冬季所蔵品展「人物画にこめられた思い-描く人と描かれる人」
冬季所蔵品展「人物画にこめられた思い-描く人と描かれる人」
1.概要
人物画は、風景画や花鳥画、静物画等とともに、古今東西において絵画の主要なテーマとして表現され続けています。西洋美術においては、歴史画や肖像画など、古くから人物画は絵画のジャンルの中で、静物や風景を描いたものより、高い位置を占めてきました。
日本を含むアジアでは、神仏を人の形で表し、崇拝の対象とした宗教画をはじめ、故事人物、たとえば寒山拾得や林和靖といった中国の画題が好まれ、多く描かれました。一方で日本の古典文学、例えば源氏物語等をテーマにした物語絵や、菅原道真ら歴史上の人物もたくさん制作されてきています。
近現代においては写実を極めた描写や、内面を描き出そうとしたもの、極端に単純化し抽象表現に近付いた作品など、バリエーションが広がります。現代でも人物画は人気の高い画題です。
鶴と梅を愛した文人は林和靖(りんなせい)、といったような画題の約束事を知っていると、楽しみが広がることもあります。しかし画題を知らなくても、作者あるいはモデルの心情に思いを寄せながら見ることで、世界が広がり、その作品の魅力が次々と発見できる場合もあります。作品に込められた思いを汲み取りながら、人物表現の多様さ、奥深さを感じ取ってください。
冬季所蔵品展「人物画にこめられた思い-描く人と描かれる人」目録PDF [PDFファイル/740KB]
出品リストPDF [PDFファイル/131KB]
2.展覧会詳細
ア.展覧会名
冬季所蔵品展「人物画にこめられた思い-描く人と描かれる人」
イ.会期
2023年12月23日(土)~ 2024年3月24日(日)
月曜休館
※ただし、1月8日(月・祝)、2月12日(月・休)は開館、
12月28日(木)~2024年1月1日(月・祝)、1月9日(火)、2月13日(火)は休館。
ウ. 開館時間
午前9時30分~午後5時
エ. 会場
ふくやま美術館 2階常設展示室 (福山市西町二丁目4番3号)
オ. 観覧料
一般310円(250円) 高校生以下無料 ( )内は有料20名以上の団体料金
※観覧料の減免、割引など詳しくは施設利用案内をご覧ください。
カ.展示内容
第1~3室 「人物画に込められた思い-描く人と描かれる人」――――――――――――76点
茶 室 「松本コレクション」――――――――――――――――――――――――― 5点
キ.関連イベント
・学芸員によるギャラリートーク
展覧会の見どころについて学芸員が解説します。
日時:1月20日(土)、2月11日(日・祝)各日午後2時~
※所蔵品展観覧券が必要
・ふくふくおはなし美術館(対話型鑑賞会)
学芸員が司会となって参加者同士が作品について語り合う鑑賞会です。
日時:1月3日(水)午後2時~
※所蔵品展観覧券が必要
菊池契月《楚蓮香》