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2026年6月定例市議会市長記者会見
記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ、掲載しています。
会見日:2026年(令和8年)5月29日(金曜日)
6月定例市議会市長記者会見
・6月議会・補正予算について
・福山駅前広場整備基本計画(案)に対する意見募集の結果について
・福山ばら祭・Rose Expo FUKUYAMA・ばらのまち福山国際音楽祭の
成果及び今後について
6月定例市議会市長記者会見 [PDFファイル/3.02MB]
会議録
市長
まず6月定例市議会の案件につきまして、ご説明をいたします。
6月議会につきましては、本日、招集告示を行い、6月5日から開会をいたします。第1次分として提出いたします内容について、ご説明を申し上げます。
まず、報告案件であります。「損害賠償の額を定めること及び和解の専決処分の報告について」を始め、15件となっています。次に、予算案件でありますが、議第63号、64号にありますように、「令和8年度福山市一般会計補正予算(第1号)」を始め、2件となっています。次は、条例案件であります。「福山市一般職員の給与に関する条例の一部改正について」を始め、10件となっています。次は、単行議決案件でありますが、「菫15号橋架替工事(谷地川・手城川流域・8-1)請負契約締結について」を始め、10件となっています。以上、6月議会へは1次分として37件を提出する予定にしています。
それでは、補正予算の概要について、補正予算議案説明資料に沿ってご説明をいたします。
今回の補正予算額は、一般会計が6,132万円、特別会計が都市開発事業特別会計の8億8,657万5千円で、合計で9億4,789万5千円を追加することとしています。
その内訳であります。まず、学校等給食材料費は、県の補助金を活用し、小・中学校等において、県産の農林水産物を活用することにより、給食の充実を図ります。また、食育を通じて児童生徒の地域への愛着心の醸成と県産農林水産物の消費拡大につなげるものであります。
次の、福山北産業団地第2期事業地に係る土地売買契約の解除に伴う返還金であります。2024年(令和6年)3月に締結した土地売買契約について、相手方から指定期日までに当該土地を利用できないとの申し出があったことから、解除することとし、土地売払代金を返還するものであります。また、違約金として土地売払代金の10パーセントを徴収することとしています。
以上が今回予定しております、令和8年第3回定例市議会に提出する補正予算の概要であります。
2点目は、福山駅前広場整備基本計画についてであります。
まず今年の3月に基本計画(案)を取りまとめ、1ヶ月少々の期間、パブリックコメントを実施してまいりました。そしてその市民から寄せられた意見を反映した最終的な計画案を5月27日の都市整備特別委員会に説明いたしました。これをもちまして、基本計画を5月28日に策定しました。
この計画の概要は、駅前広場の機能や役割を整理し、交通結節機能と良好な都市空間・広場空間が融合した空間づくり、そのためのそれぞれの施設の配置や規模、そして駅周辺道路の計画、これらをまとめたものになっています。
今後は、まずは広場空間のレイアウトの検討を行っていきます。主な施設の配置や規模をどうするかということが論点になってまいります。もう一つは、管理運営の体制構築であります。この広場は行政が持っておくということではなくて、例えば民間の団体等が管理運営者となり、民間の知恵を生かした様々な取り組みが行えるような体制づくりと、そのためのスキームを検討していきたいということであります。合わせて周辺道路の設計に取り掛かります。
改めて、計画の概要をスライドに沿って説明します。福山駅南口に約5,800平方メートルの広場を確保したいと考えております。その広場の南側には、12台分から6台分へ集約したバス乗降場を設置します。タクシーは駅を出て右手の西側に集約します。もちろんここにもタクシーの乗車場は確保してあります。タクシーの事業者からは、南から福山駅にアクセスをすることを希望されていたので、そうした希望に沿ったタクシー乗降場の設置が五浦釣人像の近くにできるということであります。
それから大型バス・中小型バスの送迎場については、駅の改札により近い、現在は市の駐車場がある北側に、横1線で大型バス、その西に中小型バスのそれぞれ送迎場を確保したいと思います。もちろん北口のバス乗降場は、そのまま確保してあります。
さらに一般車については、従来通り西側の送迎場は確保されています。また、新たに東側からの送迎場を伏見町の北側に確保します。さらに駅の地下送迎場は、そのまま従来通り使うということになっています。したがって、一般車は南・西・東側から駅にアクセスできる利便性を念頭に置いた計画になっています。
今後の議論の体制についてですが、これまでは福山駅前広場協議会で議論をしてきました。これは計画策定に向けての会議体として機能をしてきましたが、今後は(仮称)福山駅前広場デザイン・運営検討会議が主たる議論の場になっていくんだろうなと思っています。広場空間の具体的な計画を、(仮称)福山駅前広場デザイン・運営検討会議で専門的な見地から議論をしていきます。そして特定の分野やテーマについてより掘り下げる必要が生じた場合など、必要に応じて分科会を設置するということもあると思います。
またもう一つ、(仮称)福山駅前広場整備調整会議というものを設定しております。これは様々な広場を活用するステークホルダーたちが集まった会議で、市民の代表もここに入ってきます。そしてこの(仮称)福山駅前広場デザイン・運営検討会議で整理をされた広場空間のより具体的なイメージが(仮称)福山駅前広場整備調整会議に報告されます。場合によっては意見もいただいて、この2つの会議の間で合意形成が図られていくというプロセスにおいて、市民からもいろいろ意見をいただく機会が今後出てくるだろうと思っています。市民意見も踏まえながら、(仮称)福山駅前広場整備調整会議において、(仮称)福山駅前広場デザイン・運営検討会議から報告があった内容をさらにブラッシュアップしてもらうことになろうかと思います。これまでの福山駅前広場協議会がなくなり、こうした場で今後は議論がされていくということになります。
では、今後の工程表をどう考えるかです。(仮称)福山駅前広場デザイン・運営検討会議で管理・運営についてのスキームの検討を行います。そうしたスキームが、一方で行われている工事に向けたレイアウト検討とも調整されていきます。そして、広場の運営スキームが決まれば、管理運営者を選定します。一方で、広場については設計に入っていく中で管理運営者による実証実験が行われていって、運営管理者の思いを設計に反映していく動きも出てこようかと思います。そして、設計の後の工事の期間中も、管理運営者による機運醸成のための取り組みが行われていく流れとなります。この管理運営というソフトの議論と、レイアウトの検討というハードの議論が、相互に連携をしながら進んでいって、2033年度(令和15年度)末頃の駅前広場の完成をめざしていきたいということであります。
それから周辺道路につきましては、これまでの議論を踏まえて、早速設計に取り組みたいと思っています。そして来年度の後半あたりから工事が行われていきます。駅前大通りの道路のレイアウトの再整理、あるいは伏見町の北側の道路の整備、こうしたものが2027年度後半、あるいは2028年度にかけて本格化していくということになると思います。
以上が駅前広場整備基本計画についてのご報告であります。
3つ目の報告ですが、5月に行われた福山ばら祭・Rose Expo FUKUYAMA、そしてばらのまち福山国際音楽祭について報告します。
まず、ばら公園が開設70年を迎えるという節目の年でもあったばら祭では、2日間で47万3,000人が来場しました。世界バラ会議福山大会記念ばらの愛称「キャンディーローズフクヤマ」の発表もありました。
それからRose Expo FUKUYAMAについて、昨年の世界バラ会議福山大会で好評だったRose Expo FUKUYAMAを今年も開催をしてみようということでありましたが、2日間で来場者数が2万1,000人という盛況ぶりでした。昨年の世界バラ会議福山大会の際に行ったRose Expo FUKUYAMAは3日間で2万1,000人でしたので、まだ去年のRose Expo FUKUYAMAの余韻があったのかなと思います。また今回はアリーナの入場料を無料にしたということも親しまれた要因の一つかもしれません。アンケート調査では約9割の方から大変満足、あるいは満足という回答をいただいています。ばら祭全体の来場者数は、去年が50万人、今年が47万3,000人でした。
ばらのまち福山国際音楽祭については、今回は今までとは違って、国をテーマに、その国の音楽をしっかりと市民に聞いていただこうということで、ドイツをテーマとしました。そしてドイツ南部のバーデン=ヴュルテンベルク州の州都シュトゥットガルトから、シュトゥットガルト・フィルハーモニー管弦楽団に来ていただいて、本場のドイツ訛りのあるベートーヴェンの曲を聞かせてもらいました。それから福山ゆかりの松田理奈さんと若手ピアニストとして大変人気の高い阪田知樹さんとのリサイタルもありました。またピアノの大御所である仲道郁代さんのピアノリサイタルは、とても話が興味深く、色々な曲ができた背景にある様々な人間関係をとてもわかりやすく説明してくださりました。演奏者が自分の思いをオーディエンスに伝えながらやりとりをするというのが、音楽祭の一つの醍醐味かもしれません。来場者は1万1,704人で、昨年の来場者を約1,300人上回りました。
来年は、ばら祭は60回目の節目、そして音楽祭は10年目、回数で言うと8回目を迎えます。そしてRose Expo FUKUYAMAも、ばらの博覧会として将来発展していくんじゃないだろうかという可能性を今回見ることができたので、来年も継続したいと思っています。これら3つをどう融合していくか、さらに一体的に市民に魅力ある5月を提供できるように、関係者一同で考えて、いずれ近いうちに構想をお伝えすることができると考えております。
以上が報告事項であります。
記者
2点質問いたします。
1点目は中東情勢の影響についてです。ナフサをはじめとした石油関連製品の価格上昇や供給不安といった影響が全国的に広がりつつあります。先般、福山商工会議所も会員の事業者さんにアンケートをされまして、そういった不安が実際にあるというような結果もあるというように聞いています。そういう中で、市もたくさんのハード事業、例えば(仮称)まちづくり支援拠点施設など、他の事業を進める中で、市の事業でも資材の納入遅れ・値上がり等による事業の見直しや遅れなど影響があるかどうかをお尋ねします。
もう1点は、福山市立大学についてです。情報工学部の設置は来年春に控えている福山市立大学ですが、先般、福山商工会議所が大学院の早期開設を求める要望書を学長に提出されました。佐藤利行理事長も、「地場企業の競争力強化に貢献をする、そして人材育成をしていくのが公立大の使命である」というふうにお答えをされて、設置4年後の学部完成を待たずに開設をしたいというふうな前向きなお答えをされておりました。この動きに対して市はどのように対応されていくかというお尋ねです。
市長
まず、市の行っている事業に対する中東情勢の影響についてのお尋ねであります。
まず事業費へどういう影響が出ているのか、これから出るのかということです。設計の金額の算定に用いる建設資材の単価というものがありますが、その単価については、県や物価調査機関が公表している最新の単価を利用しています。これは中東情勢が緊迫化する前の2月と比べて、5月までの石油由来の建設資材の単価は概ね横ばいで推移しているのが現状です。一方で、6月に入ると塗装用シンナーや再生アスファルト混合物の単価が上昇する見込みでありまして、今後の建設資材単価の動向にはしっかりと注意をしながら、受注者からの請求があれば変更契約にも対応をしていくことになろうかと思います。従って、これまでは影響は表面化していないけれども、今後については十分見極めていかなければならなく、単価や事業費の変更もあり得るということを考えています。
次に工期でありますが、一部の工事で石油由来の建設資材の納入の遅れが出始めています。ただ、その場合であっても、工程の見直しを行いながら、全体工期の延長に至った工事はこれまでのところはありません。個々の工期を見直す調整をする中で全体の工期は守られているのがこれまでの状況であります。一方で、一部の受注者からは、塗装用シンナーや塗料が入手困難となっているという情報も入っています。本市としても受注者からの協議等に応じた代替品の使用を考えたり、場合によっては工期の延長についても協議をしていかなければならないと考えたりしています。いずれにしても、事業費あるいは工期の問題、今後の状況にしっかりと対応して、できるだけ円滑な事業整備に努めていきたいと思っています。
それから、例示として(仮称)まちづくり支援拠点施設が挙げられていますが、事業費については、中東情勢が緊迫化する以前の今年2月に、受注者からその時点での増額変更の請求がありました。そして変更契約をこの6月の議会にお諮りする予定にしています。ただこれは中東情勢の影響による変更ではありません。今後の資材の納入の見通しが現時点では確保されていますから、細かな工程の見直しは生じるかもしれませんが、全体として予定通り9月の供用開始は実現できると思っています。
以上が中東情勢に関する回答であります。
2つ目のご質問が、市立大学の大学院設置についてのお尋ねであります。市立大学の使命の1つでありますが、福山市の公立大学として持続可能な地域社会の発展に寄与する人材を育成することとされています。また、2024年3月に策定した新学部設置基本構想においても、社会経済情勢を踏まえ、学部での学びを超えたより高度・専門的で創造的な学びを提供する場として、大学院が必要との方向性が示されています。今回、経済界から大学に対して要請があったことは承知しています。今後、新学部の設置にかかるスケジュールや、新学部がスタートした以降の学部の運営状況などを踏まえ、まずは法人において大学院設置の可否についても検討が進められていくことになると思います。いずれタイミングを見て、法人の設立者である本市に対しても大学側から協議があるかと考えています。以上です。
記者
報告事項にありました福山駅前広場基本計画ついて伺います。紆余曲折あった中で、基本計画の策定に至ったという印象をもっておりますが、市長の御所見を聞かせてください。また、駅前再整備による効果や期待感について聞かせてください。
市長
今回の福山駅周辺の整備の中の重要な部分の一つである広場整備については、丁寧に、できるだけ時間をかけて、様々な立場の市民・関係者の意見を聞いてきたつもりです。そうしたことから基本計画の策定を1年伸ばすことになりましたが、今回多くのパブリックコメントで改めて意見をいただき、かなり多くの意見を反映できたと思っています。最後の最後まで市民の意見を聞くという姿勢を貫くことができたと思います。大きな事業ですから、様々な意見が出てくるのも当然だろうと思っています。
やはり、広島県東部の玄関口は人を惹きつける魅力ある空間であることが求められていると、今もそう思っています。従って、駅前の再整備は極めて重要で必要な事業だという強い思いを持って、これまで取り組んできました。福山駅を南から見ると、両側からビルが迫っており、北には駅があるという意味で、福山の場合は活用できる空間は広くありません。その中に交通機能や都市空間を盛り込むということは、とても難しい話だろうと思っています。しかし、今回の福山駅前広場整備基本計画の策定によって広場のイメージがさらに具体化されていくことで、市民がこれまでのように駅を単なる通過点として見るのではなくて、目的地として見てくれる。そしてその空間でいろいろな市民の営みが生まれることを期待したいと思っています。
いずれは費用対効果を改めて市民にお示しをしたいと思っています。まだ今の段階では、広場の整備はイメージにとどまっていますので、もう少し具体的な絵ができつつある段階になりましたら、できるだけ早い段階で費用対効果(整備効果)を説明したいと思います。
記者
7月1日に市制施行110周年を迎える節目にあたって、人口減少が進む中で、福山の発展やまちづくりについて、市長の今後にかける思いや意気込み、どのように進歩していくかを簡単に聞かせてください。
市長
全国的に人口が減少し、社会が「縮退する」という言葉を使うことが多くなってきていますが、これについては都市間競争をしていくという意味ではなくて、そこに住む市民が、例えば福山であれば、福山に住んでいてよかったと思えるような社会を作っていく必要があると思っています。そのためにこの10年間、一貫して都市の力と都市の魅力を高めるという取り組みを、ハードとソフトの両面で進めてきました。この10年間を振り返る機会として、この市制施行110周年の日を迎えたいと思います。そこからさらに、今後自分たちが住んでいる福山という都市に対する希望や期待が市民に生まれてくれば、これはいいことだなと思っています。
それからあとは私ごとではありますけれども、この10年というのは、まさに今の市政の10年の歩みでもありました。大きな区切りということでもあります。私自身も10年を改めて振り返りながら、次に向けての構想をいろいろ考える機会にもしていきたいと思っています。ちょっと余計なことかもわかりませんが、10年を振り返る動画を今作成中です。そしてその動画を、できるだけ多くの市民に見ていただきたいと思っています。小中学校でも今みんなタブレットを持っていますから、YouTubeでその10年を振り返る動画を見てもらう、あるいは全ての交流館にDVDを配っていろいろな機会に皆さんに見てもらうことも考えています。短い動画ではありますけれども、できるだけ市内全域の、それぞれの地域の人々の取り組みを振り返ることができる内容にしていきたいなと思っています。
記者
駅前広場整備に関してです。福山駅前広場協議会を解消して、(仮称)福山駅前広場デザイン・運営検討会議が設置されるということなんですが、これのメンバーに関しては、福山駅前広場協議会の方たちがベースとなっていくという認識でよろしいでしょうか。
市長
福山駅前広場協議会にはですね、様々な立場の方々が入っておりました。これと似たような意味合いを持つのが(仮称)福山駅前広場整備調整会議になるんだろうなと思っています。具体的な顔触れは今後に委ねますが、それぞれのジャンルとすれば、広場協議会に参加していた方たちと同じようなジャンルから参加をしていただくことになるのではないかと思っています。(仮称)福山駅前広場デザイン・運営検討会議は、専門的な議論をするということで、専門家にも来てもらい、実践的、技術的な議論が行われる場ということになるかと思います。
記者
中東情勢に関わることです。今後も注視していくということなんですが、6月以降は先行き不透明な状況が続いています。これについては国の方針に左右される部分もあると思いますが、市としてコロナ禍の時のような独自支援策というものを講じるような考えはあるのでしょうか。
市長
現在、市が行っていることとして、広島県とほぼ同じ時期に相談窓口を設置しました。そして産業支援者連絡会議というものが元々ありましたので、そこでより幅広い事業者の声を集めています。引き続き、何かアクションを考えるとすれば、産業支援者連絡会議に寄せられた意見に対して、行政がやるべきこと、民間がやるべきこと、あるいは経済団体、経済界がやるべきことの整理が行われていくということになると思います。したがって、今すぐ市の独自策を考えるということではなくて、そうした場を活用していきたいということだと思っています。タイミングを逸しないように、アクションを起こせるとよいと思っています。
以上。






