
秋季所蔵品展「小林和作 ―「構図」の美しさの探究 ―」
秋季所蔵品展「小林和作 ―「構図」の美しさの探究 ―」
小林和作《秋山》
小林和作《秋山》
展覧会名:秋季所蔵品展「小林和作 ―「構図」の美しさの探究 ―」
【福山城築城400年プレ事業 特別展示:小松コレクションの名刀】
(前期:江雪左文字と南北朝時代の刀剣 10月29日(日曜日)まで)
(後期:徳川将軍家伝来の名刀 10月31日(火曜日)より)
(和室展示:松本コレクション 11月26日(日曜日)まで)
会 期:2017年9月13日(水曜日) ~12月10日(日曜日)
休 館 日:月曜日 *ただし、9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)は開館、9月19日(火曜日)、10月10日(火曜日)は休館
開館時間:9時30分-17時00分 *ただし、11月17日(金)、18日(土)、24日(金)、25日(土)は19時00分まで開館
会 場:ふくやま美術館 2階常設展示室(福山市西町二丁目4番3号)
観 覧 料:一般300円(240円) 高校生以下無料 ( )内は20名以上の団体料金
■次の方は無料です。(証明となるものを各受付にご提示ください。)
・社会福祉施設に入所されている方。
・福山市,府中市,神石高原町に住所を有する65歳以上の方。(運転免許証や健康手帳など,住所・年齢が確認できるものが必要)
・身体障害者手帳,療育手帳,精神障害者保健福祉手帳を持参する方及びその介護者の方。
※割引につきましては、ふくやま美術館までお問い合わせください。
小林和作は、1934年(昭和9年)に尾道に移り住んで以後40年間、物心両面からこの土地の芸術振興に貢献するとともに、豊麗な色彩と堅固な構図で親しまれる風景画を多数残した画家です。本所蔵品展は、尾道移住後の作品を中心として、同モチーフの比較や画家の交友を通して、和作が発見した美を展観しようとするものです。
1888(明治21)年に山口県に生まれた和作は、始め日本画家を志し、1913(大正2)年には文展で褒賞を受賞します。しかしながら、より自由さを発揮できる洋画に魅せられ、フランスで本格的に油絵を学んだ鹿子木孟郎の画塾に入門します。ここで出会った林重義とともに上京し、梅原龍三郎、中川一政、林武らの指導を受けながら、春陽会展に出品を続けます。1934(昭和9)年には、春陽会を退会して独立美術協会の会員となると同時に、家計の事情により尾道市に移住します。尾道移住前の作品は、セザンヌや梅原の影響を強く受けていましたが、移住後、和作独自の画風を確立していきます。自然物のフォルムに注目し、それらを無駄なく自然に配置していくことにより、独特の構図を創りあげています。画家は「構図」を求めて全国各地を歩き回り、現地で多数のスケッチを描き、それらの中から選び抜かれたものを作品に仕上げました。
小林和作の人間性がしばしば注目されますが、尾道移住後の画家の風景画を比較すると、画家の求めていた「構図」の美しさに気づかされます。本展では、梅原龍三郎や中川一政、須田国太郎らの作品との比較によりその影響を探るとともに、和作の追い求めた「構図」の独自性を紹介します。
小林和作《伯耆大山の雪》
主 催:(公財)ふくやま芸術文化振興財団 ふくやま美術館
展示構成
第1室:小林和作と交遊のあった作家の作品 29点
第2室:日本の近代美術 25点+刀剣9点
第3室:ヨーロッパの近現代美術 20点
和 室:松本コレクション 4点 計87点
関連イベント
(1)学芸員によるギャラリートーク ※要所蔵品展観覧券
9月22日(金曜日) 、10月20日(金曜日)、11月18日(土曜日)
各日午後2時より
(2)学芸員による刀剣ギャラリートーク ※要所蔵品展観覧券
9月18日(月・祝)、10月9日(月・祝)、10月21日(土曜日)
各日午前11時より
刀剣展示について
秋季所蔵品「小林和作 ―「構図」の美しさの探究 ―」会期中ふくやま美術館2階常設展示室にて以下の刀剣展示を行います。
※前期後期で展示替えいたします。展示期間にご注意ください。
前期(2017年9月13日~10月29日)
相州貞宗 重文 脇指 朱銘貞宗/本阿(花押) (名物朱判貞宗)
変り塗鞘短刀拵
左文字 国宝 太刀 銘筑州住左(江雪左文字)
国宝 黒漆鮫鞘打刀拵
長船長義 刀 無銘伝長義
後期(2017年10月31日~12月10日)
新藤五国光 国宝 短刀 銘国光(名物会津新藤五)
一文字則房 国宝 太刀 銘則房
一文字吉房 国宝 太刀 銘吉房
蠟色塗打刀拵