのようなものがあるのか,福山市として福山城のネクスト400年に向けてどのように活用されるのか,お伺いしてよろしいでしょうか。

 

市長

 これまで,福山城が市民に,もちろんこの「天空の間」の活用は市外の方の利用も想定しておりますが,開放されるということは,そう意識されてこなかったと思います。福山城築城400年記念事業で,私たちには誇りとすべき福山城があるんだという思いを市民が持ったものですから,ぜひ今後は,自由な形で使いながらさらに福山城への思いを高めて欲しいと思います。先ほど申し上げましたが,この「天空の間」と一体的に天守前広場も活用することによって,この時間帯の駅周辺の夜の良質なにぎわいの創出にも繋がり,本市の魅力がさらに高まっていくと思います。また,活用を通じて,福山の歴史に対する思いもさらに深めていっていただければ,市民の誇りの醸成にも繋がっていくと思っています。

 

以上。

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