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市長就任記者会見

印刷用ページを表示する 掲載日:2017年6月6日更新

 記者会見などにおける市長の発表や質疑応答をとりまとめ、掲載しています。

 会見日:2016年(平成29年)9月5日(月曜日)

報告事項 

 ・所信表明 

会見録

報告事項

市長

 枝広でございます。本日第13代の福山市長に就任をいたしました。福山市政の更なる発展のために,そして,市民の皆さま方の幸せの実現のために全力を尽くして参ることを誓い申し上げたいと思います。そしてまた,同じく市民の代表である議会に対しましても,誠心誠意の説明を心掛け,信頼と協調,適切な緊張関係の中にあっても,信頼と協調に努めて参りたいと思っております。どうかよろしくお願いをいたします。以下は,座ってお話をさせていただきたいと思います。

 私たちの福山は,これまでの100年間に,大きく発展をして参りました。先人たちの努力の成果だというふうに思って,敬意を表したいと思います。ただ,時代は人口減少社会でありまして,このまま大きな経済社会の変化に漂うだけの一都市に留まってはならないと,このような強い危機感を私は持っております。これまでの,福山の輝かしい発展の歴史をしっかりと受け継いで,私たちの次の世代に,素晴らしい輝く福山を残したい,このような思いをもっております。

 また,人口や産業の集積,歴史や伝統や文化,そして観光という福山の都市の魅力を最大限引き出す市政運営をしまして,更なる輝く福山,そして市民が誇りを実感できるそのような福山に導いて参りたいと思っています。これが,私がこれまで何度も口にしてきました,福山に誇りと輝きを取り戻す,或いは,これまでの市政の基盤をしっかりと受け継いで,それを発展していくという思いであります。

 なお,今朝,第一回目の政策経営会議を開きまして,そこで,幹部の皆さん方に,私がこれまで公約として市民の皆さまにお約束を申し上げてきました,駅前,JR駅を中心とした都市の顔づくりに向けて,そして,もう一つは,100人委員会の立ち上げに向けて,部局横断的な体制・組織を至急検討していただきたいと指示をいたしました。スピード感をもった市政運営に心掛けていきたいと思っております。私からは以上です。

質疑応答

記者 

 市長選のことについて振り返りなんですが,投票率が36%ということだったということと,対立する候補の方と約1万票程の差がついてのご当選ということですが,それについて,枝広市長としてはどのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。

市長 

 まず,投票行動に結びつかなかった有権者のうちの64%弱の市民の皆さま方の思い,どこにあるのか,それをしっかりと汲み取る,そうした姿勢をもって,これからの市政運営をして参りたいと思っております。また,私の方には来なかった6万数千票の民意,この方々の民意も,おそらくは福山を変えたい,福山に変わって欲しい,或いは,発展してほしいそういう思いでは私の考えと一致をしております。大きな方向性としては共有できると思っています。そうした民意につきましても,しっかりと応えていけるような市政にしていきたいと思っています。

記者

 初めての記者会見ということで,まずは市政方針としまして,新市長の方でいろいろお考えになっていらっしゃるようなことがあれば,いくつかポイントをお話しいただきたいのと,もう1点,今日,職員を前に訓示をなされました。その訓示で特におっしゃりたいポイントが何点かございましたらお話しいただけないでしょうか。

市長

 私は,これからの市政運営にあたって,必要な投資を躊躇しない,攻めの姿勢の行政を訴えて参りました。そうした姿勢を貫いていきたいと思っております。それから,人口減少社会の中で,地域がどう活力を維持していくか,一つのポイントは連携ですね。内向きな市政運営ではなくて,外に向かってダイナミックに展開していく,そういう連携ということを意識して展開をしていく,そういう行政によって,この備後の地域の力を結集する,或いは2倍増,3倍増にしていく,こうした姿勢で臨みたいと思っています。

 また,議会に対しては先程も申し上げましたけど,誠心誠意の説明に努めつつ,適切な緊張関係に立って信頼と協調,そうしたことをしっかりと心掛けていきたいと思います。議会,そして行政一体となって,市民の負託に応える市政運営を実現して参りたいと思っています。

 それから,今朝の訓示で職員の方々に訴えたかったことは,一緒になって新しい福山の未来づくりの扉を開けていきましょう,こういうことを申し上げました。そして,皆さん方と一緒に仕事を出来る喜びを感じておりますと,このようにも申し上げました。一人ひとりが改革の精神を意識して,そして,常に変化しようという気持ちを持って,その持てる力を発揮していただければ,市民の皆さん方の期待に十分応える福山市の行政,組織になっていけるとそういう思いも合わせてお伝えをしました。

記者

 私からは2点。まず,先程,中心市街地の活性化について言及されました。この件については,市長が選挙戦のころから最優先で取り組んでいくと表明されておりましたが,今日の政策経営会議で,組織横断的な組織を早急に立ち上げてくれということでした。これについては,駅前中心市街地の活性化の方策を立てるにあたって,何かタイムスケジュールというか,行程表のようなものが頭の中におありでしょうか。おありでしたらお示しいただきたいというのが一点です。

 もう一点が,先ほど来,攻めの行政という言葉もあります。そういった市長のお考えを最も表現しやすいのが,予算編成ではないかと思うのですが,次年度の予算編成,10月の頭ぐらいに大体次年度の予算編成方針といのが明らかにされる訳ですが,その中で,市長としてはどのようは方針で次年度予算を組んでいきたいというお考えなのか,その2点をお願いいたします。

市長

 まず,部局横断的な組織を立ち上げると,駅を中心とした賑わいの回帰のためにと,このように申し上げました。特に,日程観を今思い描いている訳ではありませんが,平成16年に駅前が都市再生緊急整備地域に指定されたということを考えますと,やはり,時間が経ち過ぎている,したがって,これからの取組はスピード感をもって取り組まないといけない。そして,関係者である事業者の方,地権者の方ですね,それから国,県,そうした関係者が,あるいはJR西日本もそうですね,そうした意識を共有しながら,前向きなその局面に入っていったと,そういう意識をしっかり持っていただいて,取り組んでいきたい。その先頭に福山市が立っていくと,こういう心構えで臨んでいきたいと思っています。

 2点目,予算編成。まだこれから具体的な施策については勉強させていただきますが,やはりそのそうした,駅前の再生,中心市街地の活性化,こうしたものに,どう財政的な裏付けを与えることによって,物事が動き出すのか,それがやはり私にとっての大きな施策でありますから,しっかりと財政的な裏付けをしていきたいと思っております。それから,私が申し上げておりました,攻めの行政,必要な投資には躊躇しない,ということを考えるときに,やはり,産業活動や日々の生活の支障になっている渋滞の解消,幹線道路の渋滞の解消の問題,それから,活力ある地域の産業を維持していく,更に,それを発展させていくための,基盤整備,例えば,設備投資のための用地の確保,こうしたことにも積極的に取り組んでいきたいと思っています。

記者

そういたしますと,例えば次年度の予算,従来の年に比べて,投資的経費が多少増えるのではないかと,そのようなことを予測されるということでよろしいでしょうか。

市長

 項目とすれば,先程申し上げたことを中心とした,必要な投資の項目が上がってくると思いますが,一方では,持続可能な財政運営とどのように両立させていくか,この点を忘れることなく,バランスの取れた,予算の中身にしていけたらと,このように思っています。

記者

 3つ程,質問させていただきます。先程の100人委員会ですけれども,大きなビジョンづくりというふうに伺っておりますけれども,第五次総合計画の作成とありますけれども,この100人委員会がどんなテーマを話して,どんなスケジュール観なのかというのが一点目です。

 2点目については,連携,備後圏域の中,それから県,国等,かなりいずれも連携を強調していらっしゃいますが,連携の強固に向けて何かそれぞれに挨拶回りも伺われると思うのですが,何か具体的な提案はなされるのかそれを伺いたいです。

 重ねて申しわけないのですが,三点目が,人事についてです。市長に就任されて,たちまち副市長をはじめ,人事をどうされるか,外部人材の登用等は考えておられるのか,その三点をお聞かせください。

市長

 100人委員会のテーマについては,これまで私の市民の皆さまに対する訴えの中で,一例は示して参りましたが,今後行政として設定するテーマや,場合によっては市民の皆さま方から公募するテーマ,いろいろなテーマの設定の仕方があると思うのですね,市民の意見も幅広く聞き取りながら,そのテーマづくり,部会づくりというのを進めていきたいと思っております。

 それから,たちまち第五次総合計画の策定,基本構想の策定,或いは実施計画というのでしょうか,の策定が,日程に上がってきてると思います。ただ,それに無理に100人委員会の議論を合わせようとするととても拙速な窮屈な日程になってしまいますね。市民の皆さん方から十分な意見を汲みとれないかもしれません。そこはですね,必ずしも日程観を合わせる必要はないと思っておりまして,十分に議論をしていただく,そんなスケジュール観で臨んでみたいと思っています。100人委員会の結論,それは具体的な結論に至る部会もあれば,いろいろな議論の整理の仕方が出てくるんだと思うのです。それはそれで,いろいろあっていいんだと思っています。そういう多様な結論については,出てきた段階で,その後といいますか,出てきた段階で,その実施計画に事後的に反映するというやり方もあるかもわかりません。或いは,節目で基本構想に対する追加,修正という風な盛り込み方もあるかもしれません。そうしたことを視野に置きながら,100人委員会に取り組んでいきたいと思っています。

 それから連携については,私が最も重視する市政運営の一つの姿勢であります。出来るだけ早い時期に,近隣の市長さん町長さんとお会いをして,福山として何がお手伝いできるのか,或いは,福山の足らざるところを補完していただく,そういうものとして何があるのか,ざっくばらんな意見交換をして,連携の実を上げていきたいと思っております。そうした,備後を中心とした取り組みに対して,県にも理解を求めていかないといけませんし,場合によっては県の支援も必要になってくるかもわかりません。また,福山市固有の課題に対する県との連携,国との連携,こうしたものもしっかりと頭に置きながら,出来るだけ直接お会いをする機会を増やして,機密な関係を築いていきたいと思っています。

 人事でありますが,基本的には私が判断をしていく,こういうことになると思いますが,当面は,直近の人事で適材適所の人事が行われていると思っておりますので,それぞれの立場にある人達が,全力でその持てる能力を発揮していただけるような組織運営に私が努めるということを基本にしていきたいと思っております。長期的には,外部人材の登用も念頭に置きながら考えています。

記者

 鞆の問題ですけども,今,市としてはまちづくりビジョン策定に向けて,ワークショップというのが始まっていると思うのですが,枝広市長におかれましては,このビジョンを踏まえて,鞆の問題に対してはどのように取り組まれるのかというのを教えて頂きたい。

市長

 ワークショップの場で,いろいろな立場の方が,新しい大きな目標に向けて,その考えを共有できるようなそうしたワークショップの運営に期待したいと思いますし,市も協力をしていく,こういうことになると思います。また,県に対しては,これまでも説明のありました道路の拡幅の問題や防潮堤の整備の問題,あるいは,山側トンネル案の整備について,早急に地元説明を求めていきたいと思っています。山側トンネル案は,鞆にとっての交通対策としての位置づけに留まらず,6月の豪雨災害の時に感じましたように,地域を孤立させないための迂回路,バックアップ道路,そうした位置づけも新たに認識されたはずですね。そういう意味では,先程申し上げましたような,早期の地元説明を求めたいという気持ちを二重の意味で強めています。そして,そういう県の考え,地元の受け止め方をよくよく踏まえながら,県に任せるだけではなくて,福山市も一緒になって鞆のまちづくりについて取り組んでいきたいと思っています。 

記者

 先程の,鞆の質問に関連してなんですけど,今のお答えを伺っていると,トンネル案ということには枝広市長は前向きにとらえてらっしゃる,是非やるべきだと思っていらっしゃるという風に伺ったのですがその確認を一つと,ワークショップに関してはご自身も参加されて,住民の意見を聞かれるというようなこともお考えでしょうか。この二点をお願いいたします。

市長

私が申し上げましたのは,県がこれまで説明をしてきた内容である,道路の拡幅,防潮堤の整備,そして山側トンネル案について,早期に説明をお願いしたいと,言うことを申し上げました。そして,災害時のバックアップ道路としても,その44号線のバイパス整備というものは必要ではないかと,このように申し上げました。私自身が山側トンネル案に賛成ということ以前の問題として,地域と県との間でこれまでしかかっていた議論を早急にもう一度再開をして欲しいと,こういう思いを強くもっています。

 ワークショップについては,どのような形で私が係わっていくかについては,担当の部局ともよく相談をしながら,進めていきたいと思っています。

記者

 先程の,鞆の浦のもう一点だけ,早急に説明を求めたいということなんですけど,湯崎知事に何か早急に話をしに行かれるとか,そういった考えはありますか。

市長

 出来るだけ早く,議会の前にでもご挨拶にあがりたいと思います。

記者

 ご挨拶の時にも,その話もおっしゃる。

市長 

 それは,お願いはしたいと思っています。

記者

 先程,県との連携もしっかりやっていきたいとのお話だったと思うのですが,特に頻繁に会って関係をつくっていきたいというお話だったのですが,やはりこれからの県との関係という意味でも,先程もちょっとお話になっていらっしゃいましたが,鞆の話も含めて同様にということで理解してよろしいでしょうか。

市長 

 そうです。はい。

 以上。